|
4月19日には8.5等(John Bortle)と、すでに双眼鏡でもかなり明るく見えるようになっている。非常に集光が強く、恒星状の核から、幅広い尾が伸びている様子が眼視でもはっきり分かる。ただ、4月になってからは、この予報より明らかに暗く報告されている。増光が鈍くなったのかもしれない。1930年の発見以来76年ぶりに、5月12日に地球に0.08AUまで大接近する。最大で4等になり、肉眼でも見られると期待されているが、もっと暗いかもしれない。現在、C核、B核、G核、R核の合計4つの核が明るく見えている。5月の最接近まで、急激に明るくなっていく様子をずっと条件良く観測できる。彗星の接近に合わせて、5月から6月にかけて、1930年に見られたうしかい座流星群が再び突発出現するかもしれない。但し、計算上は地球はダストトレイルと遭遇しない。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 15 10.91 24 22.5 0.255 1.205 138 8.1 1:39 (180, 31)
Apr. 22 15 37.35 27 25.8 0.195 1.148 133 7.1 1:37 (180, 28)
|
|
3月末まで予想通りに順調に明るくなってきた。3月31日には11.9等だった(吉田誠一)。ところが、4月2日に予想外のバーストを起こし、9.2等に達し(4月7日、Maciej Reszelski)、C核とほぼ同じ明るさになった。4月上旬は極端に集光が強く、恒星状の核がはっきり見えていた。現在はバーストが収まり、拡散した彗星状に見える。だが、明るさはずっと横ばいで、現在は9.1等(4月17日、Bjorn H. Granslo)。核は生き残っているので、今後は増光していくだろう。5月の最接近では、当初の予報通り、5.5〜6等に達しそう。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 14 53.95 25 42.7 0.261 1.213 139 9.3 1:22 (180, 29)
Apr. 22 15 13.59 29 5.4 0.201 1.156 134 9.1 1:14 (180, 26)
|
|
2月末から3月初めにかけて、最大で5.2等に達した。3月中は、減光のペースは緩やかだったが、4月に入ってからは減光が速くなった。現在は9.1等(4月17日、吉田誠一)。4月初めまでは良く集光していたが、現在はかなり拡散している。日本からは、今後は暗くなるまでずっと条件良く観測できる。明け方の空で次第に暗くなっていく。5月末には13等以下となりそう。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 23 34.81 57 31.8 1.519 1.216 52 9.6 4:59 (214,-22)
Apr. 22 0 3.47 60 5.2 1.675 1.329 52 10.4 5:04 (212,-23)
|
|
昨年の8月からずっと低空に眼視で見え続けている彗星。12月から3ヵ月も、ずっと10等を保っている。まもなく夕空に低すぎて見えなくなる。8月下旬に再び13.5等で明け方の空に現れる。10月には高度も高くなり、眼視でも再び14等で見られそう。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 2 48.99 27 33.6 2.521 1.673 25 10.6 19:00 (115,-12)
Apr. 22 3 12.14 29 17.4 2.579 1.715 24 10.8 18:52 (117,-13)
|
|
4月2日には15.9等とまだ暗かったが、4月5日から急激に増光し、12.2等と眼視でも見えるほど明るくなった(4月7日、Andreas Kammerer)。4月17日にもまだ11.7等と明るい(吉田誠一)。ほどよく集光している。このままの明るさを保てば、5月の最接近では8等に達する。ただ、3月末には分裂を起こし、核が二重に見えていた。現在の明るさが分裂による一時的なバーストであれば、今後は暗くなってしまう可能性もある。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 14 50.98 25 56.0 0.263 1.215 139 11.9 1:19 (180, 29)
Apr. 22 15 9.44 29 21.2 0.202 1.157 135 11.2 1:10 (180, 26)
|
|
最大で9等になると期待されていたが、かなり増光が鈍く、予想より遥かに暗い。昨年秋には南半球で10等で見えるはずだったが、実際には12〜13等だった。その後、南半球でも1月から2月にかけては低すぎて見えなかったため、観測が極めて少なかった。だが、日本からもようやく明け方の空に見え始めた。今後は秋まで条件良く観測できる。3月30日には12.6等(吉本勝己氏)。しばらく12等と明るく見えそう。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 20 9.50 -10 29.1 1.666 1.832 82 11.8 4:59 (229, 57)
Apr. 22 19 58.95 -6 8.6 1.568 1.878 91 11.8 5:04 (208, 58)
|
|
3月14日に15.2等(門田健一氏)と増光してきている。これから明け方の空で急激に増光してくる。3月31日には13.0等以下で、眼視では見えなかった(吉田誠一)。だが、まもなく眼視でも見え始めるだろう。6月には12等に達する。近日点通過の頃に衝となり、最良の条件。だが、6月から9月までは、日本からの高度は13〜20度とたいへん低くなってしまう。再び高くなる頃には14等以下となり、眼視では見えないだろう。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 18 3.45 -22 38.6 0.956 1.643 114 13.3 4:32 (180, 78)
Apr. 22 18 17.87 -23 43.5 0.892 1.624 117 13.1 4:18 (180, 79)
|
|
3月25日には20.5等と極めて暗かったが、急激に増光し、4月7日には15.1等に達している(Rik Hill)。眼視でも14.4等で見えている(4月7日、Maciej Reszelski)。このままの明るさを保てば、5月の最接近では10等に達する。但し、小さい分裂核のため、今後の光度変化は予断を許さない。4月中旬になっても、CCDではまだ16等以下と暗く、この予報通りには増光していないようだ。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 14 49.39 26 2.5 0.263 1.216 139 14.0 1:18 (180, 29)
Apr. 22 15 7.19 29 28.4 0.203 1.158 135 13.2 1:08 (180, 26)
|
|
ふつうの彗星より速いペースで増光して、10月には13.5等で眼視でも見えるようになった(10月24日、吉田誠一)。現在も13.4等と明るい(2月27日、吉田誠一)。小さく集光が強い。遠方の彗星のため、これから2006年6月まで、長期に渡って13.5等で条件良く見られそう。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 9 39.17 49 47.6 4.889 5.191 102 13.7 20:05 (180, 5)
Apr. 22 9 40.70 48 57.6 4.973 5.192 96 13.7 19:39 (180, 6)
|
|
2005年中はあまり増光しなかったが、2006年の初めには12〜13等と明るいことが多かった。現在は観測不可能。7月に再び明け方の空に現れ、秋から冬にかけて条件良く観測できるようになる。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 2 40.37 24 3.6 6.721 5.801 21 13.9 19:00 (111,-12)
Apr. 22 2 46.28 24 26.3 6.757 5.803 16 13.9 18:52 (110,-15)
|
|
明るく見えているC核、B核、G核、R核の他に、約40個もの暗い核が発見されている。これらはB核から分裂したものと思われる。現在はN核が最も明るく、17.8等。これ以外の核はかなり暗い。いずれも小さい破片のため、光度変化は不安定。再分裂したり、すでに減光している核もある。だが、R核のように急激に増光するかもしれないので、注意が必要。5月の最接近時では、一部の核は眼視でも見えると思われる。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 14 47.85 26 10.3 0.265 1.217 139 16.1 1:16 (180, 29)
Apr. 22 15 5.02 29 36.8 0.205 1.159 135 15.2 1:05 (180, 26)
|
|
前回の1999年は条件が悪く観測されなかったが、今回は近日点通過後に条件が良くなる。6月から8月にかけて14.5等に達するだろう。まだ見えないが、5月には明け方の空に昇って来る。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 23 32.37 -4 24.2 2.791 2.024 32 15.4 4:59 (265, 14)
Apr. 22 23 45.46 -1 59.5 2.739 2.012 35 15.3 5:04 (260, 17)
|
|
2005年の春には14等に達し、眼視でも13.8等で見えた(7月8日、Reinder J. Bouma)。2006年は、夏に再び同じような条件になる。やや低空だが、14等に達しそう。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 21 48.31 -20 55.3 3.418 3.091 62 15.5 4:59 (265, 45)
Apr. 22 21 57.09 -20 27.4 3.339 3.098 67 15.4 5:04 (261, 49)
|
|
1995年、2001年と、連続して6等以上の大バーストを起こしている。予報では14等止まりだが、今回も予報通りにはいかないだろう。突発的な増光を見せて、眼視で見えるようになる可能性は高い。4月12日には15.4等(Toni Scarmato)と、すでにこの予報より明るくなってきている。今回は地球にあまり近づかないが、6月に最大光度となり、秋に暗くなるまで、ずっと夕空で観測できる。5月以降は、高度30度と、同じような位置に見え続ける。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 6 30.35 23 49.8 1.186 1.298 72 15.9 19:00 (149, 24)
Apr. 22 6 48.13 24 29.5 1.175 1.247 69 15.6 18:52 (149, 24)
|
|
4月2日に15.5等(門田健一氏)と、意外に明るい。ただ、6月まではかなり高度が低い。暗くなり始めてから、ようやく高くなってくる。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 21 50.38 -13 6.5 1.983 1.709 59 15.6 4:59 (257, 40)
Apr. 22 22 7.74 -12 12.6 1.951 1.726 62 15.7 5:04 (253, 43)
|
|
2006年2月に近日点を通過するが、期待されたほど増光しておらず、12月18日に15.7等(門田健一氏)。2006年暮れにかけて、長い間15〜16等で見える。北天を移動するため、日本からはずっと観測できる。5月頃までが最も明るいが、ずっと高度は30度以下と低い。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 23 26.93 53 46.1 3.782 3.241 50 15.7 4:59 (217,-19)
Apr. 22 23 40.59 53 46.2 3.809 3.252 49 15.7 5:04 (215,-17)
|
|
2004年1月上旬の最盛期には、3.5等、視直径30分角という巨大な姿が、頭上高く、たいへん明るく見えた。その後は次第に暗くなり、すでに眼視では見えなくなったが、CCDではまだ15.8等と明るい(3月30日、吉本勝己氏)。10月に18等以下になるまで、ずっと追跡できるだろう。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 16 54.56 2 38.4 4.784 5.460 128 15.8 3:23 (180, 52)
Apr. 22 16 51.47 2 53.0 4.774 5.524 134 15.8 2:53 (180, 52)
|
|
2004年までは21等以下と極めて暗いセントール型の小惑星だった。だが、2005年12月30日に17.5等まで増光し、コマが観測され、彗星であることが判明した。1月7日には14.8等と、更に明るくなった(門田健一氏)。眼視でも14.4等で見えた(1月8日、吉田誠一)。4月2日にもまだ15.7等の明るさを保っている(Giovanni Sostero and Ernesto Guido)。現在は、バーストで放出された物質が核から離れて見える。一時的なバーストなので、近いうちに元通り、21等まで暗くなるだろう。近日点通過は2015年で、太陽に5.9AUまで近づくが、17等止まりだろう。だが、再びバーストを起こすかもしれない。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 13 6.64 -4 58.4 11.890 12.885 172 15.9 23:32 (180, 60)
Apr. 22 13 5.03 -4 48.0 11.898 12.872 165 16.1 23:03 (180, 60)
|
|
ふつうの彗星より速いペースで増光して、2月9日には15.8等に達している(門田健一氏)。来年春にかけて、長期に渡って16等で条件良く見られる。眼視では13.9等以下で見えなかった(3月31日、吉田誠一)。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 10 16.31 63 37.0 4.760 4.998 97 16.2 20:42 (180, -9)
Apr. 22 10 17.31 62 38.8 4.831 5.004 94 16.2 20:16 (180, -8)
|
|
2005年春から夏にかけて、CCDで16等、眼視でも14等で見えた彗星。再び明け方の空に現れて来た。2006年も春から夏にかけて16等で観測できる。ただ、2005年よりはやや高度は低い。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 19 46.45 -3 15.8 3.835 3.912 86 16.3 4:59 (213, 54)
Apr. 22 19 47.45 -3 56.4 3.744 3.933 93 16.3 5:04 (201, 57)
|
|
2004年11月に発見された時には18等と暗かったが、2005年初めにかけて、かなり急激に明るくなり、5月7日には16.0等に達した(門田健一氏)。明け方の空に再び現れて来た後もさらに増光し、11月22日には14.7等まで明るくなった(門田健一氏)。だが、CCDではすでに16.2等まで暗くなった(3月14日、門田健一氏)。だが、眼視ではまだ14.4等と明るく見えている(3月29日、Maciej Reszelski)。日本からは、夏に暗くなるまで、ずっと条件良く観測できる。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 13 41.18 15 9.3 1.991 2.932 155 16.4 0:11 (180, 40)
Apr. 22 13 35.55 14 53.6 2.033 2.961 152 16.5 23:33 (180, 40)
|
|
12月初めに発見された当時は18.5等と暗かったが、1月中旬には17等まで増光した。その後、1月中旬からは極端に急激に明るくなり、2月下旬には眼視でも14.0等と、かなり明るく見えていた(2月27日、吉田誠一)。たいへん集光が強く、恒星状に近い。条件良く観測できるが、4月以降はあっという間に暗くなりそう。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 10 45.66 26 29.9 1.046 1.825 125 16.4 21:12 (180, 29)
Apr. 22 10 54.16 26 17.9 1.111 1.843 121 17.0 20:53 (180, 29)
|
|
2006年2月に近日点を通過するが、木星よりも遠くにあるため、長期に渡って17等を保つ。北天を移動するため、2006年夏まで高い位置で条件良く観測できる。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 14 28.54 69 40.8 6.563 6.811 100 16.7 0:58 (180,-15)
Apr. 22 14 17.15 69 21.0 6.592 6.814 98 16.7 0:19 (180,-14)
|
|
2005年春には、眼視でも14.3等で見えた(7月10日、Edwin van Dijk)。現在は16.6等(2月5日、門田健一氏)。12月から4月始めまでずっと16.5等を保ったが、今後は急に暗くなり、7月には18等以下になる。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 11 24.47 20 8.5 3.487 4.273 136 16.8 21:49 (180, 35)
Apr. 22 11 13.89 20 16.4 3.615 4.311 128 16.9 21:11 (180, 35)
|
|
2004年秋には好条件となり、13等で眼視でも見えた。8月にいったん観測できなくなっていたが、再び明け方の空に現れて来た。4月末まで17等を保つが、その後はすぐに18等以下になり、去って行く。次回帰は2018年で、14.3等止まりである。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 12 48.79 6 20.3 3.296 4.256 160 16.9 23:14 (180, 49)
Apr. 22 12 43.07 6 9.9 3.371 4.297 153 17.1 22:41 (180, 49)
|
|
近日点の頃は見えないが、春と秋に、17〜17.5等で条件良く見られる。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 7 33.26 59 52.6 1.905 2.024 81 17.5 19:00 (172, -6)
Apr. 22 7 11.90 56 39.6 2.014 1.981 73 17.5 18:52 (166, -4)
|
|
2006年春に17.7等で観測できる。2007年春にも17.5等で観測できるが、やや高度が低くなる。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 15 11 8.40 8 51.8 4.020 4.830 139 17.8 21:34 (180, 46)
Apr. 22 11 6.68 8 55.6 4.087 4.824 132 17.8 21:05 (180, 46)
|
|