今週の明るい彗星 (2012年12月22日：北半球版)

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 Updated on December 24, 2012
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。
方位は、0度が南、90度が西、180度が北、270度が東を示しています。

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* リニア彗星 (C/2012 K5)

現在は9.3等と、かなり明るい(12月23日、Juan Jose Gonzalez)。地球にかなり接近している。だが、1月半ばからは遠ざかり、急激に暗くなる。日本からは条件が良い。南半球では、現在は観測できないが、1月からは、条件良く観測できるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  11 32.18   61  2.4   0.398   1.201   113    8.5   5:32 (180, 64)  
Dec. 29   7 44.79   56 39.7   0.301   1.240   144    8.1   1:25 (180, 68)

* パンスターズ彗星 (C/2011 L4)

2013年の春に-1等の大彗星になると期待されている。南半球では、明け方の空に現れてきた。現在は9.1等(12月23日、Chris Wyatt)。2012年の秋までは、当初の予想より速いペースで増光していた。南半球では、2月中旬まで低空で観測できる。日本からは、2013年3月に0等の大彗星として姿を現すまで、ずっと観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  16 53.68  -37 20.5   2.650   1.760    20    8.6   5:33 (307,-13)  
Dec. 29  17  9.58  -38 41.1   2.496   1.641    23    8.1   5:36 (309,-12)

* C/2012 V4彗星 (C/2012 V4)

11月中旬のSWAN画像から、Rob Matson氏によって発見された新彗星。見失われているポンス-ガンバール彗星(C/1827 M1)の再発見の可能性がある。8.6等と、かなり明るかった(12月8日、Juan Jose Gonzalez)。現在は観測できない。日本からは、1月中旬に10等で明け方の空に現れ、その後は暗くなっていく様子を、非常に条件良く観測できる。南半球では、夏から秋にかけて、非常に条件良く見えていたはずだが、発見されなかった。今後は、2月から3月にかけて、低空にしか見えない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  18 58.76  -14 53.4   1.711   0.812    15    8.8  18:23 ( 74, -2)  
Dec. 29  18 53.82  -11 21.8   1.758   0.829    12    9.0  18:27 ( 82, -8)

* リニア彗星 (C/2011 F1)

2012年秋に9.0等まで明るくなった(11月4日、Juan Jose Gonzalez)。現在は観測できない。南半球では、2013年2月に9等で明け方の空に現れ、ゆっくりと減光していく様子を条件良く観測できる。日本からは、2013年以降はほとんど観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  17 51.16  -25  0.7   2.814   1.832     2    9.1   5:33 (289,-17)  
Dec. 29  18  8.62  -27  9.3   2.797   1.824     6    9.1   5:36 (293,-15)

* レモン彗星 (C/2012 F6)

予想以上に急激に明るくなってきた。現在は9.4等とかなり明るい(12月20日、Chris Wyatt)。2013年3月に、太陽に0.73天文単位まで近づく。最大で3等になるかもしれない。南半球では、これから増光していく様子を、条件良く観測できる。日本からは、1月初めに9等になるまでしか観測できない。2013年5月からは、減光していく様子を条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  11 59.77  -27 57.4   1.695   1.800    79   10.2   5:33 (354, 27)  
Dec. 29  12  6.01  -33 42.3   1.523   1.702    82    9.6   5:35 (  0, 21)

* マクノート-ラッセル彗星 (262P/2012 K7)

1994年に発見された新周期彗星の初回帰。予報より暗かったが、急激に増光してきた。現在は10.6等と、かなり明るい(12月13日、吉本勝己氏)。拡散状のコマが大きく広がっている。この冬は、10等の明るさで、非常に条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  23 50.23   -6 12.9   0.945   1.302    84   11.4  18:23 ( 14, 48)  
Dec. 29   0 19.19   -7 11.2   0.992   1.323    84   11.7  18:27 ( 14, 47)

* マクノート彗星 (C/2011 R1)

現在は11.4等と明るい(10月15日、Chris Wyatt)。2012年夏から2013年夏にかけて、長期に渡って11〜13等で観測できると期待されている。日本からは1月まで観測できない。南半球でも、10月から12月には超低空になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  15 54.95  -35 31.6   3.009   2.211    29   12.3   5:33 (313, -3)  
Dec. 29  16  0.33  -34 15.7   2.975   2.241    34   12.4   5:36 (315,  2)

* ギャラッド彗星 (C/2009 P1)

2011年夏から2012年春にかけて、長期に渡って6〜7等の明るさを保った。現在は減光中だが、まだ14.0等とかなり明るく、眼視でも見えている(12月13日、Sandor Szabo)。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22   9 45.79   -8 58.1   4.040   4.563   116   13.2   3:43 (  0, 46)  
Dec. 29   9 39.38   -9 35.4   4.009   4.628   123   13.2   3:09 (  0, 45)

* ロニオス彗星 (C/2006 S3)

2012年には、11〜12等まで明るくなった。明け方の空に現れてきた。2013年には再び12〜13等で、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  15 33.66  -16 46.7   6.241   5.468    35   13.3   5:33 (302, 14)  
Dec. 29  15 34.48  -16 57.2   6.175   5.486    42   13.3   5:36 (308, 18)

* リニア彗星 (C/2012 L2)

現在は14.7等で、眼視でも見えている(11月15日、Sandor Szabo)。2013年の冬から春にかけて12等まで明るくなると期待されている。日本からは、2013年4月まで、条件良く観測できる。南半球では、現在は観測できない。2013年4月から観測できるようになるが、低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  23  8.34   71 32.5   1.884   2.381   108   13.6  18:23 (170, 52)  
Dec. 29  23 37.73   68 30.8   1.832   2.314   106   13.5  18:27 (167, 55)

* リニア彗星 (C/2010 S1)

現在は13.3等(11月15日、Sandor Szabo)。2014年まで長期に渡って13〜14等の明るさを保つ。日本からは長期に渡って観測できる。南半球では見えない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  20 44.40   33 20.7   6.280   5.994    68   13.7  18:23 (105, 44)  
Dec. 29  20 46.75   32 30.1   6.346   5.985    64   13.7  18:27 (106, 38)

* ブレッシ彗星 (C/2012 T5)

急激に増光し、11月中旬には、15.1等まで明るくなってきた(11月15日、Catalina Sky Survey)。だが、佐藤英貴氏の観測では、12月6日にもまだ15.8等。増光のペースが鈍ってきたかもしれない。Jean-Francois Soulier氏の12月11日の画像では、中心部が細長く伸びてきた。2013年2月に、太陽に0.3天文単位まで接近する。計算上は、7等まで明るくなるが、彗星が小さいため、消滅する可能性もある。これから2月まで、明るくなっていく様子を条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22   1 24.30  -13 17.6   0.940   1.505   102   14.1  19:18 (  0, 42)  
Dec. 29   1  5.34  -17  4.0   0.959   1.380    90   13.8  18:32 (  0, 38)

* カタリナ彗星 (C/2012 J1)

現在は12.5等と明るく、眼視でも見えている(12月8日、Juan Jose Gonzalez)。2月まで12〜14等を保つ。日本からは条件良く観測できる。南半球では、今後は低くなり、1月末には観測できなくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22   0 14.96   21  5.5   2.821   3.162   101   13.9  18:23 ( 12, 76)  
Dec. 29   0 22.71   20 13.9   2.913   3.166    95   13.9  18:27 ( 31, 73)

* リニア彗星 (C/2011 UF305)

予想以上に急激に増光して、夏には10.0等に達した(8月9日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中だが、まだ12.8等と明るい(12月13日、Sandor Szabo)。今後もしばらく、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22   8 55.15   19  2.4   1.943   2.766   139   13.9   2:53 (  0, 74)  
Dec. 29   8 38.22   17 24.7   1.920   2.815   150   14.0   2:09 (  0, 72)

* ニート彗星 (246P/2010 V2)

急激に増光し、2012年には12等まで明るくなった。現在は観測できないが、2013年には再び12〜14等で、条件良く観測できる。但し、2013年には、日本からはやや低くなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  16 46.61  -19 46.5   3.808   2.887    17   13.9   5:33 (293, -2)  
Dec. 29  16 58.74  -20 24.8   3.773   2.884    21   13.9   5:36 (296,  1)

* シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P)

現在は12.2等(12月23日、Juan Jose Gonzalez)。極めて拡散している。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  13 55.62  -20 45.6   6.725   6.238    56   14.1   5:33 (324, 25)  
Dec. 29  13 59.16  -21 13.3   6.626   6.237    62   14.1   5:36 (330, 28)

* マクノート彗星 (C/2009 F4)

現在は14.0等と明るい(11月15日、Jakub Cerny)。これから2013年にかけて、長期に渡って13〜14等の明るさで見える。日本からは観測できないが、南半球では条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22   3 11.16  -52  2.7   5.863   6.043    95   14.1  21:05 (  0,  3)  
Dec. 29   3  6.15  -50 41.5   5.930   6.065    93   14.2  20:32 (  0,  4)

* ハーゲンローザー彗星 (168P)

異常に急激に増光して、10等に達した。現在もまだ11.3等と明るい(12月8日、Carlos Labordena)。だが、急激に拡散してきた。日本からはしばらく高く見えるが、今後は減光していく。南半球では、今後は観測できない。10月下旬には、分裂核が観測されている。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22   0 44.74   42 50.3   1.018   1.672   113   14.2  18:40 (180, 82)  
Dec. 29   1  0.97   43 11.0   1.097   1.712   110   14.8  18:29 (180, 82)

* 小惑星シーラ (596)

1906年に発見された巨大な小惑星。2010年12月11日に、突如として彗星活動を見せた。小天体が衝突したと思われる。現在は11.9等(5月29日、Marco Goiato)。すでに、元の恒星状の姿に戻っている。現在は観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  19 51.72  -29 55.8   3.472   2.617    25   14.3  18:23 ( 54, -2)  
Dec. 29  20  5.92  -29 25.0   3.515   2.627    21   14.3  18:27 ( 57, -4)

* リニア彗星 (C/2012 L1)

現在は13.7等で、眼視でも見えている(12月23日、Juan Jose Gonzalez)。3月まで15等を保つ。日本からは、暗くなるまでずっと観測できる。南半球では、2013年の春に超低空に見えるだけで、ほとんど観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22   4 40.95   87 21.2   1.653   2.263   115   14.6  22:25 (180, 38)  
Dec. 29   3 27.77   81 51.7   1.620   2.263   118   14.6  20:55 (180, 44)

* リニア彗星 (C/2011 J2)

2013年から2014年にかけて、長期に渡って13等を保ち、日本からは条件良く観測できると期待されている。現在は15.4等(11月19日、V. Gerke, A. Novichonok, S. Plaksa)。南半球でも、12月初めから3月初めまで、低空ながらも観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  11 32.86   24 16.5   4.414   4.772   105   15.0   5:30 (  0, 79)  
Dec. 29  11 31.61   25 49.7   4.261   4.732   112   14.9   5:01 (  0, 81)

* ヴィルト第１彗星 (63P)

現在は16.9等(12月7日、J. F. Hernandez)。急激に増光し、冬から春にかけて13等に達する。日本からは、非常に条件良く観測できる。南半球では、しばらく超低空が続く。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  10 23.42   36 30.7   1.532   2.225   122   15.3   4:20 (180, 89)  
Dec. 29  10 27.65   36 33.2   1.446   2.194   128   15.0   3:57 (180, 89)

* マクノート彗星 (260P/2012 K2)

2005年に14等まで明るくなった新彗星の、初回帰。予想をはるかに上回って、急激に明るくなった。現在もまだ12.7等と明るい(11月24日、吉田誠一)。日本からはしばらく高く見えるが、今後は減光していく。南半球ではかなり低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22   1 54.94   40 21.5   1.069   1.831   126   15.2  19:50 (180, 85)  
Dec. 29   2  4.88   39 53.1   1.154   1.871   121   15.6  19:33 (180, 85)

* リニア彗星 (C/2012 A2)

現在は14.4等で、眼視でも見えている(11月15日、Sandor Szabo)。2月まで15〜16等を保つ。日本からは、暗くなるまでずっと条件良く観測できる。南半球では、2013年夏まで、まったく観測できない。なお、Juan Jose Gonzalez氏は、11月6日に眼視で10.4等と、極めて明るく報告している。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22   0  3.17   72 58.6   3.069   3.563   112   15.5  18:23 (177, 52)  
Dec. 29   0  6.35   69 12.6   3.123   3.571   109   15.6  18:27 (172, 55)

* リニア彗星 (C/2011 O1)

現在は16.0等(11月15日、Jakub Cerny)。南半球では、2013年の夏にかけて、長期に渡って15〜16等で条件良く観測できる。日本からはまったく観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  22 28.75  -77  1.4   4.407   4.040    62   15.8  18:23 (  7,-23)  
Dec. 29  22 57.52  -75 50.6   4.428   4.057    61   15.8  18:27 (  8,-22)

* アイソン彗星 (C/2012 S1)

現在は16.0等(12月10日、D. Pivato)。2013年の秋に太陽に0.01天文単位まで大接近し、大彗星になると期待されている。11月から1月にかけて肉眼彗星となり、最大で金星級か、それ以上の明るさになる可能性がある。日本からは非常に条件が良く、最盛期も、その前後も、ほぼずっと観測できる。南半球では条件が悪く、最盛期の後半はまったく見えず、それ以外の時期も低空になってしまう。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22   8  0.56   30 13.7   4.474   5.367   152   16.1   1:58 (  0, 85)  
Dec. 29   7 54.31   30 35.0   4.357   5.293   160   15.9   1:25 (  0, 86)

* ゲーレルス第２彗星 (78P)

2011年秋から2012年春にかけて、長期に渡って11〜12等の明るさを保った。現在は減光中。すでに17.5等まで暗くなった(12月8日、K. Hills)。2013年の春にかけて、次第に暗くなっていく様子を、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  10 39.15    1 16.6   2.745   3.208   109   16.1   4:36 (  0, 56)  
Dec. 29  10 39.23    1  5.3   2.682   3.240   116   16.2   4:09 (  0, 56)

* ヘリン-ローマン-アルー第１彗星 (117P)

しばらく観測できなかったが、明け方の空に現れてきた。2013年から2014年にかけて、長期に渡って13〜14等の明るさを保つ。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  14  7.76   -7 36.9   4.135   3.710    58   16.3   5:33 (313, 34)  
Dec. 29  14 14.42   -8 11.8   4.028   3.695    63   16.2   5:36 (319, 37)

* リニア彗星 (C/2012 V2)

現在は17.0等(11月12日、井狩康一氏)。2013年の夏から秋にかけて12等に達する。日本からは、2013年春に15等になるまでしか観測できない。南半球では、しばらく観測できないが、2013年8月以降は、暗くなっていく様子を観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  22 22.90   60 55.4   3.062   3.364    99   16.7  18:23 (152, 57)  
Dec. 29  22 36.82   59 21.9   3.035   3.294    96   16.6  18:27 (148, 56)

* トンボー-テナグラ彗星 (273P/2012 WX32)

1931年にトンボーが発見した彗星と同定された。1931年は12.5等と、例外的に明るかった。現在は17.5等(12月4日、Mt. Lemmon Survey)。3月まで17.5等を保ち、日本からは非常に条件良く観測できる。南半球では低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22   7 13.17   30 45.9   1.529   2.485   162   17.4   1:11 (  0, 86)  
Dec. 29   7  8.22   31 54.1   1.505   2.476   168   17.3   0:39 (  0, 87)

* マクノート彗星 (C/2012 C1)

現在は17.3等(11月10日、K. Hills)。南半球では、2012年から2013年にかけて、長期に渡って17等で条件良く観測できる。日本からはまったく観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22   3 48.59  -76 17.8   4.955   4.850    78   17.3  21:39 (  0,-21)  
Dec. 29   3 17.53  -75 46.3   4.981   4.847    76   17.3  20:42 (  0,-21)

* 小惑星2008 YB3

彗星のような軌道を持つ特異小惑星。2008年から2014年にかけて、長期に渡って18等で観測できる。南半球では超低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22   7 45.85   38  8.4   6.220   7.113   153   17.6   1:44 (180, 87)  
Dec. 29   7 40.28   38 54.1   6.200   7.125   158   17.5   1:11 (180, 86)

* サイディング・スプリング彗星 (P/2012 US27)

10月18日には18.7等だった(Siding Spring Survey)が、現在は17.2等(12月4日、佐藤英貴氏)と、急激に増光してきた。2月にかけて、17.5等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22   0 21.13  -15 51.0   1.644   1.887    88   17.6  18:23 (  2, 39)  
Dec. 29   0 26.82  -11 59.1   1.696   1.870    83   17.6  18:27 ( 11, 43)

* スコッティ彗星 (244P/2010 Q1)

現在は17.9等(11月1日、P. Dupouy, J. B. de Vanssay)。2011年末から2012年の初めにかけて、17等に達した。この冬も、17.5等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22   9 43.74   15 34.1   3.450   4.122   127   17.8   3:41 (  0, 71)  
Dec. 29   9 42.45   15 41.3   3.377   4.130   134   17.7   3:12 (  0, 71)

* ガン彗星 (65P)

2010年に12等まで明るくなった。現在は17.7等(12月8日、J. F. Soulier)。現在は遠日点に近いが、秋から冬にかけて、17.5等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22   3 59.96   20 36.0   3.797   4.686   151   17.7  21:54 (  0, 76)  
Dec. 29   3 56.30   20 33.1   3.865   4.694   143   17.8  21:23 (  0, 76)

* ハーゲンローザー彗星 (175P)

11月には19.9等と暗かった(11月18日、O. Burhonov, A. Novichonok)が、既に18等まで明るくなっているはず。1月から6月にかけて、17等で条件良く観測できる。南半球では、やや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22   9 25.98   14 33.1   1.513   2.283   131   18.0   3:23 (  0, 69)  
Dec. 29   9 27.33   14 48.7   1.428   2.257   138   17.8   2:57 (  0, 70)

* パンスターズ彗星 (C/2012 S4)

現在は17.5等(11月10日、J. Lozano)。2013年末にかけて、長期に渡って17〜18等を保つ。日本からは好条件。南半球では観測できないが、2013年5月末からは、条件良く観測できるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  23 24.42   35 50.6   4.399   4.615    96   17.9  18:23 ( 98, 77)  
Dec. 29  23 25.20   33 60.0   4.490   4.596    89   17.9  18:27 ( 94, 71)

* パンスターズ彗星 (P/2012 B1)

現在は17.1等(12月2日、Catalina Sky Survey)。2013年から2014年にかけて、長期に渡って17〜18等で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22  12 11.78    5 17.7   3.887   4.006    89   18.0   5:33 (343, 59)  
Dec. 29  12 15.41    4 59.0   3.772   3.995    95   17.9   5:36 (356, 60)

* ゲーレルス彗星 (270P/2012 S5)

1997年に17等で発見された新周期彗星の、初回帰。現在は18.1等(11月14日、R. Ligustri)。2012年から2014年にかけて、長期に渡って17等を保つと期待されていたが、予報より1〜2等ほど暗い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22   1 50.72   11 32.6   3.223   3.804   119   19.1  19:45 (  0, 67)  
Dec. 29   1 51.79   11 34.2   3.303   3.791   112   19.2  19:19 (  0, 67)

* アッシュ彗星 (P/2011 N1)

2011年の秋に17等で観測された。2012年の秋から冬にかけて、再び17等で条件良く観測できると期待されていた。だが実際には、彗星は19.9等(11月27日、Mt. Lemmon Survey)と、予報よりはるかに暗い。急減光したと思われる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 22   6 21.56   38 49.8   2.275   3.232   164   20.7   0:20 (180, 86)  
Dec. 29   6 14.27   39 54.7   2.303   3.256   162   20.8  23:40 (180, 85)

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