今週の明るい彗星 (2023年6月10日：北半球版)

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 Updated on June 11, 2023
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。
方位は、0度が南、90度が西、180度が北、270度が東を示しています。

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* アトラス彗星 (C/2023 E1)

急激に増光した。現在は11.8等(6月7日、宮崎修氏)。今後は急激に減光する。日本では、条件良く観測できる。南半球では、現在は観測できないが、8月に姿を現す。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  12 38.13   72 21.2   0.737   1.084    74   10.1  20:58 (169, 51)  
June 17  13  1.57   74 55.9   0.714   1.053    72    9.7  21:03 (170, 48)

* ＺＴＦ彗星 (C/2020 V2)

現在は10.6等(4月9日、門田健一氏)。しばらく10等を保つ。次第に高くなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   3  0.45   19 25.3   3.075   2.259    30   10.0   3:00 (247,  1)  
June 17   3  3.99   18  3.9   3.007   2.274    36   10.0   2:58 (251,  5)

* パンスターズ彗星 (C/2017 K2)

2022年の夏から2023年の春にかけて、8等まで明るくなった。現在は10.7等(5月30日、Thomas Lehmann)。ゆっくりと暗くなっていく。日本では、現在は観測できないが、8月に姿を現す。南半球ではやや低い。だが、夏には高く見えるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   5 36.49  -14 42.6   3.499   2.773    38   10.0  20:58 (101,-40)  
June 17   5 44.70  -13 30.5   3.580   2.834    36   10.2  21:03 (106,-44)

* レモン彗星 (C/2021 T4)

7月に8等まで明るくなると期待されている。現在は10.6等(6月1日、Thomas Lehmann)。ピークを過ぎたら、急激に暗くなる。日本では超低空。だが、冬には高く見えるようになる。南半球では、条件良く観測できる。最盛期は、南半球では非常に条件良く観測できるが、日本からはかなり低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   0 40.37  -16  8.4   1.555   1.649    76   10.6   3:00 (296,  8)  
June 17   0 35.29  -18 45.3   1.335   1.609    85   10.2   2:58 (303, 12)

* パンスターズ彗星 (C/2019 U5)

現在は12.1等(5月24日、宮崎修氏)。しばらく13等を保つ。日本では7月には、南半球では8月には観測できなくなる。だが、南半球では9月には再び観測できるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  10 23.56   -5 34.4   3.693   3.682    81   12.1  20:58 ( 65, 23)  
June 17  10 21.71   -6 10.2   3.826   3.694    74   12.2  21:03 ( 70, 16)

* リニア彗星 (237P)

予報通りに急激に増光した。現在は12.5等(5月31日、宮崎修氏)。今後は急激に減光する。条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  20  0.98   -5 43.1   1.144   1.998   135   12.3   2:50 (  0, 49)  
June 17  20  0.07   -4 11.8   1.111   2.005   141   12.3   2:22 (  0, 51)

* パンスターズ彗星 (C/2020 K1)

現在は12.2等(5月30日、Taras Prystavski)。ゆっくりと暗くなっていく。日本では、現在は観測できない。南半球では、条件良く観測できる。春から夏にかけて、10等まで明るくなると期待されていたが、当初の予想より暗い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  21 10.20  -77 45.2   2.472   3.089   118   12.3   3:00 (356,-23)  
June 17  21  5.74  -81 30.4   2.481   3.097   118   12.4   2:58 (359,-26)

* パンスターズ彗星 (C/2022 A2)

冬から初春にかけて、9.5等まで明るくなった(1月30日、吉本勝己氏)。現在は11.4等(5月31日、門田健一氏)。次第に暗くなっていく。日本では、条件良く観測できる。南半球ではやや低い。だが、夏には高く見えるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   0 58.45   35 56.1   2.659   2.244    55   12.4   3:00 (246, 33)  
June 17   0 59.78   35 15.9   2.615   2.299    60   12.6   2:58 (249, 37)

* ペトリュー彗星 (185P)

7月に11等まで明るくなると期待されている。現在は14.8等(5月30日、Thomas Lehmann)。ピークを過ぎたら、急激に暗くなる。超低空。だが、日本では秋には、日本では秋には高く見えるようになる。最近はこの予報よりかなり暗い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   2  3.84   19 20.5   1.519   1.048    43   13.0   3:00 (255, 12)  
June 17   2 39.32   20 52.2   1.506   1.006    41   12.6   2:58 (252, 11)

* ヴィルト第２彗星 (81P)

現在は13.1等(5月30日、Thomas Lehmann)。今後は急激に減光する。条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  17 21.09  -18 17.3   1.274   2.286   174   13.2   0:11 (  0, 37)  
June 17  17 14.32  -18 21.7   1.317   2.327   172   13.4  23:32 (  0, 37)

* アトラス彗星 (C/2019 L3)

2021〜2022年の冬に8.3等まで明るくなった(2022年1月6日、高橋俊幸氏)。現在は12.7等(5月23日、Chris Wyatt)。ゆっくりと暗くなっていく。日本では、現在は観測できない。南半球では、次第に低くなる。だが、9月からは再び高くなっていく。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   9 20.63  -30  3.0   5.803   5.717    80   13.4  20:58 ( 56, -5)  
June 17   9 25.05  -29 59.8   5.921   5.761    76   13.5  21:03 ( 60, -9)

* ＺＴＦ彗星 (C/2022 E3)

2月初めに地球に0.29天文単位まで接近して、4.5等まで明るくなった(2月1日、Juan Jose Gonzalez)。現在は12.5等(5月30日、Thomas Lehmann)。次第に暗くなっていく。日本では、現在は観測できないが、9月に姿を現す。南半球では、次第に高くなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   5 47.89  -17  2.8   3.124   2.451    41   13.4  20:58 ( 96,-39)  
June 17   5 53.70  -18 14.8   3.197   2.531    41   13.6  21:03 ( 99,-45)

* パンスターズ彗星 (C/2021 S3)

2024年の初めに、7等まで明るくなると期待されている。現在は14.3等(6月4日、ATLAS Chile)。次第に明るくなっていく。日本では、現在は観測できない。南半球ではやや低い。だが、冬には高く見えるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   6 29.82  -23 41.3   4.071   3.514    50   13.5  20:58 ( 83,-34)  
June 17   6 39.62  -23 31.1   4.020   3.442    49   13.4  21:03 ( 86,-38)

* アトラス彗星 (C/2019 T4)

2022年の初めに、11.1等まで明るくなった(2022年3月31日、F. Kugel, J.-G. Bosch, J. Nicolas)。現在は12.8等(6月7日、宮崎修氏)。ゆっくりと暗くなっていく。条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  15 17.30   21 38.5   4.509   5.191   127   13.6  22:03 (  0, 77)  
June 17  15 15.22   21 48.4   4.602   5.223   122   13.7  21:34 (  0, 77)

* パンスターズ彗星 (364P)

4月に地球に0.12天文単位まで接近して、11.5等まで明るくなった(4月8日、宮崎修氏)。現在は12.7等(5月31日、Thomas Lehmann)。急激に減光中。7月には18等以下になる。日本では、次第に高くなる。南半球では、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   1 34.27   -5 45.0   0.745   0.911    60   13.9   3:00 (280,  4)  
June 17   1 47.75   -4 32.3   0.804   0.967    62   14.7   2:58 (281,  7)

* アトラス彗星 (C/2021 Y1)

当初の予報より、増光が鈍い。現在は13.6等(5月30日、Thomas Lehmann)。ゆっくりと暗くなっていく。日本では、現在は観測できない。南半球ではやや低い。だが、冬には高く見えるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   6 15.15  -32 38.6   2.448   2.090    57   14.0  20:58 ( 74,-40)  
June 17   6 35.13  -34 22.9   2.441   2.111    59   14.1  21:03 ( 73,-43)

* シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P)

現在は14.6等(5月9日、門田健一氏)。しばらく14等を保つ。8月には観測できなくなる。だが、8月には再び観測できるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   7  5.05   25 54.6   7.001   6.107    26   14.1  20:58 (120,  2)  
June 17   7 10.64   25 41.0   7.047   6.109    20   14.1  21:03 (124, -2)

* アイラス彗星 (126P)

夏に13.5等まで明るくなる。現在は15等(5月19日、Giuseppe Pappa)。しばらく14等を保つ。日本では、次第に高くなる。南半球では、今後は次第に低くなり、9月には観測できなくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   1 20.16   -3 38.3   1.959   1.733    62   14.2   3:00 (280,  8)  
June 17   1 30.43   -0 14.8   1.889   1.722    64   14.1   2:58 (280, 13)

* クラーク彗星 (71P)

現在は13.8等(5月31日、Thomas Lehmann)。次第に暗くなっていく。日本では、次第に高くなる。南半球では、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   0 40.48   -5 25.0   2.104   2.028    71   14.3   3:00 (288, 15)  
June 17   0 50.65   -4 36.2   2.067   2.065    75   14.4   2:58 (290, 19)

* ロングモア彗星 (77P)

現在は14.4等(5月31日、門田健一氏)。次第に暗くなっていく。日本では、8月には観測できなくなる。南半球では、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  13 22.14  -32 31.8   1.617   2.391   129   14.5  20:58 ( 11, 21)  
June 17  13 22.36  -32 44.0   1.687   2.401   123   14.6  21:03 ( 18, 20)

* モーリー-アタール彗星 (C/2021 X1)

現在は14.9等(3月19日、吉見政義氏)。しばらく14等を保つ。日本では、現在は観測できないが、まもなく観測できるようになる。南半球では、次第に高くなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   2 43.39    3 49.8   3.943   3.236    40   14.6   3:00 (262, -5)  
June 17   2 43.34    4 26.1   3.855   3.240    46   14.5   2:58 (265,  1)

* レナード彗星 (C/2022 W3)

夏に13等まで明るくなる。現在は14.7等(5月28日、Thomas Lehmann)。ピークを過ぎたら、急激に暗くなる。日本では、条件良く観測できる。南半球では、現在は観測できないが、8月に姿を現す。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   1 39.92   64  5.0   1.754   1.410    53   14.7   3:00 (211, 34)  
June 17   1 27.28   64 37.7   1.652   1.400    57   14.6   2:58 (211, 38)

* シューメーカー第４彗星 (199P)

現在は16.2等(5月30日、Taras Prystavski)。しばらく15等を保つ。日本ではやや低い。南半球では、条件良く観測できる。最近はこの予報より暗い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  18 26.56  -21 46.8   1.957   2.940   162   14.7   1:17 (  0, 33)  
June 17  18 22.05  -22 52.7   1.928   2.934   170   14.6   0:45 (  0, 32)

* アトラス彗星 (C/2022 L2)

現在は15.2等(5月24日、門田健一氏)。しばらく15等を保つ。条件良く観測できる。2024年の春に12.5等まで明るくなると期待されている。最盛期は、南半球では非常に条件良く観測できるが、日本からは低空になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  17  3.38   22 42.5   3.101   3.879   134   14.9  23:48 (  0, 78)  
June 17  16 48.99   22  8.1   3.067   3.831   132   14.8  23:06 (  0, 77)

* アトラス彗星 (C/2022 E2)

現在は14.9等(6月6日、ATLAS Chile)。しばらく15等を保つ。日本ではまもなく、南半球では8月には観測できなくなる。だが、9月には再び観測できるようになる。2024年から2025年にかけて、12等まで明るくなると期待されている。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   8 56.36   -0 20.3   5.859   5.417    59   15.2  20:58 ( 83,  9)  
June 17   8 57.78    0 15.7   5.919   5.375    53   15.2  21:03 ( 88,  3)

* アトラス彗星 (C/2021 G2)

2024年から2025年にかけて、14等まで明るくなる。現在は15.3等(6月1日、ATLAS Chile)。しばらく15等を保つ。日本では、現在は観測できない。南半球では、次第に低くなる。だが、9月からは再び高くなっていく。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   9 10.50  -28 23.3   6.207   6.066    77   15.3  20:58 ( 59, -5)  
June 17   9 15.67  -27 57.2   6.253   6.037    73   15.3  21:03 ( 62,-10)

* ヘリン-ローマン-アルー第１彗星 (117P)

現在は15.9等(5月25日、Thomas Lehmann)。しばらく15等を保つ。日本では、次第に高くなる。南半球では、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   0 24.62   -6  6.0   3.548   3.437    75   15.4   3:00 (291, 18)  
June 17   0 30.10   -5 41.6   3.467   3.452    80   15.4   2:58 (294, 22)

* ハートレー第２彗星 (103P)

10月に7.5等まで明るくなり、非常に条件良く観測できると期待されている。現在は15.8等(6月1日、Thomas Lehmann)。急激に増光中。日本では、条件良く観測できる。南半球では、次第に低くなる。だが、9月からは再び高くなっていく。南半球では、最盛期には一時的に低くなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  22 20.49    8 41.5   1.461   1.890    97   15.8   3:00 (304, 50)  
June 17  22 32.23   10 56.7   1.344   1.828   100   15.4   2:58 (305, 54)

* パンスターズ彗星 (C/2020 S4)

現在は15.8等(5月23日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。しばらく16等を保つ。南半球では8月には、日本では9月には観測できなくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  10 18.37   25 34.9   3.784   3.553    69   15.6  20:58 ( 96, 39)  
June 17  10 26.55   24 51.3   3.888   3.574    64   15.7  21:03 ( 98, 34)

* アトラス彗星 (C/2020 R7)

昨年の夏に、13.4等まで明るくなった(7月7日、Giuseppe Pappa)。現在は15.6等(5月31日、門田健一氏)。ゆっくりと暗くなっていく。日本では、条件良く観測できる。南半球では、10月には観測できなくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  16 26.00   32 44.2   3.283   3.934   123   15.8  23:11 (  0, 88)  
June 17  16 14.36   33 28.5   3.374   3.977   119   15.9  22:32 (  0, 88)

* デニング-藤川彗星 (72P)

現在は17.3等(5月18日、佐藤英貴氏)。今後は急激に減光する。7月には18等以下になる。日本では、現在は観測できないが、7月に姿を現す。南半球では、7月には観測できなくなる。前回2014年に、36年ぶりに再観測された。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   2 58.43   14 21.1   1.429   0.788    32   15.9   3:00 (252, -1)  
June 17   3 34.89   18  8.8   1.484   0.781    29   15.9   2:58 (247, -1)

* ニオワイズ彗星 (P/2018 HT3)

Rob Matson氏が、4月5日から15日のSWAN画像から11等の明るい新彗星として発見した。2012年と2018年にも出現していた短周期小惑星と判明した。3月29日に太陽に0.5天文単位まで近づいた。現在は16.5等(5月13日、佐藤英貴氏)。急激に減光中。7月には18等以下になる。日本では、現在は観測できないが、まもなく観測できるようになる。南半球では、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  15 29.45  -65 29.0   0.494   1.406   134   15.9  22:17 (  0,-10)  
June 17  15 31.20  -56  8.7   0.572   1.498   139   16.5  21:51 (  0, -1)

* アトラス彗星 (C/2023 B2)

急激に増光した。近日点を通過した後も増光が続いている。現在は14.9等(5月16日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。今後は急激に減光する。7月には18等以下になる。条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  13 14.25   -1 28.3   1.411   2.099   118   16.0  20:58 ( 23, 51)  
June 17  13 23.14    0  5.4   1.529   2.149   113   16.3  21:03 ( 32, 50)

* 紫金山-アトラス彗星 (C/2023 A3)

2024年9月末に太陽に0.4天文単位まで接近し、0等まで明るくなると期待されている。現在は16.4等(6月5日、門田健一氏)。しばらく16等を保つ。今後は次第に低くなり、10月には観測できなくなる。最盛期は、日本からは近日点通過後に条件良く観測できる。南半球では、近日点通過の前後に低空で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  14 22.83    3 19.8   5.621   6.339   131   16.3  21:09 (  0, 58)  
June 17  14 18.62    3 20.1   5.644   6.273   124   16.2  21:03 ( 12, 58)

* ポンス-ブルックス彗星 (12P)

70年ぶりに回帰した。2024年の春に4.5等まで明るくなる。現在は16.9等(5月25日、門田健一氏)。次第に明るくなっていく。日本では、条件良く観測できる。南半球では、7月には観測できなくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  19 17.12   51 14.9   3.984   4.291   100   16.5   2:06 (180, 74)  
June 17  19  9.45   52 32.2   3.899   4.222   101   16.4   1:31 (180, 72)

* レモン-アトラス彗星 (C/2022 A3)

現在は16.8等(6月5日、ATLAS Chile)。しばらく16等を保つ。日本では、現在は観測できないが、10月に姿を現す。南半球では、次第に低くなる。だが、8月からは再び高くなっていく。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   8 24.58  -11 34.4   4.259   3.832    58   16.5  20:58 ( 79, -4)  
June 17   8 27.32  -12 17.1   4.318   3.817    54   16.5  21:03 ( 82,-10)

* アトラス彗星 (C/2019 E3)

非常に遠方の彗星。現在は17.0等(5月11日、ATLAS South Africa)。しばらく17等を保つ。日本では、現在は観測できない。南半球では、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   5 20.32  -67 11.0  10.295  10.348    90   16.8  20:58 ( 25,-48)  
June 17   5 24.08  -67 12.2  10.284  10.345    90   16.8   2:58 (334,-48)

* ボク彗星 (C/2022 U4)

現在は17.4等(6月5日、ATLAS-HKO, Haleakala)。しばらく17等を保つ。日本では、条件良く観測できる。南半球では超低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  13  9.12   52 14.0   2.800   2.950    88   16.8  20:58 (151, 70)  
June 17  13 14.29   50 54.4   2.834   2.938    85   16.8  21:03 (141, 67)

* パンスターズ彗星 (C/2022 JK5)

4月にアトラスによって彗星活動が捉えられた。現在は16.4等(5月29日、ATLAS South Africa)。しばらく17等を保つ。日本ではやや低い。南半球では、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  23 25.07  -24 11.4   2.419   2.721    96   16.9   3:00 (315, 15)  
June 17  23 33.23  -24  7.8   2.357   2.733   100   16.8   2:58 (318, 18)

* リニア彗星 (219P)

現在は16.9等(5月27日、Jost Jahn)。しばらく17等を保つ。条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  18 17.75  -12 26.3   1.855   2.833   160   17.0   1:08 (  0, 43)  
June 17  18 12.71  -11 56.0   1.814   2.811   166   16.9   0:35 (  0, 43)

* ファン・ネス彗星 (213P)

今回帰はまだ観測されていない。急激に増光して、夏に15等まで明るくなると期待されている。ゆっくりと明るくなっていく。日本ではやや低い。南半球では、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  17  8.21  -37 37.5   1.301   2.298   165   17.2  23:54 (  0, 17)  
June 17  17  1.37  -37  7.9   1.279   2.273   163   16.9  23:20 (  0, 18)

* クリステンセン彗星 (287P)

現在は18等(5月11日、Giuseppe Pappa)。しばらく17等を保つ。条件良く観測できる。最近はこの予報より暗い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  22 55.85   -8  6.9   2.751   3.037    96   17.2   3:00 (310, 32)  
June 17  23  0.83   -8  9.4   2.657   3.036   102   17.1   2:58 (315, 35)

* アトラス彗星 (C/2020 F2)

現在は17.0等(5月23日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。しばらく17等を保つ。今後は次第に低くなり、9月には観測できなくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  12 21.12   14 26.3   8.790   9.022   100   17.1  20:58 ( 57, 58)  
June 17  12 19.14   14 28.2   8.918   9.031    93   17.1  21:03 ( 67, 51)

* ラッセル第４彗星 (94P)

現在は17.4等(5月25日、ATLAS-HKO, Haleakala)。ゆっくりと暗くなっていく。8月には18等以下になる。やや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   9 58.43   18 21.1   2.425   2.231    66   17.1  20:58 ( 91, 32)  
June 17  10 10.64   17  3.4   2.497   2.235    63   17.2  21:03 ( 92, 27)

* シューメーカー-レヴィ第４彗星 (118P)

冬に12.4等まで明るくなった(2月10日、Taras Prystavski)。現在は17.5等(5月9日、杉山行浩氏)。次第に暗くなっていく。7月には18等以下になる。日本ではやや低い。南半球では、次第に低くなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  10 17.56   16  7.0   2.535   2.421    71   17.1  20:58 ( 86, 35)  
June 17  10 28.48   15 12.4   2.645   2.454    68   17.3  21:03 ( 88, 30)

* ベルナーディネッリ-バーンスティーン彗星 (C/2014 UN271)

非常に大型の彗星。2031年に14等まで明るくなると期待されている。現在は16.1等(6月1日、Thomas Lehmann)。しばらく17等を保つ。日本では、現在は観測できない。南半球では、条件良く観測できる。日本からは、2030年まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   3 12.56  -57 54.3  17.644  17.576    84   17.2   3:00 (320,-37)  
June 17   3 15.52  -58  8.9  17.578  17.551    86   17.2   2:58 (321,-34)

* レモン彗星 (C/2018 U1)

2021年に13.6等まで明るくなった(2021年6月17日、R. Carstens)。現在は17.6等(5月13日、ATLAS Chile)。しばらく18等を保つ。日本では、今後は観測できない。南半球では、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  11  6.12  -66 49.2   6.212   6.638   110   17.2  20:58 ( 17,-18)  
June 17  11  2.58  -65 45.1   6.294   6.671   107   17.3  21:03 ( 21,-19)

* ヴィルト第４彗星 (116P)

昨年の冬に、12.7等まで明るくなった(2022年2月27日、Jose Guilherme de S. Aguiar)。現在は17.4等(6月2日、J. L. Virlichie, P. Traverse, H. Roy)。次第に暗くなっていく。8月には18等以下になる。日本ではやや低い。南半球では、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  20  3.87  -25 29.6   2.184   3.037   140   17.3   2:54 (  0, 30)  
June 17  20  0.09  -25 47.8   2.153   3.062   147   17.3   2:22 (  0, 29)

* ニート彗星 (180P)

現在は17.5等(6月8日、ATLAS-HKO, Haleakala)。しばらく18等を保つ。日本では、次第に低くなる。南半球ではやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  10 19.15   27 16.2   2.689   2.509    68   17.3  20:58 ( 98, 40)  
June 17  10 29.60   25 54.1   2.758   2.506    65   17.4  21:03 ( 99, 35)

* アトラス彗星 (C/2020 Y2)

2022年の春に14.1等まで明るくなった(2022年3月22日、Chris Wyatt)。13等まで明るくなると期待されていたが、当初の予報より暗かった。しばらく18等を保つ。日本では、現在は観測できないが、まもなく観測できるようになる。南半球では、次第に高くなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   2 58.97   -5 31.5   5.266   4.574    42   17.4   3:00 (268,-13)  
June 17   3  1.28   -4 58.5   5.239   4.619    47   17.4   2:58 (271, -8)

* パンスターズ彗星 (P/2014 OL465)

2023年に彗星活動を見せて、急激に増光した。現在は17.2等(5月27日、Jean-Claude Merlin)。ゆっくりと暗くなっていく。8月には18等以下になる。日本では超低空。南半球では、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  14 16.12  -43 26.8   2.580   3.410   138   17.5  21:03 (  0, 12)  
June 17  14 14.94  -42 33.4   2.632   3.415   133   17.5  21:03 (  5, 12)

* ピーターズ-ハートレー彗星 (80P)

現在は17.6等(5月25日、門田健一氏)。次第に暗くなっていく。7月には18等以下になる。日本では、条件良く観測できる。南半球ではやや低い。拡散状だが、淡いコマが広がっている。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  22 22.48   21 50.7   2.147   2.404    91   17.5   3:00 (286, 58)  
June 17  22 24.26   23 49.4   2.119   2.449    96   17.6   2:58 (288, 64)

* ヒル彗星 (P/2008 L2)

2008年に15等まで明るくなった新周期彗星の初回帰。今回帰はまだ検出されていない。しばらく18等を保つ。日本では、次第に高くなる。南半球ではやや低い。だが、秋には高く見えるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   1 42.03   20 53.1   2.898   2.345    48   17.7   3:00 (256, 17)  
June 17   1 55.64   21 28.4   2.848   2.353    51   17.6   2:58 (257, 20)

* コワル第１彗星 (99P)

2022年の春に、15.9等まで明るくなった(5月5日、高橋俊幸氏)。現在は16.8等(5月25日、門田健一氏)。しばらく18等を保つ。日本ではやや低い。南半球では、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  16  3.66  -24 11.8   3.976   4.963   164   17.6  22:50 (  0, 31)  
June 17  16  0.32  -24  3.9   4.018   4.970   157   17.6  22:19 (  0, 31)

* パロマー彗星 (C/2019 O3)

現在は17.2等(5月24日、ATLAS-HKO, Haleakala)。しばらく18等を保つ。日本では、条件良く観測できる。南半球では、今後は観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  16 26.92   80 20.0  10.192  10.005    76   17.7  23:08 (180, 45)  
June 17  16  6.46   80 17.3  10.228  10.024    75   17.8  22:21 (180, 45)

* レモン彗星 (C/2022 V2)

冬に16等まで明るくなる。現在は18.2等(5月24日、門田健一氏)。しばらく17等を保つ。日本では、今後は次第に低くなり、9月には観測できなくなる。だが、9月には再び観測できるようになる。南半球では、現在は観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  11 42.48   71 53.8   2.794   2.639    70   17.9  20:58 (163, 49)  
June 17  11 26.78   68  7.1   2.809   2.592    67   17.9  21:03 (155, 47)

* アトラス彗星 (C/2020 H6)

現在は17.6等(6月5日、A. Diepvens)。しばらく18等を保つ。日本では、条件良く観測できる。南半球では、今後は観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  18 37.52   64 18.9   6.569   6.666    91   17.9   1:26 (180, 61)  
June 17  18 32.23   64 45.9   6.602   6.702    91   17.9   0:53 (180, 60)

* レモン彗星 (C/2022 T1)

2024年の春に、16等まで明るくなる。現在は18.3等(5月24日、ATLAS South Africa)。しばらく18等を保つ。日本ではまもなく、南半球では8月には観測できなくなる。だが、南半球では10月には再び観測できるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10   9  3.48   -4 41.8   4.499   4.142    63   17.9  20:58 ( 79,  8)  
June 17   9 10.23   -4 47.1   4.545   4.108    58   17.9  21:03 ( 82,  3)

* パンスターズ彗星 (C/2021 C5)

2023年に16等まで明るくなると予想されていた。だが実際は、18.6等とかなり暗い(5月3日、Taras Prystavski)。ゆっくりと暗くなっていく。日本では、現在は観測できない。南半球では、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  20 39.53  -77 55.9   2.812   3.433   119   18.2   3:00 (358,-23)  
June 17  20 21.36  -77 53.9   2.804   3.455   122   18.2   2:46 (  0,-23)

* アトラス彗星 (C/2022 Q2)

2022年の秋に、17等で観測された。2023年の春も、17等で観測できると予想されていた。だが実際は、19.0等と極めて暗い(5月16日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。今後は急激に減光する。条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  15 37.00   24  5.6   1.550   2.316   127   20.5  22:21 (  0, 79)  
June 17  15  9.30   22 37.0   1.682   2.375   121   20.8  21:26 (  0, 77)

* ラーセン彗星 (280P)

前回帰は、近日点通過の前に減光した。前回と同じであれば、17等まで明るくなると期待されていた。だが実際は、22等と極めて暗い(4月8日、Giuseppe Pappa)。ゆっくりと暗くなっていく。条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 10  13 45.15    6 11.0   1.986   2.667   122   21.8  20:58 ( 14, 60)  
June 17  13 46.41    5 28.0   2.050   2.661   116   21.8  21:03 ( 27, 57)

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