今週の明るい彗星 (2009年6月27日：北半球版)

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最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。 方位は、0度が南、90度が西、180度が北、270度が東を示しています。

ギャラッド彗星 (C/2008 Q3) 6月に6.7等まで明るくなった(6月9日、Marco Goiato)。現在は減光中だが、まだ7.8等と明るい(6月28日、Marco Goiato)。日本からは、8月中旬まで、夕方の低空で観測できる。南半球でも、今後は低くなり、8月下旬には見えなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 12 45.75 -21 21.1 1.271 1.799 103 7.5 21:04 ( 41, 22) July 4 12 39.40 -15 19.9 1.437 1.804 93 7.8 21:03 ( 51, 22) クリステンセン彗星 (C/2006 W3) 現在は8.8等とかなり明るい(6月17日、Juan Jose Gonzalez)。晩秋まで8〜10等で長期に渡って条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 22 12.69 35 12.9 2.784 3.128 100 8.4 3:01 (265, 79) July 4 22 0.34 34 38.4 2.671 3.126 107 8.3 3:05 (279, 88) カーディナル彗星 (C/2008 T2) 現在は8.6等とかなり明るい(6月18日、Marco Goiato)。日本からは二度と見えない。南半球では、今後は夕空で長期に渡って観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 8 15.20 -6 37.8 1.800 1.221 40 8.4 21:04 ( 94,-18) July 4 8 32.02 -11 4.8 1.802 1.245 41 8.5 21:03 ( 92,-23) コプフ彗星 (22P) 現在は9.3等と、かなり明るい(6月19日、Marco Goiato)。秋にかけて、長期に渡って9〜10等と明るく見える。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 22 37.21 -9 9.5 0.862 1.611 117 9.3 3:01 (334, 42) July 4 22 45.64 -9 2.6 0.836 1.627 122 9.3 3:05 (342, 44) ステレオ彗星 (C/2009 G1) 4月から6月まで、8〜9等と明るく観測された。現在は減光中だが、まだ10.2等と明るい(6月28日、Marco Goiato)。南半球では、これからずっと条件良く観測できる。日本からは二度と見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 6 25.61 -61 13.9 1.320 1.588 84 10.1 21:04 ( 33,-51) July 4 7 20.06 -59 28.7 1.452 1.662 82 10.5 21:03 ( 37,-48) サイディング・スプリング彗星 (C/2007 Q3) 現在は9.8等とかなり明るい(6月13日、 Marco Goiato)。これから2010年の春にかけて、長期に渡って10〜11等の明るさを保つ。日本からは観測できないが、10月初めに明け方の空に現れ、それ以降はしばらく10等で条件良く観測できる。南半球でも、まもなく見えなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 7 50.07 -4 12.7 3.302 2.533 34 10.2 21:04 (101,-22) July 4 8 2.55 -2 58.4 3.314 2.498 31 10.2 21:03 (104,-24) 李-スワン彗星 (C/2009 F6) 4月から5月にかけて、8〜9等で明るく見えた。現在は観測不可能。だが、8月末には明け方の空に12等で現れ、その後は低空でゆっくりと暗くなっていく。南半球では、8月以降はずっと条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 6 31.60 26 51.9 2.495 1.483 3 10.2 21:04 (138,-14) July 4 6 43.59 23 50.1 2.553 1.537 2 10.4 3:05 (224,-16) ヴィルト第４彗星 (116P) 現在は11.1等と、かなり明るくなっている(6月14日、Marco Goiato)。7月には西空に沈む。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 10 53.04 8 0.0 2.383 2.181 66 12.9 21:04 ( 84, 22) July 4 11 4.83 6 36.7 2.447 2.178 62 12.9 21:03 ( 85, 18) 鹿林彗星 (C/2007 N3) 2月下旬に地球に最接近し、4.9等に達した(2月23日、Juan Jose Gonzalez)。11.8等まで暗くなり(5月17日、Carlos Labordena)、西空に沈んだ。だが、8月には14等で明け方の空に姿を現す。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 6 58.46 21 49.5 3.659 2.657 8 13.0 21:04 (130,-14) July 4 7 1.83 21 43.3 3.749 2.733 2 13.2 21:03 (134,-18) ショーマス彗星 (24P) 夏に11等に達するが、今回帰は最悪の条件で、まったく観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 6 30.59 25 23.0 2.353 1.339 2 13.6 21:04 (137,-15) July 4 6 57.50 25 30.2 2.318 1.304 2 13.0 21:03 (137,-15) 楊-高彗星 (P/2009 L2) 明るい新周期彗星。現在は12.9等で、眼視でも見えている(6月17日、Juan Jose Gonzalez)。夏の天の川の中を北上している。今後、日本からは条件が良くなるが、急激に暗くなる。8月には15等以下、10月には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 18 21.01 -5 43.7 0.362 1.366 162 13.1 0:01 ( 0, 49) July 4 18 23.24 -1 54.2 0.398 1.393 157 13.4 23:32 ( 0, 53) スイフト-ゲーレルス彗星 (64P) 明け方の空に現れてきた。13.9等と、予報どおりの明るさで観測された(6月26日、門田健一氏)。今後は次第に高くなりながら、ゆっくりと暗くなっていく様子を観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 4 18.97 26 54.1 2.194 1.386 28 13.3 3:01 (240, 5) July 4 4 45.01 27 38.5 2.196 1.398 29 13.4 3:05 (240, 6) チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星 (67P) 予想を上回って急激に増光し、春に9.3等に達した(3月26日、Juan Jose Gonzalez)。だが、今回帰は二度と観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 8 41.77 23 21.6 2.636 1.850 31 13.4 21:04 (115, 5) July 4 9 0.04 22 8.2 2.722 1.903 29 13.7 21:03 (115, 2) ハウエル彗星 (88P) すでに13.2等と明るく、眼視でも見えている(6月17日、Juan Jose Gonzalez)。これから急激に増光し、秋には10等に達する。2010年2月まで長期に渡って観測できる。但し、日本からは、8月以降は高度は20度を下回り、最盛期はずっと低空となってしまう。南半球ではもう少し高く見える。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 12 34.53 -2 21.6 1.391 1.772 93 13.7 21:04 ( 56, 35) July 4 12 42.11 -3 33.0 1.416 1.730 89 13.4 21:03 ( 59, 31) リニア彗星 (217P/2009 F3) すでに14.3等まで明るくなってきた(6月12日、Artyom Novichonok)。これから急激に増光し、夏から冬にかけて、長期に渡って10〜11等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 23 37.53 -5 11.1 0.949 1.534 102 13.8 3:01 (315, 39) July 4 0 1.31 -4 33.1 0.871 1.486 103 13.5 3:05 (316, 40) ブロートン彗星 (C/2006 OF2) 冬に9.8等まで明るくなった(12月28日、Juan Jose Gonzalez)。5月には12.5等まで減光し(5月26日、Juan Jose Gonzalez)、西空に沈んだ。現在は観測できないが、冬には再び15等で条件良く観測できるようになり、眼視でも見えるかもしれない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 8 25.40 23 18.3 4.719 3.851 27 13.8 21:04 (118, 2) July 4 8 33.66 22 22.9 4.816 3.903 23 13.9 21:03 (119, -2) リニア彗星 (C/2007 G1) 昨年夏に11.5等まで明るくなった(8月4日、Marco Goiato)。日本からはすでに観測できないが、南半球では長期に渡って条件良く観測できる。だが、昨年の夏以降、眼視での観測は報告されていない。最近のCCD観測からも、まだ13〜14等で眼視でも見えると思われる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 5 48.13 -38 59.7 3.847 3.502 62 13.9 3:01 (292,-48) July 4 5 55.87 -38 19.1 3.898 3.547 62 14.0 3:05 (292,-43) シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P) 現在は観測できない。9月には明け方の空に現れる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 8 22.93 20 7.3 7.021 6.141 27 14.1 21:04 (115, -1) July 4 8 28.05 19 45.6 7.070 6.143 22 14.2 21:03 (118, -5) ガン彗星 (65P) 現在は12.7等で、眼視でも見えている(6月20日、Juan Jose Gonzalez)。今後は夕空に低くなり、8月には観測できなくなる。2010年の夏に12〜13等まで明るくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 12 7.27 7 59.5 2.786 2.850 83 14.5 21:04 ( 71, 37) July 4 12 12.81 6 54.8 2.857 2.831 78 14.5 21:03 ( 74, 32) マクノート彗星 (C/2006 Q1) 2008年春に10.9等に達した(5月11日、Marco Goiato)。ゆっくりと減光中。現在は13.4等(6月1日、Juan Jose Gonzalez)で、眼視でもまだ見えている。今後は夏まで、長期に渡って13〜14等で見える。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 16 8.55 37 24.3 3.998 4.472 111 14.8 21:45 (180, 88) July 4 16 6.03 37 4.4 4.097 4.521 108 15.0 21:15 (180, 88) ギブス彗星 (C/2009 K4) 現在は14.0等と明るく、眼視でも見えている(6月11日、Juan Jose Gonzalez)。だが、急激に西空に低くなり、8月上旬には観測できなくなる。発見されたのは5月だが、冬から北の空で明るく見えていたはず。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 9 51.88 32 27.3 2.065 1.552 46 15.0 21:04 (114, 23) July 4 10 13.65 28 44.3 2.098 1.561 45 15.0 21:03 (111, 20) シューメーカー第４彗星 (199P/2008 G2) 2008年8月にバーストを起こし、14等に達した。現在は15.4等と、当初の予報より明るい(5月8日、門田健一氏)。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 21 27.19 -33 9.3 2.148 2.988 138 15.0 3:01 (359, 22) July 4 21 26.60 -34 30.2 2.111 2.998 144 15.0 2:39 ( 0, 21) ホームズ彗星 (C/2008 N1) 現在は16.1等(5月25日、門田健一氏)。2009年から2010年にかけて15等まで明るくなり、長期に渡って条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 19 48.76 58 16.6 2.642 2.936 96 15.3 1:30 (180, 67) July 4 19 13.99 59 33.8 2.602 2.914 97 15.2 0:28 (180, 65) 板垣彗星 (C/2009 E1) 急激に増光し、4月5日には7.5等に達した(Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中。極めて拡散しており、眼視ではまだ10.8等とかなり明るい(6月21日、Juan Jose Gonzalez)。空の条件が良ければ、もうしばらく眼視でも見えそう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 21 41.80 23 45.7 0.952 1.638 112 15.3 3:01 (335, 78) July 4 21 0.16 19 13.8 0.924 1.742 127 15.8 2:14 ( 0, 74) マクノート彗星 (C/2005 L3) 現在は13.7等(6月1日、Juan Jose Gonzalez)。2008年は春から秋にかけて13等と、眼視で明るく見えた。これから夏にかけて、再び14等で眼視でも見られる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 13 13.10 36 32.2 6.747 6.746 85 15.3 21:04 (103, 63) July 4 13 10.05 36 2.4 6.873 6.773 80 15.4 21:03 (104, 57) ギャラッド彗星 (C/2008 P1) 現在は15.2等(6月11日、Artyom Novichonok)。晩秋まで15等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 0 47.97 12 3.6 3.954 3.903 79 15.4 3:01 (283, 38) July 4 0 48.88 13 36.2 3.845 3.900 85 15.3 3:05 (287, 45) ロングモア彗星 (77P) 現在は13.6等で、眼視でも見えている(4月23日、津村光則氏)。しばらく14〜15等の明るさを保つが、今後は急激に低くなり、7月には観測できなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 11 53.70 -5 36.8 2.158 2.311 85 15.4 21:04 ( 62, 25) July 4 12 0.94 -7 12.4 2.238 2.310 81 15.5 21:03 ( 64, 21) 小惑星ファエトン (3200) 6月に近日点を通過し、13.5等まで明るくなるが、太陽に近くて観測できない。7月になると、明け方の低空で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 5 20.96 29 33.5 0.856 0.296 15 15.8 3:01 (229, -5) July 4 4 51.69 33 44.9 0.947 0.489 28 15.6 3:05 (234, 8) マクノート彗星 (C/2008 A1) 昨年9月に南天で6.3等に達した(9月4日、Marco Goiato)。現在は減光中。すでに16.2等まで暗くなった(5月8日、門田健一氏)。北天で暗くなっていく様子をずっと観測できる。南半球では二度と見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 3 51.39 83 35.3 4.195 3.819 61 15.8 3:01 (188, 34) July 4 4 49.80 84 8.4 4.264 3.893 62 16.0 3:05 (187, 33) ロニオス彗星 (C/2006 S3) 現在は16.7等(5月19日、門田健一氏)と、予報どおりに明るくなってきている。2012年に12等に達し、2011年から2013年にかけて、長期に渡って12〜13等で眼視で見られる。2009年は、夏から秋にかけて、16等で条件良く観測できる。なお、最盛期には、日本からは南に低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 22 51.83 6 12.8 8.562 8.932 108 16.2 3:01 (319, 54) July 4 22 49.42 6 11.1 8.414 8.894 115 16.1 3:05 (332, 58) レモン-サイディング・スプリング彗星 (C/2008 FK75) 現在は16.4等(6月12日、門田健一氏)。2010年には15等に達する。今後、日本からは長期に渡って観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 15 6.38 7 19.4 5.178 5.794 122 16.7 21:04 ( 11, 62) July 4 15 4.89 7 37.9 5.233 5.761 116 16.7 21:03 ( 25, 60) リニア彗星 (219P/2009 H1) 現在は17.4等(6月16日、P. Kocher)。2009年夏と2010年夏に、17等で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 17 39.78 -12 24.8 1.854 2.848 164 17.4 23:16 ( 0, 43) July 4 17 34.50 -12 5.0 1.855 2.826 158 17.4 22:43 ( 0, 43) ウィルソン-ハリントン彗星 (107P/(4015)) 現在は17.0等(6月17日、Charles Bell)。今回は条件が良い。11月には地球に0.38天文単位まで接近し、16.5等で条件良く観測できる。それまでずっと観測できる。ただ、日本からはやや南に低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) June 27 16 37.84 -22 43.2 0.761 1.738 155 17.4 22:14 ( 0, 32) July 4 16 26.55 -21 59.5 0.735 1.679 146 17.4 21:35 ( 0, 33)