今週の明るい彗星 (2010年10月16日：北半球版)

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ハートレー第２彗星 (103P) 現在は4.6等(10月18日、Juan Jose Gonzalez)。満月の倍の大きさで、肉眼でも見えている。地球に0.12天文単位まで大接近している。日本からは、来年6月に17等になるまで、ずっと観測できる。南半球では、9月下旬から10月中旬まで一時的に見えなくなるが、その後はずっと条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 4 26.97 49 19.8 0.125 1.072 124 5.4 2:47 (180, 75) Oct. 23 5 54.16 33 42.3 0.122 1.061 120 5.1 3:48 ( 0, 89) テンペル第２彗星 (10P) 7月から9月まで、8.5等の明るさを保った。いまだに9.6等と明るい(10月18日、Juan Jose Gonzalez)。今後は減光していくが、12月まで眼視で見えるだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 1 17.78 -19 58.7 0.826 1.766 151 11.2 23:37 ( 0, 35) Oct. 23 1 13.27 -19 23.3 0.883 1.806 148 11.5 23:05 ( 0, 36) マクノート彗星 (C/2009 R1) Paul Camilleri氏によれば、9月29日に14〜15等以下で写らなかった。佐藤英貴氏によれば、10月8日に写らず、核光度は18等以下になっている。予報ではまだ13等と明るいはずだが、すでに消滅したと思われる。佐藤裕久氏によれば、9月6日までは、SWANの画像で見えていた。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 11 8.99 -52 43.3 2.592 2.123 51 12.5 4:42 (323,-18) Oct. 23 11 20.46 -56 7.9 2.674 2.227 53 12.8 4:47 (327,-17) マクノート彗星 (C/2009 K5) 4月から5月にかけて、7.9等まで明るくなった(5月5日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中。だが、まだ11.3等と明るい(10月18日、Juan Jose Gonzalez)。日本からは、暗くなるまでずっと観測できる。12月まで眼視で見えるだろう。南半球では観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 7 50.90 51 2.6 2.438 2.672 92 12.6 4:42 (219, 67) Oct. 23 7 39.60 51 10.2 2.387 2.744 100 12.8 4:47 (205, 72) ギャラッド彗星 (C/2009 P1) すでに12.9等と明るい(9月26日、A. Novichonok, D. Chestnov)。2011年から2012年にかけて、長期に渡って6〜8等の明るさを保ち、日本からは好条件で観測できると期待されている。2010年は、南半球でゆっくりと明るくなっていく様子を条件良く観測できる。日本からは低空だが、年末まで観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 22 18.30 -37 7.9 4.667 5.196 117 13.7 20:38 ( 0, 18) Oct. 23 22 12.30 -36 32.7 4.705 5.134 110 13.7 20:05 ( 0, 19) ヴォルフ-ハリントン彗星 (43P) 今回帰は条件が悪く、最盛期はずっと観測できなかった。だが、明け方の空に現れてきた。現在は13.0等(9月25日、門田健一氏)。今後は暗くなっていく様子をずっと観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 11 0.80 -5 46.1 2.500 1.782 35 13.8 4:42 (286, 12) Oct. 23 11 15.15 -7 41.4 2.505 1.828 38 13.9 4:47 (291, 15) クリステンセン彗星 (C/2006 W3) 昨年夏に7.7等に達した(2009年8月13日、Chris Wyatt)。現在は減光中。すでに13.2等まで暗くなった(9月6日、Chris Wyatt)。南半球では、今後は長期に渡って観測できる。日本からは二度と見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 17 15.58 -47 5.6 5.687 5.297 62 13.9 18:48 ( 30, -3) Oct. 23 17 17.66 -47 7.8 5.829 5.345 56 14.1 18:40 ( 33, -5) テンペル第１彗星 (9P) 今回帰は条件が悪く、しばらく観測できない。南半球では、2月に12.5等で明け方の空に現れ、次第に暗くなっていく様子を観測できる。日本からは、15等まで暗くなってから、ようやく観測できるようになる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 13 15.66 -2 11.8 2.727 1.741 6 14.2 4:42 (264,-13) Oct. 23 13 33.06 -4 14.4 2.689 1.710 8 14.0 4:47 (268,-11) ガン彗星 (65P) 7月に11.5等に達した(7月18日、Juan Jose Gonzalez)。現在は12.7等(9月10日、Artyom Novichonok)。ゆっくりと減光中。年末まで14等で見えるだろう。南半球では、非常に条件良く観測できる。日本からはやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 20 45.64 -30 19.9 2.396 2.794 103 14.1 19:07 ( 0, 25) Oct. 23 20 51.23 -29 35.8 2.503 2.813 97 14.2 18:45 ( 0, 25) シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P) 現在は14.4等と明るい(10月10日、門田健一氏)。眼視でも見えるだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 10 52.20 3 23.6 6.972 6.235 39 14.2 4:42 (280, 20) Oct. 23 10 56.17 2 52.7 6.896 6.235 45 14.2 4:47 (285, 25) カーディナル彗星 (C/2010 B1) 現在は14.4等と、当初の予報よりかなり明るい(10月17日、S. Shurpakou)。秋から来年春にかけて、条件良く観測できる。13等に達し、眼視でも見えるだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 7 47.97 19 37.2 3.044 3.154 87 14.4 4:42 (302, 65) Oct. 23 7 45.54 17 50.2 2.894 3.129 94 14.2 4:47 (322, 69) カタリナ彗星 (C/2009 Y1) 現在は13.3等と、予報よりかなり明るく、眼視でも見えている(10月18日、Juan Jose Gonzalez)。日本からは、秋から冬にかけて、13〜14等で条件良く観測できる。南半球では、2011年春まで観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 15 41.57 70 46.0 2.701 2.760 82 14.5 18:48 (156, 39) Oct. 23 16 27.87 69 15.9 2.629 2.730 85 14.3 18:40 (155, 42) ロニオス彗星 (C/2006 S3) すでに13.8等と明るく、眼視でも見えている(9月10日、Chris Wyatt)。2011年から2012年にかけて、長期に渡って13〜14等で観測できる。今後は夕空で低くなり、南半球では11月、日本では12月には、いったん観測できなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 20 15.68 -4 51.2 6.268 6.553 102 15.1 18:48 ( 5, 50) Oct. 23 20 13.11 -5 17.2 6.363 6.522 94 15.1 18:40 ( 13, 49) マクノート彗星 (C/2009 F4) 現在は14.8等(6月23日、佐藤英貴氏)。これから2013年にかけて、長期に渡って14〜15等の明るさで見える。日本からは観測できない。南半球でも、11月には一時的に低くなる。明るいはずだが、7月上旬以降、まったく観測されていない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 14 46.53 -49 52.8 7.001 6.332 44 15.2 18:48 ( 44,-23) Oct. 23 14 51.49 -50 25.5 7.021 6.307 41 15.2 18:40 ( 45,-26) レモン-サイディング・スプリング彗星 (C/2008 FK75) 現在は14.2等と明るく、眼視でも見えている(9月5日、Sandor Szabo)。今後はゆっくりと暗くなっていく。日本からは、2012年春に17〜18等になるまで、ずっと観測できる。南半球では、今後は観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 17 58.45 34 52.0 4.611 4.513 78 15.4 18:48 (101, 60) Oct. 23 18 5.63 34 15.8 4.654 4.515 75 15.4 18:40 (100, 57) ヴィルト第２彗星 (81P) 3月に9.2等に達した(3月20日、Marco Goiato)。現在は減光中。すでに14.8等まで暗くなった(9月1日、佐藤英貴氏)。次第に夕空に低くなり、11月には観測できなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 17 4.54 -21 0.1 3.080 2.633 54 15.9 18:48 ( 49, 16) Oct. 23 17 16.60 -21 20.1 3.192 2.674 50 16.1 18:40 ( 50, 15) エンケ彗星 (2P) 南半球では、夕方の空に見えている。急激に減光中。8月17日には7.7等と明るかった(Chris Wyatt)が、すでに12.8等まで暗くなった(9月27日、Artyom Novichonok)。今後、南半球では、急激に暗くなっていく様子を観測できる。日本からは観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 17 4.78 -29 18.8 1.725 1.427 55 15.9 18:48 ( 43, 10) Oct. 23 17 30.77 -29 19.1 1.866 1.522 54 16.5 18:40 ( 42, 11) ニート彗星 (240P/2010 P1) 現在は15.7等(10月2日、門田健一氏)。秋から冬にかけて、15.5等で条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 6 37.87 21 19.0 1.659 2.126 103 16.0 4:42 (342, 76) Oct. 23 6 44.97 22 32.9 1.587 2.129 108 15.9 4:40 ( 0, 78) サイディング・スプリング彗星 (C/2010 A4) 現在は16.5等(10月5日、佐藤英貴氏)。2010年いっぱいは16等を保ち、南半球では条件良く観測できる。日本からはまったく見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 8 17.16 -64 58.1 2.796 2.739 76 16.1 4:42 (348,-13) Oct. 23 8 3.90 -68 53.8 2.766 2.742 78 16.1 4:47 (353,-15) 小惑星ファエトン (3200) 現在は16.9等(9月25日、K. Cernis, J. Zdanavicius)。11月25日に近日点を通過する。日本からは、11月初めに16等に増光するまでと、12月中旬以降に16等から減光していく様子を観測できる。南半球では観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 9 31.61 16 36.4 0.995 1.033 62 16.5 4:42 (281, 44) Oct. 23 10 14.87 11 16.4 0.887 0.914 57 16.2 4:47 (285, 39) コルレヴィッチ彗星 (203P/2008 R4) 現在は17.2等(10月6日、門田健一氏)。2009年末から2010年初めにかけて、16等で観測された。すでに近日点を通過しているが、近日点の後に明るくなる傾向がある。2010年末から2011年初めにかけて、再び16等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 9 52.05 11 54.3 3.898 3.446 56 16.3 4:42 (282, 37) Oct. 23 9 59.16 11 11.7 3.824 3.459 61 16.3 4:47 (288, 41) サイディング・スプリング彗星 (C/2007 Q3) 1月に9.5等まで明るくなった(1月13日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中。すでに15.4等まで暗くなった(9月9日、吉本勝己氏)。年末には18等以下になる。日本からは、徐々に低くなっていくが、ずっと観測できる。南半球では観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 16 17.37 36 51.7 4.926 4.531 61 16.6 18:48 (111, 40) Oct. 23 16 26.15 35 56.9 5.004 4.587 59 16.7 18:40 (111, 38) ワイズ-ギャラッド彗星 (C/2010 FB87) 現在は16.8等(7月21日、佐藤英貴氏)。2011年春まで16.5等を保つ。南半球ではずっと好条件だが、日本からは2011年の春に超低空にしか見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 11 35.13 -57 44.5 3.334 2.852 53 16.7 4:42 (325,-24) Oct. 23 11 34.71 -58 37.0 3.321 2.847 53 16.7 4:47 (328,-20) ボアッティーニ彗星 (C/2008 S3) 現在は16.9等(10月9日、Catalina Sky Survey)。2009年から2012年にかけて、長期に渡って17等の明るさを保つ。日本からは条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 1 44.41 19 49.7 7.166 8.143 167 16.9 0:09 ( 0, 75) Oct. 23 1 38.57 19 26.5 7.151 8.136 171 16.9 23:31 ( 0, 74) 小惑星2009 YS6 彗星のような逆行の軌道を持つ特異小惑星。現在は17.8等(10月6日、Paul Camilleri)。11月に16.5等に達する。南半球では非常に条件良く観測できる。日本からは急激に低くなり、11月には超低空になってしまう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 6 16.15 -14 3.2 1.464 1.957 103 17.6 4:40 ( 0, 41) Oct. 23 5 56.86 -19 57.3 1.305 1.910 111 17.3 3:53 ( 0, 35) リニア彗星 (C/2010 S1) 現在は17.3等(10月6日、佐藤英貴氏)。2013年に15等に達し、条件良く観測できると期待されている。しばらくは日本からは条件が良いが、南半球では見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 3 16.60 61 24.7 8.152 8.739 123 17.5 1:41 (180, 64) Oct. 23 3 7.81 61 39.5 8.064 8.706 127 17.4 1:05 (180, 63) リニア彗星 (241P/2010 P2) 現在は17.2等(9月16日、Catalina Sky Survey)。すでに近日点を通過しているが、近日点の後に明るくなる傾向がある。日本からは、2010年末まで、17.5等で条件良く観測できる。南半球では超低空。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 8 42.48 29 1.4 2.087 2.104 77 17.4 4:42 (271, 59) Oct. 23 8 52.74 27 52.4 2.037 2.132 81 17.5 4:47 (277, 63) リニア彗星 (236P/2010 K1) 現在は17.3等(10月2日、遊佐徹氏)。日本からは、夏から秋にかけて、17.5等で条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 0 59.00 31 28.2 0.904 1.862 156 17.5 23:19 ( 0, 86) Oct. 23 0 57.88 29 33.7 0.914 1.874 158 17.5 22:50 ( 0, 84) ニート彗星 (215P/2009 B5) 現在は17.3等(9月25日、門田健一氏)。減光中。11月には18等以下になる。南半球では非常に条件が良いが、日本からは低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 20 38.24 -32 2.5 2.921 3.261 100 17.7 18:59 ( 0, 23) Oct. 23 20 42.61 -31 28.6 3.021 3.266 95 17.8 18:40 ( 1, 24) 小惑星2008 YB3 大型のセントール型小惑星。2013年まで、長期に渡って17〜18等で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 8 27.10 -18 12.8 6.752 6.515 72 17.8 4:42 (325, 29) Oct. 23 8 27.39 -18 23.0 6.655 6.512 77 17.8 4:47 (333, 32) ヒル彗星 (P/2010 U2) 新彗星。現在は17.6等(10月18日、L. Buzzi, S. Foglia)だが、すぐに18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 2 7.87 30 8.0 1.619 2.562 156 17.8 0:32 ( 0, 85) Oct. 23 2 1.57 30 36.9 1.600 2.560 160 17.8 23:53 ( 0, 86) クリステンセン彗星 (164P) 予報では17〜18等だったが、実際には20.3等と極めて暗い(10月11日、Giovanni Sostero and Ermesto Guido)。しかし、1998年と2005年には17等と明るく観測された。今回も、近日点通過後に増光し、2011〜2012年には17等に達すると思われる。2011年の夏以降、日本からは条件が良く、暗くなっていく様子を観測できる。南半球では、近日点通過後は観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Oct. 16 20 15.82 -34 53.9 2.340 2.633 95 20.2 18:48 ( 2, 20) Oct. 23 20 20.83 -34 22.9 2.392 2.592 90 20.2 18:40 ( 6, 20)