木下一男氏の計算では、1982年に木星に0.13AUまで接近し、近日点距離が4.2AUから3.1AUと小さくなった。1987年に、初めて太陽に近づいて明るくなるようになったところを発見された。
次回の1997年の回帰では、発見時よりも3等も暗くなって戻ってきた。だが、近日点の4ヶ月前から急激に増光し、近日点通過後には、発見時と同じ明るさに達した。
その次の2007年の回帰では、近日点通過前は、1997年と同じ明るさで観測された。だが、前回と異なり、近日点を通過した後も増光せず、暗いままであった。
1997年の回帰では、核が2つに分裂を起こした。1997年の異常な増光は、分裂の影響による一時的な現象だったと思われる。通常は18〜19等止まりだろう。
木下一男氏の計算では、2029年に木星に0.28AUまで接近し、近日点距離が4.1AUと、再び太陽から遠く離れてしまう。それ以降は、22等以下とたいへん暗くなってしまう。