今週の明るい彗星 (2014年6月21日：北半球版)

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 Updated on June 29, 2014
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。
方位は、0度が南、90度が西、180度が北、270度が東を示しています。

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* ジャック彗星 (C/2014 E2)

6月初めまでに7.0等まで増光した(6月9日、Michael Mattiazzo)。急激に増光してきたが、最近は増光のペースが鈍ってきた。Michael Mattiazzo氏によれば、6月21日にSOHOの画像で7.5等だった。7月に太陽に0.66天文単位まで近づき、6等まで明るくなる。現在は観測できない。近日点の後は、日本では7月下旬から、非常に条件良く観測できる。南半球では、9月初めまでは条件が悪い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   6 12.22   16 43.2   1.701   0.707     7    6.3  21:04 (131,-21)  
June 28   6  2.11   19 10.1   1.668   0.671     6    6.1   3:01 (230,-18)

* パンスターズ彗星 (C/2012 K1)

現在は8.2等と明るい(6月15日、Marco Goiato)。やや増光が鈍いが、2014年秋に、6〜7等まで明るくなると期待されている。日本からは長期に渡って条件良く観測できる。南半球では低空が続く。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  10  0.15   33 32.8   1.882   1.518    53    8.4  21:04 (112, 29)  
June 28   9 50.51   30 42.7   1.956   1.443    45    8.3  21:04 (113, 21)

* カタリナ彗星 (C/2013 UQ4)

4月から彗星活動を見せ始めた。現在は11.9等と明るい(6月6日、Alan Hale)。7月には7等まで明るくなり、日本からは非常に条件良く観測できる。南半球では、7月中旬は一時的に観測できなくなるが、その前後は観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   0 50.32    9 46.9   0.803   1.108    74    9.8   2:59 (280, 31)  
June 28   0 31.42   19 24.8   0.572   1.089    81    8.9   3:01 (278, 46)

* リニア彗星 (C/2012 X1)

10月半ばにバーストを起こし、急激に増光した。現在は8.7等と明るい(6月7日、Marco Goiato)。7月まで8〜9等を保つ。日本からは、7月まで明け方の空で観測できる。南半球では、今後は暗くなるまで、ずっと条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  22 30.21  -27 32.4   1.557   2.235   119    9.1   2:59 (337, 24)  
June 28  22 32.56  -30 35.4   1.553   2.296   125    9.2   3:01 (344, 23)

* サイディング・スプリング彗星 (C/2013 A1)

現在は12.9等(5月28日、Chris Wyatt)。やや増光が鈍いが、2014年の夏から秋にかけて、8.5等に達し、南半球では非常に条件良く観測できると期待されている。南半球では、11月初めまで、ずっと観測できる状態が続く。日本からは、しばらく観測できない。10月には、火星に大接近する。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   3 15.29  -25  4.8   2.520   2.238    62   12.0   2:59 (288,-18)  
June 28   3 18.27  -26 12.2   2.349   2.169    67   11.7   3:01 (293,-13)

* フェイ彗星 (4P)

今回は条件が悪く、最盛期は低空にしか見えない。現在は観測できない。7月末に13等で、明け方の空に現れる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   4 31.94   18 16.2   2.583   1.670    20   12.2   2:59 (241, -8)  
June 28   4 52.62   18 34.6   2.576   1.681    22   12.3   3:01 (242, -6)

* ラヴジョイ彗星 (C/2013 R1)

11月から12月にかけて、地球に0.4天文単位、太陽に0.8天文単位まで接近し、4.7等まで明るくなった(11月28日、Juan Jose Gonzalez)。現在は11.8等(5月31日、Carlos Labordena)。2014年秋に暗くなるまで観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  16  1.78  -25 24.2   1.965   2.911   153   12.4  22:03 (  0, 29)  
June 28  15 52.68  -26  6.6   2.104   2.995   145   12.7  21:26 (  0, 29)

* ウカイメデン彗星 (C/2013 V5)

現在は14.9等(4月18日、Taras Prystavski)。2014年秋に5等まで明るくなると期待されている。現在は観測できない。南半球では7月に、日本からは8月に、再び観測できるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   5 22.92   16 35.7   2.914   1.924    10   13.7   2:59 (233,-18)  
June 28   5 28.21   16  9.9   2.782   1.822    15   13.3   3:01 (238,-14)

* シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P)

5月2日にバーストを起こし、13.0等まで明るくなった(5月3日、吉田誠一)。5月12日に再びバーストを起こし、12.7等まで明るくなった(5月12日、Con Stoitsis)。5月末にもまだ12.4等と明るかった(5月27日、Marco Goiato)。6月には明るい観測は報告されていない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  15 23.90  -29 18.3   5.270   6.133   145   13.5  21:26 (  0, 26)  
June 28  15 21.81  -29  1.5   5.333   6.131   138   13.5  21:04 (  2, 26)

* ヘリン-ローマン-アルー第１彗星 (117P)

現在は14.2等(5月27日、Taras Prystavski)。2013年から2014年にかけて、長期に渡って13〜14等の明るさを保つ。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  21 10.17  -27  5.2   2.268   3.086   136   13.6   2:59 (356, 28)  
June 28  21  8.72  -27 37.1   2.215   3.091   143   13.5   2:46 (  0, 27)

* ホームズ彗星 (17P)

2007年に大バーストを起こし、2等級まで明るくなった。再び戻ってきた。現在は13.1等と明るい(6月7日、Alan Hale)。今後は2015年に暗くなるまで、日本からはずっと条件良く観測できる。南半球では、ずっと超低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   2 26.77   27 54.9   2.719   2.162    47   13.9   2:59 (250, 21)  
June 28   2 40.86   29 37.6   2.682   2.179    50   14.0   3:01 (250, 25)

* リニア彗星 (C/2010 S1)

現在は13.1等(5月23日、Taras Prystavski)。2014年まで長期に渡って13〜14等の明るさを保つ。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  19 22.00    1 56.3   5.647   6.526   147   14.0   1:27 (  0, 57)  
June 28  19 16.05    1 21.7   5.627   6.546   152   14.0   0:54 (  0, 56)

* パンスターズ彗星 (C/2013 Y2)

急激に増光した。現在は14.5等(5月21日、Taras Prystavski)。春から夏にかけて13〜14等に達し、南半球では非常に条件良く観測できる。日本からはやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  10 35.59  -14 53.1   1.854   1.921    78   14.0  21:04 ( 64, 10)  
June 28  10 54.40  -14 48.0   1.906   1.927    75   14.1  21:04 ( 65,  8)

* コワル-ヴァーヴロヴァー彗星 (134P)

4月から5月にかけて、12〜13等まで明るくなった。現在は減光中だが、まだ14.2等の明るさで、眼視でも見えている(6月16日、Chris Wyatt)。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  13 55.50   -8 54.8   1.914   2.584   120   14.2  21:04 ( 23, 43)  
June 28  13 59.46   -9 11.4   1.992   2.590   114   14.3  21:04 ( 30, 41)

* ロニオス彗星 (C/2006 S3)

2012年には、11〜12等まで明るくなった。現在は14.2等(5月21日、Taras Prystavski)。日本では7月、南半球では8月には観測できなくなるが、2015年には再び、15等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  11 50.22   -6 49.6   7.657   7.743    91   14.4  21:04 ( 57, 28)  
June 28  11 49.21   -6 40.4   7.816   7.779    84   14.5  21:04 ( 63, 23)

* ボアッティーニ彗星 (C/2013 V1)

現在は14.2等(5月22日、Taras Prystavski)。2014年の夏にかけて、長期に渡って14等を保つ。日本からは条件良く観測できる。南半球では、今後は観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   9  9.32   66 19.6   2.281   1.845    52   14.5  21:04 (151, 33)  
June 28   9 56.90   64 45.3   2.306   1.887    53   14.6  21:04 (149, 34)

* コマス・ソラ彗星 (32P)

現在は観測できない。日本からは、7月下旬に明け方の空に現れ、2014年の夏から2015年の春にかけて、12〜13等の明るさで、非常に条件良く観測できる。南半球では、最盛期には低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   4 39.92   22 53.9   3.209   2.262    17   14.7   2:59 (236, -6)  
June 28   4 55.96   23 39.2   3.157   2.235    20   14.6   3:01 (238, -3)

* リニア彗星 (C/2011 J2)

現在は13.6等と明るい(6月4日、Taras Prystavski)。2013年から2014年にかけて、長期に渡って13〜14等を保ち、日本からは条件良く観測できる。南半球では、2014年秋まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   1 21.33   52 37.5   4.234   3.811    58   14.7   2:59 (227, 41)  
June 28   1 20.11   52 52.9   4.180   3.838    63   14.7   3:01 (227, 45)

* パンスターズ彗星 (C/2012 F3)

現在は14.8等(5月22日、Taras Prystavski)。2015年に13等まで明るくなり、条件良く観測できると期待されている。2014年は、冬から夏にかけて条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  13 35.27    0 38.2   3.855   4.341   112   14.8  21:04 ( 35, 50)  
June 28  13 36.38    0 25.3   3.914   4.304   105   14.8  21:04 ( 44, 46)

* リニア彗星 (209P)

5月下旬に地球に0.06天文単位まで大接近し、11.8等まで明るくなった(5月29日、Marco Goiato)。今後は急激に減光していく。南半球では、暗くなるまでずっと観測できる。日本からは二度と見えない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  15 12.69  -75  6.4   0.229   1.161   124   14.9  21:21 (  0,-20)  
June 28  16 12.86  -74 55.3   0.297   1.214   125   15.5  21:52 (  0,-20)

* クリステンセン彗星 (210P)

現在は18.1等(6月18日、佐藤英貴氏)。予報よりかなり暗い。今後は急激に増光し、8月には10等に達すると期待されている。8月半ばまで、明け方の空で明るくなっていく様子を観測できる。南半球では条件が良いが、日本からはずっと超低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   1 49.38    1 48.3   1.235   1.202    63   15.7   2:59 (278, 14)  
June 28   2 25.59    4 50.6   1.150   1.102    60   14.9   3:01 (275, 15)

* イェーガー彗星 (290P/2013 N1)

1998年に発見された新周期彗星の初回帰。発見時は10等級まで明るくなったが、今回帰は11〜12等止まりだった。現在は13.8等(5月21日、Taras Prystavski)。今後は減光していく。日本からは、6月中旬には観測できなくなる。南半球では、8月まで観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   9 18.85    5 28.4   2.842   2.351    51   15.2  21:04 ( 92,  7)  
June 28   9 31.41    4  6.4   2.924   2.377    48   15.4  21:04 ( 93,  3)

* ネオワイズ彗星 (P/2014 L2)

明るい新彗星。現在は15.3等(6月12日、E. Bryssinck)。これから11月まで、14〜15等で非常に条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  23 20.15   -3 31.2   1.723   2.146    99   15.4   2:59 (311, 39)  
June 28  23 28.79   -2 53.9   1.646   2.138   104   15.2   3:01 (316, 42)

* 小惑星シーラ (596)

1906年に発見された巨大な小惑星。2010年12月11日に、突如として彗星活動を見せた。小天体が衝突したと思われる。すでに、元の恒星状の姿に戻っている。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   3 36.30   14  0.6   4.149   3.362    34   15.3   2:59 (253,  0)  
June 28   3 44.69   14 36.4   4.094   3.366    39   15.3   3:01 (255,  4)

* ブルックス第２彗星 (16P)

現在は15.8等(5月6日、A. Maury, J.-G. Bosch, J.-F. Soulier, T. Noel)。8月まで15〜16等を保つが、しばらく低空が続く。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   3 23.09   16 17.8   2.155   1.473    36   15.4   2:59 (253,  4)  
June 28   3 45.21   17 24.0   2.143   1.482    38   15.4   3:01 (253,  6)

* カタリナ彗星 (300P/2014 G2)

現在は13.1等と、かなり明るい(6月4日、Taras Prystavski)。2005年に発見された時は、9等級まで明るくなった。5月29日に太陽に0.8天文単位まで近づいたが、今回帰は13〜14等止まり。今回帰は、ずっと明け方の空で観測できる。但し、日本からは、近日点の前後は超低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   2 58.42   12 54.6   1.294   0.895    43   15.5   2:59 (259,  7)  
June 28   3 24.39   14 35.0   1.361   0.941    43   16.1   3:01 (258,  8)

* シュスター彗星 (106P)

現在は16.4等(6月9日、A. Maury, J.-G. Bosch, J.-F. Soulier, T. Noel)。南半球では、明け方の空に姿を現してきた。日本からは、今後は次第に高くなり、次第に減光していく様子を、条件良く観測できる。南半球では、ずっと超低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   3 24.93   13 10.9   2.257   1.577    37   15.5   2:59 (255,  1)  
June 28   3 44.64   15 19.6   2.220   1.564    38   15.5   3:01 (255,  5)

* デニング-藤川彗星 (72P)

1978年以来、36年ぶりに観測された。現在は16.3等(6月20日、佐藤英貴氏)。佐藤英貴氏によれば、5月7日には21等以下だった。7月まで15〜16等を保つが、明け方の超低空。その後は急激に減光し、8月には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   2 40.95    8 55.8   1.060   0.862    49   16.1   2:59 (265,  8)  
June 28   3 19.81   13 11.0   1.104   0.820    45   15.7   3:01 (260,  9)

* リニア彗星 (222P)

現在は17.9等(6月2日、佐藤英貴氏)。7月には15.5等に達するが、明け方の超低空。その後は急激に減光し、8月には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   2 33.43   12  1.2   0.916   0.815    49   16.1   2:59 (263, 11)  
June 28   3 10.21   15 48.8   0.984   0.792    46   15.8   3:01 (259, 12)

* カタリナ彗星 (C/2013 US10)

現在は15.9等(6月2日、Taras Prystavski)。当初の予報より明るくなっている。2015年の秋から冬にかけて、4等級まで明るくなると期待されている。南半球では既に高く見えている。日本からも、今後は次第に高くなる。最盛期までは、南半球で条件が良い。最盛期の後は、日本から条件良く観測できるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   0  3.91  -12 23.9   6.189   6.331    93   16.0   2:59 (308, 25)  
June 28   0  3.63  -12 48.6   6.008   6.268   100   15.9   3:01 (314, 29)

* パンスターズ彗星 (P/2012 B1)

現在は14.9等と、当初の予報より明るい(5月21日、Taras Prystavski)。2013年から2014年にかけて、長期に渡って14〜16等で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  15 46.10  -24 57.4   3.331   4.242   150   15.9  21:48 (  0, 30)  
June 28  15 43.68  -24 52.4   3.402   4.258   142   16.0  21:18 (  0, 30)

* スペースウォッチ彗星 (C/2011 KP36)

現在は16.5等(5月21日、Taras Prystavski)。遠方の彗星だが、2015年から2016年にかけて、長期に渡って14等で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  19 13.37   -1 53.0   6.026   6.937   151   16.3   1:19 (  0, 53)  
June 28  19 11.07   -1 54.2   5.963   6.905   156   16.3   0:49 (  0, 53)

* シューメーカー-レヴィ第６彗星 (181P)

現在は17.3等(6月2日、佐藤英貴氏)。予報よりやや暗い。明け方の超低空。今後は急激に減光し、7月には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   3 31.19   16 17.2   1.804   1.133    34   16.4   2:59 (252,  2)  
June 28   3 56.92   19  2.1   1.823   1.149    34   16.7   3:01 (250,  5)

* ラーソン彗星 (P/2014 E1)

急激に増光し、15.7等に達した(4月22日、Taras Prystavski)。6月からは減光し、8月には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  13 49.12  -18 41.4   1.431   2.153   122   16.8  21:04 ( 21, 33)  
June 28  13 52.48  -19 42.6   1.501   2.160   116   16.9  21:04 ( 27, 30)

* マクノート彗星 (C/2009 F4)

2011年から2012年にかけて、13等まで明るくなった。今後は減光していくが、2015年春までは18等より明るい。しばらく低空だったが、南半球では再び明け方の空に高く見えるようになってきた。日本からも、7月下旬からは高くなっていく。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   3 45.81   -5 18.4   9.084   8.370    43   16.8   2:59 (267,-14)  
June 28   3 48.11   -5  4.4   9.052   8.405    47   16.8   3:01 (271, -8)

* パンスターズ彗星 (C/2013 G3)

現在は16.5等(4月16日、Taras Prystavski)。2014年から2015年にかけて、長期に渡って17等を保つ。日本からは非常に条件良く観測できる。南半球では、2014年夏までしか観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  15 41.98   35  4.2   3.550   4.061   113   16.8  21:43 (180, 90)  
June 28  15 39.08   35 20.6   3.591   4.042   109   16.8  21:13 (180, 90)

* マクノート彗星 (284P/2013 J1)

現在は17.2等(6月7日、佐藤英貴氏)。2007年に13等まで明るくなった新周期彗星の初回帰。2014年の夏から秋にかけて、再び13等まで明るくなり、条件良く観測できると期待されていたが、予報より暗い。実際には16等止まりだろう。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  23 16.16   -4 21.9   1.926   2.345   101   17.0   2:59 (312, 38)  
June 28  23 23.55   -4 12.1   1.839   2.335   106   16.8   3:01 (318, 42)

* レモン彗星 (C/2012 K8)

現在は17.5等(4月5日、N. James)。2013年から2016年にかけて、長期に渡って18等で観測できる。日本からはずっと高く見える。南半球ではずっと低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  18 12.46   50 23.9   6.120   6.476   106   17.0   0:18 (180, 75)  
June 28  18  2.73   50 49.8   6.123   6.473   105   17.0  23:35 (180, 74)

* テナグラ彗星 (C/2013 G9)

現在は16.4等(5月7日、Taras Prystavski)。2014年から2016年にかけて、長期に渡って17〜18等を保つ。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  13 28.56  -10 38.8   5.049   5.556   115   17.2  21:04 ( 30, 39)  
June 28  13 23.55  -10 35.7   5.155   5.542   107   17.2  21:04 ( 39, 35)

* ラインムート第２彗星 (44P)

現在は18.2等(6月6日、iTelescope Observatory, Mayhill)。2014年の夏から2016年の初めにかけて、長期に渡って16〜17等を保つ。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  16 59.42  -26 37.2   1.893   2.891   166   17.3  23:01 (  0, 28)  
June 28  16 53.57  -26 14.2   1.890   2.862   158   17.2  22:27 (  0, 29)

* エケクルス彗星 (174P/(60558))

現在は17.8等(4月26日、A. Maury, J.-F. Soulier)。2006年1月と2011年5月の二度に渡ってバーストを起こし、14等まで明るくなった。2015年に近日点を通過する。今後しばらくは、17等で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  21 18.89  -12 10.0   5.283   5.998   130   17.5   2:59 (352, 43)  
June 28  21 17.86  -12 13.9   5.197   5.990   137   17.5   2:55 (  0, 43)

* マクノート彗星 (C/2013 G7)

現在は18.2等(4月22日、D. Herald)。2013年から2014年にかけて、長期に渡って17〜18等を保つ。南半球では条件良く観測できる。日本からは観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  10 46.15  -51  1.5   4.493   4.737    97   17.5  21:04 ( 35,-13)  
June 28  10 43.76  -50 13.2   4.586   4.746    92   17.6  21:04 ( 39,-16)

* ヒル彗星 (P/2014 L3)

現在は17.0等(6月10日、Catalina Sky Survey)。7月から8月にかけて、17〜18等で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  20 56.88  -16  6.9   0.975   1.855   137   17.6   2:59 (359, 39)  
June 28  21  2.45  -16 29.7   0.938   1.853   142   17.5   2:40 (  0, 39)

* マクノート彗星 (P/2005 L1)

2005年に発見された新周期彗星の初回帰。2013年から2014年にかけて、長期に渡って17等で観測できると予想されていたが、いまだに検出されていない。実際には20等以下と、予報よりかなり暗い(2013年8月6日、Jean-Francois Soulier)。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  23  4.93   -7 22.1   2.875   3.286   104   17.6   2:59 (317, 38)  
June 28  23  7.51   -7 21.6   2.791   3.294   110   17.6   3:01 (325, 41)

* ギャラッド彗星 (296P/2014 A1)

現在は18.4等(6月7日、J. Nicolas, A. Klotz, F. Kugel, C. Rinner)。春から夏にかけて、18等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  21 19.69   10  8.8   1.359   2.066   120   17.8   2:59 (345, 64)  
June 28  21 17.32   12 19.7   1.337   2.094   125   17.8   2:55 (  0, 67)

* ムルコス彗星 (124P)

春に地球に0.68天文単位まで接近し、15.6等まで明るくなった(3月29日、Taras Prystavski)。現在は減光中。既に17.2等まで暗くなった(5月26日、C. Bell)。6月には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  11 19.90  -24 29.5   1.432   1.780    91   17.8  21:04 ( 49, 11)  
June 28  11 31.32  -26 21.7   1.512   1.805    88   18.0  21:04 ( 51,  7)

* ニート彗星 (246P/2010 V2)

2012年から2013年にかけて、12〜13等まで明るくなった。既に遠ざかったが、まだ16.8等と明るい(5月29日、K. Hills)。しばらく17〜18等を保ち、南半球では条件良く観測できる。日本からも次第に高くなっていく。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   0 46.93  -12 28.8   3.759   3.788    83   17.9   2:59 (300, 17)  
June 28   0 51.20  -12 29.6   3.679   3.806    89   17.9   3:01 (304, 22)

* ビショア彗星 (297P/2014 D1)

現在は19.4等(5月3日、A. Waszczak)。2008年にアウトバーストを起こし、13等まで明るくなって発見された新周期彗星の初回帰。春から夏にかけて条件良く観測できる。だが、今回帰は19〜20等止まりだろう。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  12 28.27    8 56.6   2.100   2.387    93   19.8  21:04 ( 62, 46)  
June 28  12 34.74    7 38.0   2.171   2.380    88   19.8  21:04 ( 66, 41)

* ラーセン彗星 (280P/2013 C1)

2013年の初めに17.5等で観測された。2014年も、春から夏にかけて、再び17.5等で観測できるはずだったが、実際には20.6等と、3等も暗い(6月21日、佐藤英貴氏)。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21  19 37.10  -13 43.4   1.982   2.932   154   20.5   1:42 (  0, 41)  
June 28  19 33.05  -14 12.7   1.969   2.952   161   20.6   1:11 (  0, 41)

* ブランペン彗星 (289P)

1819年に発見され、2003年に再発見された。予報では26等と極めて暗いはずだったが、2013年7月にバーストを起こし、17.5等まで明るくなった(7月6日、佐藤英貴氏)。だが、7月中旬以降は、観測されていない。2014年8月に近日点を通過し、太陽に0.96天文単位まで近づく。予報では23等止まりだが、彗星活動が続いていれば、もう少し明るく観測されるかもしれない。井狩康一氏によれば、5月23日には15.5等以下で写らなかった。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 21   2 38.84   11 19.1   1.780   1.345    48   22.6   2:59 (263, 10)  
June 28   3  5.45   13 31.5   1.709   1.284    48   22.6   3:01 (262, 12)

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