今週の明るい彗星 (2008年12月6日：南半球版)

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 Updated on December 7, 2008
先週 北半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、南緯35度の地点での値です。

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* ベーティン彗星 (85P)

冬に7等に達し、条件良く観測できると期待されていた。だが、この彗星は1986年以来、観測されていない。12月1日には20等以下で、彗星は写らなかった(織部隆明氏)。予想より大幅に暗いようだ。観測条件は良く、北半球、南半球ともに、これから2009年の初夏までずっと観測できる状態が続く。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  22  3.48   -7 57.6   0.889   1.157    76    7.3  20:48 (104, 32)  
Dec. 13  22 28.70   -5  0.7   0.880   1.148    75    7.1  20:54 (105, 28)

* 鹿林彗星 (C/2007 N3)

10月25日に8.5等まで増光した(Marco Goiato)。2月に4等に達すると期待されている。現在は観測できない。SOHOの画像では、約9等(12月1日、Michael Mattiazzo)。12月下旬に再び明け方の空に7等で現れる。その後は春まで、最盛期をずっと最良の条件で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  16  8.94  -20  2.7   2.291   1.333    10    7.6   2:53 (307,-13)  
Dec. 13  16  7.32  -19 59.4   2.195   1.292    17    7.4   2:53 (302, -9)

* マクノート彗星 (C/2008 A1)

9月に南天で6.3等に達した(9月4日、Marco Goiato)。現在もまだ8.8等と明るい(11月26日、Carlos Labordena)。年末に10等になるまで、夕空の低空に位置し続ける。その後は明け方の空に回り、北天で暗くなっていく様子をずっと観測できる。南半球では二度と見えない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  18  1.25   10 58.2   2.185   1.527    37    9.0  20:48 ( 84,-28)  
Dec. 13  18 14.80   13 59.8   2.239   1.604    39    9.3  20:54 ( 83,-34)

* クリステンセン彗星 (C/2006 W3)

予想を上回って急激に増光している。すでに10.0等とかなり明るい(11月30日、Maik Meyer)。集光が強く見やすい。2009年夏に8等に達すると期待されている。北天を移動するため、それまで日本からはずっと観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  21 56.04   54 55.6   3.419   3.730   100   10.2  20:48 (150,-13)  
Dec. 13  21 55.27   52  5.9   3.463   3.695    95   10.1  20:54 (144,-15)

* ブロートン彗星 (C/2006 OF2)

現在は10.8等と明るい(12月2日、張替憲氏)。1月までずっと11等で条件良く観測できる。その後も、2009年5月まで、長期に渡ってずっと14等より明るく、眼視で観測できるだろう。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   6 35.81   60 35.5   1.774   2.590   137   10.8   1:37 (180, -6)  
Dec. 13   6 28.73   59 53.8   1.775   2.617   141   10.8   1:02 (180, -5)

* 串田彗星 (144P)

予想以上に急激に増光した。9月初めには20等とたいへん暗く、11月1日にもまだ16.1等だった(門田健一氏)が、11月16日には12.2等と、眼視で明るく見えるほどになった(Juan Jose Gonzalez)。現在は11.0等と明るく、大きく広がっている(11月29日、Michael Jager)。CCDでは、淡いコマは10分角まで広がっている。1月には10等に達する。その後も春まで、長期に渡って条件が良く、眼視で見える状態が続く。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   3 17.90   18 12.1   0.595   1.553   157   11.4  22:15 (180, 37)  
Dec. 13   3 17.85   17 20.6   0.590   1.525   150   11.0  21:48 (180, 38)

* クリステンセン彗星 (P/2003 K2)

今回帰はまだ観測されていない。夕空で急激に明るくなってくるはず。だが、11月22日には18等以下で、彗星は写らなかった(Maik Meyer)。1月に7.5等に達すると期待されているが、予報よりはるかに暗いかもしれない。最盛期の頃は、1ヶ月ほど観測できない。日本からは、それまではずっと夕方に低空に位置する。だが、2月からは明け方に回り、次第に暗くなる様子を条件良く観測できる。南半球では、1月を除いて高く見える。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  20 20.69  -27 26.8   1.139   0.866    47   12.3  20:48 ( 71, 21)  
Dec. 13  20 37.11  -26 13.7   1.049   0.768    44   11.4  20:54 ( 70, 17)

* ダレスト彗星 (6P)

9月に8.5等に達した(9月24日、Juan Jose Gonzalez)。コマが大きく広がった拡散状。現在もまだ11.0等と明るい(12月1日、Marco Goiato)。日本からは、現在はかなり低い。今後はゆっくりと高くなっていくが、急激に暗くなる。だが、来年初めに18等以下になるまで、ずっと夕空で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   0 20.40  -24 29.2   1.400   1.837    99   11.9  20:48 (113, 68)  
Dec. 13   0 32.21  -22 21.1   1.505   1.885    96   12.5  20:54 (110, 62)

* リニア彗星 (C/2007 G1)

夏に11.5等まで明るくなった(8月4日、Marco Goiato)。2009年春にかけて、長期に渡って12等の明るさを保つ。だが、すでに日本からは観測できない。2009年秋には再び見えるようになるが、15等以下であり、その後はずっと超低空でしかない。南半球では、秋には低空になるが、暗くなるまでずっと観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  16 45.80  -60  3.3   3.367   2.655    37   12.4   2:53 (338, 13)  
Dec. 13  17  1.23  -62  3.9   3.353   2.662    39   12.4   2:53 (338, 15)

* マクノート彗星 (C/2006 Q1)

5月に10.9等に達した(5月11日、Marco Goiato)。現在はゆっくりと減光中。7月21日には12.0等まで暗くなった(Alexandre Amorim)。久しぶりに明け方の空に現れてきた。現在は約13等(11月30日、佐藤英貴氏)。今後は2009年夏まで、長期に渡って12〜14等で見える。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  15  7.65    1 33.0   3.944   3.186    34   12.8   2:53 (280,-16)  
Dec. 13  15 17.64    2 15.3   3.919   3.221    39   12.8   2:53 (276,-13)

* サイディング・スプリング彗星 (C/2007 Q3)

すでに13.5等と明るく、眼視でも見えている(10月7日、Alan Hale)。日本からは超低空だが、南半球では条件良く観測できる。2009年末から2010年の初めにかけて、10等に達すると期待されている。彗星はしばらく南天を移動するため、日本からは、2009年9月まではほとんど観測できない。2009年10月以降は、しばらく10等で条件良く観測できる。南半球では、2009年6月に11等になるまで、長期に渡って増光していく様子を観測できるが、最盛期以降は観測できなくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   6  2.53  -54 10.1   3.657   3.978   101   13.1   1:03 (  0, 71)  
Dec. 13   5 56.11  -54 17.6   3.594   3.922   102   13.0   0:29 (  0, 71)

* ボレリー彗星 (19P)

夏に9.6等に達した(8月2日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中。すでに12.5等まで暗くなってきた(11月22日、吉田誠一)。今後は、明け方の空で暗くなっていく様子を観測できる。年内は14等より明るく、眼視で見えるだろう。南半球ではずっと超低空か、地平線の下になり、ほとんど観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  12 51.65   26 20.9   2.014   2.012    75   13.5   2:53 (240, -3)  
Dec. 13  13  3.89   26 36.3   1.996   2.063    79   13.6   2:53 (238, -1)

* シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P)

9月21日に大バーストを起こし、11.3等とたいへん明るくなった(Juan Antonio Henriquez Santana)。10月には、全光度は10.3等に達した(10月11日、Maik Meyer)。いまだに11.0等の明るさを保っている(12月2日、張替憲氏)。視直径は5分角を超え、大きく拡散している。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   8 18.72   22 59.9   5.377   6.085   132   13.5   2:53 (187, 32)  
Dec. 13   8 16.80   23  4.0   5.301   6.087   139   13.5   2:50 (180, 32)

* カーディナル彗星 (C/2008 T2)

現在は14.4等で、眼視で見えている(11月30日、Alan Hale)。12月までは北極星に近く、一晩中見えている。これから次第に明るくなり、2009年6月に9〜10等に達する。日本からは、5月に最盛期を迎えるまでは条件良く観測できるが、それ以降は二度と見えなくなる。南半球では、2009年4月まで観測できないが、それ以降は次第に暗くなる様子を見られる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   1 43.62   89 12.9   2.368   2.898   113   14.0  20:48 (180,-34)  
Dec. 13   0 21.09   87 41.1   2.278   2.822   113   13.8  20:54 (179,-33)

* ヴィルト第４彗星 (116P)

現在は15.3等(11月30日、大島雄二氏)。今後は急激に明るくなり、2009年の1月から7月にかけて、長期に渡って12〜13等で観測できる。だが、実際にはこの予報より暗いようだ。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   9 54.72   17 17.5   2.163   2.655   109   14.4   2:53 (214, 30)  
Dec. 13   9 58.70   17  6.5   2.055   2.630   115   14.2   2:53 (208, 33)

* チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星 (67P)

現在は14.6等(11月19日、Alan Hale)で、すでに眼視で見えている。今後は次第に明るくなり、2009年の冬から春にかけて12〜13等に達する。日本からは、2009年5月まで長期に渡って観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  21 50.77  -18 42.3   1.651   1.599    69   14.6  20:48 ( 91, 35)  
Dec. 13  22  4.92  -16 57.1   1.661   1.551    66   14.4  20:54 ( 90, 30)

* ポンス-ヴィネッケ彗星 (7P)

5月下旬にバーストを起こし、14.6等まで明るくなった(5月23日、Gustavo Muler)が、5月末には元の暗さに戻った。その後、CCDではしばらく17等と暗く報告されていたが、8月下旬から、眼視で急に明るく見えるようになり、9月には、眼視では11.0等に達した(9月24日、Juan Jose Gonzalez)。だが、現在は減光中。日本からは超低空にしか見えない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  19 50.72  -32 49.2   2.109   1.508    40   14.7  20:48 ( 62, 19)  
Dec. 13  20 17.43  -32 21.1   2.178   1.553    39   14.9  20:54 ( 62, 17)

* スキッフ彗星 (C/2007 B2)

春に12.7等まで明るくなった(4月12日、Marco Goiato)。だが、すでに14.9等まで暗くなっている(7月22日、津村光則氏)。日本からは二度と見えない。南半球でも現在は観測できないが、1月には再び15等で明け方の空に姿を現す。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  16  9.71  -38  6.4   4.081   3.158    17   14.7   2:53 (319,  0)  
Dec. 13  16 24.02  -39  5.4   4.088   3.182    20   14.8   2:53 (318,  2)

* マクノート彗星 (C/2005 L3)

2008年は春から秋にかけて13等と、眼視で明るく見えた。現在は超低空のため、観測は困難。だが、冬には再び高く昇り、14等で眼視でも見られそう。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  15 12.87   19  5.7   6.680   6.066    48   14.8   2:53 (265,-27)  
Dec. 13  15 14.60   19 30.4   6.630   6.085    52   14.8   2:53 (261,-22)

* コプフ彗星 (22P)

2008年2月にはバーストを起こし、予報では19等と極めて暗いはずだったが、16.0等まで明るくなった(2月28日、Mt. Lemmon Survey)。4月上旬まで予報より明るく観測されていた。だが、4月中旬以降は18等以下と、暗い状態に戻った。しばらく観測できなかったが、再び明け方の空に現れてきた。現在は14.8等と、予報通りに明るくなってきている(12月2日、門田健一氏)。2009年の春から秋にかけて、長期に渡って9〜10等と明るく見える。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  14 25.75  -10 41.7   2.962   2.249    36   15.1   2:53 (283,  0)  
Dec. 13  14 40.13  -11 47.3   2.869   2.208    40   14.8   2:53 (282,  3)

* ボアッティーニ彗星 (C/2008 J1)

拡散状だが、7月7日に9.8等まで明るくなった(Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中だが、まだ14.1等で眼視でも見えている(11月22日、吉田誠一)。日本では、2009年春に暗くなるまで、ずっと観測できる。夏から秋にかけては北極に近づき、一晩中観測できる。もうしばらく眼視で見られそう。南半球では二度と見えない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   1 52.43   74 14.6   1.833   2.511   123   14.8  20:51 (180,-19)  
Dec. 13   2  0.53   70 35.5   1.883   2.571   124   15.2  20:54 (178,-15)

* ジャコビニ彗星 (205P/2008 R6)

1896年以来行方不明となっていたが、9月10日に、板垣公一氏と金田宏氏によって、112年ぶりに再発見された。バーストで一時的に明るくなっていると思われる。だが、11月になって、再び少し明るくなった。現在もまだ12.6等と明るい状態を保っている(11月22日、吉田誠一)。今後はしばらく夕空に高く見え続ける。もうしばらく眼視でも見られそう。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  23 39.07  -11 33.4   1.362   1.768    96   15.1  20:48 (121, 52)  
Dec. 13  23 54.11  -10 34.2   1.457   1.803    93   15.5  20:54 (117, 48)

* スペースウォッチ彗星 (C/2006 U6)

現在は15.8等(12月5日、門田健一氏)。夏には南天で13.5等に達したと思われるが、すでに減光中。南半球では、これからずっと観測できる状態が続く。日本からも、ようやく明け方の空に姿を現してきた。今後はゆっくりと暗くなっていく様子を観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  12 11.46  -29 14.8   3.504   3.170    62   15.2   2:53 (283, 36)  
Dec. 13  12 15.34  -29  1.0   3.453   3.214    67   15.3   2:53 (280, 41)

* クレモラ彗星 (68P)

現在は15.2等(11月23日、J. F. Hernandez)。次第に夕空に低くなり、12月には西空に沈んでしまう。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  19 14.05  -16 11.8   2.550   1.822    34   15.3  20:48 ( 72,  2)  
Dec. 13  19 33.31  -15 57.2   2.566   1.805    31   15.3  20:54 ( 70, -1)

* スミルノワ-チェルヌイフ彗星 (74P)

現在は16.5等(11月26日、門田健一氏)。冬には15等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   9 46.25   19 43.1   3.167   3.650   111   15.7   2:53 (211, 29)  
Dec. 13   9 47.58   19 53.8   3.069   3.645   118   15.7   2:53 (204, 31)

* リニア彗星 (C/2007 U1)

現在は14.2等で、眼視でも見えている(11月22日、吉田誠一)。だが、12月には暗くなり始め、1月には夕空に低くなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   0 14.59   14 34.6   2.992   3.517   114   15.8  20:48 (151, 35)  
Dec. 13   0  6.29   13 42.2   3.148   3.539   105   16.0  20:54 (140, 31)

* オリー彗星 (P/2008 Q2)

10月に地球に最接近した。予想以上に急激に増光したが、その後も増光が続いている。現在は13.7等と明るく、眼視でも見えている(11月24日、Marco Goiato)。だが、今後は急激に減光すると思われる。年末には18等以下になるだろう。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   3  2.61   17 51.1   0.529   1.479   154   15.8  22:00 (180, 37)  
Dec. 13   3  8.24   18 47.0   0.577   1.507   148   16.3  21:38 (180, 36)

* カーンズ-クェー彗星 (59P)

現在は16.2等(10月27日、Catalina Sky Survey)。秋から冬にかけて、16等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   1 57.99   27  9.6   1.616   2.458   140   15.9  20:55 (180, 28)  
Dec. 13   1 57.74   26 35.0   1.656   2.444   133   15.9  20:54 (173, 28)

* ガン彗星 (65P)

現在は16.0等(11月21日、門田健一氏)。2010年の夏に12〜13等まで明るくなる。2009年の春には14.5等に達し、夏までしばらく条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  12 11.67    9 40.7   3.571   3.460    75   16.0   2:53 (247, 15)  
Dec. 13  12 17.58    9 20.2   3.451   3.439    81   15.9   2:53 (244, 19)

* ギャラッド彗星 (C/2008 P1)

現在は15.5等(10月18日、井狩康一氏)。1月には夕空に低くなる。2009年には、夏から秋にかけて、長期に渡って15等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  22 52.59  -32 25.1   4.458   4.369    78   16.1  20:48 ( 81, 53)  
Dec. 13  22 53.68  -30 46.4   4.533   4.342    72   16.2  20:54 ( 80, 46)

* アシュブルック-ジャクソン彗星 (47P)

現在は14.6等で、眼視でも見えている(8月6日、Juan Jose Gonzalez)。日本からはやや高度が低いが、冬まで15〜16等前後で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  21 43.41  -17 11.9   3.030   2.819    68   16.2  20:48 ( 91, 33)  
Dec. 13  21 52.04  -16  1.1   3.111   2.814    63   16.2  20:54 ( 89, 27)

* シャイン-シャルダハ彗星 (61P)

現在は13.9等で、眼視でも見えている(11月1日、吉田誠一)。今後は次第に暗くなるが、2月に18等以下になるまで、ずっと条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   3  7.39    7 15.4   1.307   2.220   150   16.2  22:04 (180, 48)  
Dec. 13   3  5.64    7 24.1   1.366   2.237   143   16.3  21:35 (180, 48)

* リニア彗星 (C/2008 R3)

現在は15.8等(11月23日、I. Almendros)。今後はゆっくりと暗くなっていき、3月には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  20 39.61   25 45.9   1.948   1.915    73   16.3  20:48 (118, -5)  
Dec. 13  20 58.70   26 34.0   1.980   1.924    72   16.3  20:54 (117, -8)

* リニア-ニート彗星 (204P/2008 R5)

2001年の発見時は、近日点通過後に急激に明るくなった。今回も、9月初めには20等とたいへん暗かったが、現在は17.9等(11月23日、D. T. Durig, M. H. McManus)と、急激に増光している。1月に16等に達し、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   8 34.01   17 29.6   1.175   1.940   127   16.8   2:53 (192, 37)  
Dec. 13   8 37.74   17 50.2   1.123   1.940   134   16.6   2:53 (185, 37)

* ニート彗星 (207P/2008 T5)

10月15日に16.4等(門田健一氏)と、予報どおりの明るさで検出された。すでに減光中。1月に18等以下になるまで、ずっと明け方の空で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  13  8.26  -14  3.6   1.276   1.047    53   16.7   2:53 (275, 17)  
Dec. 13  13 31.32  -15 33.2   1.317   1.096    54   17.0   2:53 (276, 19)

* ハリントン彗星 (51P)

秋には14.0等で、眼視でも見えた(9月7日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中だが、冬に暗くなるまで、ずっと条件良く観測できる。現在は15.0等(11月1日、門田健一氏)と、意外にまだかなり明るい。小規模なバーストが起きたかもしれない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   4 15.35   18 49.4   1.326   2.304   170   16.9  23:12 (180, 36)  
Dec. 13   4  9.42   18 57.5   1.386   2.344   162   17.1  22:39 (180, 36)

* ヒル彗星 (P/2008 L2)

急激に増光し、近日点を過ぎた後に最大光度に達した。9月29日には14.8等で眼視でも見えた(Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中。1月には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   1  1.02    7 43.5   1.832   2.507   122   16.9  20:48 (162, 46)  
Dec. 13   1  5.95    6 52.7   1.932   2.531   116   17.1  20:54 (152, 44)

* リニア-ヒル彗星 (P/2008 QP20)

現在は16.4等(11月2日、L. Montoro)。急激に増光して、予想以上に明るくなっている。だが、12月からは減光し、1月には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   1 39.16   26 38.7   0.900   1.751   136   17.0  20:48 (177, 28)  
Dec. 13   1 45.48   26 22.5   0.952   1.763   131   17.1  20:54 (170, 28)

* ロニオス彗星 (C/2006 S3)

現在は17.4等(9月9日、門田健一氏)。2012年に12等まで明るくなる。今年はまだ暗いが、17等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  22 36.65    2 59.7  10.005  10.016    87   17.0  20:48 (120, 31)  
Dec. 13  22 36.20    2 50.4  10.090   9.978    80   17.0  20:54 (113, 25)

* ロングモア彗星 (77P)

現在は17.6等(11月23日、Catalina Sky Survey)。2009年の春に15等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  12  5.66   18 29.6   2.671   2.696    80   17.2   2:53 (239, 10)  
Dec. 13  12 13.27   17 45.0   2.562   2.674    85   17.1   2:53 (236, 14)

* 小惑星2001 TX16

彗星のような軌道を持つ小惑星。これから5月まで、しばらく17等前後で条件良く観測できる。5月以降はあっという間に暗くなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  12 31.16    5  5.4   1.528   1.495    69   17.4   2:53 (254, 14)  
Dec. 13  12 48.86    3 34.2   1.505   1.516    71   17.4   2:53 (253, 16)

* リニア-ミュラー彗星 (188P/2007 J7)

2007年秋に14〜15等と明るく観測された。現在は17.8等(10月26日、Catalina Sky Survey)。しばらく条件良く観測できる。2月には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   8 24.16   32 26.8   2.687   3.428   132   17.5   2:53 (187, 22)  
Dec. 13   8 21.37   32 48.7   2.646   3.454   139   17.5   2:53 (180, 22)

* ラインムート第２彗星 (44P)

2007年の秋に、16.5〜17等で観測された。現在は17.3等(7月2日、J. F. Hernandez)。今後は減光し、年末には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   4 36.37   27  6.0   1.971   2.953   174   17.5  23:33 (180, 28)  
Dec. 13   4 30.16   26 39.7   2.014   2.983   167   17.6  22:59 (180, 28)

* ラーセン彗星 (200P/2008 L1)

6月には20等と極めて暗かったが、予想以上に急激に増光し、17.1等に達した(10月30日、P. C. Sherrod)。だが、今後は急激に暗くなり、1月には18等以下になると思われる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   0 39.60   11 26.3   2.725   3.320   119   17.6  20:48 (157, 41)  
Dec. 13   0 42.01   11  8.7   2.821   3.327   112   17.6  20:54 (148, 38)

* 小惑星ファエトン (3200)

ふたご座流星群の母天体。11月から12月にかけて、17.5等で条件良く見られる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   2 10.21   33  3.7   1.438   2.304   143   17.7  21:07 (180, 22)  
Dec. 13   1 58.69   30 57.6   1.480   2.281   134   17.9  20:54 (174, 24)

* カタリナ彗星 (P/1999 XN120)

現在、最も明るくなっているはずだが、まだ検出されていない。1999年の発見時は、近日点付近でしか観測されなかった。一時的に明るくなっていたとすると、今回は予報よりかなり暗いかもしれない。Josef Muellerが、2007年12月16日に19.2等と報告しているが、確認されていない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   6 37.00   24 52.4   2.383   3.306   155   17.8   1:38 (180, 30)  
Dec. 13   6 32.40   24 48.6   2.350   3.307   163   17.7   1:06 (180, 30)

* マクノート彗星 (C/2006 K1)

昨年の冬に16等に達した。現在は17.7等(11月19日、門田健一氏)。12月末には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   4 34.93   19 37.6   4.988   5.971   175   17.8  23:32 (180, 35)  
Dec. 13   4 30.52   20  2.3   5.041   6.007   167   17.8  23:00 (180, 35)

* ヒル彗星 (P/2008 T4)

現在は17.5等(11月5日、門田健一氏)。12月下旬には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   1 25.49    8 17.9   1.778   2.515   128   17.8  20:48 (171, 46)  
Dec. 13   1 26.77    8 47.0   1.848   2.513   122   17.8  20:54 (160, 44)

* ダニエル彗星 (33P)

現在は17.5〜18.0等(11月9日、Michael Jager)。2月まで18等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  11 16.21   30 36.6   2.109   2.422    96   17.9   2:53 (222,  9)  
Dec. 13  11 24.62   31 10.8   2.056   2.446   101   17.9   2:53 (219, 11)

* ホームズ彗星 (17P)

2007年10月に大バーストを起こし、2等級の明るさに達して、肉眼彗星となった。2008年の春になっても、まだ5.5等の明るさを保っていた(4月30日、Carlos Labordena)が、かなり淡く見づらくなった。大きさは60分角以上まで広がっていた。この秋から冬にかけて、再び好条件で観測できる。最高の空の条件に恵まれれば、全光度は5〜6等で、1〜2度まで広がった、極端に淡い光芒が捉えられるかもしれない。11月4日には、津村光則氏がホームズ彗星の光芒らしきものを捉えている。核近傍の明るさは、現在は17.8等(10月31日、門田健一氏)。バースト前の光度よりは、まだずっと明るい。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6   9 20.86   25 29.3   3.506   4.075   118   18.4   2:53 (202, 26)  
Dec. 13   9 19.08   25 36.7   3.437   4.099   126   18.4   2:53 (195, 28)

* ミュラー第５彗星 (173P/2005 T1)

2006年末〜2007年初めにかけて、16.5〜17等と明るく観測された。だが、太陽に近づいてきているにも関わらず、その後は暗くなっている。2008年春の近日点通過の頃は19.4等と暗かった(3月10日、津村光則氏)。この彗星は、発見時にも、近日点通過の頃には極めて暗く観測された。今回も、近日点を前に暗くなってしまった。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  11 39.03   17  8.8   4.256   4.301    85   21.6   2:53 (236, 15)  
Dec. 13  11 43.13   17 15.0   4.158   4.307    92   21.6   2:53 (231, 19)

* サイディング・スプリング彗星 (C/2007 K3)

予報では、2008年の春から夏にかけて14等とかなり明るくなるはずだったが、実際には19.5等と極めて暗かった(8月4日、Gustavo Muler)。位置的な条件は良いが、観測は困難。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec.  6  22 40.14    9 54.5   3.143   3.315    91   21.6  20:48 (126, 27)  
Dec. 13  22 47.08   10  0.7   3.294   3.372    86   21.8  20:54 (121, 22)

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