今週の明るい彗星 (2010年9月11日：北半球版)

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ハートレー第２彗星 (103P) 急激に増光中。現在は9.1等(9月10日、Carlos Labordena)。今回帰は非常に好条件。10月には地球に0.12天文単位まで大接近し、5等に達する。肉眼でも見えるだろう。日本からは、来年6月に17等になるまで、ずっと観測できる。南半球では、9月下旬から10月中旬まで一時的に見えなくなるが、その後はずっと条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 23 5.43 43 13.2 0.315 1.240 131 9.1 23:45 (180, 81) Sept.18 23 23.67 47 16.3 0.265 1.194 130 8.3 23:36 (180, 77) テンペル第２彗星 (10P) 現在は8.8等とたいへん明るい(9月5日、Juan Jose Gonzalez)。今後は減光していくが、12月まで眼視で見えるだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 1 39.45 -17 29.0 0.666 1.588 142 9.9 2:21 ( 0, 38) Sept.18 1 37.29 -18 39.2 0.682 1.620 147 10.1 1:51 ( 0, 36) マクノート彗星 (C/2009 R1) 南半球では、明け方の空に現れて来た。7月には太陽に0.4天文単位まで接近し、2〜3等級に達すると期待されたが、最大で5等止まりだった。今後、南半球では、暗くなっていく様子を観測できる。日本からは二度と見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 10 11.95 -33 30.8 2.180 1.569 41 10.5 4:13 (294,-26) Sept.18 10 23.41 -37 41.9 2.263 1.684 43 11.0 4:19 (301,-24) エンケ彗星 (2P) 南半球では、夕方の空に見えている。急激に減光中。8月17日には7.7等と明るかった(Chris Wyatt)が、現在は11.0等(9月10日、Alexandre Amorim)。今後、南半球では、急激に暗くなっていく様子を観測できる。日本からは観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 13 58.77 -20 33.0 1.169 0.885 47 11.8 19:39 ( 64, 0) Sept.18 14 44.34 -24 11.8 1.245 1.004 51 12.8 19:28 ( 57, 3) マクノート彗星 (C/2009 K5) 4月から5月にかけて、7.9等まで明るくなった(5月5日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中。だが、まだ11.0等と明るい(9月5日、Juan Jose Gonzalez)。日本からは、暗くなるまでずっと観測できる。12月まで眼視で見えるだろう。南半球では観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 8 14.91 51 19.1 2.656 2.319 59 11.9 4:13 (229, 38) Sept.18 8 13.58 51 2.9 2.625 2.389 65 12.0 4:19 (230, 43) ヴォルフ-ハリントン彗星 (43P) 1月には15.5等まで明るくなった(1月31日、C. Rinner, F. Kugel)。現在は観測不可能。今回帰は条件が悪く、最盛期はずっと観測できなかった。10月になると、明け方の空に現れてくる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 9 39.42 4 27.9 2.437 1.572 24 12.8 4:13 (265, 1) Sept.18 9 57.07 2 22.1 2.453 1.611 25 13.0 4:19 (269, 3) クリステンセン彗星 (C/2006 W3) 昨年夏に7.7等に達した(2009年8月13日、Chris Wyatt)。現在は減光中。すでに13.2等まで暗くなった(9月6日、Chris Wyatt)。南半球では、今後は長期に渡って観測できる。日本からは二度と見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 17 16.62 -47 25.6 4.898 5.062 93 13.3 19:39 ( 17, 4) Sept.18 17 14.54 -47 18.1 5.061 5.109 87 13.4 19:28 ( 20, 3) ガン彗星 (65P) 現在は11.7等(8月6日、Juan Jose Gonzalez)。秋まで12〜13等を保つ。南半球では、非常に条件良く観測できる。日本からはやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 20 33.28 -33 3.3 1.918 2.704 132 13.4 21:12 ( 0, 22) Sept.18 20 33.36 -32 40.3 2.002 2.722 126 13.5 20:44 ( 0, 22) ギャラッド彗星 (C/2009 P1) すでに12.8等と明るく、眼視でも見えている(8月20日、Juan Jose Gonzalez)。2011年から2012年にかけて、長期に渡って6〜8等の明るさを保ち、日本からは好条件で観測できると期待されている。2010年は、南半球でゆっくりと明るくなっていく様子を条件良く観測できる。日本からは低空だが、年末まで観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 22 57.75 -38 12.4 4.641 5.507 146 14.2 23:35 ( 0, 17) Sept.18 22 49.16 -38 16.0 4.619 5.445 141 14.2 22:59 ( 0, 17) シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P) 現在は観測不可能。10月に再び明け方の空に現れる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 10 29.82 6 4.8 7.213 6.230 11 14.2 4:13 (257, -8) Sept.18 10 34.54 5 32.3 7.185 6.231 16 14.2 4:19 (261, -3) ヴィルト第２彗星 (81P) 3月に9.2等に達した(3月20日、Marco Goiato)。現在は減光中。すでに14.8等まで暗くなった(9月1日、佐藤英貴氏)。次第に夕空に低くなり、11月には観測できなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 16 5.67 -18 23.6 2.485 2.427 74 15.0 19:39 ( 45, 23) Sept.18 16 17.16 -19 2.1 2.606 2.468 70 15.2 19:28 ( 45, 21) カーディナル彗星 (C/2010 B1) 現在は14.6等と、当初の予報よりかなり明るい(9月1日、A. Novichonok, L. Elenin)。秋から来年春にかけて、条件良く観測できる。13等に達し、眼視でも見えるだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 7 44.27 27 1.2 3.764 3.293 55 15.1 4:13 (260, 36) Sept.18 7 46.69 25 41.6 3.629 3.263 60 15.0 4:19 (265, 42) ロニオス彗星 (C/2006 S3) すでに13.8等と明るく、眼視でも見えている(9月10日、Chris Wyatt)。2011年から2012年にかけて、長期に渡って13〜14等で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 20 37.21 -2 14.1 5.905 6.710 140 15.1 21:15 ( 0, 53) Sept.18 20 31.83 -2 47.9 5.956 6.679 132 15.1 20:42 ( 0, 52) テンペル第１彗星 (9P) 今回帰は条件が悪く、しばらく観測できない。南半球では、2月に12.5等で明け方の空に現れ、次第に暗くなっていく様子を観測できる。日本からは、15等まで暗くなってから、ようやく観測できるようになる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 11 55.40 7 33.8 2.902 1.920 10 15.4 19:39 (105, -9) Sept.18 12 10.65 5 42.1 2.871 1.882 8 15.2 19:28 (104,-10) マクノート彗星 (C/2009 F4) 現在は14.8等(6月23日、佐藤英貴氏)。これから2013年にかけて、長期に渡って14〜15等の明るさで見える。南半球では条件が良いが、日本からは観測できない。明るさの割に、最近はほとんど観測が無い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 14 27.34 -48 1.0 6.782 6.461 67 15.3 19:39 ( 39,-13) Sept.18 14 30.31 -48 16.4 6.840 6.434 62 15.3 19:28 ( 41,-15) レモン-サイディング・スプリング彗星 (C/2008 FK75) 現在は14.2等と明るく、眼視でも見えている(9月5日、Sandor Szabo)。2010年に長期に渡って14〜15等で観測できる。日本からは条件が良い。南半球では低空で、10月には沈んでしまう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 17 32.06 38 22.1 4.396 4.513 90 15.3 19:39 (107, 72) Sept.18 17 35.91 37 38.4 4.439 4.512 87 15.3 19:28 (105, 70) カタリナ彗星 (C/2009 Y1) 現在は15.1等と、予報より明るい(8月25日、門田健一氏)。日本からは、秋から冬にかけて、15等で条件良く観測できる。南半球では、2011年春まで観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 12 14.23 71 27.0 3.165 2.928 67 15.6 19:39 (159, 30) Sept.18 12 47.82 71 52.1 3.066 2.892 70 15.5 19:28 (159, 31) サイディング・スプリング彗星 (C/2007 Q3) 1月に9.5等まで明るくなった(1月13日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中。すでに14.6等まで暗くなった(9月5日、Sandor Szabo)。まもなく眼視では見えなくなる。年末には18等以下になる。日本からは、徐々に低くなっていくが、ずっと観測できる。南半球では観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 15 35.17 42 34.2 4.513 4.247 68 15.8 19:39 (117, 50) Sept.18 15 43.27 41 17.6 4.598 4.304 66 16.0 19:28 (115, 48) サイディング・スプリング彗星 (C/2010 A4) 2010年いっぱいは16等を保ち、南半球では条件良く観測できる。日本からはまったく見えない。明るいはずだが、5月以降、観測されていない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 8 28.27 -47 52.4 3.039 2.753 64 16.3 4:13 (318,-16) Sept.18 8 29.56 -50 49.4 2.984 2.746 66 16.3 4:19 (324,-13) ニート彗星 (240P/2010 P1) 予報どおりの明るさで検出された。現在は16.5等(8月11日、佐藤英貴氏)。秋から冬にかけて、15.5等で条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 5 48.90 16 26.6 2.048 2.132 80 16.5 4:13 (293, 54) Sept.18 6 0.07 17 18.9 1.968 2.128 84 16.4 4:19 (297, 59) ボアッティーニ彗星 (C/2008 S3) 現在は17.4等(9月3日、La Sagra)。2009年から2012年にかけて、長期に渡って17等の明るさを保つ。日本からは条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 2 10.90 21 7.5 7.500 8.183 129 17.0 2:53 ( 0, 76) Sept.18 2 6.23 20 57.7 7.404 8.175 137 17.0 2:20 ( 0, 76) リニア彗星 (219P/2009 H1) 現在は18.0等(8月21日、Jean-Francois Soulier)。2009年の夏から秋にかけて、17等で観測された。2010年も、夏から秋にかけて、17等で観測できるはずだが、予報より暗い。日本からは条件が良いが、南半球ではやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 3 23.88 23 4.1 2.094 2.660 113 17.1 4:05 ( 0, 78) Sept.18 3 25.58 22 53.1 2.033 2.680 119 17.1 3:39 ( 0, 78) アイラス彗星 (126P) 現在は17.1等(7月18日、門田健一氏)。日本からは、11月に18等以下になるまで、ゆっくりと暗くなっていく様子を観測できる。南半球では、今回帰は二度と見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 7 23.72 64 59.7 2.789 2.669 72 17.1 4:13 (210, 45) Sept.18 7 45.17 65 56.3 2.780 2.717 75 17.2 4:19 (209, 46) ニート彗星 (215P/2009 B5) 現在は16.9等(8月11日、門田健一氏)。現在が最も明るく、11月には18等以下になる。南半球では非常に条件が良いが、日本からは低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 20 31.41 -33 54.0 2.478 3.239 131 17.3 21:10 ( 0, 21) Sept.18 20 30.59 -33 41.3 2.555 3.243 125 17.4 20:42 ( 0, 21) マクノート彗星 (C/2010 J2) 現在は17.2等(8月29日、F. Garcia)。条件は良いが、11月には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 18 32.83 1 11.0 3.051 3.511 109 17.4 19:39 ( 12, 56) Sept.18 18 26.27 1 20.3 3.192 3.528 101 17.5 19:28 ( 22, 54) レモン彗星 (C/2009 UG89) 現在は17.0等(9月1日、F. Garcia)。2011年の夏まで、長期に渡って17〜18等を保つ。これから低くなり、晩秋にはいったん見えなくなるが、2011年には二度観測できるようになる。2011年は、日本からは条件が良いが、南半球では低くなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 18 9.59 11 44.3 3.686 4.020 102 17.4 19:39 ( 30, 64) Sept.18 18 3.80 11 20.9 3.790 4.007 95 17.4 19:28 ( 40, 61) リニア彗星 (236P/2010 K1) 現在は17.9等(8月20日、C. Rinner, F. Kugel)。日本からは、夏から秋にかけて、17.5等で条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 1 2.27 35 35.4 0.993 1.831 132 17.6 1:44 (180, 89) Sept.18 1 3.31 35 36.2 0.961 1.833 137 17.5 1:17 (180, 89) 小惑星ファエトン (3200) 11月25日に近日点を通過する。日本からは、11月初めに16等に増光するまでと、12月中旬以降に16等から減光していく様子を観測できる。南半球では観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 7 15.63 27 35.1 1.701 1.506 61 17.8 4:13 (263, 42) Sept.18 7 36.28 26 32.1 1.554 1.425 63 17.6 4:19 (266, 45) クリステンセン彗星 (164P) 今回帰はまだ観測されていないが、すでに17〜18等と明るいはず。現在、南半球では非常に条件が良い。だが、今後は低くなり、1月には観測できなくなる。2011年の夏以降、日本からは条件が良く、16等から暗くなっていく様子を観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 20 12.19 -36 11.6 2.107 2.835 127 17.6 20:51 ( 0, 19) Sept.18 20 9.92 -36 8.4 2.146 2.795 120 17.6 20:21 ( 0, 19) リニア彗星 (C/2007 G1) 2008年の春から夏にかけて11〜12等の明るさに達した。現在は減光中。南半球ではすでに高く、日本からも次第に高く見えるようになるが、まもなく18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 5 53.59 -9 57.9 6.792 6.719 81 17.9 4:13 (317, 34) Sept.18 5 53.66 -10 10.6 6.744 6.770 87 18.0 4:19 (325, 38) リニア彗星 (P/2010 A5) 5月に14.1等に達し、眼視でも見えるほど明るくなった(5月6日、Chris Wyatt)。だが、現在は減光中。すでに17.5等まで暗くなった(8月3日、門田健一氏)。まもなく18等以下になる。南半球では条件が良いが、日本からはやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.11 17 41.43 -21 42.7 1.901 2.267 97 17.9 19:39 ( 21, 30) Sept.18 17 52.64 -21 35.4 2.021 2.311 93 18.2 19:28 ( 22, 30)