今週の明るい彗星 (2005年7月23日:北半球版)

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Updated on July 24, 2005
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。

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* 161P/2004 V2 ( Hartley-IRAS )

明け方の低空に姿を現してきた5月12日には、14等で観測された(Michael Mattiazzo)。その後も順調に増光して、近日点を通過した6月中旬には11.3等で見えた(6月16日、Juan Jose Gonzalez)。発見時は近日点を過ぎてから予想外の増光をし、近日点通過の45日後に最大光度となった。今回も、近日点を過ぎた後も明るくなり、現在は10.2等に達している(7月2日、Juan Jose Gonzalez)。視直径は、6月中旬には1.5分角と小さかったが、7月初めには5分角と、急に大きく見えるようになった。期待通りに、7月から8月にかけて9等になりそう。日本では、今後はずっと観測可能。一晩中見えているが、明け方の高度は、8月上旬には15度以下になる。南半球では暗くなるまで見えない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23   8 59.62   80 34.5   1.516   1.351    60   10.4  20:50 (170, 30)  
July 30  11 12.88   75  0.5   1.575   1.385    60   10.0  20:42 (161, 34)  

* 9P/Tempel 1

7月4日のディープ・インパクト・ミッションは成功した。5月から衝突の直前まで、2ヵ月ほど10等の明るさで見えていた。集光はだんだん弱くなってきていた。衝突の直後は、中心が明るく輝く姿が、地上でも見えた。Mike Linnoltは、30分の間に集光度が4から8まで変化するのを捉えた。しかし、全光度は、0.5等しか増光しなかった。核光度は1〜2等ほど増光した。彗星の変化は一時的で、翌日にはほぼ元通りの状態に戻っている。現在は10.0等で、集光度は5(7月5日、Mike Begbie)。彗星への影響が小さかったため、今後は予報通りに暗くなっていくだろう。9月には12等以下になる。南半球では条件が良いが、日本からは8月中旬には高度が20度以下になってしまう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23  14 16.71  -16 42.7   1.004   1.517    97   10.5  20:50 ( 42, 26)  
July 30  14 33.43  -19 10.6   1.052   1.526    95   10.7  20:42 ( 42, 24)  

* C/2005 K2 ( LINEAR )

6月上旬に急激に明るくなり、6月10日には8.9等に達した(Juan Jose Gonzalez)。その後は9等で停滞したまま、6月下旬には日本から見えなくなった。7月4日にはまだ写った(Michael Mattiazzo)が、7月10日には12等か、それ以下まで、急激に暗くなった(Terry Lovejoy)。7月5日の近日点通過で太陽に0.54AUまで近づいたため、まもなく消滅する可能性がある。南半球では、7月下旬から明け方の空で高くなっていくが、急激に暗くなる。日本からは9月にまで見えない。6月12日には、Giovanni Sosteroら多数によって、核が分裂しているのが捉えられた。分裂核は、6月22日まで見えていたが、23日には見えなくなった(Ernesto Guido, Giovanni Sostero)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23   7 53.12   -9 37.7   1.327   0.677    30   10.7   3:22 (255,-36)  
July 30   7 42.64  -10 43.2   1.416   0.776    32   11.5   3:29 (264,-27)  

* 21P/Giacobini-Zinner

3月14日には15.2等と暗かった(大島雄二氏)が、4月中に増光し、5月2日には12.3等で眼視でも見え始めた(Juan Jose Gonzalez)。彗星はその後も増光を続け、現在は9.4等に達している(7月6日、Juan Jose Gonzalez)。この予報より1等ほど明るくなっている。これから7月まで10等を保つ。しかし、ずっと明け方の空低くにしか見えない。高度は、9月に12等以下になるまで、ずっと20度以下。10月に13等以下になってから、ようやく30度を超えるようになる。8月1日には、P/2005 JQ5と0.5度まで接近する。11等の彗星が2つ、同一視野に見えるかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23   4 51.85   16 10.1   1.473   1.076    46   10.9   3:22 (261, 16)  
July 30   5 18.71   13 51.1   1.496   1.106    47   11.0   3:29 (264, 16)  

* P/2005 JQ5 ( Catalina )

周期が4.4年とかなり短い新周期彗星。6月に地球に0.1AUまで大接近した。5月上旬には17.5等とたいへん暗かったが、6月6日に13.5等、6月12日に12.0〜12.5等(Michael Jager)と急激に明るくなり、6月25日には10.3等と眼視でも明るく見えた(Juan Jose Gonzalez)。地球に接近したため、コマは4〜8分角と非常に淡く大きく拡散していた。驚くべきことに、6月24日のサーベイ画像では、8〜9等、視直径20分角という明るく大きな姿で写った(Terry Lovejoy)。再び明け方の空に現れて来た。明るさの予報は難しいが、11〜14等で、眼視でも見える可能性もある。但し、まだ地球から0.3AUとかなり近いため、淡く大きく拡散して、空の条件が良くないとかなり見づらく、CCDでも写りづらいだろう。8月1日には、21Pと0.5度まで接近する。11等の彗星が2つ、同一視野に見えるかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23   5 41.35   12 36.5   0.247   0.829    36   11.1   3:22 (257,  4)  
July 30   5 31.13   12 17.3   0.310   0.826    45   11.6   3:29 (264, 13)  

* C/2004 Q2 ( Machholz )

1月上旬の最盛期には、3.5等、視直径30分角という巨大な姿が、頭上高く、たいへん明るく見えた。その後は次第に暗くなってきており、現在は10.6等(6月26日、Juan Jose Gonzalez)。視直径は約4分角と、だいぶ暗く小さくなったが、望遠鏡ではまだ良く見えている。日本からは、10月に14等になるまで、眼視で見える時期はずっと好条件で観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23  13 39.08   24 57.9   2.869   2.786    75   11.7  20:50 ( 90, 47)  
July 30  13 46.71   22 47.4   3.014   2.862    71   12.0  20:42 ( 89, 43)  

* C/2005 N1 ( Juels-Holvorcem )

新彗星。CCDでは14等だが、眼視では12.4等と明るい(7月8日、Juan Jose Gonzalez)。9月まで12等を保つ。北天を移動するため、南半球では暗くなるまで見えない。日本からもずっと明け方の低空で、暗くなるまで高くならない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23   4 59.67   47 34.9   1.667   1.225    46   12.0   3:22 (230, 29)  
July 30   5 48.65   50 39.0   1.635   1.186    46   11.8   3:29 (226, 28)  

* C/2005 A1 ( LINEAR )

日本から見えていた1月は11等台で小さい姿だったが、南天に去った後の3月から4月にかけて、8.0等と双眼鏡でも見える明るさになった(3月4日及び4月7日、Alexandre Amorim)。予報では、4月中旬から減光していくはずだったが、5月12日にもまだ8.9等(Michael Mattiazzo)と、予報よりも1等ほど明るい状態を保っていた。その後は、南半球でも高度が低かったが、5月31日に10〜10.5等、6月15日に約11等と、次第に暗くなってきている(Terry Lovejoy)。近日点通過前には急激に増光したが、通過後はごくふつうのペースで減光している。現在は11.1等(7月2日、Juan Jose Gonzalez)。日本からも、久しぶりに明け方の空に現れて来た。今後は冬に18等以下になるまで、ずっと条件良く観測できる。6月25日には、核が分裂しているのが見つかった。副核は主核より0.7等ほど暗く、CCDでも2つの核が写る。分裂しても、彗星の明るさに影響はないようだ。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23   1 39.34   16 52.2   1.623   1.930    91   12.0   3:22 (292, 55)  
July 30   1 29.53   19 30.3   1.597   2.019    98   12.2   3:29 (302, 65)  

* C/2003 T4 ( LINEAR )

発見以来、4月初めに近日点を通過するまで、ずっと、ふつうの彗星より鈍い増光が続いてしまった。3月中旬から5月初めまで8等を保ったが、5月中旬には8.4等と、予報通り、少し暗くなり始めたようだ(5月12日、Michael Mattiazzo)。今後、日本からは、9月下旬に明け方の超低空に14等で現れるまで観測できない。南半球でも、7月上旬までは高度が低くなっていた。その間に、彗星は12等まで、急激に暗くなってしまったはず。しかし、5月中旬以降の観測がなく、減光の様子が良く分からない。軌道計算では、異常に大きな非重力効果が現れているが、その意味はまだ明らかにされていない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23   6 49.20  -33 25.9   2.388   2.021    56   12.0   3:22 (290,-34)  
July 30   6 58.82  -33 33.1   2.483   2.112    57   12.2   3:29 (292,-29)  

* 37P/Forbes

1月には19等と暗かったが、予報通りに増光して、6月7日には12.5等で眼視でも見え始めた(John Drummond)。現在は11.7等(7月1日、Nicolas Biver)。9月まで12等で見える。なお、前回の回帰では、眼視ではこの予報より1.5等ほど明るかった。今回も、眼視では11.0等前後に達する可能性もある。南半球では好条件だが、日本からはずっと南に低い。今後は少しずつ高くなるが、30度を超えるのは9月になってから。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23  16 15.22  -32 52.3   0.741   1.575   126   12.3  20:50 (  9, 22)  
July 30  16 27.61  -31 40.5   0.771   1.573   122   12.4  20:42 ( 11, 23)  

* C/2004 B1 ( LINEAR )

2006年春に9等に達する。南半球では、それまでずっと観測可能。日本では、8月末から9月上旬にかけて、明け方の超低空で12等で見える以外は、2006年3月までずっと見えない。2006年3月以降は、暗くなっていく様子をずっと観測できるようになる。3月5日には15.1等(津村光則氏)と、順調に明るくなってきていた。だが、3月中旬以降の観測がなく、現在の様子は不明。南半球でもしばらく超低空だったが、7月以降は再び高く見えるようになる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23   5 23.51  -22 14.6   3.393   2.993    58   12.9   3:22 (289,-12)  
July 30   5 29.53  -24  4.8   3.252   2.925    62   12.7   3:29 (294, -8)  

* C/2005 E2 ( McNaught )

3月に発見された頃は16.4等だった(3月12日、R. H. McNaught)が、6月6日には14.4等まで増光してきている(大島雄二氏)。2006年の初めに10等に達すると期待されている。南半球では、11月までずっと高い位置で、明るくなっていく様子を観測できるが、日本からは、9月までずっと高度が15度ほどで、高くならないので、眼視ではなかなか観測できないかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23  20  9.51  -40  2.9   2.166   3.140   160   13.0   0:08 (  0, 15)  
July 30  20  1.83  -40  6.0   2.110   3.071   157   12.9  23:28 (  0, 15)  

* 29P/Schwassmann-Wachmann 1

明け方の空に現れて来た。2004年は、シーズンを通して常に13等より明るく見えていた。2005年は、夏から冬にかけて、日本では天頂付近と非常に良い条件で見られる。2004年同様の活動を見せれば、長期に渡って良い観測対象となりそう。5月31日に14.2等(門田健一氏)。6月中は核光度で16等と暗く報告されている。しかし、6月29日には12.8等と明るく、視直径2.5分角の淡く集光のない姿が捉えられている(Jiri Srba)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23   2 15.26   23  7.7   5.822   5.751    80   13.5   3:22 (276, 51)  
July 30   2 17.52   23 30.8   5.716   5.752    86   13.5   3:29 (282, 58)  

* C/2003 K4 ( LINEAR )

1月初めには7.5等と、双眼鏡で楽に見える明るさだったが、その後は夕空で急激に拡散、減光した。眼視では3月15日に10.7等(Alexandre Amorim)、CCDでは4月4日に11.5等(津村光則氏)まで暗くなり、西空に沈んだ。南半球では、6月中旬から明け方の空に現れて来ているが、まだ観測されていない。日本でも明け方の空に現れて来た。まだ13等台を保ち、眼視で見える可能性もある。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23   4 31.49   -4 25.2   4.391   3.963    58   13.6   3:22 (281,  8)  
July 30   4 32.23   -4 44.6   4.366   4.036    64   13.7   3:29 (287, 15)  

* C/2003 WT42 ( LINEAR )

2003年末から2005年までの1年間に、18等から15等まで増光した。これは、ふつうの彗星と比べて、かなり増光のペースが速い。その後は5月まで、15〜15.5等を保った。しばらく観測できないが、8月には再び明け方の空で高くなってくる。冬には13等に達し、眼視でも見えるかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23   7 44.21   45 13.3   6.450   5.552    25   14.8   3:22 (215,  4)  
July 30   7 53.60   45  7.8   6.408   5.533    28   14.7   3:29 (219,  8)  

* P/2004 F3 ( NEAT )

2004年春に発見された明るい新周期彗星。2004年の春から夏にかけて、15.0〜15.5等と明るく観測された。計算上は遠日点でも19等と明るいはずだが、2004年まで発見されなかったことを考えると、一時的に明るくなっていたのかもしれない、とも思われた。だが、2005年になっても同じ明るさを保っている。現在は14.8等(5月15日、中村彰正氏)。秋まで14.5等で観測できると思われる。但し、日本からの高度はずっと20度前後で、かなり低いため、眼視で見るのは難しいだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23  20  9.37  -35 44.0   2.065   3.056   164   14.9   0:08 (  0, 19)  
July 30  20  3.95  -36 18.0   2.091   3.068   160   15.0  23:30 (  0, 19)  

* 10P/Tempel 2

明け方の空で、次第に高く見えるようになって来たが、今後は暗くなっていく。5月12日には13.6等と、ほぼ予報通りの明るさだった(Michael Mattiazzo)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23   4 12.85   10 57.0   2.459   2.096    57   14.9   3:22 (271, 21)  
July 30   4 24.20   11 12.1   2.434   2.139    61   15.1   3:29 (274, 26)  

* 32P/Comas Sola

11月からずっと12.5〜13.0等を保ち、5月4日にもまだ12.7等で眼視で見えていた(吉田誠一)。その後は高度がどんどん低くなっている。まもなく見えなくなり、その後、今回帰はもう観測不可能。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23  10  3.89   21 35.4   2.972   2.115    26   15.0  20:50 (115,  3)  
July 30  10 19.65   20  4.0   3.032   2.147    24   15.2  20:42 (114,  1)  

* 117P/Helin-Roman-Alu 1

2004年初めには19等から17等まで一気に増光したが、その後は落ち着いており、緩やかに増光してきている。2007年初めまで、長期に渡って15〜16等を保つ。あまり高度は高くならないが眼視でも見えている。眼視の明るさは、5月7日に14.3等(Juan Jose Gonzalez)、6月7日に14.2等(John Drummond)で、視直径は0.2〜0.6分角とかなり小さい。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23  15 21.76  -20 44.2   2.583   3.126   113   15.3  20:50 ( 25, 30)  
July 30  15 24.12  -21  3.2   2.664   3.118   107   15.4  20:42 ( 29, 28)  

* C/2004 L2 ( LINEAR )

2006年1月まで長期に渡って15.5等を保つ。南半球では好条件だが、日本からは見えない。日本からは、2006年8月にようやく観測できるようになるが、その頃には16.5〜17等まで暗くなってしまう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23   0 32.43  -66 29.2   3.331   3.912   117   15.3   3:22 (353,-12)  
July 30   0 39.57  -68  4.2   3.316   3.897   117   15.3   3:29 (356,-13)  

* C/2004 Q1 ( Tucker )

2月までは大きく、集光も強くて見やすかったが、3月には拡散状になってきた。5月4日でもまだ12.8等と、眼視では明るく見えていた(吉田誠一)。近日点通過後の減光は緩やかで、もうしばらく14等で見られそう。だが、5月中旬以降の眼視観測は報告されていない。今後はゆっくりと夕空に低くなっていくが、8月中旬でもまだ高度は20度以上を保つ。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23  10 32.08   53 44.4   3.965   3.299    43   15.3  20:50 (140, 25)  
July 30  10 45.91   51 59.5   4.043   3.357    41   15.4  20:42 (138, 23)  

* P/2005 K3 ( McNaught )

今後は北上して高く見えるようになる。7月から11月にかけて、15.5等で条件良く観測できる。もしかしたら、眼視でも見えるかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23   2 13.96   14 23.1   1.245   1.524    84   15.5   3:22 (288, 47)  
July 30   2 31.01   17 29.1   1.200   1.515    85   15.4   3:29 (288, 52)  

* C/2004 K1 ( Catalina )

2月初めには16.5等だったが、4月末には15.2等(4月27日、門田健一氏)と、順調に明るくなってきた。7月中旬まで、14.5〜15等で条件良く観測できる。高度が高いので、透明度が良ければ、大口径なら眼視でも見えるだろう。5月7日には、眼視で15.0等と観測されている(村上茂樹氏)。6月13日には、CCDで14.1等と、さらに1等ほど明るくなっている(江崎裕介氏)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23  14  9.90   14 51.3   3.337   3.403    85   15.4  20:50 ( 72, 48)  
July 30  14  3.88   14  7.3   3.473   3.407    77   15.5  20:42 ( 76, 42)  

* C/2005 K1 ( Skiff )

6月26日に15.7等(Giovanni Sostero)と、発見時の報告より1等ほど明るい。鋭く集光しており、細く長い尾も見えている。2005年の夏と2006年の夏に15.5等に達する。南下していくため、日本からは2005年の方が条件が良い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23  16 30.48   53  1.7   3.660   3.848    92   15.7  20:50 (168, 72)  
July 30  16 28.12   50 36.5   3.660   3.831    91   15.7  20:42 (155, 72)  

* C/2005 B1 ( Christensen )

2004年春に発見された小惑星2004 FS101の再発見。1月中旬には18等だったが、5月中旬には16〜16.5等まで増光してきている。これは、ふつうの彗星と比べて、やや増光のペースが速い。2006年1月頃には、日本からは低いが、14.5等になりそう。2005年春から2006年暮れにかけて、長い間15〜16等で見える。北天を移動するため、日本からはずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23  13 12.93   48 50.5   4.101   3.799    65   15.9  20:50 (127, 47)  
July 30  13 16.09   48 30.6   4.117   3.765    62   15.9  20:42 (126, 45)  

* 101P/Chernykh

7月10日に17.0等と、予報通りの明るさで観測された。9月から12月にかけて15.5等に達する。すでに明け方の空に高く見えるようになっている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23   0 21.94   -1 38.5   2.092   2.693   115   16.8   3:22 (337, 51)  
July 30   0 25.92   -1 34.1   1.992   2.666   121   16.6   3:29 (349, 53)  

* C/2001 Q4 ( NEAT )

しばらく低かったが、再び高く見えるようになってきた。ゆっくりと減光中だが、まだ16等と明るい。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23   2  7.62   61 40.5   5.717   5.499    72   16.9   3:22 (211, 53)  
July 30   2  6.86   62 14.8   5.703   5.565    77   17.0   3:29 (206, 56)  

* C/2005 N5 ( Catalina )

新彗星。9月に17等に達する。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 23   1 21.79    4 12.8   1.193   1.692    99   17.7   3:22 (312, 49)  
July 30   1 41.68    3 27.4   1.135   1.672   101   17.5   3:29 (317, 51)  

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