今週の明るい彗星 (2022年6月4日：南半球版)

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 Updated on June 5, 2022
先週 北半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、南緯35度の地点での値です。
方位は、0度が南、90度が西、180度が北、270度が東を示しています。

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* パンスターズ彗星 (C/2017 K2)

現在は9.7等(6月1日、宮崎修氏)。当初の予想より、増光が鈍い。2022年から2023年にかけて、長期に渡って、7.5〜8等で観測できると期待されている。日本からは、秋まで条件良く観測できる。だが、秋から2023年の夏まで、最盛期は観測できない。南半球では、長期に渡って条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  18 17.44    9  1.4   2.144   3.005   141    9.2   1:30 (180, 46)  
June 11  18  5.76    7 41.1   2.040   2.943   146    9.1   0:51 (180, 47)

* ＺＴＦ彗星 (C/2021 E3)

現在は9.4等と、かなり明るい(5月29日、Marco Goiato)。春から夏にかけて、9〜10等の明るさを保つ。南半球では、今後は長期に渡って条件良く観測できる。日本からは、11月に14等になるまで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   2 15.87  -81 16.8   1.219   1.780   105    9.3   5:30 (350, 39)  
June 11   6 16.74  -79  4.7   1.256   1.777   102    9.4  18:25 ( 14, 36)

* 本田-ムルコス-パイドゥシャーコヴァー彗星 (45P)

夕方の空に現れてきた。現在は8.4等と、かなり明るい(5月31日、Carlos Labordena)。当初の予報より、3等も明るい。今回帰は条件が悪い。日本からは5月半ばから7月半ばまで、南半球では6月初めから8月初めまで、超低空にしか見えない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   7  2.75   24 34.7   1.629   0.925    31   10.2  18:25 (126,  6)  
June 11   7 41.36   23 38.5   1.704   1.023    33   11.2  18:25 (127,  9)

* アトラス彗星 (C/2021 P4)

現在は11.4等と明るい(5月28日、宮崎修氏)。夏に9〜10等まで明るくなると期待されているが、最盛期は観測できない。日本からは、6月までしか観測できない。南半球では、10月まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   6 38.47   53 14.8   2.074   1.411    37   11.1  18:25 (144,-16)  
June 11   7 13.20   49 57.4   2.036   1.344    35   10.8  18:25 (142,-13)

* アトラス彗星 (C/2019 L3)

現在は10.1等(5月28日、宮崎修氏)。今後は低くなる。日本からは、まもなく観測できなくなる。南半球では、7月まで観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   7 35.62    8 35.3   4.473   3.792    42   10.9  18:25 (119, 22)  
June 11   7 42.79    7 40.3   4.555   3.814    38   11.0  18:25 (115, 19)

* コプフ彗星 (22P)

現在は11.1等(5月21日、Thomas Lehmann)。今度は次第に減光していく。日本からも、今後は高くなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   0 13.92   -0 53.9   1.795   1.738    70   11.6   5:30 (224, 47)  
June 11   0 27.35    0 12.0   1.768   1.770    73   11.7   5:33 (218, 48)

* アトラス彗星 (C/2019 T4)

現在は12.0等と明るい(5月28日、宮崎修氏)。7月まで11〜12等で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  11 49.62   -8 14.4   3.824   4.243   107   11.7  18:59 (180, 63)  
June 11  11 52.59   -7 15.8   3.924   4.242   101   11.8  18:35 (180, 62)

* レモン-パンスターズ彗星 (C/2021 F1)

急激に増光して、3月には9.3等まで明るくなった(3月24日、Michael Jager)。南半球では、明け方の空に現れてきた。今後は条件良く観測できる。日本からは、二度と観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   2 55.77   -3 42.4   2.046   1.388    37   12.4   5:30 (261, 19)  
June 11   3  7.27   -7 25.4   2.021   1.466    43   12.8   5:33 (261, 25)

* アトラス彗星 (C/2020 R7)

現在は13.6等(5月26日、Jose Guilherme de S. Aguiar)。夏に12.5等まで明るくなる。南半球では、長期に渡って非常に条件良く観測できる。日本からは、8月まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  21 58.58  -61 14.5   2.563   3.133   115   13.0   5:11 (  0, 64)  
June 11  21 35.47  -62 37.6   2.454   3.111   121   12.9   4:21 (  0, 63)

* テンペル第１彗星 (9P)

現在は13.2等(5月4日、Thomas Lehmann)。しばらく12〜13等を保つ。南半球では、非常に条件良く観測できる。日本からはやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  22 42.71  -20  6.2   1.317   1.776    98   12.9   5:30 (201, 74)  
June 11  22 52.26  -20 14.1   1.287   1.808   102   13.0   5:33 (182, 75)

* ヘリン-ローマン-アルー第１彗星 (117P)

現在は14.2等(5月4日、Thomas Lehmann)。夏には13等まで明るくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  19  6.44  -29 52.4   2.137   3.044   147   13.4   2:19 (180, 85)  
June 11  19  3.11  -30 22.1   2.092   3.043   154   13.3   1:48 (180, 85)

* ボレリー彗星 (19P)

冬から早春にかけて、8.8等まで明るくなった(1月31日、Chris Wyatt)。現在は減光中。既に13.4等まで暗くなった(5月14日、ATLAS-MLO, Mauna Loa)。南半球では超低空。日本からも、8月には観測できなくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   8 18.88   41 25.1   2.421   1.899    48   13.5  18:25 (149,  4)  
June 11   8 40.95   40 27.0   2.509   1.951    46   13.7  18:25 (147,  4)

* ＺＴＦ彗星 (C/2020 V2)

現在は13.4等(5月18日、吉見政義氏)。2023年に10等まで明るくなると期待されている。日本からは、2023年の秋まで条件良く観測できる。南半球では、2023年の夏まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   9 55.59   58  3.8   4.583   4.246    64   13.6  18:25 (170, -4)  
June 11   9 53.27   57 21.1   4.608   4.189    59   13.5  18:25 (166, -5)

* パンスターズ彗星 (C/2019 U5)

現在は14.1等(5月27日、吉本勝己氏)。2023年に12等まで明るくなると期待されている。日本からは、長期に渡って条件良く観測できる。南半球では、2022年はずっと超低空だが、2023年には条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  14 21.13   41 30.8   4.074   4.489   107   13.7  21:29 (180, 14)  
June 11  14 10.11   40 21.6   4.109   4.454   103   13.7  20:51 (180, 15)

* フルス彗星 (C/2021 T2)

初夏に13.5等まで明るくなると期待されている。南半球では、明け方の空に現れてきた。今後は条件良く観測できる。日本からは、まったく観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   3 28.03  -27 32.3   1.552   1.249    53   13.9   5:30 (287, 25)  
June 11   3 53.27  -32 36.3   1.418   1.249    59   13.7   5:33 (291, 29)

* ヴィルト第４彗星 (116P)

現在は13.6等(5月31日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。初夏にかけて、13等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  10 19.77   11 52.4   2.168   2.218    79   13.8  18:25 (162, 41)  
June 11  10 30.02   10 41.3   2.236   2.212    75   13.9  18:25 (156, 41)

* パンスターズ彗星 (C/2020 K1)

現在は14.3等(5月6日、Chris Wyatt)。2023年に11等まで明るくなると期待されている。日本からは、11月まで条件良く観測できるが、その後は観測できない。南半球では、今後は条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  18 36.80   18 13.1   3.704   4.440   131   14.0   1:49 (180, 37)  
June 11  18 29.90   17 38.8   3.613   4.395   135   13.9   1:15 (180, 37)

* レナード彗星 (C/2021 A1)

12月中旬から下旬にかけて、3等まで明るくなった。現在は減光中。既に12.2等まで暗くなった(4月2日、Thomas Lehmann)。南半球では、条件良く観測できる。日本からも、再び観測できるようになってきた。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  18  7.34  -37 55.3   1.688   2.650   156   13.9   1:21 (  0, 87)  
June 11  17 41.01  -36 37.9   1.747   2.741   165   14.1   0:27 (  0, 88)

* ニート彗星 (169P)

現在は17.6等(5月10日、W. Hasubick)。急激に増光して、6月から7月にかけて、12等まで明るくなる。6月まで明け方の空で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   1 13.37   13 59.3   1.051   0.891    51   14.9   5:30 (228, 26)  
June 11   2  1.67   16 34.2   1.054   0.807    45   14.1   5:33 (230, 21)

* シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P)

現在は観測できない。8月に再び観測できるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   5 26.79   29 13.4   6.983   5.991    11   14.1  18:25 (116,-14)  
June 11   5 33.05   29 14.4   6.999   5.994     7   14.1  18:25 (114,-18)

* ＺＴＦ彗星 (C/2022 E3)

現在は14.5等(5月31日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。2023年2月に地球に0.29天文単位まで接近して、5等まで明るくなると期待されている。日本からは、非常に条件良く観測できる。南半球では、9月下旬から2023年2月初めまでは観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  19 51.17   23 24.5   2.716   3.288   115   14.3   3:03 (180, 32)  
June 11  19 41.42   25 41.3   2.584   3.212   119   14.1   2:26 (180, 29)

* シュヴァスマン-ヴァハマン第３彗星 (73P)

現在は15.1等(5月30日、Michael Jager)。夏から秋にかけて、11〜12等まで明るくなると期待されている。南半球では条件良く観測できる。日本からは、8月から9月にかけては超低空になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  10 11.11   22 24.6   1.396   1.481    73   14.8  18:25 (163, 31)  
June 11  10 21.91   20 32.1   1.389   1.418    70   14.5  18:25 (158, 31)

* アトラス彗星 (C/2020 Y2)

現在は14.9等(5月6日、Chris Wyatt)。春に13等まで明るくなると期待されていたが、当初の予報より暗い。南半球では、長期に渡って条件良く観測できる。日本からは、秋まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   6 31.27  -42 37.4   3.346   3.135    69   14.7  18:25 ( 59, 36)  
June 11   6 33.11  -41 30.8   3.387   3.133    67   14.8  18:25 ( 58, 31)

* レモン彗星 (C/2018 U1)

現在は15.7等(5月1日、Thomas Lehmann)。長期に渡って15〜16等を保つ。南半球では、長期に渡って非常に条件良く観測できる。日本からは、春に超低空にしか見えない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  15 39.14  -50 44.2   4.360   5.253   148   14.9  22:47 (  0, 74)  
June 11  15 26.67  -50 53.1   4.405   5.270   145   14.9  22:07 (  0, 74)

* ヴィルト第２彗星 (81P)

現在は観測できない。日本からは9月に、南半球では11月に、明け方の空に現れる。冬に11.5等まで明るくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   5 40.26   21 43.3   3.374   2.394    12   15.4  18:25 (111, -7)  
June 11   5 54.37   21 51.9   3.350   2.352     9   15.2  18:25 (110,-10)

* パンスターズ彗星 (C/2021 O3)

4等まで明るくなると期待されていたが、近日点通過の際に急減光した。既に14.6等まで暗くなった(5月27日、吉本勝己氏)。今後は暗くなっていく様子を条件良く観測できる。南半球では、8月まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  12 23.28   78 13.0   0.920   1.151    72   15.6  19:39 (180,-23)  
June 11  13 31.16   72 42.5   1.045   1.286    77   16.4  20:15 (180,-17)

* ソニア彗星 (C/2020 J1)

2021年の春から夏にかけて、12.3等まで明るくなった(2021年6月15日、Marco Goiato)。現在は減光中。既に15.8等まで暗くなった(5月31日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  12  9.50   31 51.4   4.818   4.999    94   15.7  19:19 (180, 23)  
June 11  12  5.95   31 44.2   4.976   5.043    87   15.8  18:48 (180, 23)

* 小惑星ファエトン (3200)

5月15日に太陽に0.14天文単位まで接近したが、その頃は観測できなかった。明け方の空に姿を現してきた。日本からは、7月から11月にかけて、17〜18等で条件良く観測できる。南半球では、ずっと超低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   2 46.04   26 59.3   1.323   0.635    27   15.7   5:30 (235,  2)  
June 11   2 56.22   29  1.1   1.436   0.783    31   16.2   5:33 (230,  3)

* コワル第２彗星 (104P)

急激に増光して、冬に9.2等まで明るくなった(1月31日、Chris Wyatt)。現在は減光中。既に、14.7等まで暗くなった(5月3日、Chris Wyatt)。7月には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   9 48.99   10  0.9   2.073   2.024    72   16.0  18:25 (152, 41)  
June 11  10  3.03    9  2.6   2.201   2.083    69   16.5  18:25 (147, 40)

* アトラス彗星 (C/2020 H6)

現在は15.9等(5月15日、Thomas Lehmann)。2021年から2022年にかけて、16等で観測できる。南半球では低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  15 43.10   42 24.3   4.595   5.087   113   16.0  22:51 (180, 13)  
June 11  15 38.46   42 50.5   4.664   5.108   110   16.1  22:19 (180, 12)

* ヘリン-ローレンス彗星 (152P)

現在は17.2等(5月4日、門田健一氏)。春から夏にかけて、16等まで明るくなる。日本からはやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  19 59.01  -23 33.9   2.380   3.188   135   16.2   3:11 (180, 78)  
June 11  19 57.44  -24  1.9   2.327   3.197   142   16.2   2:42 (180, 79)

* アトラス彗星 (C/2020 M5)

近日点を通過した後に明るくなって、2022年の初めに、13.4等まで明るくなった(1月7日、安部裕史氏)。現在は減光中。既に15.9等まで暗くなった(5月21日、Thomas Lehmann)。夏には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  10 23.19    1  6.1   4.065   4.089    84   16.5  18:25 (158, 52)  
June 11  10 23.22    0 17.8   4.225   4.132    77   16.7  18:25 (148, 50)

* ニート彗星 (246P)

2020年から2021年にかけて、14等まで明るくなった。現在はゆっくりと減光中。2022年は、16.5〜17等で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   0 25.63  -13 53.4   3.833   3.676    73   16.6   5:30 (241, 54)  
June 11   0 31.21  -13 44.1   3.757   3.694    78   16.6   5:33 (233, 59)

* マスター彗星 (C/2020 F5)

2021年に14等まで明るくなった。現在は減光中。既に16.3等まで暗くなった(5月21日、Thomas Lehmann)。2022年は、16〜17等で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   0  9.47    7 20.5   5.884   5.585    68   16.6   5:30 (217, 40)  
June 11   0 11.16    8 10.6   5.813   5.620    74   16.6   5:33 (208, 43)

* チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星 (67P)

2021年の秋から冬にかけて、8.5等まで明るくなった(12月2日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。現在は減光中。既に15.9等まで暗くなった(5月4日、Catalina Sky Survey)。長期に渡って条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   9 59.89   15 10.2   2.676   2.583    73   16.6  18:25 (157, 37)  
June 11  10  9.09   14 11.4   2.813   2.634    69   16.9  18:25 (152, 36)

* アマラウ彗星 (C/2020 O2)

現在は16.6等(5月8日、C. Bell)。2021年に15等で観測された。現在は減光中。2022年は、しばらく16〜17等で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  18 30.83   26  9.2   4.671   5.322   125   16.7   1:43 (180, 29)  
June 11  18 26.26   27 14.3   4.673   5.344   126   16.7   1:11 (180, 28)

* アトラス彗星 (C/2021 G2)

現在は16.9等(5月3日、ATLAS Chile)。2024年から2025年にかけて、13等まで明るくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   7 33.86  -24 16.8   8.286   7.859    61   16.7  18:25 ( 87, 41)  
June 11   7 38.00  -24  6.0   8.305   7.822    58   16.7  18:25 ( 84, 36)

* シャイン-シャルダハ彗星 (61P)

現在は19.5等(5月27日、Giuseppe Pappa)。秋に15等まで明るくなり、条件良く観測できると期待されている。だが、この予報より暗い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  23 55.25    0 23.1   2.447   2.377    74   16.9   5:30 (218, 48)  
June 11   0  5.98    1 20.0   2.349   2.355    77   16.8   5:33 (210, 49)

* アトラス-アフリカーノ彗星 (C/2019 F1)

2021年の夏に、14.2等まで明るくなった(2021年7月18日、Taras Prystavski)。現在は減光中。既に16.2等まで暗くなった(1月27日、SONEAR Observatory, Oliveira)。南半球では、長期に渡って条件良く観測できる。日本からは、7月まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   1 58.73  -26  1.2   5.093   4.723    63   16.8   5:30 (275, 42)  
June 11   2  3.37  -25 39.1   5.060   4.762    67   16.8   5:33 (271, 48)

* ラインムート第２彗星 (44P)

明け方の空に現れてきた。夏から秋にかけて、16.5等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   1 14.67   12 53.0   2.622   2.137    51   17.0   5:30 (229, 27)  
June 11   1 27.89   14 21.4   2.573   2.145    54   17.0   5:33 (224, 28)

* アトラス彗星 (C/2020 F2)

現在は16.8等(5月31日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。2024年まで、長期に渡って17〜18等で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  13 32.70    3 57.3   8.188   8.820   125   17.0  20:41 (180, 51)  
June 11  13 29.43    4 12.0   8.289   8.819   118   17.0  20:11 (180, 51)

* パロマー彗星 (C/2020 T2)

2021年の初夏に9.5等まで明るくなった(6月27日、Marco Goiato)。現在は減光中。既に17.0等まで暗くなった(5月7日、ATLAS Chile)。日本からは、ずっと超低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  23 16.61  -32 43.6   3.910   4.141    95   17.0   5:30 (263, 78)  
June 11  23 19.82  -33 21.0   3.876   4.200   101   17.1   5:33 (256, 83)

* パロマー彗星 (C/2019 O3)

現在は17.0等(5月19日、E. Cortes)。ゆっくりと減光中。日本では、長期に渡って条件良く観測できる。南半球では、今後は観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  18 53.63   66 31.7   9.180   9.200    87   17.2   2:05 (180,-12)  
June 11  18 45.67   67  9.7   9.186   9.211    88   17.2   1:29 (180,-12)

* コワル第１彗星 (99P)

現在は17.1等(5月17日、A. Diepvens)。しばらく17等を保つ。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  13  8.29   -7 18.3   4.049   4.710   125   17.2  20:17 (180, 62)  
June 11  13  8.03   -7 20.8   4.139   4.711   118   17.2  19:50 (180, 62)

* パンスターズ彗星 (C/2022 A2)

現在は17.6等(5月13日、Giuseppe Pappa)。冬に12.5等まで明るくなると期待されている。7月に17等で、いったん観測できなくなる。日本からは、10月に再び観測できるようになり、その後は条件良く観測できる。南半球では、最盛期は観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  10 27.00    6 42.1   3.531   3.552    82   17.2  18:25 (162, 47)  
June 11  10 27.60    7 46.6   3.591   3.487    75   17.2  18:25 (154, 44)

* レモン彗星 (C/2020 F7)

現在は17.8等(4月22日、ATLAS Chile)。2021年から2022年にかけて、長期に渡って17等を保つ。南半球では、長期に渡って条件良く観測できる。日本からは観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   6 50.46  -40 59.6   5.809   5.537    69   17.4  18:25 ( 62, 39)  
June 11   6 53.65  -41  7.5   5.850   5.552    68   17.4  18:25 ( 60, 34)

* ウィルソン-ハリントン彗星 (107P/(4015))

7月に16.5等まで明るくなる。2022年は、長期に渡って観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  21 38.79  -12 36.0   0.722   1.435   110   17.7   4:50 (180, 68)  
June 11  22  3.58   -9 50.3   0.640   1.375   110   17.4   4:47 (180, 65)

* ハートレー第１彗星 (100P)

現在は17.9等(5月18日、井狩康一氏)。春から夏にかけて、17等で観測できる。日本からは、夏には低くなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  11 24.78   17 16.2   1.788   2.085    91   17.5  18:35 (180, 38)  
June 11  11 30.89   14 46.3   1.847   2.072    87   17.5  18:25 (176, 40)

* パンスターズ彗星 (C/2021 C5)

現在は17.6等(5月3日、ATLAS Chile)。2023年に16等まで明るくなる。南半球では、長期に渡って条件良く観測できる。日本からは、まもなく観測できなくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   9 41.54  -17  9.4   4.019   4.010    82   17.6  18:25 (124, 63)  
June 11   9 44.80  -17 30.6   4.071   3.973    77   17.5  18:25 (116, 59)

* パンスターズ彗星 (C/2020 U5)

現在は16.9等(5月18日、吉見政義氏)。近日点の前から減光し始めている。長期に渡って16等を保つと予想されていたが、秋には18等以下になるだろう。日本からは、長期に渡って条件良く観測できる。南半球では、2023年まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  23 50.76   81 31.4   4.075   3.770    65   17.6   5:30 (184,-27)  
June 11  23 24.88   82 39.2   4.058   3.776    66   17.6   5:33 (181,-28)

* クリステンセン彗星 (422P/2021 L1)

2021年に17等で観測された。2022年も17〜18等で観測できる。日本からも、まもなく観測できるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   2  7.63   -0 42.7   3.891   3.255    45   17.6   5:30 (250, 27)  
June 11   2 14.72    0 26.6   3.839   3.269    49   17.6   5:33 (245, 30)

* モーリー-アタール彗星 (C/2022 J1)

現在は17.2等(5月10日、佐藤裕久氏)。6月まで17〜18等を保つ。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  20  3.18  -12 59.1   1.283   2.105   132   17.8   3:16 (180, 68)  
June 11  19 36.00   -9 19.3   1.259   2.162   143   17.8   2:22 (180, 64)

* スミス彗星 (C/2019 K7)

2021年の夏から秋にかけて、14.2等まで明るくなった(9月3日、C. S. Morris)。現在は17.7等(5月18日、Catalina Sky Survey)。ゆっくりと減光中。日本からは、条件良く観測できる。南半球では観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  14 38.96   69 21.9   7.137   7.128    85   17.8  21:46 (180,-14)  
June 11  14 26.54   68 51.0   7.217   7.167    83   17.8  21:06 (180,-14)

* アトラス彗星 (C/2020 P3)

現在は18.1等(5月18日、Catalina Sky Survey)。2021年に長期に渡って17.5等を保った。今後はゆっくりと減光していく。日本からは、条件良く観測できる。南半球では観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  11 33.07   62 32.5   7.509   7.320    75   17.8  18:43 (180, -7)  
June 11  11 33.92   61 22.2   7.586   7.337    72   17.8  18:25 (179, -6)

* アトラス彗星 (C/2022 E2)

現在は17.4等(5月18日、iTelescope Observatory, Siding Spring)。2024年から2025年にかけて、12〜13等まで明るくなると期待されている。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   9 52.71  -21 28.5   7.735   7.739    86   17.8  18:25 (121, 67)  
June 11   9 53.06  -20 49.0   7.796   7.695    80   17.8  18:25 (113, 62)

* クラーク彗星 (71P)

現在は17.8等(3月8日、D. Buczynski)。今回帰は条件が悪い。冬に13等まで明るくなるが、最盛期は観測できない。近日点通過前は、8月に17等になるまでしか観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  10 13.39   20 10.7   2.606   2.543    75   17.9  18:25 (163, 33)  
June 11  10 20.38   19  7.7   2.655   2.504    70   17.8  18:25 (157, 33)

* アトラス彗星 (C/2019 T3)

2020年から2021年にかけて、16等で観測された。現在は減光中。夏には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  22 25.60   15  9.3   6.691   6.750    88   17.9   5:30 (182, 40)  
June 11  22 24.13   14 59.3   6.599   6.772    95   17.9   5:08 (180, 40)

* 小島彗星 (70P)

現在は17.8等(5月31日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。今後は減光し、6月には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  11 42.69    9 57.9   2.236   2.595    98   17.9  18:52 (180, 45)  
June 11  11 48.83    9  3.2   2.351   2.625    94   18.1  18:31 (180, 46)

* アトラス彗星 (C/2019 E3)

現在は17.3等(5月5日、ATLAS Chile)。非常に遠方の彗星。2021年から2026年にかけて、長期に渡って18等を保つ。南半球では、長期に渡って条件良く観測できる。日本からは、まったく観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4   7 32.43  -62 24.9  10.628  10.693    90   17.9  18:25 ( 34, 46)  
June 11   7 34.88  -62 12.4  10.641  10.683    89   17.9  18:25 ( 34, 43)

* 楊-高彗星 (325P)

現在は17.9等(5月11日、Giuseppe Pappa)。春に16等で、条件良く観測できると期待されていた。だが実際は、予報より2〜3等も暗い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June  4  21 17.87   -1 23.6   0.933   1.606   110   18.4   4:29 (180, 56)  
June 11  21 20.51    1 14.6   0.921   1.640   115   18.5   4:05 (180, 54)

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