今週の明るい彗星 (2010年7月17日：北半球版)

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最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。 方位は、0度が南、90度が西、180度が北、270度が東を示しています。

マクノート彗星 (C/2009 R1) 急激に増光し、6月初めには5等級に達した(6月5日、永井佳実氏)。7月には太陽に0.4天文単位まで接近し、2〜3等級に達すると期待された。だが、その後は光度が停滞している。6月下旬にも4.9等だった(6月24日、Carlos Labordena)。7月2日にも約6等と暗かった(Todd Augustyniak)。現在は観測できない。南半球では、8月下旬に9等で明け方の空に姿を現し、その後は急激に暗くなっていく様子を観測できる。日本からは二度と見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 8 24.65 14 37.2 1.508 0.552 11 5.6 20:55 (121,-17) July 24 8 42.86 6 1.2 1.597 0.678 15 5.8 20:49 (115,-23) エンケ彗星 (2P) 8月に近日点を通過するが、今回帰は条件が悪い。日本からは観測できない。南半球では、8月下旬に夕空に9等で現れ、急激に暗くなっていく様子を観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 6 39.35 27 50.0 1.522 0.615 16 9.7 3:15 (233, -3) July 24 7 34.30 25 15.8 1.452 0.487 10 8.9 3:23 (231, -8) テンペル第２彗星 (10P) 急激に増光した。現在は8.6等とたいへん明るい(7月14日、Alexandre Amorim)。秋にかけて長期に渡り、9〜10等の明るさで観測できる。7月中旬には、細く伸びたダストトレールが撮影されている。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 0 29.31 -7 38.1 0.712 1.428 110 9.3 3:15 (327, 42) July 24 0 45.87 -8 20.8 0.693 1.437 113 9.2 3:23 (333, 43) マクノート彗星 (C/2009 K5) 4月から5月にかけて、7.9等まで明るくなった(5月5日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中。だが、まだ9.0等と明るい(7月10日、Carlos Labordena)。日本からは、暗くなるまでずっと観測できる。7月には低くなるが、秋まで眼視で見えるだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 7 48.61 58 55.2 2.492 1.798 37 10.8 20:55 (157, 12) July 24 7 54.92 57 20.6 2.557 1.858 37 11.1 3:23 (206, 13) ヴォルフ-ハリントン彗星 (43P) 1月には15.5等まで明るくなった(1月31日、C. Rinner, F. Kugel)。現在は観測不可能。今回帰は条件が悪く、春から秋にかけて11〜12等に達するが、観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 6 49.72 19 16.2 2.340 1.369 12 11.7 3:15 (237,-11) July 24 7 13.69 17 51.0 2.344 1.381 14 11.7 3:23 (240,-10) クリステンセン彗星 (C/2006 W3) 昨年夏に7.7等に達した(8月13日、Chris Wyatt)。現在は減光中。すでに11.9等まで暗くなった(7月7日、Marco Goiato)。南半球では、今後は長期に渡って観測できる。日本からも超低空で観測できるが、次第に低くなり、二度と見えなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 18 21.18 -47 8.9 3.791 4.692 149 12.1 22:39 ( 0, 8) July 24 18 8.44 -47 33.5 3.889 4.738 142 12.3 21:59 ( 0, 7) ガン彗星 (65P) 現在は11.5等(7月15日、Alexandre Amorim)。秋まで12〜13等を保つが、日本からはやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 21 6.37 -31 5.3 1.605 2.580 159 12.8 1:29 ( 0, 24) July 24 21 1.44 -31 49.7 1.603 2.594 163 12.8 0:57 ( 0, 23) ヴィルト第２彗星 (81P) 3月に9.2等に達した(3月20日、Marco Goiato)。現在は減光中。すでに12.2等まで暗くなった(7月11日、Marco Goiato)。長期に渡って条件良く観測できる。秋に16等に減光するまで、ずっと観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 14 44.07 -11 40.2 1.553 2.102 107 13.2 20:55 ( 35, 36) July 24 14 52.86 -12 36.6 1.661 2.142 103 13.4 20:49 ( 37, 34) ハートレー第２彗星 (103P) 急激に増光中。現在は15.9等(7月9日、門田健一氏)。今回帰は非常に好条件。10月には地球に0.12天文単位まで大接近し、5等に達する。肉眼でも見えるだろう。日本からは、来年6月に17等になるまで、ずっと観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 22 17.40 17 54.5 0.893 1.701 125 13.9 2:39 ( 0, 73) July 24 22 22.52 20 32.9 0.801 1.639 128 13.4 2:17 ( 0, 75) シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P) 6月3日にもまだ11.8等と明るかった(Juan Jose Gonzalez)。日本からはすでに見えない。南半球でもまもなく見えなくなる。10月に再び明け方の空に現れる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 9 51.61 10 5.0 7.054 6.221 32 14.2 20:55 (105, -3) July 24 9 56.19 9 38.1 7.109 6.222 27 14.2 20:49 (107, -7) サイディング・スプリング彗星 (C/2007 Q3) 1月に9.5等まで明るくなった(1月13日、Juan Jose Gonzalez)。現在は急激に減光中。だが、まだ12.3等と明るい(6月4日、Juan Jose Gonzalez)。今後、日本からは長期に渡って条件良く観測できる。夏までは眼視で見える。3月半ばには分裂核が観測されている。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 14 43.43 54 4.0 3.819 3.797 81 14.5 20:55 (143, 63) July 24 14 48.06 52 35.6 3.906 3.853 79 14.7 20:49 (137, 61) マックホルツ第２彗星 (141P) Chris Wyatt氏は、4月25日に眼視で11.3等と報告しているが、その他に観測報告はない。今回は条件が悪く、今後は観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 7 27.94 17 22.5 2.098 1.091 5 14.7 3:15 (232,-18) July 24 7 53.48 15 38.4 2.171 1.167 6 15.4 3:23 (235,-18) ギャラッド彗星 (C/2009 P1) 現在は15.1等(6月23日、佐藤英貴氏)。2011年から2012年にかけて、長期に渡って6〜8等の明るさを保ち、日本からは好条件で観測できると期待されている。2010年は、南半球でゆっくりと明るくなっていく様子を条件良く観測できる。日本からは低空だが、年末まで観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 23 50.22 -34 30.1 5.352 5.992 124 14.9 3:15 (348, 19) July 24 23 46.28 -35 4.6 5.218 5.932 130 14.8 3:23 (356, 20) レモン-サイディング・スプリング彗星 (C/2008 FK75) 現在は14.2等と、かなり明るくなっている(7月8日、Toni Scarmato)。眼視では13等かもしれない。2010年に長期に渡って14〜15等で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 17 31.02 42 17.7 4.112 4.551 109 15.2 21:50 (180, 83) July 24 17 28.40 42 9.6 4.138 4.544 107 15.2 21:20 (180, 83) ロニオス彗星 (C/2006 S3) 現在は15.6等(6月20日、Catalina Sky Survey)。2011年から2012年にかけて、長期に渡って13〜14等で観測できる。2010年は春から秋にかけて15〜16等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 21 27.33 1 30.9 6.104 6.970 146 15.3 1:50 ( 0, 57) July 24 21 21.39 1 12.1 6.018 6.937 152 15.2 1:17 ( 0, 56) マクノート彗星 (C/2009 F4) 現在は15.0等(6月2日、佐藤英貴氏)。これから2013年にかけて、長期に渡って14〜15等の明るさで見える。南半球では条件が良いが、日本からは観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 14 25.11 -47 50.9 6.228 6.680 112 15.2 20:55 ( 21, 2) July 24 14 22.95 -47 43.7 6.294 6.652 106 15.2 20:49 ( 25, 0) リニア彗星 (P/2010 A5) 現在は14.3等で、眼視でも見えている(5月21日、Alan Hale)。今後、9月に18等以下になるまで、ずっと観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 16 28.36 -23 5.0 1.095 1.949 134 16.1 20:55 ( 2, 32) July 24 16 35.07 -22 44.0 1.176 1.984 129 16.3 20:49 ( 6, 32) アイラス彗星 (126P) 現在は16.5等(7月11日、C. Rinner, F. Kugel)。11月に18等以下になるまで、ゆっくりと暗くなっていく様子を観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 4 29.19 53 42.8 2.823 2.289 49 16.1 3:15 (223, 31) July 24 4 49.79 55 35.2 2.822 2.335 51 16.3 3:23 (222, 33) スミルノワ-チェルヌイフ彗星 (74P) 現在は16.0等(6月12日、高橋俊幸氏)。2009年の前半に15〜16等で観測された。2010年も、冬から春にかけて、16等で条件良く観測できた。だが、今後は西空に低くなり、8月には観測できなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 13 28.28 -4 35.3 3.649 3.752 87 16.3 20:55 ( 58, 31) July 24 13 32.29 -5 12.3 3.756 3.759 82 16.4 20:49 ( 61, 27) マクノート彗星 (C/2010 J2) 現在は16.7等(6月13日、佐藤英貴氏)。夏には17等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 20 22.65 -2 47.7 2.441 3.411 159 16.8 0:46 ( 0, 52) July 24 20 5.23 -1 56.9 2.439 3.419 161 16.8 0:01 ( 0, 53) ヴィルト第４彗星 (116P) 2009年の春から夏にかけて11等まで明るくなった。再び明け方の空に現れてきた。現在は16.3等(6月2日、門田健一氏)。今後、秋に18等以下になるまで、ゆっくりと暗くなっていく様子を観測できる。ただ、日本からはやや南に低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 19 40.94 -26 48.6 2.149 3.162 174 16.9 0:04 ( 0, 28) July 24 19 34.89 -26 59.1 2.185 3.188 168 17.0 23:26 ( 0, 28) リニア彗星 (219P/2009 H1) 2009年の夏から秋にかけて、17等で観測された。2010年も、夏から秋にかけて、17等で条件良く観測できる。だが、2009年12月以降、観測されていない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 2 31.68 21 1.5 2.641 2.520 72 17.1 3:15 (271, 41) July 24 2 41.07 21 35.5 2.574 2.536 76 17.1 3:23 (274, 46) リニア彗星 (236P/2010 K1) 8月から11月にかけて16等に達し、条件良く観測できる。だが、現在は18.9等(7月10日、C. Rinner, F. Kugel)と、この予報より暗い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 0 9.55 25 5.3 1.422 1.895 100 17.3 3:15 (296, 71) July 24 0 19.36 27 2.2 1.355 1.880 103 17.1 3:23 (303, 76) ボアッティーニ彗星 (C/2008 S3) 現在は17.4等(7月11日、C. Rinner, F. Kugel)。2009年から2012年にかけて、長期に渡って17等の明るさを保つ。日本からは条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 2 31.42 20 57.9 8.512 8.256 72 17.3 3:15 (271, 40) July 24 2 30.47 21 5.8 8.381 8.246 78 17.3 3:23 (277, 48) レモン彗星 (C/2009 UG89) 現在は17.0等(6月9日、井狩康一氏)。2011年の夏まで、長期に渡って17〜18等で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 19 36.05 12 9.9 3.262 4.147 146 17.3 23:54 ( 0, 67) July 24 19 22.75 12 35.5 3.253 4.128 145 17.3 23:13 ( 0, 68) スペースウォッチ彗星 (C/2007 VO53) 現在は17.2等(6月2日、門田健一氏)。2010年は長期に渡って17.5等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 15 44.61 80 50.7 5.075 4.884 73 17.4 20:55 (177, 44) July 24 15 31.83 78 48.0 5.070 4.892 74 17.4 20:49 (174, 45) スキッフ彗星 (223P/2009 L18) 2009年8月以来、観測されていない。秋から冬にかけて、17等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 2 3.40 25 58.3 2.450 2.429 76 17.8 3:15 (269, 48) July 24 2 11.80 28 4.1 2.369 2.425 80 17.7 3:23 (270, 55) マクノート彗星 (C/2006 Q1) 現在は17.7等(6月4日、P. Bacci)。まもなく18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) July 17 18 28.58 43 9.0 6.797 7.259 113 17.9 22:47 (180, 82) July 24 18 25.38 42 49.4 6.858 7.308 112 18.0 22:16 (180, 82)