今週の明るい彗星 (2016年1月23日：北半球版)

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 Updated on January 25, 2016
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。
方位は、0度が南、90度が西、180度が北、270度が東を示しています。

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* カタリナ彗星 (C/2013 US10)

現在は6.5等(1月21日、Salvador Aguirre)。秋から冬にかけて、4〜5等級まで明るくなると期待されていたが、実際には6等止まり。日本からは、今後は非常に条件良く観測できる。南半球では、今後は観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  13  7.79   69 31.1   0.751   1.465   114    6.7   5:03 (180, 56)  
Jan. 30   9 54.71   81 15.2   0.848   1.558   116    7.3   1:38 (180, 44)

* パンスターズ彗星 (C/2013 X1)

1月初めにバーストを起こした。現在は8.5等とかなり明るい(1月16日、J.P.Navarro Pina)。春から夏にかけて地球に接近し、4〜5等まで明るくなると期待されている。日本からは、2月下旬にいったん観測できなくなる。4月末には再び明け方の空に現れるが、最盛期は南に低い。南半球では、現在は観測できないが、4月中旬に明け方の空に現れた後は、非常に条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  23 43.56   13 54.0   2.108   1.840    60    8.0  18:46 ( 76, 42)  
Jan. 30  23 40.14   12  9.0   2.196   1.774    52    7.9  18:52 ( 81, 34)

* パンスターズ彗星 (C/2014 S2)

現在は9.4等と、たいへん明るい(1月17日、Carlos Labordena)。春にかけて、9〜10等の明るさで、日本からは非常に条件良く観測できる。南半球では、ずっと観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  16 50.33   63 55.7   1.882   2.164    92    9.1   5:36 (210, 50)  
Jan. 30  16 42.62   65 11.1   1.867   2.185    94    9.1   5:33 (205, 52)

* パンスターズ彗星 (C/2014 W2)

現在は12.4等と明るい(1月9日、吉田誠一)。2015年の秋から2016年の夏にかけて、長期に渡って12等を保つ。日本からは、ずっと条件良く観測できる。南半球ではずっと観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  20  2.59   67 17.7   2.584   2.716    87   12.1   5:36 (206, 30)  
Jan. 30  20 10.91   66 12.5   2.616   2.704    84   12.1   5:33 (208, 31)

* テンペル第２彗星 (10P)

現在は11.8等(1月8日、Giuseppe Pappa)。2月まで11〜13等の明るさを保つが、ずっと低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  22 49.70  -15 28.5   2.273   1.592    36   12.6  18:46 ( 60, 14)  
Jan. 30  23 10.26  -13 36.4   2.335   1.625    34   12.8  18:52 ( 64, 12)

* コプフ彗星 (22P)

現在は観測できない。6月に明け方の空に現れるが、16〜17等まで暗くなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  21 45.81  -15 22.1   2.677   1.797    21   12.8  18:46 ( 70,  2)  
Jan. 30  22  4.27  -13 54.2   2.734   1.831    19   13.0  18:52 ( 73,  0)

* ヴィルト第２彗星 (81P)

現在は12.5等(1月8日、Giuseppe Pappa)。春から夏にかけて、11等まで明るくなる。日本からは、明るくなっていく様子を条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   5  5.11   19 32.1   1.501   2.303   134   13.3  20:56 (  0, 75)  
Jan. 30   5  2.45   19 43.3   1.527   2.262   127   13.2  20:26 (  0, 75)

* ラヴジョイ彗星 (C/2014 Q2)

2015年1月半ばに3.7等まで明るくなり、肉眼彗星になった(1月13日、Marek Biely)。現在は減光中。既に15.2等まで暗くなった(1月16日、大島雄二氏)。日本からは、暗くなるまでずっと観測できる。南半球では、3月まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  18  7.99   20  3.8   5.150   4.593    50   13.5   5:36 (266, 30)  
Jan. 30  18 12.76   20 13.4   5.175   4.660    53   13.6   5:33 (268, 35)

* ヴィルト第４彗星 (116P)

現在は13.3等(1月9日、吉田誠一)。冬から春にかけて、13等まで明るくなる。南半球では非常に条件良く観測できるが、日本からはやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  14 48.22  -16  1.3   2.176   2.189    77   13.7   5:36 (340, 37)  
Jan. 30  14 59.44  -16 59.8   2.100   2.191    81   13.6   5:33 (344, 37)

* ネオワイズ彗星 (C/2015 X8)

12月中旬から1月初めにかけて、地球に接近し、12.1等まで明るくなった(12月20日、Thomas Lehmann)。現在は13.2等(1月17日、Thomas Lehmann)。日本からは非常に条件良く観測できるが、今後は急激に減光する。南半球では観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   3 40.81   63  1.7   1.118   1.792   116   14.0  19:30 (180, 62)  
Jan. 30   3 13.61   56  9.3   1.300   1.864   108   14.5  18:52 (174, 69)

* シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P)

現在は観測できない。2月には明け方の空に姿を現す。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  18 57.91  -27 12.4   6.887   5.970    19   14.0   5:36 (298, -7)  
Jan. 30  19  3.96  -27  2.1   6.842   5.968    25   14.0   5:33 (301, -4)

* チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星 (67P)

2015年の秋に11.1等まで明るくなった(9月21日、吉田誠一)。現在は15.2等(1月18日、Thomas Lehmann)。今後は次第に減光していく様子を、ずっと条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  12 23.64    7 50.8   1.531   2.190   119   14.3   4:18 (  0, 63)  
Jan. 30  12 21.95    8 18.6   1.509   2.243   126   14.4   3:49 (  0, 63)

* リニア彗星 (230P)

近日点を通過した後も増光を続けている。現在は13.9等で、眼視でも見えている(1月9日、吉田誠一)。しばらく非常に条件良く観測できるが、今後は減光する。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   5 16.14   18 11.2   0.772   1.637   137   14.6  21:08 (  0, 73)  
Jan. 30   5 22.80   20 32.0   0.840   1.668   131   14.8  20:47 (  0, 76)

* スペースウォッチ彗星 (C/2011 KP36)

現在は14.8等(11月22日、Catalina Sky Survey)。遠方の彗星だが、2015年から2016年にかけて、長期に渡って14〜15等で観測できる。南半球では1〜3月、日本からは2〜4月は、いったん観測できなくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  22 15.38   -6 25.3   5.780   4.967    31   14.8  18:46 ( 73, 13)  
Jan. 30  22 22.27   -6  2.7   5.823   4.958    26   14.8  18:52 ( 77,  8)

* パンスターズ彗星 (C/2014 W11)

2015年の春に急増光し、13.8等まで明るくなった(5月11日、Sandor Szabo)。現在も15.5等と明るい(12月20日、Jean-Francois Soulier)。春にかけて、しばらく15〜16等の明るさを保つ。南半球では非常に条件が良いが、日本からはやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  14  3.22  -26  9.4   3.756   3.792    84   15.4   5:36 (355, 29)  
Jan. 30  14  7.38  -26 53.7   3.678   3.814    90   15.5   5:33 (  0, 28)

* カタリナ彗星 (C/2013 V4)

現在は15.7等(12月19日、Y. Sugiyama)。2016年まで、長期に渡って15〜16等を保ち、日本からは非常に条件良く観測できる。南半球では、ずっと観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   2 47.72   73 45.7   4.816   5.249   110   15.6  18:46 (179, 51)  
Jan. 30   2 43.71   73 23.5   4.885   5.257   106   15.7  18:52 (175, 51)

* ロングモア彗星 (77P)

現在は16.7等(12月11日、D. Buczynski)。これから急激に増光し、冬から夏にかけて、14〜15等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  13 33.59   -0 27.5   2.075   2.450   100   15.9   5:27 (  0, 54)  
Jan. 30  13 37.99   -1 33.4   1.975   2.436   105   15.7   5:04 (  0, 53)

* テンペル第１彗星 (9P)

現在は18.6等(12月17日、A. Klotz, F. Kugel, C. Rinner)。春から夏にかけて、11等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  12 22.46   13 46.0   1.649   2.319   121   16.2   4:16 (  0, 69)  
Jan. 30  12 26.15   14 12.2   1.542   2.279   127   15.9   3:53 (  0, 69)

* ボレリー彗星 (19P)

現在は15.8等(12月7日、大島雄二氏)。日本からは、今後は暗くなっていく様子を観測できる。南半球でも、今後は次第に高くなってくる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  14 18.19   22 12.3   2.440   2.744    97   15.9   5:36 (327, 75)  
Jan. 30  14 21.40   22 59.5   2.407   2.792   102   16.0   5:33 (345, 78)

* リニア彗星 (252P)

現在は19.6等(12月14日、K. Hills)。急激に増光し、3月には11等まで明るくなる。今回帰は、明るくなっていく様子も、暗くなっていく様子も、非常に条件良く観測できる。日本からは、3月半ばに、一時的に観測できなくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   6 12.57  -17 21.1   0.328   1.228   131   16.5  22:03 (  0, 37)  
Jan. 30   6  4.46  -19 36.6   0.290   1.176   125   16.0  21:27 (  0, 35)

* リニア-カタリナ彗星 (329P/2015 T1)

2003年に発見された周期彗星の、初回帰。現在は15.1等(12月17日、Space Surveillance Telescope, Atom Site)。今後は減光し、3月には18等以下になる。日本からは非常に条件良く観測できる。南半球では低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   4 42.91   29 23.8   0.933   1.742   130   16.0  20:35 (  0, 85)  
Jan. 30   4 49.65   31 33.1   1.006   1.767   125   16.3  20:14 (  0, 87)

* ネオワイズ彗星 (C/2014 N3)

現在は15.3等(12月13日、D. Buczynski)。2014年から2015年にかけて、長期に渡って15等を保つ。日本からは非常に条件良く観測できる。南半球では、今後は観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   0 35.46   45 54.7   4.669   4.732    87   16.1  18:46 (124, 62)  
Jan. 30   0 38.96   46  5.8   4.790   4.765    82   16.2  18:52 (123, 57)

* ジョンソン彗星 (C/2015 V2)

現在は16.4等(1月15日、Thomas Lehmann)。2017年の夏に7等まで明るくなると期待されている。日本からは、最盛期まで明るくなっていく様子を条件良く観測できる。南半球では、2017年初めまで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   7 27.27   64  0.0   5.061   5.797   134   16.2  23:18 (180, 61)  
Jan. 30   7 18.31   64 10.3   5.038   5.737   131   16.1  22:42 (180, 61)

* パンスターズ彗星 (C/2014 Q1)

2015年7月6日に太陽に0.3天文単位まで接近し、3.9等まで明るくなった(7月6日、Thomas Lehmann)。現在は減光中。10月には12.9等まで暗くなった(10月3日、Chris Wyatt)。11月以降は観測されていない。南半球では、これから暗くなるまで、ずっと観測できる。日本からは、今後は観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  19  3.59  -57 27.9   4.174   3.480    40   16.2   5:36 (324,-24)  
Jan. 30  19 17.17  -57 45.3   4.221   3.567    43   16.3   5:33 (325,-23)

* ソニア彗星 (C/2014 A4)

現在は15.4等(12月8日、井狩康一氏)。今後はゆっくりと減光していく。南半球では、まもなく観測できなくなる。日本からも、3月初めには観測できなくなるが、秋には再び17等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   0  2.18   16 36.3   4.647   4.340    65   16.2  18:46 ( 76, 48)  
Jan. 30   0  2.06   17  5.1   4.774   4.356    59   16.3  18:52 ( 82, 41)

* ロニオス彗星 (C/2006 S3)

2012年には、11〜12等まで明るくなった。既に17.2等まで暗くなった(12月19日、大島雄二氏)。冬から春にかけて、16〜17等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  11  5.19   -7  0.7  10.157  10.827   130   16.3   2:59 (  0, 48)  
Jan. 30  11  2.37   -6 51.1  10.109  10.865   138   16.3   2:29 (  0, 48)

* エレーニン彗星 (C/2015 X4)

現在は16.0等と明るい(12月17日、P. Bacci, L. Tesi, G. Fagioli)。しばらく条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   5 35.33   14 50.4   2.641   3.462   141   16.5  21:26 (  0, 70)  
Jan. 30   5 34.04   14  9.9   2.720   3.473   133   16.6  20:58 (  0, 69)

* シューメーカー-レヴィ第４彗星 (118P)

現在は16.9等(11月15日、J. Bel)。夏に14等まで明るくなるが、最盛期は観測できない。3月に15〜16等になるまで、次第に明るくなっていく様子を観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   1  1.30   -1 30.7   2.393   2.281    71   16.5  18:46 ( 42, 45)  
Jan. 30   1 11.04   -0 21.6   2.448   2.256    67   16.5  18:52 ( 50, 43)

* ガン彗星 (65P)

現在は16.9等(11月17日、J. Nicolas, C. Rinner, F. Kugel, A. Klotz)。2017年に14等まで明るくなる。2016年には、冬から春にかけて、16等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  12  8.34   10 51.6   3.337   3.971   123   16.6   4:02 (  0, 66)  
Jan. 30  12  7.75   11 12.2   3.238   3.956   131   16.5   3:34 (  0, 66)

* リニア彗星 (332P)

2007年に小惑星2007 VA85として発見された天体の、初回帰。1月8日に、佐藤英貴氏によって、かすかな尾が観測された。現在は17.2等(1月10日、E. Bryssinck)。2月に地球に0.5天文単位まで接近し、15〜16等まで明るくなり、非常に条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  10 30.81  -48 56.2   0.871   1.476   105   17.1   2:27 (  0,  6)  
Jan. 30   9 22.90  -47 51.7   0.700   1.420   113   16.6   0:54 (  0,  7)

* パンスターズ彗星 (C/2015 B2)

現在は17.0等(11月3日、A. Maury, J.-F. Soulier, J.-G. Bosch, T. Noel)。2016年に長期に渡って16.5等を保ち、南半球では非常に条件良く観測できる。日本からはほとんど観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   5 10.24  -62 55.2   3.374   3.508    89   16.6  20:59 (  0, -8)  
Jan. 30   4 45.64  -61 29.7   3.394   3.491    87   16.6  20:07 (  0, -6)

* リニア-ニート彗星 (204P)

現在は16.8等(12月18日、Space Surveillance Telescope, Atom Site)。12月から2月にかけて、16.5等で非常に条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   8 25.78   22 27.6   0.979   1.963   176   16.6   0:21 (  0, 77)  
Jan. 30   8 21.68   23 20.2   0.994   1.974   171   16.6  23:45 (  0, 78)

* ネオワイズ彗星 (C/2015 YG1)

現在は16.5等(12月20日、Michael Jager)。夏から秋にかけて、北半球からは16〜17等で条件良く観測できたはずだが、発見されなかった。今後は減光し、4月には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  12 40.52   34 39.6   1.782   2.436   120   16.6   4:35 (  0, 90)  
Jan. 30  12 30.36   34 15.9   1.745   2.476   127   16.6   3:57 (  0, 89)

* パンスターズ彗星 (C/2015 T4)

現在は16.9等(12月13日、K. Hills)。2016年の秋まで、長期に渡って16〜17等を保つ。南半球では、長期に渡って条件良く観測できる。日本からは、3月までしか観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   3 53.61  -27  7.6   2.458   2.813   100   16.6  19:44 (  0, 28)  
Jan. 30   3 47.66  -27 38.7   2.514   2.771    94   16.6  19:11 (  0, 27)

* ハウエル彗星 (88P)

2015年の春に8.8等まで明るくなった(4月3日、Marco Goiato)。現在は減光中。既に15.9等まで暗くなった(12月15日、S. Shurpakov)。3月に18等以下になるまで、ずっと観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   2  2.68   12  5.3   2.764   2.943    90   16.8  18:46 ( 30, 64)  
Jan. 30   2  8.22   12 41.1   2.905   2.984    84   17.0  18:52 ( 44, 61)

* シャイン-シャルダハ彗星 (61P)

秋に14.5等まで明るくなった(11月11日、Sandor Szabo)。現在は減光中。既に16.7等まで暗くなった(12月14日、L. Elenin)。3月には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   2 41.23    8 14.1   1.922   2.281    98   16.9  18:46 (  7, 63)  
Jan. 30   2 49.60    9  9.8   2.021   2.301    93   17.0  18:52 ( 21, 63)

* ヒル彗星 (211P)

現在は17.0等(12月16日、Purple Mountain Observatory)。冬に17等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   8  4.87   22  5.0   1.368   2.351   176   16.9   0:00 (  0, 77)  
Jan. 30   7 59.67   23 33.8   1.379   2.351   167   16.9  23:23 (  0, 79)

* ギブス彗星 (C/2015 W1)

現在は17.5等(12月17日、Space Surveillance Telescope, Atom Site)。冬から春にかけて、日本からは17.5等で条件良く観測できる。南半球では、2月半ばまでしか観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   7 30.85   29 13.0   1.623   2.588   165   17.2  23:20 (  0, 85)  
Jan. 30   7 13.88   33  7.9   1.626   2.549   154   17.1  22:36 (  0, 88)

* ジャック彗星 (C/2015 F4)

7月から8月にかけて、10.4等まで明るくなった(7月18日、Maik Meyer)。現在は減光中。既に16.0等まで暗くなった(12月8日、井狩康一氏)。日本からは条件良く観測できる。南半球では観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  23 37.45   46 55.8   2.637   2.656    80   17.2  18:46 (124, 52)  
Jan. 30  23 56.67   46 56.2   2.755   2.720    77   17.5  18:52 (124, 49)

* リニア彗星 (249P)

12月初めから1月初めにかけて、12.0〜12.5等まで明るくなった(12月8日、Michael Jager)。現在は急激に減光中のはず。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   0 16.19    2 51.2   1.266   1.195    62   17.2  18:46 ( 58, 42)  
Jan. 30   0 47.20    5 31.5   1.380   1.292    63   18.0  18:52 ( 61, 43)

* ニート彗星 (180P)

現在は18.3等(11月15日、佐藤英貴氏)。冬から春にかけて、17等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  14 38.02    2 32.0   2.370   2.504    86   17.3   5:36 (335, 55)  
Jan. 30  14 46.16    2 18.4   2.292   2.509    90   17.3   5:33 (342, 56)

* リニア彗星 (194P)

今回帰はまだ観測されていない。近日点を過ぎた後に最大光度になる傾向がある。日本からは、3月にかけて17等で非常に条件良く観測できる。南半球では低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   4 55.95   42 54.3   0.924   1.743   131   17.3  20:48 (180, 82)  
Jan. 30   5  1.36   41 47.6   0.949   1.728   126   17.3  20:26 (180, 83)

* スコッティ彗星 (P/2015 Q1)

急激に増光し、近日点を通過した後も増光が続いている。現在は15.9等と、かなり明るい(12月16日、Catalina Sky Survey)。しばらく非常に条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   5 46.47  -13 22.7   1.344   2.117   130   17.3  21:37 (  0, 42)  
Jan. 30   5 46.46  -12  7.2   1.415   2.150   126   17.5  21:10 (  0, 43)

* ヘリン-ローマン-アルー第１彗星 (117P)

2014年に13等まで明るくなった。現在は16.0等(12月16日、井狩康一氏)。今後は減光し、春には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   1  8.78    2 55.0   4.313   4.165    74   17.3  18:46 ( 43, 50)  
Jan. 30   1 13.11    3 34.1   4.431   4.180    68   17.4  18:52 ( 53, 46)

* リニア彗星 (C/2015 TQ209)

現在は17.4等(12月11日、Purple Mountain Observatory)。夏に13等まで明るくなるが、最盛期は観測できない。南半球では2月に17等になるまで、日本からは4月に16等になるまで、観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   1 57.69   10 51.4   3.027   3.166    88   17.4  18:46 ( 32, 63)  
Jan. 30   2  1.27   10 58.1   3.061   3.095    82   17.3  18:52 ( 45, 59)

* シュワルツ彗星 (C/2014 B1)

現在は16.9等(12月19日、Y. Sugiyama)。2016年から2019年にかけて、長期に渡って17.5等を保つ。ずっと赤道の近くにいる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   8  6.19   -0 23.4   9.183  10.112   159   17.4   0:01 (  0, 55)  
Jan. 30   8  4.51   -0  9.8   9.173  10.100   159   17.4  23:28 (  0, 55)

* スミルノワ-チェルヌイフ彗星 (74P)

現在は17.2等(11月18日、Catalina Sky Survey)。現在は遠日点に近い。秋から冬にかけて、17等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   3  7.57   15 32.8   3.811   4.200   106   17.4  18:59 (  0, 71)  
Jan. 30   3  8.90   15 47.4   3.908   4.191    99   17.4  18:52 ( 14, 70)

* サイディング・スプリング彗星 (162P)

現在は17.1等(12月13日、D. Buczynski)。日本からは条件良く観測できる。南半球では観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  11 20.40   51 48.4   1.583   2.359   132   17.5   3:15 (180, 73)  
Jan. 30  11  9.80   52 47.5   1.605   2.408   135   17.5   2:37 (180, 72)

* マスター彗星 (C/2015 G2)

5月半ばに、6.0等まで明るくなった(5月14日、Chris Wyatt)。現在は減光中。既に16.4等まで暗くなった(12月7日、井狩康一氏)。今後は、日本からは暗くなっていく様子を、条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   5 11.54   38  8.3   2.907   3.677   135   17.6  21:02 (180, 87)  
Jan. 30   5  1.50   37 47.7   3.077   3.756   127   17.8  20:25 (180, 87)

* テナグラ彗星 (C/2013 G9)

2015年の初めに、16等まで明るくなった。現在は18.1等(12月12日、ATLAS-HKO, Haleakala)。冬から春にかけて、18等で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  10  3.84  -24 52.0   5.342   6.005   128   17.6   1:58 (  0, 30)  
Jan. 30   9 55.66  -24 44.9   5.300   6.028   134   17.6   1:23 (  0, 30)

* アトラス彗星 (C/2015 X7)

現在は17.6等(12月17日、A. Hidas)。2017年の春にかけて、長期に渡って17〜18等を保つ。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   6 45.10  -24 58.4   3.346   4.049   129   17.7  22:36 (  0, 30)  
Jan. 30   6 41.43  -23 28.0   3.337   4.024   128   17.7  22:04 (  0, 32)

* リニア彗星 (C/2015 Y1)

現在は17.8等(12月18日、佐藤英貴氏)。4月にかけて、17.5等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   8 57.82   -0 51.3   1.859   2.792   157   17.8   0:53 (  0, 54)  
Jan. 30   8 50.25    2 25.0   1.799   2.761   164   17.7   0:18 (  0, 57)

* ボアッティーニ彗星 (C/2010 U3)

2019年に近日点を通過するが、2010年の発見以来、ほとんど増光していない。現在は17.6等(12月3日、D. Buczynski)。秋から来年の春にかけて、日本からは、非常に条件良く観測できる。南半球では観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   3  8.77   47 11.3  10.264  10.685   112   17.7  19:01 (180, 78)  
Jan. 30   3  8.25   47  4.0  10.338  10.661   106   17.7  18:52 (165, 77)

* ジェディキ彗星 (269P/2012 R2)

2015年の初めに、15.2等まで明るくなった(2月24日、高橋俊幸氏)。現在は17.5等(12月6日、Catalina Sky Survey)。4月には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  11 42.71   -6 16.9   4.114   4.726   123   17.7   3:37 (  0, 49)  
Jan. 30  11 41.67   -6 19.3   4.045   4.745   130   17.7   3:08 (  0, 49)

* パンスターズ彗星 (C/2014 Y1)

現在は17.7等(11月30日、佐藤英貴氏)。冬から夏にかけて14等まで明るくなると期待されていたが、実際にはかなり暗い。南半球では非常に条件良く観測できる。日本からは低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  15  3.70  -18 28.1   2.315   2.243    73   17.9   5:36 (337, 33)  
Jan. 30  15 16.13  -20  5.8   2.247   2.247    77   17.9   5:33 (341, 33)

* テナグラ彗星 (C/2013 C2)

遠方の彗星。2015年2月20日にバーストを起こし、15等まで明るくなったが、現在は18等と暗い。南半球では非常に条件良く観測できる。日本からはやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  13 32.26  -25 49.3   9.074   9.147    91   17.9   5:26 (  0, 29)  
Jan. 30  13 33.01  -26  0.7   8.963   9.149    97   17.9   4:59 (  0, 29)

* レモン彗星 (C/2012 K8)

2013年からずっと、17〜18等を保っている。日本からは、この冬も18等で条件良く観測できる。南半球では観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  14 24.60   57 37.0   7.020   7.346   105   17.9   5:36 (194, 66)  
Jan. 30  14 21.16   58 34.4   6.995   7.368   108   17.9   5:33 (184, 66)

* コワル第２彗星 (104P)

現在は19.0等(1月10日、B. Lutkenhoner)。回帰のたびに明るさが異なる。前回2010年には観測されなかった。今回帰は、冬から春にかけて14〜15等で観測できると期待されていたが、17等止まり。南半球では超低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23  23 14.68   -0  0.2   1.891   1.426    47   18.7  18:46 ( 68, 28)  
Jan. 30  23 33.97    1 21.2   1.882   1.381    45   18.5  18:52 ( 72, 27)

* 池谷-村上彗星 (331P/2015 Y2)

2010年に大バーストを起こし、8等まで明るくなった周期彗星の、初回帰。冬から春にかけて、非常に条件良く観測できる。だが、現在はA核が17.9等、B核が18.2等と、極めて暗い(1月15日、高橋俊幸氏)。今回は18〜19等止まり。Pieter-Jan Dekelver氏によれば、C核とD核も21〜22等で見えている。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 23   9  7.27   36 56.6   0.697   1.656   159   18.9   1:02 (180, 88)  
Jan. 30   9  2.60   36 48.3   0.674   1.636   160   18.8   0:30 (180, 88)

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