今週の明るい彗星 (2005年8月20日:南半球版)

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Updated on August 21, 2005
先週 北半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、南緯35度の地点での値です。

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* 9P/Tempel 1

7月4日のディープ・インパクト・ミッションは成功した。5月から衝突の直前まで、2ヵ月ほど10等の明るさで見えていた。集光はだんだん弱くなってきていた。衝突の直後は、中心が明るく輝く姿が、地上でも見えた。Mike Linnoltは、30分の間に集光度が4から8まで変化するのを捉えた。しかし、全光度は、0.5等しか増光しなかった。核光度は1〜2等ほど増光した。彗星の変化は一時的で、翌日にはほぼ元通りの状態に戻っている。彗星への影響が小さかったため、今後は予報通りに暗くなっていくだろう。南半球では条件が良いが、日本からは12月まで、高度17度と、ずっと夕空の低空になってしまう。ディープ・インパクト後の観測は少ない。8月5日に10.9等と、予報通り暗くなり始めている(吉田誠一)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20  15 29.46  -25 30.3   1.218   1.574    89   11.4  18:56 (113, 70)  
Aug. 27  15 49.69  -27 11.1   1.281   1.595    87   11.6  19:01 (105, 69)  

* 21P/Giacobini-Zinner

3月14日には15.2等と暗かった(大島雄二氏)が、4月中に増光し、5月2日には12.3等で眼視でも見え始めた(Juan Jose Gonzalez)。彗星はその後も増光を続け、9.2等に達した(7月2日、Carlos Labordena)。前回1998年には、近日点通過の2週間ほど前に最大光度となったが、今回は近日点まで増光が続いたようだ。しかし、明け方の空に低いため、観測は少ない。すでに暗くなり始めており、現在は10.4等(8月5日、吉田誠一)。高度は、10月に13等以下になってから、ようやく30度を超えるようになる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20   6 28.93    6 23.7   1.575   1.234    51   11.4   5:10 (240, 26)  
Aug. 27   6 48.96    3 52.3   1.603   1.287    53   11.8   5:01 (242, 28)  

* C/2005 N1 ( Juels-Holvorcem )

CCDでは14等と報告されたが、実際には眼視で12.4等と明るかった(7月8日、Juan Jose Gonzalez)。その後は少し増光し、現在は11.4等(8月15日、Juan Jose Gonzalez)。北天を移動するため、南半球では暗くなるまで見えない。日本からも明け方にどんどん低くなってしまう。9月まで12等を保つが、9月には高度は10度まで低くなる。その後は高くなるが暗くなり、高度が30度を越える11月末には、14.5等以下になってしまう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20   8 34.71   51  7.2   1.651   1.126    42   11.6   5:10 (222,-22)  
Aug. 27   9 22.07   48 28.9   1.689   1.129    40   11.7   5:01 (227,-25)  

* C/2004 B1 ( LINEAR )

2006年春に9等に達する。3月5日には15.1等(津村光則氏)と、順調に明るくなってきていた。その後、しばらく観測できなかったが、南半球では再び高く見えるようになってきている。8月1日に13.9等まで明るくなってきている(Michael Mattiazzo)。今後、南半球ではずっと観測可能。日本では、8月末から9月上旬にかけて、明け方の超低空で12等で見える以外は、2006年3月までずっと見えない。2006年3月以降は、暗くなっていく様子をずっと観測できるようになる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20   5 47.39  -31 28.8   2.822   2.725    74   12.1   5:10 (276, 56)  
Aug. 27   5 53.11  -34 41.7   2.682   2.659    77   11.9   5:01 (280, 59)  

* C/2005 A1 ( LINEAR )

日本から見えていた1月は11等台で小さい姿だったが、急激に増光し、南天に去った後の3月から4月にかけて8.0等に達した(3月4日及び4月7日、Alexandre Amorim)。4月10日に近日点を通過した後は、5月12日に8.9等(Michael Mattiazzo)、5月31日に10〜10.5等(Terry Lovejoy)と、一転してゆっくりと減光している。現在もまだ12.1等と明るい(8月15日、Juan Jose Gonzalez)。日本からは今後は、暗くなっていく様子をずっと条件良く観測できる。6月25日には、核が分裂しているのが見つかった。副核は主核より0.7等ほど暗く、CCDでも2つの核が写る。分裂しても、彗星の明るさに影響はないようだ。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20   0 45.97   26 15.7   1.564   2.284   123   12.0   2:54 (180, 29)  
Aug. 27   0 27.42   27 50.9   1.578   2.372   131   12.2   2:08 (180, 27)  

* 161P/2004 V2 ( Hartley-IRAS )

明け方の低空に姿を現してきた5月12日には、14等で観測された(Michael Mattiazzo)。その後も順調に増光して、近日点を通過した6月中旬には11.3等で見えた(6月16日、Juan Jose Gonzalez)。発見時は近日点を過ぎてから予想外の増光をし、近日点通過の45日後に最大光度となった。今回も、近日点を過ぎた後も明るくなり、7月2日には10.2等に達した(Juan Jose Gonzalez)。だが、その後は減光に転じ、現在は11.7等(8月5日、Reinder J. Bouma)。発見時の増光は、例外的なアウトバーストだったようだ。眼視では拡散状。今後は暗くなりながら、次第に夕空に低くなる。10月から11月にかけては超低空になってしまう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20  12 51.39   55 45.7   1.855   1.517    54   12.0  18:56 (150,-14)  
Aug. 27  13  4.36   50 33.7   1.968   1.568    52   12.4  19:01 (144,-13)  

* C/2005 E2 ( McNaught )

2006年の初めに10等に達すると期待されている。3月に発見された頃は16.4等だった(3月12日、R. H. McNaught)が、順調に増光し、7月30日には12.9等で眼視でも見え始めた(David A. J. Seargent)。現在は12.2等(8月3日、Juan Jose Gonzalez)。南半球では、11月までずっと高い位置で、明るくなっていく様子を観測できるが、日本からは、9月までずっと高度が15度ほどと低い状態が続く。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20  19 39.96  -39 14.0   2.017   2.864   139   12.5  21:44 (  0, 86)  
Aug. 27  19 34.37  -38 36.7   2.007   2.795   132   12.4  21:11 (  0, 86)  

* C/2004 Q2 ( Machholz )

1月上旬の最盛期には、3.5等、視直径30分角という巨大な姿が、頭上高く、たいへん明るく見えた。その後は次第に暗くなってきており、8月5日には11.9等まで暗くなってきた(Reinder J. Bouma)。視直径は約2分角とだいぶ小さくなり、かなり拡散してきた。日本からは発見以来、1年間ずっと観測できたが、次第に高度が低くなってきた。9月末には13.5等で、高度が20度以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20  14  9.90   17  0.2   3.450   3.091    61   12.6  18:56 (137, 25)  
Aug. 27  14 17.69   15 18.2   3.594   3.166    57   12.8  19:01 (130, 23)  

* 37P/Forbes

1月には19等と暗かったが、予報通りに増光して、6月7日には12.5等で眼視でも見え始めた(John Drummond)。現在は12.2等(8月2日、Juan Jose Gonzalez)。南半球では好条件だが、日本からは南に低い。高度は少しずつ高くなってきているが、30度を超える9月中旬には、13.5等以下になってしまう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20  17 13.08  -28 18.9   0.890   1.583   112   12.7  19:19 (180, 83)  
Aug. 27  17 30.05  -27 14.3   0.939   1.593   109   12.9  19:08 (180, 82)  

* 169P/NEAT

2002年に発見された当時は小惑星と思われていたが、回帰した今回は尾が観測され、彗星だと判明した。8月上旬に地球に大接近し、中心核は14.9等で眼視でも見えた(8月2日、Edwin van Dijk)。空の条件が良ければ、非常に淡く拡散した大きなコマが写る。全光度は12.5等と、かなり明るい(8月5日、Michael Jager)。今後は太陽に近づき、いったん見えなくなるが、9月中旬には明け方の空に現れる。その後はゆっくりと高くなるが、急激に暗くなっていく。8月上旬には恒星状の核がたいへん明るかったが、今後は太陽と地球の間に入るため、核は観測できなくなり、淡いコマだけになると思われる。9月に明け方に現れて来る時の明るさは、全光度は13〜14等だが、核光度は18等と暗く、観測は難しいだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20   9 49.43   33 42.2   0.221   0.810    21   12.8   5:10 (246,-27)  
Aug. 27   9 20.14   23  8.6   0.302   0.733    19   13.1   5:01 (250,-13)  

* C/2003 T4 ( LINEAR )

発見以来、4月初めに近日点を通過するまで、ずっと、ふつうの彗星より鈍い増光が続いてしまった。日本からは3月までしか見えなかったが、南半球で観測が続き、3月中旬から5月中旬まで8等を保った。南半球でも、7月上旬までは高度が低くなっていたが、その間に、彗星は急激に暗くなってしまった。しばらく観測が無かったが、8月1日には13.0等と、ほぼ予報通りの明るさを保っていた(Michael Mattiazzo)。日本からは、9月下旬に明け方の超低空に14等で現れるまで観測できない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20   7 20.96  -34 48.9   2.719   2.381    60   12.8   5:10 (290, 38)  
Aug. 27   7 26.26  -35 29.5   2.781   2.469    61   13.0   5:01 (289, 41)  

* 29P/Schwassmann-Wachmann 1

2004年はシーズンを通して常に13等より明るく見えていたが、2005年は一転して活動が弱い。5月31日に14.2等(門田健一氏)で見えた後は、6月から8月上旬まで、ずっと16等と暗い。CCDでは恒星状だが、極めて淡いコマも見えるようだ。眼視では、7月15日に13.3等以下(Reinder J. Bouma)、8月6日に12.9等以下(吉田誠一)と、見えない状態が続いている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20   2 21.22   24 27.3   5.399   5.756   105   13.4   4:28 (180, 31)  
Aug. 27   2 21.34   24 41.2   5.298   5.757   112   13.3   4:01 (180, 30)  

* P/2005 JQ5 ( Catalina )

周期が4.4年とかなり短い新周期彗星。6月に地球に0.1AUまで大接近した。5月上旬には17.5等とたいへん暗かったが、6月6日に13.5等、6月12日に12.0〜12.5等(Michael Jager)と急激に明るくなり、6月25日には10.3等と眼視でも明るく見えた(Juan Jose Gonzalez)。地球に接近したため、コマは4〜8分角と非常に淡く大きく拡散していた。驚くべきことに、6月24日のサーベイ画像では、8〜9等、視直径20分角という明るく大きな姿で写った(Terry Lovejoy)。再び明け方の空に現れて来たが、8月2日に11.5等と、この予報通り、まだ明るい(Michael Jager)。8月5日には10.5等で眼視でも見えたが、非常に拡散していた(吉田誠一)。今後は急激に暗くなってしまう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20   5 38.80   13  1.8   0.491   0.900    62   13.4   5:10 (225, 29)  
Aug. 27   5 45.91   13 23.2   0.541   0.947    67   14.1   5:01 (222, 31)  

* C/2003 K4 ( LINEAR )

1月初めには7.5等と、双眼鏡で楽に見える明るさだったが、その後は夕空で急激に拡散、減光した。眼視では3月15日に10.7等(Alexandre Amorim)、CCDでは4月4日に11.5等(津村光則氏)まで暗くなり、西空に沈んだ。久しぶりに明け方の空に現れて来た。8月4日に13.6等と、予報通りの明るさを保っている(門田健一氏)。眼視ではまだ12等台の可能性もある。太陽から遠いために減光は遅く、9月には今とほぼ同じ明るさで、高度は40度を越えるようになる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20   4 30.61   -6  6.8   4.254   4.254    83   13.8   5:10 (220, 55)  
Aug. 27   4 28.62   -6 41.2   4.211   4.326    89   13.9   5:01 (212, 58)  

* C/2003 WT42 ( LINEAR )

2003年末から2005年までの1年間に、18等から15等まで増光した。これは、ふつうの彗星と比べて、かなり増光のペースが速い。その後は5月まで、15〜15.5等を保った。しばらく観測できなかったが、再び明け方の空で高くなって来た。冬には13等に達し、眼視でも見えるかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20   8 21.50   44 53.8   6.240   5.481    38   14.6   5:10 (227,-17)  
Aug. 27   8 30.62   44 50.6   6.170   5.465    42   14.6   5:01 (226,-16)  

* P/2005 K3 ( McNaught )

5月に発見された頃は16.8等だった(5月20日、R. H. McNaught)が、急激に増光し、7月末にはCCDでも15等に達している。Michael Jagerは、8月2日に約14等とかなり明るく報告している。眼視でも13.9等で見えている(8月5日、吉田誠一)。北天を移動するため、日本からはずっと高く観測できる。11月まで眼視でも14等で見えそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20   3 21.40   26 36.8   1.086   1.512    92   14.9   5:10 (185, 28)  
Aug. 27   3 37.55   29 32.0   1.055   1.518    94   14.8   5:01 (184, 25)  

* C/2005 K1 ( Skiff )

CCDによる核光度は16.5〜17等とたいへん暗く報告されているが、実際には15.7等と明るい(6月26日、Giovanni Sostero)。鋭く集光しており、細く長い尾も見えている。2005年の夏と2006年の夏に15等に達する。南下していくため、日本からは2005年の方が条件が良い。眼視で13.8等でも見えている(7月28日、吉田誠一)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20  16 28.49   42 46.7   3.698   3.786    87   15.1  18:56 (176, 12)  
Aug. 27  16 30.70   40  5.1   3.724   3.773    85   15.1  19:01 (169, 14)  

* 117P/Helin-Roman-Alu 1

1月には16.4等だったが、衝となった5月には14.6等まで明るくなった(1月26日と5月31日、門田健一氏)。眼視でも14.3等で見えた(5月7日、Juan Jose Gonzalez)。その後は少し暗くなるはずだったが、眼視では7月10日に13.8等と、さらに明るくなっている(Reinder J. Bouma)。すでに夕方の空に傾いてきているが、この予報より1等ほど明るく、13.5〜14等で見えそう。但し、CCDによる核光度は、7月には15.5等と、逆に暗く報告されるようになっている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20  15 36.99  -22 14.2   2.923   3.097    90   15.1  18:56 (123, 69)  
Aug. 27  15 43.00  -22 41.2   3.011   3.090    84   15.2  19:01 (112, 65)  

* P/2004 F3 ( NEAT )

2004年春に発見された明るい新周期彗星。計算上は遠日点でも19等と明るい。2004年の春から夏にかけて、15.0〜15.5等と明るく観測された。2005年も、春から夏にかけて14.5〜15.0等と明るく観測されている。眼視でも13等台と思われるが、これまでのところ報告は無い。日本からの高度はずっと20度前後で、かなり低いため、眼視で見るのは難しいだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20  19 50.90  -37  9.2   2.243   3.108   142   15.2  21:55 (  0, 88)  
Aug. 27  19 48.42  -37 10.5   2.315   3.122   136   15.3  21:25 (  0, 88)  

* 10P/Tempel 2

明け方の空で、次第に高く見えるようになって来たが、今後は暗くなっていく。5月12日には13.6等と、ほぼ予報通りの明るさだった(Michael Mattiazzo)。すでにかなり高く見えるようになっているが、明るさの割にほとんど観測が無い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20   4 53.50   11 27.3   2.331   2.270    73   15.4   5:10 (214, 37)  
Aug. 27   5  1.48   11 23.6   2.290   2.313    78   15.6   5:01 (211, 38)  

* C/2005 B1 ( Christensen )

2004年春に発見された小惑星2004 FS101の再発見。1月中旬には18等だったが、5月中旬には16〜16.5等まで増光した。これは、ふつうの彗星と比べて、やや増光のペースが速い。2006年1月頃には、日本からは低いが、14.5等になりそう。2005年春から2006年暮れにかけて、長い間15〜16等で見える。北天を移動するため、日本からはずっと観測できる。8月5日には14.0等以下で、眼視では見えなかった(吉田誠一)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20  13 31.17   47 34.1   4.126   3.667    56   15.7  18:56 (149, -4)  
Aug. 27  13 37.94   47 18.3   4.114   3.635    55   15.7  19:01 (145, -7)  

* C/2004 K1 ( Catalina )

2月初めには16.5等だったが、衝となった5月には眼視で15.0等と観測されている(5月7日、村上茂樹氏)。その後は少し暗くなるはずだったが、6月13日にはCCDで14.1等と、さらに1等ほど明るくなった(江崎裕介氏)。7月10日には眼視で14.3等で見えている(Edwin van Dijk)。すでに夕方の空に傾いてきているが、この予報より1等ほど明るく、14.5等で見えそう。但し、CCDによる核光度は、6月に16等、7月に16.5等と、逆にかなり暗く報告されるようになっている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20  13 53.08   11 54.2   3.860   3.426    57   15.8  18:56 (129, 27)  
Aug. 27  13 51.36   11 11.7   3.976   3.435    51   15.9  19:01 (122, 22)  

* 101P/Chernykh

7月10日に17.0等と、予報通りの明るさで観測された。9月から12月にかけて15.5等に達する。すでに明け方の空に高く見えるようになっている。8月5日には15.7等と、この予報より明るく報告されている(大島雄二氏)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20   0 32.36   -2  2.7   1.730   2.589   140   16.1   2:39 (180, 57)  
Aug. 27   0 32.51   -2 25.9   1.659   2.565   146   16.0   2:12 (180, 57)  

* C/2005 N5 ( Catalina )

8月5日には16.4等と、この予報より明るい(大島雄二氏)。10月まで16.5等で高く見えそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20   2 38.94   -0 35.6   0.986   1.628   109   16.6   4:45 (180, 56)  
Aug. 27   2 56.26   -2 28.1   0.957   1.628   111   16.5   4:35 (180, 57)  

* C/2001 Q4 ( NEAT )

しばらく低かったが、再び高く見えるようになってきた。ゆっくりと減光中。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20   1 57.26   63 41.6   5.650   5.761    91   17.1   4:04 (180, -9)  
Aug. 27   1 51.54   64  1.8   5.631   5.826    96   17.2   3:31 (180, -9)  

* 65P/Gunn

秋から冬にかけて再び衝となり、17.5等で高く見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 20   4 11.02   17 52.0   4.388   4.379    82   17.7   5:10 (200, 35)  
Aug. 27   4 13.80   18  1.3   4.292   4.391    88   17.7   5:01 (195, 36)  

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