発見時には、1993年に彗星として発見される1年も前から小惑星1992 YF5として発見されており、近日点(1994年9月)の2年も前から、長い間、17等の明るさで見えていた。ところが、近日点通過直後の1995年2月が最終観測で、その後は条件は悪くないのにも関わらず、観測されていない。また、最終観測の光度は、核光度とはいえ、21等とかなり暗いものだった。
次の2008年の回帰でも、近日点の3年近くも前に検出され、その時点ですでに18等と明るかった。近日点の1年半前(2006年暮れ〜2007年初め)には、16.5〜17等と明るく観測された。ところが、近日点通過まで半年ほどに迫った2007年秋には、19等前後と、かなり暗くなってしまった。
1994年と2008年の光度変化は、きわめて良く一致している。そのため、近日点距離が4.2AUとかなり遠方の彗星だが、近日点に対してかなり非対称な光度変化をしており、近日点を前にして消えてしまうタイプの彗星の可能性がある。