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1月上旬の最盛期には、3.5等、視直径30分角という巨大な姿が、頭上高く、たいへん明るく見えた。その後は次第に暗くなってきており、現在は6.9等(3月31日、A. Baransky)。肉眼では見えなくなったが、DC=5とほどよく集光しているので、双眼鏡ではまだまだ見やすい。視直径は約10分角と、だいぶ小さくなった。一晩中見えている。日本からは、10月に14等になるまで、眼視で見える時期はずっと好条件で観測できる。GWの頃もまだ8.5等と明るく、双眼鏡で楽しめるだろう。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 11 19.03 76 38.5 1.100 1.581 97 7.2 22:37 (180,-21)
Apr. 9 11 38.01 73 0.5 1.175 1.648 98 7.5 22:27 (180,-18)
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発見以来、2月までずっと、ふつうの彗星より鈍い増光が続いていたが、3月に入ってから、突然に明るく大きくなってきた。2月5日には10.3等、視直径1.9分角という小さい姿だったが、3月8日には7.8等、視直径6分角と、わずか1ヶ月で劇的に変化した(吉田誠一)。その後は、眼視ではやや横ばいで、3月21日には7.8等(Kamil Hornoch)。しかし、CCD観測では、3月1日には9.4等だったものが、3月25日には8.0等と、この1ヵ月で急激に増光している(門田健一氏)。Reinder J. Boumaは、この彗星の光度上昇の鈍さがC/1999 S4やC/2002 O7と似ていることを指摘している。この急増光は、何らかの予兆かもしれない。軌道計算では、異常に大きな非重力効果が現れている。今後、南半球ではしばらく観測できるが、日本からは、9月下旬に明け方の超低空に14等で現れるまで観測できない。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 22 0.96 -11 10.6 1.213 0.850 43 7.4 4:49 (266, 25)
Apr. 9 22 33.62 -17 58.2 1.145 0.856 46 7.3 4:54 (273, 28)
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日本から見えていた1月は11等台で小さい姿だったが、南天に去った後の2月14日には9.2等、視直径8分角(David Seargent)という巨大な姿が観測されている。その後、視直径は4〜5分角とやや小さくなったが、現在は8.0等と、双眼鏡でも見える明るさになっている(3月15日、Alexandre Amorim)。南半球でも、5月中旬まではかなり低くなってしまう。その後は再び高くなり、暗くなっていく様子を観測できるだろう。日本からは、6月に12.5等で明け方の空に現れるまで見えない。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 1 33.72 -43 19.2 1.168 0.919 49 8.1 19:17 ( 50, 19)
Apr. 9 1 40.32 -36 49.7 1.279 0.907 44 8.2 19:07 ( 55, 13)
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1月初めには7.5等と、双眼鏡で楽に見える明るさだったが、その後は夕空で急激に拡散、減光してきている。2月初めには9等となり、現在は10.7等まで暗くなっている(3月15日、Alexandre Amorim)。あっという間に暗くなってしまったが、これでも減光のペースは通常より遅い。すでに夕空にかなり低くなり、暗くなった上に拡散しているため、かなり見づらい。まもなく見えなくなるが、8月には明け方の空に再び現れる。その頃もまだ13等台を保ち、眼視で見える可能性もある。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 3 40.40 -10 57.5 3.313 2.722 46 11.3 19:17 ( 95, 27)
Apr. 9 3 43.78 -9 42.0 3.469 2.803 41 11.6 19:07 ( 94, 23)
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2月になっても13.9等以下で眼視では見えなかった(2月5日、吉田誠一)が、3月になって、13.3等と、ようやく眼視でも見え始めた(3月1日、Juan Jose Gonzalez)。3月中は視直径が1分角とかなり小さい姿だったが、現在は11.8等で、視直径も2.1分角と、だいぶ明るく大きく見えるようになってきた(3月31日、A. Baransky)。急増光しているが、当初の予報より0.5等ほど暗い。春から夏にかけて10等に達する。7月4日のディープ・インパクト・ミッションによって、肉眼彗星になる可能性がある。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 13 20.67 12 58.1 0.794 1.767 160 11.7 0:40 (180, 42)
Apr. 9 13 15.15 13 9.8 0.760 1.734 159 11.4 0:07 (180, 42)
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今回帰は条件が悪く、近日点通過の頃は見えない。7月に14.5等で明け方の空に現れ、その後は暗くなっていく。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 23 52.64 -6 44.0 2.428 1.505 17 12.3 4:49 (279, -1)
Apr. 9 0 12.87 -5 1.1 2.441 1.530 19 12.5 4:54 (275, 1)
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6月から7月にかけて10等に達するが、それまでずっと明け方の空やや低い位置に見え続ける。3月17日に14.8等(門田健一氏)と、ほぼ予報通りに明るくなってきている。近日点前の方が明るい傾向があるので、4月には眼視でも13等で見えてくるだろう。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 21 3.38 10 5.6 1.943 1.599 55 12.8 4:49 (239, 23)
Apr. 9 21 25.46 11 59.4 1.861 1.536 55 12.5 4:54 (235, 23)
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Michael Jagerが、2月27日に夕方の超低空で、A核の観測に成功した。明るさは12.0等で、前回の回帰よりやや明るい。位置は予報とは少しずれているので、注意。D核は捉えられていない。近日点を過ぎて1ヶ月が経っても、まだ12等と明るい状態を保っている(4月2日、Michael Jager)。前回の回帰では、A核は近日点を通過して10日後に最大光度となったが、今回もその傾向が現れているようだ。今回帰は条件が悪く、最も高く見える4月でも、高度は19度でしかない。南半球ではもっと低い。今後は急激に減光していく。4月末には16等以下になり、暗すぎて写せなくなるだろう。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 3 13.90 14 25.5 1.490 0.931 37 12.6 19:17 (113, 7)
Apr. 9 3 52.01 15 24.7 1.526 0.999 40 13.2 19:07 (117, 10)
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11月からずっと、12.5〜13.0等の小さい姿で変わらずに見えている。5月までずっと夕空で、このままの明るさで見えつづけるはず。ただ、3月中に報告された眼視観測は13.5等前後とやや暗く、この予報より少し暗くなってきているのかもしれない。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 4 56.95 31 5.1 2.028 1.833 64 12.8 19:17 (141, 11)
Apr. 9 5 16.16 31 43.1 2.082 1.834 61 12.8 19:07 (142, 11)
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2月までは大きく、集光も強くて見やすかったが、3月には拡散状になってきた。だが、4月1日でもまだ12.6等、視直径2.4分角と、明るく大きな姿が捉えられている(Kamil Hornoch)。日本からは、6月に15等になるまで、夕空で高度35度でほぼ同じ高さで見え続ける。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 2 39.72 67 14.1 2.702 2.460 65 13.2 19:17 (155,-28)
Apr. 9 3 12.81 68 34.6 2.771 2.505 64 13.4 19:07 (157,-27)
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1月上旬まではとても集光が強かったが、1月下旬からは拡散状になってきた。1月は11等台、2月は12等台と減光中。3月8日にも、まだ12.6等と明るかった(吉田誠一)。近日点通過前の増光はたいへん急激だったが、予報通り、近日点通過後の減光は緩やかになっている。だが、3月29日には13.3等まで暗くなってきており(A. Baransky)、そろそろ眼視では厳しくなってきた。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 5 14.20 17 33.1 2.573 2.367 66 13.4 19:17 (136, 24)
Apr. 9 5 26.97 17 50.8 2.676 2.395 63 13.5 19:07 (135, 23)
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1月中旬でもまだ18.5等と、予報より増光が鈍い。予報では、これから急激に増光し、7月から8月にかけて8等に達するはずだが、しばらくは観測できない。日本では、5月下旬に明け方の空に11.5等で現れ、その後はずっと観測できる。南半球では、4月末から6月中旬まで、明け方の超低空に現れるだけで、明るい時期には見えない。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 0 37.65 -5 34.0 2.641 1.669 10 13.7 4:49 (284,-10)
Apr. 9 0 42.66 -2 18.6 2.578 1.613 12 13.4 4:54 (278, -7)
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1月に急増光して13等に達した。3月8日には12.8等で、視直径は0.9分角と小さく、意外と良く集光していた(3月8日、吉田誠一)。2月下旬に近日点を通過しており、少しずつ暗くなってきているが、3月31日にもまだ13.2等の明るさを保っている(Edwin van Dijk)。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 5 15.96 22 32.7 1.474 1.430 67 13.4 19:17 (140, 21)
Apr. 9 5 40.78 24 20.4 1.529 1.455 66 13.6 19:07 (142, 20)
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観測不可能。6月に明け方の空に再び現れる。2004年は、シーズンを通して常に13等より明るく見えていた。2005年は、夏から冬にかけて、日本では天頂付近と非常に良い条件で見られる。2004年同様の活動を見せれば、長期に渡って良い観測対象となりそう。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 1 0.72 14 32.8 6.718 5.737 10 13.8 19:17 ( 94,-20)
Apr. 9 1 6.26 15 7.3 6.729 5.738 7 13.8 4:54 (266,-21)
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3月から4月にかけて衝となり、眼視でも見えると期待されていた。実際には、思ったほどは明るくなっていないようだ。それでも、CCDでは3月30日に14.3等(中村彰正氏)と報告されているので、眼視でも13.5等で見えるはず。逆行のため、明け方の空から夕空へ急速に移動し、あっという間に見えなくなる。今のところ、眼視で見ようと試みた人はいないようだが、高度が少しずつ高くなってきており、4月が狙い目。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 10 35.62 -28 9.9 1.169 2.048 141 14.0 21:48 (180, 83)
Apr. 9 9 56.55 -22 21.1 1.249 2.051 131 14.2 20:43 (180, 77)
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1月上旬には11等で視直径も2〜5分角と明るく大きく見えたが、2月上旬には12.5等、1.5分角と、暗く小さくなってきている。3月8日には、13.3等と暗くなり、視直径も0.8分角と更に小さくなっていた(吉田誠一)。その後は、誰も眼視で見ることに成功していない。すでに眼視では見えなくなっているかもしれない。CCDでは、3月31日に14.8等まで暗くなっている(中村彰正氏)。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 12 27.73 20 23.2 0.950 1.901 154 14.3 23:43 (180, 35)
Apr. 9 12 23.18 19 56.7 1.010 1.943 150 14.7 23:11 (180, 35)
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眼視では、昨年11月以来、2月まで、12〜13等の明るさを保っていた。2月5日には、DC=2と拡散状ながら、12.0等、視直径0.9分角と、まだ明るい姿で見えていた(吉田誠一)。しかし、CCD観測ではどんどん暗くなっており、2月末には15.9等に達し(2月27日、中村彰正氏)、眼視とCCDの光度差が極めて大きくなっていた。ただ、2月13日以降の眼視観測がなく、現在も眼視で見えているかどうかは不明。今後、日本からはずっと追跡できるが、現在は夕方と明け方のどちらとも低い。まもなく、夕空では観測不可能となる。明け方の高度は、しばらく20度前後でなかなか高くならない。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 0 35.10 54 16.8 4.982 4.399 49 14.5 4:49 (224,-37)
Apr. 9 0 44.77 54 26.6 5.090 4.470 47 14.6 4:54 (223,-34)
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2006年春に9等に達する。南半球では、それまでずっと観測可能。日本では、まもなく西空に沈む。その後は、8月末から9月上旬にかけて、明け方の超低空で12等で見える以外は、2006年3月までずっと見えない。2006年3月以降は、暗くなっていく様子をずっと観測できるようになる。2005年初めまで、順調に明るくなってきている。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 4 10.31 -15 18.7 4.558 4.062 54 14.9 19:17 ( 96, 35)
Apr. 9 4 12.34 -15 1.3 4.561 3.996 50 14.8 19:07 ( 93, 32)
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1月には19等、2月には17等と、予報通り、急激に増光中。5月から9月にかけて、長期に渡って12〜13等で見える。南半球では好条件だが、日本からはずっと南に低い。但し、前回の回帰では、眼視ではこの予報より1.5等ほど明るかった。今回も、眼視では11.0等前後に達する可能性もある。そろそろ眼視でも射程内に入ってくる。但し、4月中旬から6月末までは高度が15度と最も低くなるため、眼視で見るには、7月〜8月の方が見やすいだろう。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 15 51.71 -35 20.8 1.192 1.966 127 15.3 3:11 ( 0, 90)
Apr. 9 15 56.65 -36 30.9 1.105 1.928 132 14.9 2:48 ( 0, 89)
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2003年末から2005年までの1年間に、18等から15等まで増光した。これは、ふつうの彗星と比べて、かなり増光のペースが速い。6月には15等で西空に沈むが、来年の冬には13等に達し、眼視でも見える期待が出てきた。ただ、衝となった12月から1月には15.2等だったが、その後は計算上は明るくなるはずにも関わらず、実際には3月に15.5等と、やや暗く報告されている。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 5 37.28 46 51.4 6.076 5.895 74 15.1 19:17 (156, 2)
Apr. 9 5 42.44 46 42.9 6.147 5.871 69 15.1 19:07 (154, 1)
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2004年秋には好条件となり、13等で眼視でも見えた。その後は地球から遠ざかりつつどんどん暗くなっている。8月には16.5等で西空に沈む。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 4 13.70 61 1.5 2.223 2.072 68 15.3 19:17 (155,-16)
Apr. 9 4 46.28 61 9.6 2.281 2.096 66 15.4 19:07 (157,-15)
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明け方の空に現れて来て、久しぶりに観測された。2004年に報告された光度のばらつきが大きく、本当の明るさが不明だったが、16.0等という明るさだった(2月11日、門田健一氏)。4月から6月にかけて15等で条件良く観測できる。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 17 56.28 5 7.1 3.168 3.510 101 15.5 4:49 (190, 49)
Apr. 9 17 47.84 6 36.9 3.030 3.494 109 15.3 4:39 (180, 48)
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2004年春に発見された明るい新周期彗星。昨年は、春から夏にかけて、15.0〜15.5等と明るく観測された。今年も春から秋にかけて、昨年と同じ明るさで観測できると思われる。計算上は遠日点でも19等と明るいはずだが、2004年まで発見されなかったことを考えると、一時的に明るくなっていたのかもしれない。だが、3月11日に15.3等と、1年経った今でもまだ明るい状態を保っている。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 19 47.53 -25 33.5 2.938 2.903 78 15.5 4:49 (262, 59)
Apr. 9 19 55.94 -25 46.3 2.853 2.910 83 15.4 4:54 (257, 64)
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予報通りに、ゆっくりと減光している。1月までは14等で眼視でも見えていたが、2月からは見えなくなった。6月には17等になる。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 9 36.01 -7 31.5 4.128 4.864 132 15.4 20:52 (180, 62)
Apr. 9 9 31.67 -6 33.8 4.284 4.936 125 15.6 20:20 (180, 62)
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2004年初めには19等から17等まで一気に増光したが、その後は落ち着いており、2005年初めには16.5等。2007年初めまで、長期に渡って15〜16等を保つ。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 16 8.38 -19 11.5 2.575 3.292 128 15.6 3:27 (180, 74)
Apr. 9 16 7.53 -19 21.0 2.489 3.280 135 15.5 2:59 (180, 74)
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近日点を過ぎて5ヵ月も経ってから最大光度になるという、変わった彗星。予報通り、5ヶ月経った2月に、最大光度に達している。しかし、今回帰は予報より暗く、15.5等止まりのようだ。眼視では、14.0等以下で見えなかった(2月5日、吉田誠一)。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 10 3.38 33 14.8 2.236 2.937 125 15.9 21:19 (180, 22)
Apr. 9 10 3.35 32 51.9 2.324 2.954 119 16.0 20:52 (180, 22)
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地球に接近して、CCDでは15.5〜16等に達している。CCDで拡散状に写るためか、眼視でも14.3等で見えている(2月6日、Reinder J. Bouma)。しかし、今後は地球から遠ざかり、どんどん暗くなっていく。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 8 36.56 38 23.7 1.420 1.975 108 16.2 19:54 (180, 17)
Apr. 9 8 47.68 35 33.5 1.486 1.993 104 16.4 19:37 (180, 20)
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2004年春に発見された小惑星2004 FS101の再発見。1月中旬には18等だったが、3月中旬には16.7等まで増光した。これは、ふつうの彗星と比べて、やや増光のペースが速い。2006年1月頃には、日本からは低いが、14.5等になりそう。2005年春から2006年暮れにかけて、長い間15〜16等で見える。北天を移動するため、日本からはずっと観測できる。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 14 21.72 39 41.3 3.712 4.424 130 16.5 1:41 (180, 15)
Apr. 9 14 15.90 41 38.3 3.685 4.381 128 16.5 1:08 (180, 13)
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2004年春に近日点を通過して以来、ずっとやや速いペースで減光してきていたが、2004年の暮れからは、一転して減光が緩やかになったようだ。12月16日にはすでに15.4等だったが、3月6日でもまだ15.8等と、ずっとほぼ同じ明るさを保っている(中村彰正氏)。これからしばらく、16等で見え続けるかもしれない。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 9 54.23 39 1.7 3.737 4.338 121 16.5 21:10 (180, 16)
Apr. 9 9 50.83 38 4.0 3.886 4.403 114 16.7 20:39 (180, 17)
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5月には夕空に低くなる。2006年春にも再び観測できるが、今よりは1等ほど暗くなる。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 6 1.07 24 34.1 2.860 2.826 77 17.0 19:17 (150, 24)
Apr. 9 6 9.88 24 22.9 2.946 2.822 73 17.1 19:07 (148, 23)
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ずっと北天を移動するため、日本からは長期に渡って観測できる。2004年後半の増光は、ふつうの彗星よりやや速かったが、それでも2006年初めに16等止まり。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 5 9.37 48 18.4 5.778 5.526 70 17.2 19:17 (153, -2)
Apr. 9 5 14.92 48 22.9 5.845 5.504 65 17.2 19:07 (152, -3)
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予想より明るく、3月には17.5〜18等で観測された。これから夏まで、夕空でしばらく17.5等を保ちそう。但し、6月以降はどんどん低くなってしまう。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 11 26.85 0 5.4 1.410 2.373 159 17.6 22:42 (180, 55)
Apr. 9 11 23.21 1 7.7 1.417 2.348 151 17.5 22:11 (180, 54)
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前回1997年には、近日点通過後に大増光して11等に達したが、今回は暗い。すでに11月30日に近日点を通過しているが、11月から1月まで、ずっと15.5等のままだった。増減光のとても速い彗星なので、地球から遠ざかる3月以降は急激に暗くなり、4月には18等以下になる。3月中旬には、すでに17.5等まで暗くなってきた。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 9 1.47 37 49.8 1.596 2.188 112 17.7 20:18 (180, 17)
Apr. 9 9 8.37 37 16.4 1.690 2.214 107 18.0 19:58 (180, 18)
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分裂彗星。まもなく18等以下になる。B核はA核より0.6等ほど暗い。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 9 6.56 39 28.5 3.926 4.414 113 17.7 20:23 (180, 16)
Apr. 9 9 7.22 38 53.0 4.017 4.416 107 17.8 19:56 (180, 16)
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遠方のため、2003年夏から1年半も、17.5等で見え続けている。すでに近日点は通過しており、今年はやや暗くなる。それでも、夏まで18等を保つ。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 16 19.52 42 9.3 6.846 7.286 112 17.8 3:38 (180, 13)
Apr. 9 16 13.32 42 51.3 6.825 7.302 114 17.8 3:05 (180, 12)
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12月〜1月は16.5等を保ったが、その後は減光し、4月には18等以下になる。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 2 10 9.14 33 7.2 2.236 2.948 127 17.9 21:25 (180, 22)
Apr. 9 10 8.01 32 35.8 2.347 2.987 120 18.1 20:56 (180, 22)
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