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美スターについて

この「美スター」は、美和村と主に茨城県内の天文愛好者たちの協力の下ででき た施設である。

我々天文愛好者の側から見ると、この天文台の最大の特徴は、アマチュア天文愛 好者が自由 gif に使うことを許されている、ということである。 たいていの公共天文台は、望遠鏡を始めとする施設は立派だが、現実に観測に使 える時間は極端に少なく、ほとんど眠っている状態のものが多い。 その点この「美スター」は、我々天文愛好者が天文台の鍵を持ち、土日の宵の一 般観望会の時間帯を除けば、平日でも晴れれば毎日観測できる体制にある。

さらに、天文台のハードウェアもかなりのものが揃っている。 まず、主砲は口径83cmもの大きな望遠鏡で、他の天文台のものに比べてまったく ひけをとらない。 例えば、最近百武彗星やヘール・ボップ彗星の観測で有名な国立天文台の望遠鏡 は50cm、膨大な観測量で有名な久万高原は60cmであり、それらよりも大型である。 また、一般にはまだ高くて手を出しにくい冷却CCDカメラもある。 これを使えば、10等くらいの天体であれば1〜2分、15〜17等の天体ですら10分く らいの露出で写しとることが可能である。 写真時代には考えられなかったことだ。 さらに、望遠鏡の制御、撮影したCCD画像の画像処理、星空シミュレーション、 一般観望会でのデモンストレーション等、他目的に使える最新式のコンピュータ 環境が揃っている。 これらのコンピュータには、「できないことは何もない」と言ってよいほどのソ フトウェアが入っており、たとえ自分で望遠鏡を持っている人でも、これだけの ためにここに来る価値のある程のものだ。

これらの設備はとても個人では揃えることなどできないものである。 それがあたかも自分のものであるかのように、ほとんど制約を受けない状態で使 える環境にあるというのは素晴らしいことだ。

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Mon Nov 11 15:52:55 JST 1996