今週の明るい彗星 (2008年11月8日：南半球版)

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先週 北半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、南緯35度の地点での値です。

ホームズ彗星 (17P) 2007年10月に大バーストを起こし、2等級の明るさに達して、肉眼彗星となった。2008年の春になっても、まだ5.5等の明るさを保っていた(4月30日、Carlos Labordena)が、かなり淡く見づらくなった。大きさは60分角以上まで広がっていた。この秋には再び好条件で観測できる。最高の空の条件に恵まれれば、全光度は5〜6等で、1〜2度まで広がった、極端に淡い光芒が捉えられるかもしれない。核近傍の明るさは、現在は17.8等(10月31日、門田健一氏)。バースト前の光度よりは、まだずっと明るい。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 9 18.58 25 32.2 3.827 3.980 91 5.9 3:16 (220, 17) Nov. 15 9 20.50 25 26.2 3.743 4.005 98 5.9 3:08 (217, 19) マクノート彗星 (C/2008 A1) 9月に南天で6.3等に達した(9月4日、Marco Goiato)。現在もまだ7.7等と明るい(11月8日、Juan Jose Gonzalez)。年末に10等になるまで、夕空の低空に位置し続ける。その後は明け方の空に回り、北天で暗くなっていく様子をずっと観測できる。南半球では二度と見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 17 4.89 -1 53.1 1.923 1.256 35 7.9 20:12 ( 86, -3) Nov. 15 17 19.58 1 31.2 1.996 1.317 35 8.2 20:21 ( 86, -9) 鹿林彗星 (C/2007 N3) 現在は8.5等(10月25日、Marco Goiato)。2009年2月に4等に達すると期待されている。現在は観測できない。12月下旬に再び明け方の空に7等で現れる。その後は春まで、最盛期をずっと最良の条件で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 16 14.26 -20 10.9 2.452 1.554 19 8.6 20:12 ( 64, -2) Nov. 15 16 12.78 -20 8.9 2.444 1.491 12 8.4 20:21 ( 58, -9) ベーティン彗星 (85P) 冬に7等に達し、条件良く観測できると期待されていた。だが、この彗星は1986年以来、観測されていない。予報では、そろそろ9等と、かなり明るくなってくるはず。だが、10月18日には17.2等以下(吉本勝己氏)、11月3日には20等以下(Gustavo Muler)で、彗星は写らなかった。予想より大幅に暗いようだ。観測条件は良く、北半球、南半球ともに、これから2009年の初夏までずっと観測できる状態が続く。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 20 39.59 -16 50.9 0.938 1.267 82 9.0 20:12 (106, 49) Nov. 15 20 57.85 -15 3.1 0.927 1.229 79 8.4 20:21 (105, 45) ダレスト彗星 (6P) 9月に8.5等に達した(9月24日、Juan Jose Gonzalez)。コマが大きく広がった拡散状。現在もまだ9.2等と明るい(11月4日、Marco Goiato)。日本からは、現在はかなり低い。今後はゆっくりと高くなっていくが、急激に暗くなる。だが、来年初めに18等以下になるまで、ずっと夕空で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 23 30.35 -32 46.3 1.021 1.656 110 9.9 20:19 (180, 88) Nov. 15 23 43.44 -30 47.9 1.109 1.699 108 10.3 20:21 (140, 84) クリステンセン彗星 (C/2006 W3) 予想を上回って急激に増光している。すでに10.1等とかなり明るい(11月6日、Juan Jose Gonzalez)。集光が強く見やすい。2009年夏に8等に達すると期待されている。北天を移動するため、それまで日本からはずっと観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 22 24.75 67 13.6 3.367 3.878 114 10.4 20:12 (174,-13) Nov. 15 22 11.98 64 9.3 3.358 3.840 112 10.4 20:21 (168,-11) ブロートン彗星 (C/2006 OF2) 現在は10.4等と明るい(11月6日、Juan Jose Gonzalez)。1月までずっと11等で条件良く観測できる。その後も、2009年5月まで、長期に渡ってずっと14等より明るく、眼視で観測できるだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 6 45.47 61 3.0 1.858 2.501 119 10.7 3:16 (183, -6) Nov. 15 6 46.76 61 12.7 1.827 2.520 124 10.7 3:08 (180, -6) リニア彗星 (C/2007 G1) 夏に11.5等まで明るくなった(8月4日、Marco Goiato)。2009年春にかけて、長期に渡って12等の明るさを保つ。だが、すでに日本からは観測できない。2009年秋には再び見えるようになるが、15等以下であり、その後はずっと超低空でしかない。南半球では、秋には低空になるが、暗くなるまでずっと観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 15 59.52 -52 40.5 3.353 2.649 38 12.4 20:12 ( 36, 16) Nov. 15 16 9.21 -54 25.0 3.369 2.647 37 12.4 20:21 ( 32, 14) ボレリー彗星 (19P) 夏に9.6等に達した(8月2日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中。すでに12.0等まで暗くなってきた(11月1日、吉田誠一)。今後は、明け方の空で暗くなっていく様子を観測できる。年内は14等より明るく、眼視で見えるだろう。南半球ではずっと超低空か、地平線の下になり、ほとんど観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 11 52.13 26 32.5 2.064 1.816 61 12.6 3:16 (244, -9) Nov. 15 12 8.52 26 20.6 2.054 1.864 64 12.8 3:08 (243, -8) マクノート彗星 (C/2006 Q1) 5月に10.9等に達した(5月11日、Marco Goiato)。現在はゆっくりと減光中。7月21日には12.0等まで暗くなった(Alexandre Amorim)。現在は観測できないが、まもなく明け方の空に現れる。その後はしばらく明るく観測できるだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 14 25.81 -0 26.9 3.986 3.056 17 12.7 3:16 (289,-24) Nov. 15 14 36.49 -0 3.4 3.985 3.086 21 12.7 3:08 (287,-22) サイディング・スプリング彗星 (C/2007 Q3) すでに13.5等と明るく、眼視でも見えている(10月7日、Alan Hale)。日本からは超低空だが、南半球では条件良く観測できる。2009年末から2010年の初めにかけて、10等に達すると期待されている。彗星はしばらく南天を移動するため、日本からは、2009年9月まではほとんど観測できない。2009年10月以降は、しばらく10等で条件良く観測できる。南半球では、2009年6月に11等になるまで、長期に渡って増光していく様子を観測できるが、最盛期以降は観測できなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 6 19.14 -51 42.0 3.942 4.204 98 13.5 3:10 ( 0, 73) Nov. 15 6 16.63 -52 33.0 3.867 4.147 99 13.4 2:40 ( 0, 72) ポンス-ヴィネッケ彗星 (7P) 5月下旬にバーストを起こし、14.6等まで明るくなった(5月23日、Gustavo Muler)が、5月末には元の暗さに戻った。その後、CCDではしばらく17等と暗く報告されていたが、8月下旬から、眼視で急に明るく見えるようになり、9月には、眼視では11.0等に達した(9月24日、Juan Jose Gonzalez)。だが、現在は減光中。日本からは超低空にしか見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 17 56.61 -30 54.9 1.880 1.354 43 13.5 20:12 ( 68, 24) Nov. 15 18 25.64 -32 1.4 1.930 1.388 43 14.0 20:21 ( 66, 23) ボアッティーニ彗星 (C/2008 J1) 拡散状だが、7月7日に9.8等まで明るくなった(Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中だが、まだ13.8等で眼視でも見えている(11月1日、吉田誠一)。日本では、2009年春に暗くなるまで、ずっと観測できる。夏から秋にかけては北極に近づき、一晩中観測できる。もうしばらく眼視で見られそう。南半球では二度と見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 1 24.34 87 9.3 1.754 2.280 109 13.5 22:14 (180,-32) Nov. 15 1 30.13 84 21.0 1.759 2.336 113 13.8 21:51 (180,-29) シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P) 9月21日に大バーストを起こし、11.3等とたいへん明るくなった(Juan Antonio Henriquez Santana)。11月になっても、まだ10.6等の明るさを保っている(11月8日、Marco Goiato)。視直径は4分角を超え、大きく拡散してきた。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 8 20.70 22 57.9 5.765 6.077 103 13.7 3:16 (210, 26) Nov. 15 8 21.09 22 55.9 5.659 6.079 110 13.6 3:08 (205, 28) ボアッティーニ彗星 (C/2007 W1) 6月には4.7等に達し、視直径は20分角と、明るく大きく見えた(6月12日、Marco Goiato)。現在は減光中だが、まだ13.8等で眼視で見えている(11月1日、吉田誠一)。今後はずっと条件良く観測できる。かなり拡散しているが、空の条件が良ければ、もうしばらく眼視で見えそう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 0 30.01 17 1.7 1.467 2.352 145 13.8 21:18 (180, 38) Nov. 15 0 28.88 16 25.6 1.608 2.441 138 14.2 20:49 (180, 39) カーディナル彗星 (C/2008 T2) 現在は14.0等で、眼視で見えている(11月1日、吉田誠一)。12月までは北極星に近く、一晩中見えている。これから次第に明るくなり、2009年6月に9〜10等に達する。日本からは、5月に最盛期を迎えるまでは条件良く観測できるが、それ以降は二度と見えなくなる。南半球では、2009年4月まで観測できないが、それ以降は次第に暗くなる様子を見られる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 9 5.87 85 17.7 2.781 3.203 106 14.8 3:16 (184,-31) Nov. 15 9 22.96 86 26.5 2.670 3.127 108 14.6 3:08 (183,-32) スキッフ彗星 (C/2007 B2) 春に12.7等まで明るくなった(4月12日、Marco Goiato)。だが、すでに14.9等まで暗くなっている(7月22日、津村光則氏)。日本からは二度と見えない。南半球でも現在は観測できないが、冬には再び15等で明け方の空に姿を現す。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 15 14.40 -33 36.3 4.006 3.077 17 14.6 20:12 ( 45, -3) Nov. 15 15 27.87 -34 48.6 4.031 3.095 16 14.6 20:21 ( 40, -5) クリステンセン彗星 (P/2003 K2) 今回帰はまだ観測されていないが、夕空で急激に明るくなってくるはず。1月に7.5等に達すると期待されている。但し、最盛期の頃は、1ヶ月ほど観測できない。日本からは、それまではずっと夕方に低空に位置する。だが、2月からは明け方に回り、次第に暗くなる様子を条件良く観測できる。南半球では、1月を除いて高く見える。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 19 26.43 -30 19.2 1.354 1.267 63 15.2 20:12 ( 78, 41) Nov. 15 19 37.76 -29 49.1 1.319 1.168 58 14.6 20:21 ( 76, 35) マクノート彗星 (C/2005 L3) 現在は12.6等(9月6日、Juan Jose Gonzalez)と、眼視で明るく見えている。現在は超低空のため、観測は困難。だが、冬には再び高く昇り、14等で眼視でも見られそう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 15 4.70 18 15.6 6.776 5.991 34 14.8 20:12 ( 86,-39) Nov. 15 15 6.82 18 21.2 6.769 6.009 37 14.8 3:08 (274,-39) チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星 (67P) 現在は13.9等(11月1日、吉田誠一)で、すでに眼視で見えている。今後は次第に明るくなり、2009年の冬から春にかけて12〜13等に達する。日本からは、2009年5月まで長期に渡って観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 21 5.48 -24 16.7 1.578 1.802 85 15.0 20:12 (101, 58) Nov. 15 21 14.91 -23 5.2 1.601 1.750 81 14.9 20:21 ( 97, 52) ジャコビニ彗星 (205P/2008 R6) 1896年以来行方不明となっていたが、9月10日に、板垣公一氏と金田宏氏によって、112年ぶりに再発見された。バーストで一時的に明るくなっていると思われる。だが、現在もまだ13.2等と明るい状態を保っている(11月1日、吉田誠一)。今後はしばらく夕空に高く見え続ける。もうしばらく眼視でも見られそう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 22 36.43 -13 45.5 1.021 1.644 109 15.0 20:12 (151, 66) Nov. 15 22 52.40 -13 32.8 1.099 1.672 106 15.4 20:21 (141, 64) ヴィルト第４彗星 (116P) 現在は16.6等(11月5日、門田健一氏)。今後は急激に明るくなり、2009年の1月から7月にかけて、長期に渡って12〜13等で観測できる。眼視では、すでに14.5等まで明るくなっているようだ(11月1日、吉田誠一)。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 9 30.17 18 44.5 2.624 2.755 86 15.2 3:16 (227, 21) Nov. 15 9 37.41 18 17.7 2.506 2.730 92 15.0 3:08 (225, 23) スペースウォッチ彗星 (C/2006 U6) 1月14日には15等(Michael Mattiazzo)と、予報どおりに明るくなってきていた。夏には南天で13.5等に達したと思われる。すでに減光中。南半球では、これからずっと観測できる状態が続く。日本からも、ようやく明け方の空に姿を現してきた。今後はゆっくりと暗くなっていく様子を観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 11 48.00 -29 44.1 3.629 3.001 44 15.1 3:16 (291, 24) Nov. 15 11 54.97 -29 39.1 3.611 3.042 48 15.1 3:08 (289, 26) リニア彗星 (C/2007 U1) 現在は14.3等で、眼視でも見えている(9月28日、Alan Hale)。11月も条件が良いが、12月には暗くなり始め、1月には夕空に低くなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 1 9.19 19 18.7 2.518 3.442 155 15.2 21:55 (180, 36) Nov. 15 0 52.20 18 1.1 2.606 3.459 144 15.4 21:11 (180, 37) オリー彗星 (P/2008 Q2) 10月に地球に最接近した。予想以上に急激に増光して、現在、14.2等の明るさで、眼視で見えている(11月1日、吉田誠一)。だが、11月にはすぐに減光し、12月末には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 2 50.45 13 45.4 0.410 1.400 177 15.4 23:38 (180, 41) Nov. 15 2 52.49 14 49.7 0.428 1.414 172 15.7 23:13 (180, 40) クレモラ彗星 (68P) 現在は15.6等(9月18日、Siding Spring Survey)。次第に夕空に低くなり、12月には西空に沈んでしまう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 18 1.49 -15 44.9 2.483 1.916 45 15.4 20:12 ( 82, 17) Nov. 15 18 18.80 -16 3.6 2.501 1.889 42 15.4 20:21 ( 79, 13) 串田彗星 (144P) 現在は16.1等(11月1日、門田健一氏)。急激に明るくなっている。12月から2月にかけて、14等に達し、条件良く観測できる。眼視でも見えるだろう。その後も春まで、長期に渡って条件良く観測できる。発見時の明るさからは10等に達すると期待されていたが、それよりは4等ほど暗い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 3 27.89 21 38.9 0.705 1.690 170 15.9 0:19 (180, 33) Nov. 15 3 25.27 20 55.5 0.663 1.652 177 15.6 23:45 (180, 34) シャイン-シャルダハ彗星 (61P) 現在は13.9等で、眼視でも見えている(11月1日、吉田誠一)。今後は次第に暗くなるが、2月に18等以下になるまで、ずっと条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 3 23.25 8 12.7 1.182 2.163 168 15.8 0:15 (180, 47) Nov. 15 3 18.62 7 45.7 1.196 2.175 169 15.8 23:38 (180, 47) カーンズ-クェー彗星 (59P) 現在は16.2等(10月27日、Catalina Sky Survey)。秋から冬にかけて、16等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 2 11.77 29 28.0 1.559 2.526 163 16.0 22:59 (180, 26) Nov. 15 2 6.88 28 58.6 1.556 2.508 159 15.9 22:27 (180, 26) ニート彗星 (207P/2008 T5) 10月15日に16.4等(門田健一氏)と、予報どおりの明るさで検出された。11月にかけて16等に達し、条件良く観測できる。1月に18等以下になるまで、ずっと明け方の空で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 11 19.66 -5 8.7 1.095 0.945 53 15.9 3:16 (265, 17) Nov. 15 11 49.32 -7 49.7 1.140 0.954 52 16.1 3:08 (268, 16) アシュブルック-ジャクソン彗星 (47P) 現在は14.6等で、眼視でも見えている(8月6日、Juan Jose Gonzalez)。日本からはやや高度が低いが、冬まで15〜16等前後で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 21 13.98 -21 33.4 2.689 2.842 88 16.0 20:12 (107, 59) Nov. 15 21 20.41 -20 31.3 2.775 2.835 83 16.0 20:21 (102, 52) スミルノワ-チェルヌイフ彗星 (74P) 現在は16.6等(10月3日、門田健一氏)。冬には15等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 9 32.71 19 45.8 3.593 3.672 86 16.1 3:16 (227, 19) Nov. 15 9 37.21 19 38.9 3.484 3.666 92 16.0 3:08 (224, 22) ヒル彗星 (P/2008 L2) 現在は14.5等で、眼視でも見えている(11月1日、吉田誠一)。急激に増光し、近日点を通過した後も増光が続いている。11月まで15〜16等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 0 50.77 13 30.3 1.515 2.425 150 16.2 21:38 (180, 42) Nov. 15 0 51.83 11 42.4 1.579 2.444 143 16.4 21:12 (180, 43) ガン彗星 (65P) 2010年の夏に12〜13等まで明るくなる。すでに16〜17等まで増光してきており、明け方の空で次第に高くなってくる。2009年の春には14.5等に達し、夏までしばらく条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 11 44.28 11 39.7 4.023 3.543 54 16.4 3:16 (255, 2) Nov. 15 11 51.58 11 5.3 3.916 3.522 59 16.3 3:08 (253, 4) リニア-ヒル彗星 (P/2008 QP20) 現在は16.4等(11月2日、L. Montoro)。急激に増光して、予想以上に明るくなっている。だが、12月からは減光し、1月には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 1 32.21 28 1.0 0.765 1.724 158 16.7 22:20 (180, 27) Nov. 15 1 31.25 27 43.7 0.786 1.727 153 16.7 21:51 (180, 27) リニア彗星 (C/2008 R3) 秋に16.5〜17等で条件良く観測できる。2月には18等以下となる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 19 33.74 23 2.7 1.838 1.916 79 16.8 20:12 (128, 10) Nov. 15 19 48.47 23 38.3 1.864 1.911 77 16.9 20:21 (125, 6) ハリントン彗星 (51P) 秋には14.0等で、眼視でも見えた(9月7日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中だが、冬に暗くなるまで、ずっと条件良く観測できる。現在は15.0等(11月1日、門田健一氏)と、意外にまだかなり明るい。小規模なバーストが起きたかもしれない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 4 42.93 18 21.5 1.216 2.150 153 16.9 1:34 (180, 37) Nov. 15 4 36.47 18 28.9 1.225 2.188 162 17.1 1:00 (180, 37) ロニオス彗星 (C/2006 S3) 現在は17.4等(9月9日、門田健一氏)。2012年に12等まで明るくなる。今年はまだ暗いが、17等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 22 41.77 3 57.4 9.677 10.166 117 17.0 20:12 (164, 50) Nov. 15 22 39.98 3 40.2 9.753 10.128 109 17.0 20:21 (150, 47) ラインムート第２彗星 (44P) 2007年の秋に、16.5〜17等で観測された。現在は17.3等(7月2日、J. F. Hernandez)。今後は減光し、年末には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 5 1.34 28 20.1 1.944 2.835 148 17.2 1:53 (180, 27) Nov. 15 4 55.83 28 7.7 1.930 2.864 156 17.3 1:20 (180, 27) フィンレー彗星 (15P) 7月15日に9.2等に達した(Juan Jose Gonzalez)。8月9日にもまだ10.9等と明るかった(Juan Jose Gonzalez)。だが、8月中旬から急激に暗くなっている。すでに13.1等以下で眼視では見えない(9月9日、吉田誠一)。CCDでも、10月15日にすでに16.9等まで暗くなっている(門田健一氏)。CCDでは冬に暗くなるまで追跡できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 9 20.05 23 49.9 1.761 2.032 90 17.3 3:16 (222, 18) Nov. 15 9 23.98 23 55.4 1.734 2.097 96 17.6 3:08 (219, 20) 小惑星2001 TX16 彗星のような軌道を持つ小惑星。これから5月まで、しばらく17等前後で条件良く観測できる。5月以降はあっという間に暗くなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 11 11.95 11 48.4 1.627 1.449 61 17.5 3:16 (250, 8) Nov. 15 11 32.89 10 5.0 1.600 1.455 63 17.4 3:08 (251, 9) 小惑星ファエトン (3200) ふたご座流星群の母天体。11月から12月にかけて、17.5等で条件良く見られる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 3 18.61 39 53.6 1.431 2.370 156 17.6 0:11 (180, 15) Nov. 15 2 59.65 38 41.0 1.406 2.357 159 17.5 23:18 (180, 16) ヒル彗星 (P/2008 T4) 17.5等で条件良く見えているが、冬には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 1 32.61 7 22.0 1.586 2.533 158 17.5 22:20 (180, 48) Nov. 15 1 29.17 7 27.2 1.619 2.527 150 17.6 21:49 (180, 47) リニア-ニート彗星 (204P/2008 R5) 2001年の発見時は、近日点通過後に急激に明るくなった。今回も、9月初めには20等とたいへん暗かったが、現在は18.5等(11月2日、Mt. Lemmon Survey)と、急激に増光している。冬に17等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 8 4.51 17 25.4 1.435 1.958 106 17.8 3:16 (208, 33) Nov. 15 8 13.79 17 17.3 1.363 1.951 111 17.5 3:08 (206, 34) リニア-ミュラー彗星 (188P/2007 J7) 2007年秋に14〜15等と明るく観測された。2008年も、秋から冬にかけて、17.5等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 8 23.35 31 18.2 2.930 3.324 104 17.6 3:16 (206, 18) Nov. 15 8 25.34 31 31.1 2.861 3.350 111 17.6 3:08 (203, 19) ロニオス彗星 (201P/2008 Q4) 8月31日には16.5等と明るかった(Michael Jager)。だが、すでに17.5等まで暗くなっている(10月5日、C. Rinner, F. Kugel)。12月には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 10 46.65 14 58.5 1.806 1.714 68 17.6 3:16 (243, 11) Nov. 15 10 59.31 13 58.5 1.785 1.760 72 17.7 3:08 (243, 12) マクノート彗星 (C/2006 K1) 昨年の冬に16等に達した。現在は減光中だが、秋から冬にかけて17.5等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 4 52.36 17 55.9 4.940 5.831 151 17.6 1:44 (180, 37) Nov. 15 4 48.30 18 21.6 4.929 5.865 159 17.6 1:12 (180, 37) ホームズ彗星 (C/2008 N1) 2009年から2010年にかけて15等まで明るくなる。この秋は17.5等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 21 25.07 15 0.6 3.907 4.220 101 17.7 20:12 (145, 33) Nov. 15 21 21.32 14 38.5 3.976 4.171 94 17.7 20:21 (135, 28) ロングモア彗星 (77P) 最近の観測がないが、すでに18等まで明るくなってきているはず。2009年の春に15等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 11 30.28 21 58.0 3.092 2.785 62 17.8 3:16 (244, -2) Nov. 15 11 39.75 21 2.1 2.990 2.762 67 17.7 3:08 (244, 1) ダニエル彗星 (33P) 秋から冬にかけて、18等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 10 32.89 29 32.1 2.334 2.336 77 17.9 3:16 (230, 3) Nov. 15 10 44.99 29 38.8 2.277 2.356 82 17.9 3:08 (229, 4) カタリナ彗星 (P/1999 XN120) 現在、最も明るくなっているはずだが、まだ検出されていない。1999年の発見時は、近日点付近でしか観測されなかった。一時的に明るくなっていたとすると、今回は予報よりかなり暗いかもしれない。Josef Muellerが、2007年12月16日に19.2等と報告しているが、確認されていない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 6 46.27 25 5.7 2.631 3.304 125 18.0 3:16 (186, 30) Nov. 15 6 45.56 25 2.0 2.554 3.304 132 17.9 3:08 (180, 30) サイディング・スプリング彗星 (C/2007 K3) 予報では、2008年の春から夏にかけて14等とかなり明るくなるはずだったが、実際には19.5等と極めて暗かった(8月4日、Gustavo Muler)。位置的な条件は良いが、観測は困難。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 22 16.55 10 25.5 2.566 3.086 112 21.0 20:12 (158, 42) Nov. 15 22 21.68 10 9.0 2.704 3.143 107 21.1 20:21 (148, 39) ミュラー第５彗星 (173P/2005 T1) 2006年末〜2007年初めにかけて、16.5〜17等と明るく観測された。だが、太陽に近づいてきているにも関わらず、その後は暗くなっている。2008年春の近日点通過の頃は19.4等と暗かった(3月10日、津村光則氏)。この彗星は、発見時にも、近日点通過の頃には極めて暗く観測された。今回も、近日点を前に暗くなってしまった。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 8 11 17.66 17 29.3 4.634 4.279 63 21.5 3:16 (246, 3) Nov. 15 11 23.65 17 18.0 4.544 4.284 68 21.5 3:08 (244, 6)