ハリントン-ウィルソン彗星

D/1952 B1 ( Harrington-Wilson )

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Updated on April 16, 2023

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・ プロフィール

1952年1月30日に15等で発見されたが、2月25日までの1ヶ月観測されただけで、その後は観測されていない。

1952年の明るさからは、絶対光度はH10=12.0等となる。

1958年と1978年には、近日点通過前に14.5〜15等で条件良く見えていたはずだが、観測されなかった。2004年には、発見時と同じく近日点通過の後に好条件となり、14.5等に達したはずだが、自動サーベイでも観測されなかった。

よって、1952年の明るさはバーストによる一時的なもので、ふだんの明るさはH10=18.0等以下と思われる。

木下一男氏の計算では、2009年に木星に接近して、近日点距離が1.9AUから1.2AUまで劇的に小さくなる。その結果、それまでより2等ほど明るく見えるようになる。

太陽に近づくことで、再びバーストが起こる可能性もある。しかし、初めて太陽に近づく2011年は条件が悪く、観測できない。

2017年には条件が良く、自動サーベイによって再発見される可能性がある。

・ 回帰記録

!発見 *出現 -観測されなかった回帰 #発見前の出現 +発見前の観測されなかった回帰 .将来の回帰
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2028/03/18
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2022/09/21
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2017/03/01
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2011/07/30
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2004/12/25
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1998/04/11
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1991/07/28
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1984/11/02
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1978/02/08
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1971/05/24
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1964/09/05
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1958/03/08
! D/1952 B1
1951/10/30

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過去の出現の近日点通過日はCatalog of Cometary Orbits 1996に掲載されたもの。
1958年以降の近日点通過日は木下一男氏の計算によるもの(http://www9.ocn.ne.jp/~comet/pcmt/j52b1.htm)。
発見事情と歴史はGeneral Comet Info (Gary W. Kronk)にある。
過去と未来の軌道要素は木下一男氏によって計算されている(http://www9.ocn.ne.jp/~comet/pcmt/j52b1.htm)。

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