今週の明るい彗星 (2006年1月21日:北半球版)

English version
Home page
Updated on January 26, 2006
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。

---------------------------------------------------------------------

* C/2006 A1 ( Pojmanski )

南半球のASASで発見された新彗星。1月6日には10.5等だった(John Drummond)が、1月17日には8.8等(Jim Gifford)と、かなり明るくなってきている。2月下旬に太陽に0.6AUまで接近するため、急激に明るくなってくる。7等に達するだろう。南半球では、3月始めまで観測できるが、1月下旬以降はずっと高度が約15度とかなり低い。北半球では3月始めから見えるようになり、明け方の空で次第に暗くなっていく。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  20 52.20  -60 27.7   1.363   0.897    41    9.5  18:45 ( 35,-29)  
Jan. 28  20 38.59  -56 39.2   1.272   0.789    38    8.9   5:34 (320,-33)  

* C/2005 E2 ( McNaught )

2005年3月に発見された頃は16.4等だった(3月12日、R. H. McNaught)が、順調に増光し、8月には12.2等で眼視で見え始めた(8月3日、Juan Jose Gonzalez)。現在は10.2等(1月1日、Juan Jose Gonzalez)。以前は小さくかなり鋭かったが、今は視直径も2分角を超え、ふつうの彗星状。1月から3月にかけて10等に達する。南半球では秋まで見えない。日本からは、1月からはゆっくりと高度が下がり、4月には低すぎて見えなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  22 40.77   -4 50.7   2.224   1.589    39   10.1  18:45 ( 69, 20)  
Jan. 28  22 58.73   -2  2.5   2.226   1.564    37   10.1  18:51 ( 74, 19)  

* C/2004 B1 ( LINEAR )

春に9等に達すると期待されていたが、8月1日に13.9等、10月27日にもまだ11.7等と、予想より遥かに暗い(Michael Mattiazzo)。増光がかなり鈍いタイプの彗星のようだ。11等止まりと思われる。日本からは3月下旬まで見えないが、それ以降は、暗くなっていく様子をずっと観測できるようになる。南半球でも、1月から2月にかけては低すぎて見えない。12月9日には13.3等(Andrew Pearce)と、逆に暗くなってきた?

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  20 24.24  -45  1.6   2.457   1.621    25   11.4  18:45 ( 53,-28)  
Jan. 28  20 26.66  -42 20.7   2.456   1.609    24   11.4   5:34 (305,-27)  

* C/2003 WT42 ( LINEAR )

ふつうの彗星より速いペースで増光して、10月には13.5等で眼視でも見えるようになった(10月24日、吉田誠一)。現在は13.2等(12月22日、Juan Jose Gonzalez)。小さく集光が強い。遠方の彗星のため、これから2006年6月まで、長期に渡って13.5等で条件良く見られそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  10  7.96   52 13.2   4.427   5.226   140   13.5   2:08 (180, 73)  
Jan. 28  10  5.00   52 40.2   4.409   5.220   141   13.5   1:38 (180, 72)  

* 29P/Schwassmann-Wachmann 1

5月からしばらく15等前後と暗い状態が続き、眼視では見えない状態が続いていた。だが、9月9日にバーストを起こし、13等まで明るくなった(Stephane Garro)。11月2日には再びバーストし、12.5等に達した(Piotr Guzik)。その後は14〜15等とやや暗い状態が続いている。1月18日にも、眼視では14.0等以下で見えない(Vitali Nevski)。だが、1月20日に新しいバーストを起こした。現在は14.6等で、非常に集光が鋭い(1月23日、Toni Scarmato)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21   1 47.46   21 20.7   5.667   5.783    91   13.5  18:45 ( 48, 71)  
Jan. 28   1 49.87   21 21.6   5.781   5.785    85   13.5  18:51 ( 62, 66)  

* (60558) 2000 EC98

2004年までは21等以下と極めて暗いセントール型の小惑星だった。だが、2005年12月30日に17.5等まで増光し、コマが観測され、彗星であることが判明した。1月7日には14.8等と、更に明るくなっている(門田健一氏)。眼視でも14.4等で見える(1月8日、吉田誠一)。スパイラル状の奇妙な惑星状星雲のような姿が写る。眼視では拡散状。一時的なバーストと思われ、今後の光度変化は予断を許さない。近日点通過は2015年で、太陽に5.9AUまで近づくため、計算上は、今より4等も明るくなる。だが、前回1980年の出現時の観測も見つかったが、おそらく暗い小惑星状であったと思われる。そのため、2015年までには元の明るさに戻り、17等止まりだろう。2週間が経ったが、1月24日にもまだ14.7等と明るい(Ernesto Guido and Giovanni Sostero)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  13 19.00   -6 28.1  12.826  13.033   100   14.4   5:19 (  0, 48)  
Jan. 28  13 19.04   -6 26.7  12.697  13.021   107   14.4   4:51 (  0, 49)  

* 73P/Schwassmann-Wachmann 3

10月22日に19.3等で検出された(C. W. Hergenrother)。1930年の発見以来76年ぶりに、5月12日に地球に0.08AUまで大接近する。2等まで明るくなると期待されていたが、実際には前回帰より1.5等ほど暗くなっていた。それでも、最大で3.5等になり、肉眼でも見られるだろう。1月21日には15.2等まで明るくなってきている(門田健一氏)。5月の最接近までずっと条件良く観測できる。急激に増光し、1月下旬には14等で眼視でも見え始めるだろう。B核(F核)は、これより3等ほど暗い。E核はまだ検出されていないが、前回2001年には近日点前に減光していったので、すでに消滅している可能性もある。彗星の接近に合わせて、2006年5月から6月にかけて、1930年に見られたうしかい座流星群が再び突発出現するかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  13  4.31   10 26.0   1.425   1.980   109   15.1   5:04 (  0, 65)  
Jan. 28  13 14.17   10 29.8   1.295   1.917   113   14.6   4:46 (  0, 65)  

* C/2003 K4 ( LINEAR )

2004年10月に近日点を通過しているが、近日点通過後の減光は遅く、10月24日にもまだ13.1等と、眼視で明るく見えていた(吉田誠一)。12月17日にもまだ14.4等と明るい(門田健一氏)。太陽から遠いので、今後もしばらく14等で眼視で見られそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21   2 26.99   -9  7.0   5.657   5.749    90   15.0  18:45 (  7, 46)  
Jan. 28   2 25.92   -8 30.3   5.837   5.813    83   15.1  18:51 ( 19, 45)  

* C/2004 Q2 ( Machholz )

2004年1月上旬の最盛期には、3.5等、視直径30分角という巨大な姿が、頭上高く、たいへん明るく見えた。その後は次第に暗くなり、9月3日には12.5等(Edwin van Dijk)、10月19日には13.8等(津村光則氏)まで暗くなった。再び明け方の空に現れて来た。12月27日には15等と、予報通りの明るさ(柏木周二氏)。眼視では13.9等以下で見えなかった(1月8日、吉田誠一)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  16 43.58   -0  8.4   5.168   4.667    54   15.3   5:37 (299, 34)  
Jan. 28  16 47.75   -0  5.3   5.149   4.735    60   15.3   5:34 (303, 38)  

* C/2005 B1 ( Christensen )

2006年2月に近日点を通過するが、期待されたほど増光しておらず、12月18日に15.7等(門田健一氏)。2006年暮れにかけて、長い間15〜16等で見える。北天を移動するため、日本からはずっと観測できる。5月頃までが最も明るいが、ずっと高度は30度以下と低い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  19 26.71   53 24.7   3.349   3.221    74   15.4   5:37 (223, 29)  
Jan. 28  19 51.13   53 40.6   3.366   3.215    72   15.4   5:34 (223, 29)  

* P/2004 VR8 ( LONEOS )

2004年11月に発見された時には18等と暗かったが、2005年初めにかけて、かなり急激に明るくなり、5月7日には16.0等に達した(門田健一氏)。明け方の空に再び現れて来た後もさらに増光し、11月22日には14.7等まで明るくなっている(門田健一氏)。眼視でも14.8等で見えている(1月8日、吉田誠一)。今後、春までしばらく15等を保つ。日本からは、夏に暗くなるまで、ずっと条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  13 54.27   11 59.3   2.292   2.618    98   15.5   5:37 (350, 67)  
Jan. 28  13 59.58   12  5.4   2.232   2.641   103   15.5   5:31 (  0, 67)  

* C/2005 N1 ( Juels-Holvorcem )

8月には11.4等に達した(8月12日、Juan Jose Gonzalez)。9月上旬からは暗くなっていくと思われたが、10月7日にもまだ11.8等と、明るい状態を保っていた(Juan Jose Gonzalez)。しばらく明け方の空に低かったため、その後は眼視で観測されていない。しかし、12月22日もまだ15.5等と明るい(門田健一氏)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  13 33.25   -5 31.2   2.170   2.490    97   15.6   5:33 (  0, 49)  
Jan. 28  13 30.07   -6 38.3   2.140   2.570   104   15.8   5:02 (  0, 48)  

* 71P/Clark

12月24日に18.2等(門田健一氏)と、この予報より1等ほど暗い。だが、これから明け方の空で急激に増光してくる。3月には13等で眼視でも見え始め、6月には11等に達する。近日点通過の頃に衝となり、最良の条件。だが、6月から9月までは、日本からの高度は13〜20度とたいへん低くなってしまう。再び高くなる頃には14等以下となり、眼視では見えないだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  15  3.24  -10 46.9   2.038   2.010    74   16.2   5:37 (332, 40)  
Jan. 28  15 17.61  -11 53.6   1.932   1.973    77   15.9   5:34 (336, 40)  

* C/2004 D1 ( NEAT )

ふつうの彗星より速いペースで増光して、12月13日には16.1等に達している(門田健一氏)。来年春にかけて、長期に渡って16等で条件良く見られる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  10 58.80   64 54.6   4.318   4.977   127   15.9   2:59 (180, 60)  
Jan. 28  10 56.56   65 37.8   4.312   4.976   127   15.9   2:29 (180, 59)  

* 101P/Chernykh

7月10日に17.0等で観測された後は、10月1日には15.0等と、予報通りに明るくなった(津村光則氏)。10月24日には、眼視でも13.5等で見えた(吉田誠一)。11月30日に、本体から20分角離れた位置に、18等の分裂核が見つかった。主核も暗くなり始め、現在は16等。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21   1 15.95    2 33.5   2.365   2.362    77   16.3  18:45 ( 38, 51)  
Jan. 28   1 26.51    3 48.6   2.449   2.368    73   16.4  18:51 ( 47, 49)  

* C/2004 K1 ( Catalina )

2005年春には、眼視でも14.3等で見えた(7月10日、Edwin van Dijk)。しばらく観測できなかったが、再び明け方の空に現れて来た。現在は16.7等(12月18日、門田健一氏)。門田健一氏によれば、アンチ・テールが見えている。2006春に再び条件良く観測できるが、16等止まり。その後は急に暗くなり、7月には18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  13 43.87    9  5.6   3.579   3.866    99   16.4   5:37 (356, 64)  
Jan. 28  13 37.37   10  1.2   3.476   3.897   108   16.4   5:09 (  0, 65)  

* C/2002 VQ94 ( LINEAR )

2006年2月に近日点を通過するが、木星よりも遠くにあるため、長期に渡って17等を保つ。北天を移動するため、2006年夏まで高い位置で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  15 31.69   65 39.1   6.552   6.798   100   16.7   5:37 (200, 55)  
Jan. 28  15 33.64   66  5.9   6.532   6.797   101   16.7   5:34 (196, 56)  

* P/2005 YQ127 ( LINEAR )

新周期彗星。11月から12月にかけて、16等で条件良く見えていたはず。現在は急激に減光中で、1月22日に16.8等(Giovanni Sostero)。3月には18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21   5 46.70   20  8.4   1.146   2.037   146   16.7  21:44 (  0, 75)  
Jan. 28   5 46.76   18 55.7   1.212   2.058   138   16.9  21:16 (  0, 74)  

* P/2005 XA54 ( LONEOS-Hill )

新彗星。2月から3月にかけて条件良く観測できる。1月7日に16.5等まで明るくなってきている(関勉氏)。急激に増光中なので、16等に達しそう。だが、その後はすぐに暗くなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  10  6.68    6  7.3   0.931   1.845   148   16.9   2:07 (  0, 61)  
Jan. 28  10  9.90    7 51.4   0.882   1.826   155   16.7   1:42 (  0, 63)  

* 60P/Tsuchinshan 2

10月初めに20等で予報通りの明るさで観測された後は急激に増光し、1月4日には16.9等に達している(S. Pastor, J. A. Reyes)。3月にかけて17等で条件良く見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  11 13.71   -3  5.4   0.988   1.785   129   16.8   3:14 (  0, 52)  
Jan. 28  11 15.08   -4 14.5   0.953   1.795   135   16.7   2:47 (  0, 51)  

* P/2005 R2 ( Van Ness )

9月10日に発見された当時は17等とかなり暗く報告されていた(M. E. Van Ness)が、急激に増光し、10月には12.8等と眼視でも見える明るさに達した(10月24日、吉田誠一)。だが、その後は急激に暗くなってきている。バーストで一時的に明るくなっていたようだ。現在は15.7等(12月28日、門田健一氏)で、すでに眼視では見えない。2004年に発見されなかったことから、平常光度は19等以下と思われる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21   1 52.05   23  6.9   2.859   3.079    93   16.8  18:45 ( 49, 73)  
Jan. 28   1 58.22   23 12.9   2.983   3.106    87   17.1  18:51 ( 62, 69)  

* 119P/Parker-Hartley

2004年の秋に17等に達した。しばらく観測できなかったが、再び17等で条件良く観測できるようになっている。最近は18等と、予報より1等ほど暗く報告されている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21   7 25.84   16 18.3   2.322   3.292   168   17.1  23:22 (  0, 71)  
Jan. 28   7 21.20   16 25.7   2.360   3.306   160   17.2  22:50 (  0, 71)  

* (944) Hidalgo

2004年秋には好条件となり、13等で眼視でも見えた。8月にいったん観測できなくなっていたが、再び明け方の空に現れて来た。4月末まで17等を保つが、その後はすぐに18等以下になり、去って行く。次回帰は2018年で、14.3等止まりである。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  13 40.30    6 22.1   3.458   3.749    99   17.2   5:37 (359, 61)  
Jan. 28  13 40.14    6 13.1   3.395   3.792   106   17.2   5:12 (  0, 61)  

* C/2005 R4 ( LINEAR )

9月に発見された時は18.5等と暗かったが、急激に増光し、11月27日には16.4等まで明るくなっている(大島雄二氏)。3月まで17等前後で見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21   3 18.76   18 45.1   4.758   5.200   111   17.2  19:16 (  0, 74)  
Jan. 28   3 13.26   18 38.2   4.884   5.197   103   17.3  18:51 (  7, 74)  

* C/2005 EL173 ( LONEOS )

2006年暮れから2007年初めにかけて、やや低空ながらも15.5等に達するだろう。この冬から春にかけては、17等で見える。1月上旬に約17.5等と観測されている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  10  9.17   -8 35.0   4.426   5.212   139   17.4   2:10 (  0, 46)  
Jan. 28  10  0.79   -8 46.9   4.324   5.174   146   17.3   1:34 (  0, 46)  

* C/2005 G1 ( LINEAR )

1月3日に17.6等と観測されている(門田健一氏)。5月にかけて18等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  15 21.57   58 11.5   4.733   4.969    98   17.5   5:37 (209, 61)  
Jan. 28  15 18.81   59 56.5   4.681   4.966   101   17.5   5:34 (201, 62)  

* C/2004 Q1 ( Tucker )

11月3日に17.3等(門田健一氏)と、予報通りにゆっくりと減光中。3月には18等以下になるが、それまでずっと高く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  13 32.01   36 52.9   4.404   4.824   109   17.5   5:31 (180, 88)  
Jan. 28  13 30.48   37 27.7   4.386   4.882   114   17.6   5:02 (180, 88)  

* 73P-B/Schwassmann-Wachmann 3

1995年のバーストで生じた分裂核の1つ。1月6日に19等で検出された。前回2001年と同じ明るさを保っている。1930年の発見以来76年ぶりに、5月14日に地球に0.067AUまで大接近する。主核より3等ほど暗いが、主核よりも地球に近づく。6等に達し、ダブルで肉眼彗星となるだろう。1月23日には17.8等まで明るくなってきている(門田健一氏)。5月の最接近までずっと条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  13  2.32   10 41.6   1.428   1.990   109   18.2   5:02 (  0, 66)  
Jan. 28  13 11.92   10 47.4   1.298   1.926   114   17.7   4:44 (  0, 66)  

* 171P/2005 R3 ( Spahr )

9月7日に17.3等(Filip Fratev)と、予報どおりの明るさで検出された。2月には18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  12 19.04   26  6.4   1.431   2.136   123   17.7   4:19 (  0, 81)  
Jan. 28  12 21.31   27 49.6   1.412   2.170   128   17.8   3:53 (  0, 83)  

* P/2005 K3 ( McNaught )

5月に発見された頃は16.8等だった(5月20日、R. H. McNaught)が、急激に増光し、13.7等で眼視でも見えるようになった(9月3日、Edwin van Dijk)。北天を移動するため、日本からはずっと高く観測できる。だが、現在は急激に減光中。12月17日には16.2等まで暗くなってきた(門田健一氏)。1月末には18等以下になってしまう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21   4  8.07   44 37.7   1.511   2.221   124   17.7  20:06 (180, 80)  
Jan. 28   4 14.12   43 33.7   1.616   2.266   119   18.0  19:44 (180, 81)  

* C/2005 W2 ( Christensen )

新彗星だが、12月から1月にかけて18等止まりと暗い。だが、大島雄二氏の観測では、11月27日に16.5等と、この予報よりかなり明るい。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21   3 33.68   33  4.1   2.808   3.378   117   17.8  19:31 (  0, 88)  
Jan. 28   3 36.97   32 46.9   2.883   3.368   111   17.9  19:07 (  0, 88)  

* 65P/Gunn

衝となった11月には17.7等で観測された(11月3日、門田健一氏)。2月には18等以下になるが、1年後の冬にも再び18等で観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21   3 22.07   17 36.2   4.135   4.595   111   17.8  19:19 (  0, 73)  
Jan. 28   3 22.34   17 45.6   4.249   4.602   104   17.9  18:52 (  0, 73)  

* 99P/Kowal 1

2006年春に17.7等で観測できる。2007年春にも17.5等で観測できるが、やや高度が低くなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 21  11 40.40    5 57.3   4.243   4.904   127   18.0   3:40 (  0, 61)  
Jan. 28  11 39.40    6  5.5   4.153   4.897   134   17.9   3:12 (  0, 61)  

---------------------------------------------------------------------

Copyright(C) Seiichi Yoshida (comet@aerith.net). All rights reserved.