新星捜索における日本人の活躍は、間違いなく世界一だ。今年もまた多くの新星が日本で発見されている。だが、競争世界の最高峰で今、最も成果を挙げているのは、なんと、昨年に捜索を始めたばかりの西山氏と椛島氏だ。
太陽に近づけば活発な変化を見せる彗星も、太陽から遠い場所では活動をやめ、あまり変化を見せない、と思われている。だが意外にも、今年は遠方で異変を起こす彗星が相次いでいる。
彗星は時に、予想を超えて急激に成長することがある。ひさしぶりに望遠鏡を向けると、大きく変貌した姿に驚いてしまう。毎日のように望遠鏡を向けた熱心な観測者だけが、彗星の日々の成長を実感できるのだ。
昨年10月に世紀の大バーストを起こしたホームズ彗星。その明るく巨大な姿は、2008年の春になっても見え続けている。夏に太陽と合になった後、秋には再びホームズ彗星が夜空に現れる。果たして、ホームズ彗星の姿はいつまで見られるのだろうか。
同じ軌道を描く彗星の群れは、かつて、ひとつの彗星が分裂した証拠だ。だが、小惑星では同じ論理は通用しない。たとえ軌道が良く似ていても、本当にひとつの星が分裂して生まれた兄弟なのかどうか、証明するのはとても難しい。
筆者が主宰するMISAOプロジェクトで、はるか彼方にあるクエーサーの劇的な増光を発見した。天文学におけるアマチュアの功績は素晴らしいが、その活躍の場はついに宇宙の果てにまで迫ろうとしている。
南半球の空を撮影し続けている自動サーベイ・エーザスだが、最近は新天体を発見するシステムがうまく働いていない。そんな時に限って、肉眼新星やら明るい超新星やらが現れるが、残念ながら、今のエーザスでは見逃されてしまう。
史上最大級の大バーストを起こし、2等級の肉眼彗星となったホームズ彗星。10月24日のあの夜から、早くも2ヶ月が過ぎた。だが、ホームズ彗星の明るさは一向に衰える様子がなく、いまだに肉眼彗星として見え続けている。
ホームズ彗星のバーストは、その規模が史上最大級というだけでなく、他に類を見ない特異なものであった。文献に残された115年前の奇妙な姿は現代の夜空に再現され、世界中で克明に記録された。
2007年の秋、明るい新天体が2つ、オーストラリアの地で発見された。マックノート氏による新彗星C/2007 T1と、エヴァンス氏による超新星2007itの発見である。どちらも、世界を代表する一流の捜索者によるものだ。
世紀の大彗星、マックノート彗星(C/2006 P1)の発見からちょうど1年後、同じ符号を持つ別のマックノート彗星(C/2007 P1)が現れた。昨年の大彗星と同様に太陽に近づく軌道を動いていたが、今度の彗星は、幻のような彗星だった。
本誌が発売される頃、ひとつの彗星が現れると予言されている。その名は「ソーホー彗星」。もし、この彗星が予言どおりに出現したならば、史上はじめて、この地球上から一度も観測されたことのない周期彗星が誕生することになる。
人生は山あり谷ありと言うが、コメットハンターの場合、それが極端に現れることがある。最初の新彗星を発見するまでに、捜索に1400時間も費したラブジョイ氏。だが、2個目の新彗星を発見するのには、20時間もかからなかった。
突如として起こる、星の爆発。あたかも新しい星が現れたかのようだが、それは一瞬の輝きに過ぎず、すぐにまた消えてゆく。だが中には、まるで爆発のスローモーションを見せるように、ゆっくりと変化する星もあるようだ。
2007年4月に起きた矮新星てんびん座GW星の大バースト。1983年に発見された謎の新星が、24年間もの沈黙を破って再び輝いた。この星の正体をつかむべく、夜空に情熱をかけ続けた観測者たちの努力が、ついに報われる日が来たのだった。
季節は巡り、また春がやってきた。読者の中には、この4月から新生活をスタートさせた方もおられるだろう。今年は南の空から3つの彗星がやってきて、春の夜空を彩った。天文ファンにとっては、新たな門出の祝福の星となった。
毎月の本誌を彩る国産の新天体のニュース。本誌の新天体コーナーは、素晴らしい成果をあげる日本人捜索者の活躍に支えられている。今年もすでに、日本人によって9個もの新天体が発見されているのだ。
池谷・関彗星以来、42年ぶりの大彗星となったマックノート彗星。金星よりも明るく輝き、白昼にも堂々と尾を伸ばす姿は、人々に衝撃を与え、優雅な曲線を描く長大な尾は、オーロラのように南半球の夜空を彩った。21世紀を代表する大彗星のひとつとして歴史に刻まれた。
10月22日未明のオリオン座流星群の突発出現。誰も予想していなかった天変地異が、大勢の目の前で繰り広げられた。2006年の数々の天文現象の中でも、もっとも多くの人に衝撃を与えた事件であった。
北天の片隅で突然に明るさを増したひとつの星。初めはありふれた星の爆発と思われたが、後に、過去に例がないマイクロレンズ現象だと判明する。アマチュアが見つけた星が、世紀の大発見となるまでの事情を紹介しよう。
土星のすぐ近くに、突如として現れた明るい新彗星。見つけたのは、大規模な自動捜索ではなく、最先端のインターネットの画像でもなく、ベテランのコメットハンターによる、古典的な眼視捜索であった。
8月号の視天で、その活躍を紹介した山形県の超新星ハンター・板垣公一氏。だが、春先に見つけた2つの超新星は、まだ序章に過ぎなかった。その後も板垣氏は、神がかり的ともいえる勢いで、次から次へと新天体を発見し続けている。
梅雨空の日本を尻目に、南の空で相次いで見つかった明るい新彗星。夏休みには、バーナード第2彗星が8等まで明るくなって楽しめた。続いて秋には、もうひとつの新彗星であるスワン彗星が同じくらい明るくなりそうだ。
シュワスマン・ワハマン第3彗星が去り、梅雨になった日本の彗星ファンはちょっと一休み。だが、地球の裏側・南半球の空では次々と明るい彗星が見つかり、彗星界はまた活況を呈してきたようだ。
新天体の発見の裏側には、さまざまなドラマが隠されている。努力を重ねた末の発見もあれば、偶然に発見してしまう幸運な例もある。だが、どちらにせよ、その栄誉を勝ち取る人は、天文家として超一流の何かを持っているようだ。
春の夜空を駆け抜けていった、シュワスマン・ワハマン第3彗星の群れ。分裂した彗星の破片が群れをなして地球をかすめていくという、史上稀にみる天文現象も、ついにクライマックスを迎えた。
分裂した彗星の群れが地球をかすめるという、前代未聞のシュワスマン・ワハマン第3彗星の大接近。ここでは、本誌の特集には載せられなかった、さまざまな裏話を紹介しよう。
写真を一見しただけでは、ただの星にしか見えない変光星。その観測にのめりこむ人の気持ちは、同じ星好きでも理解しにくい。だが、デジタルな視点で変光星の写真を見ると、変光星の個性的な姿かたちが見えてくる。
いまや誰もがその実力を認めるようになった、自動サーベイ、エーザス。2006年も、彗星の発見、新星の発見と、その活躍は止まらない。そんな中、歴史に残るであろう肉眼再帰新星の発見が、日本人によって成し遂げられた。
ただの暗い小惑星が、突如として千倍近くも明るくなり、史上最大級の彗星に匹敵する姿に変貌を遂げた。土星よりも遠いにも関わらず起きたこの大バーストは、これまでの彗星の常識を超える、「あり得ない」大事件であった。
50年以上前に日本人が目撃した幻のほうおう座流星群。その謎が、ついに日本人の手によって解明された。そして2006年には、日本人が記録したもう1つの幻の流星群が、分裂した母彗星とともに、いよいよわれわれの前に姿を現す。
近年の優秀な自動サーベイの活躍で、ついに番号登録小惑星10万個という金字塔が打ち立てられた。あまりの数の多さに、コンピュータ・システムも対応におおわらわ。だが早くも、次世代の大規模サーベイの足音も聞こえてきた。
今年もまた現れたSWAN彗星。2002年から始まるSWAN彗星の歴史の扉を開いたのは日本人だった。5名もの人間が発見者として名を連ねた新彗星誕生の背景と、ネット時代を象徴する彗星探しの現場を紹介する。
冥王星に匹敵するほどの巨大な天体の発見。成果を最大限にアピールすべく秘密裏に準備を進めていた者と、新天体をいち早く世界に広めた者。前回に続き、2つのチームの対照的な行動と思惑を紹介する。
トンボーの冥王星発見からすでに75年。惑星発見という偉業は過去の伝説となり、無数の小惑星が群れる太陽系外縁の姿も明らかになってきた。それでもなお、「第10惑星」は、人々の功名心を刺激し、惑わせる。
ディープインパクトの成果、それは瞬間的なものだった。テンペル彗星の変化を体験することができたのは、その瞬間に立ち会った観測者だけであった。そんな一瞬で終わってしまう天文現象が、宇宙では数多く起きている。
5月に発見された2つの新彗星が、6月に地球に接近して明るくなった。だが、7月にはすでに見えなくなってしまう。本誌で取り上げる間もなく、あっという間に駆け抜けていった彗星たちを紹介しよう。
7月4日、いよいよディープインパクトミッションが遂行される、史上初めて、人類が他の天体に大きく手を加える瞬間だ。アポロ宇宙船の月面着陸にも匹敵する、歴史的な体験が迫っている。
日本人ハンターの活躍がめざましい、新星さがしの最前線。そこに、強力なシステムをひっさげて乗り込んできた自動サーベイ、エーザス。今まさに、この二大勢力が競い合う時代が最盛期を迎えようとしている。
50年前に日本の南極観測隊員が遭遇した一夜の流星雨、ほうおう座流星群。それは、19世紀初頭にたった一度だけ記録された幻の彗星が、時代を超えて引き起こした、奇跡の天文現象だった。その伝説の彗星に、ついに復活の時が訪れた。
超新星−華やかなその言葉のイメージとはちがって、実際の星は暗くて地味なものばかりだ。だが、超新星を見て楽しむことはできなくても、その発見にまつわるさまざまな物語は、読むだけでも楽しいものだ。
彗星は、その神秘的な姿から、古来より人々の心を惹きつけてきた。ある大彗星がきっかけで天文の趣味を始めた、という人も多い。マックホルツ彗星も、せわしない現代人の心を星空に導いたのだろうか。
宇宙には、まだわれわれが知らない秘密がたくさん隠されている。すべてを知り尽くした、と思っていても、ちょっと見方を変えるだけで、また新しい発見があることを、スピッツァーの球状星団が教えてくれた。
銀河系の中で一つ、はるか彼方の銀河で一つ、時空を超えて起こった二つの星の爆発− その輝きが、奇しくも2004年9月に地球に到達した。