Comet for Windows チュートリアル

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Updated on August 3, 2005

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    たくさんの彗星の軌道を調べる    

o 彗星を順に並べる

Comet for Windowsを使うと、軌道要素に基づいて彗星を順に並べることができます。

Comet for Windows を起動して、メニューから「メニュー」−「軌道要素」を選びます。 そして、メニューの「設定」−「天体の選択」を選び、彗星を選ぶと、軌道要素が表示されます。

ここで、メニューの「表示」−「フォーマット」−「ソートキーと天体名」を選びます。 そして、メニューの「表示」−「ソート」から、並び替える順序を選びます。 すると、並べる基準となった値と、彗星名が、順番に表示されます。

例えば、短周期彗星だけを選び、「周期(P)順」で表示すると、次のようになります。


    3.30  2P/Encke
    4.29  107P/(4015) Wilson-Harrington
    4.42  P/2005 JQ5 ( Catalina )
    4.85  P/2003 KV2 ( LINEAR )
    4.86  P/2004 X1 ( LINEAR )
    4.98  P/2002 O5 ( NEAT )
    5.01  P/2001 WF2 ( LONEOS )
    5.03  P/2004 CB ( LINEAR )
    5.13  96P/Machholz 1
    5.23  141P/Machholz 2

21世紀になってから、周期が短い彗星が相次いで発見されていることが分かります。

また、同じく短周期彗星だけを選び、「離心率(e)順」で表示すると、次のようになります。


 0.0288709   158P/Kowal-LINEAR
 0.044170    29P/Schwassmann-Wachmann 1
 0.1222284   82P/Gehrels 3
 0.1351033   P/1999 DN3 ( Korlevic-Juric )
 0.1402642   111P/Helin-Roman-Crockett
 0.1475565   74P/Smirnova-Chernykh

いつでも観測できる彗星として、29P/Schwassmann-Wachmann 1 が有名ですが、2001年に発見された 158P/Kowal-LINEAR の方が、現時点では最も円に近い軌道を回っていることが分かります。

また、同じく短周期彗星だけを選び、「軌道傾斜角(i)順」で「逆順」に表示すると、次のようになります。


170.4792    C/2000 G2 ( LINEAR )
164.47463   C/2003 U1 ( LINEAR )
162.48615   55P/Tempel-Tuttle
162.2422    1P/Halley
156.99191   C/2000 D2 ( LINEAR )
149.1943    C/2003 R1 ( LINEAR )
145.45863   C/2002 CE10 ( LINEAR )

最近まで、軌道傾斜角が140度を超えるほどの逆行の短周期彗星は、1P/Halley と 55P/Tempel-Tuttle しか知られていませんでしたが、2000年以降、相次いで発見されていることが分かります。

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