今週の明るい彗星 (2006年1月28日:北半球版)

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Updated on January 30, 2006
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。

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* C/2006 A1 ( Pojmanski )

南半球のASASで発見された新彗星。1月6日には10.5等だった(John Drummond)が、急激に増光して、現在は7.2等に達している(1月27日、David Seargent)。2月下旬に太陽に0.6AUまで接近する。当初の予報より2等ほど明るく、5等に達するだろう。南半球では、3月始めまで観測できるが、1月下旬以降はずっと高度が約15度とかなり低い。北半球では3月始めから5.5等で見えるようになり、明け方の空で次第に暗くなっていく。5月までは眼視で見えそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  20 38.58  -56 39.5   1.272   0.789    38    7.3   5:34 (320,-33)  
Feb.  4  20 26.05  -51 39.9   1.163   0.691    36    6.6   5:30 (316,-27)  

* C/2005 E2 ( McNaught )

2005年3月に発見された頃は16.4等だった(3月12日、R. H. McNaught)が、順調に増光し、8月には12.2等で眼視で見え始めた(8月3日、Juan Jose Gonzalez)。現在は9.9等(1月21日、Juan Jose Gonzalez)。以前は小さくかなり鋭かったが、今はふつうの拡散した彗星状。1月から3月にかけて10等に達する。南半球では秋まで見えない。日本からは、1月からはゆっくりと高度が下がり、4月には低すぎて見えなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  22 58.73   -2  2.5   2.226   1.564    37   10.1  18:51 ( 74, 19)  
Feb.  4  23 17.20    0 50.9   2.230   1.544    35   10.0  18:57 ( 79, 18)  

* C/2004 B1 ( LINEAR )

春に9等に達すると期待されていたが、8月1日に13.9等、10月27日にもまだ11.7等と、予想より遥かに暗い(Michael Mattiazzo)。増光がかなり鈍いタイプの彗星のようだ。11等止まりと思われる。日本からは3月下旬まで見えないが、それ以降は、暗くなっていく様子をずっと観測できるようになる。南半球でも、1月から2月にかけては低すぎて見えない。12月9日には13.3等(Andrew Pearce)と、逆に暗くなってきた?

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  20 26.32  -42 17.1   2.456   1.609    24   11.4   5:34 (305,-27)  
Feb.  4  20 28.49  -39 41.6   2.441   1.603    25   11.4   5:30 (304,-22)  

* C/2003 WT42 ( LINEAR )

ふつうの彗星より速いペースで増光して、10月には13.5等で眼視でも見えるようになった(10月24日、吉田誠一)。現在は13.2等(12月22日、Juan Jose Gonzalez)。小さく集光が強い。遠方の彗星のため、これから2006年6月まで、長期に渡って13.5等で条件良く見られそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  10  5.00   52 40.2   4.409   5.220   141   13.5   1:38 (180, 72)  
Feb.  4  10  1.54   53  1.0   4.403   5.215   141   13.5   1:07 (180, 72)  

* 29P/Schwassmann-Wachmann 1

5月からしばらく15等前後と暗い状態が続き、眼視では見えない状態が続いていた。だが、9月9日にバーストを起こし、13等まで明るくなった(Stephane Garro)。11月2日には再びバーストし、12.5等に達した(Piotr Guzik)。その後は14〜15等とやや暗い状態が続いている。1月18日にも、眼視では14.0等以下で見えない(Vitali Nevski)。だが、1月20日に新しいバーストを起こした。現在は、CCDでは14.3等で非常に集光が鋭く(1月25日、Toni Scarmato)、眼視では拡散状だが13.6等で見えている(1月26日、Vitali Nevski)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28   1 49.87   21 21.6   5.781   5.785    85   13.5  18:51 ( 62, 66)  
Feb.  4   1 52.75   21 25.4   5.893   5.786    78   13.6  18:57 ( 71, 60)  

* 73P/Schwassmann-Wachmann 3

10月22日に19.3等で検出された(C. W. Hergenrother)。1930年の発見以来76年ぶりに、5月12日に地球に0.08AUまで大接近する。2等まで明るくなると期待されていたが、実際には前回帰より1.5等ほど暗くなっていた。それでも、最大で3.5等になり、肉眼でも見られるだろう。1月21日には15.2等まで明るくなってきている(門田健一氏)。5月の最接近までずっと条件良く観測できる。急激に増光し、1月下旬には14等で眼視でも見え始めるだろう。B核(F核)は、これより3等ほど暗い。E核はまだ検出されていないが、前回2001年には近日点前に減光していったので、すでに消滅している可能性もある。彗星の接近に合わせて、2006年5月から6月にかけて、1930年に見られたうしかい座流星群が再び突発出現するかもしれない。2月5日から7日にかけて、C/2004 K1にかなり接近する。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  13 14.17   10 29.8   1.295   1.917   113   14.6   4:46 (  0, 65)  
Feb.  4  13 23.89   10 42.5   1.170   1.852   118   14.2   4:28 (  0, 66)  

* (60558) 2000 EC98

2004年までは21等以下と極めて暗いセントール型の小惑星だった。だが、2005年12月30日に17.5等まで増光し、コマが観測され、彗星であることが判明した。1月7日には14.8等と、更に明るくなっている(門田健一氏)。眼視でも14.4等で見える(1月8日、吉田誠一)。スパイラル状の奇妙な惑星状星雲のような姿が写る。眼視では拡散状。一時的なバーストと思われ、今後の光度変化は予断を許さない。近日点通過は2015年で、太陽に5.9AUまで近づくため、計算上は、今より4等も明るくなる。だが、前回1980年の出現時の観測も見つかったが、おそらく暗い小惑星状であったと思われる。そのため、2015年までには元の明るさに戻り、17等止まりだろう。2週間が経ったが、1月24日にもまだ14.7等と明るい(Ernesto Guido and Giovanni Sostero)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  13 19.04   -6 26.7  12.697  13.021   107   14.4   4:51 (  0, 49)  
Feb.  4  13 18.83   -6 23.9  12.572  13.009   114   14.4   4:23 (  0, 49)  

* C/2003 K4 ( LINEAR )

2004年10月に近日点を通過しているが、近日点通過後の減光は遅く、10月24日にもまだ13.1等と、眼視で明るく見えていた(吉田誠一)。12月17日にもまだ14.4等と明るい(門田健一氏)。太陽から遠いので、今後もしばらく14等で眼視で見られそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28   2 25.92   -8 30.3   5.837   5.813    83   15.1  18:51 ( 19, 45)  
Feb.  4   2 25.45   -7 53.3   6.016   5.877    77   15.2  18:57 ( 31, 42)  

* C/2004 Q2 ( Machholz )

2004年1月上旬の最盛期には、3.5等、視直径30分角という巨大な姿が、頭上高く、たいへん明るく見えた。その後は次第に暗くなり、9月3日には12.5等(Edwin van Dijk)、10月19日には13.8等(津村光則氏)まで暗くなった。再び明け方の空に現れて来た。12月27日には15等と、予報通りの明るさ(柏木周二氏)。眼視では13.9等以下で見えなかった(1月8日、吉田誠一)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  16 47.75   -0  5.3   5.149   4.735    60   15.3   5:34 (303, 38)  
Feb.  4  16 51.41    0  1.0   5.124   4.802    65   15.4   5:30 (308, 41)  

* C/2005 B1 ( Christensen )

2006年2月に近日点を通過するが、期待されたほど増光しておらず、12月18日に15.7等(門田健一氏)。2006年暮れにかけて、長い間15〜16等で見える。北天を移動するため、日本からはずっと観測できる。5月頃までが最も明るいが、ずっと高度は30度以下と低い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  19 51.13   53 40.6   3.366   3.215    72   15.4   5:34 (223, 29)  
Feb.  4  20 15.16   53 51.8   3.390   3.210    71   15.5   5:30 (222, 29)  

* P/2004 VR8 ( LONEOS )

2004年11月に発見された時には18等と暗かったが、2005年初めにかけて、かなり急激に明るくなり、5月7日には16.0等に達した(門田健一氏)。明け方の空に再び現れて来た後もさらに増光し、11月22日には14.7等まで明るくなっている(門田健一氏)。眼視でも14.8等で見えている(1月8日、吉田誠一)。今後、春までしばらく15等を保つ。日本からは、夏に暗くなるまで、ずっと条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  13 59.58   12  5.4   2.232   2.641   103   15.5   5:31 (  0, 67)  
Feb.  4  14  3.74   12 17.5   2.175   2.664   109   15.5   5:08 (  0, 67)  

* 71P/Clark

12月24日に18.2等(門田健一氏)と、この予報より1等ほど暗い。だが、これから明け方の空で急激に増光してくる。3月には13等で眼視でも見え始め、6月には11等に達する。近日点通過の頃に衝となり、最良の条件。だが、6月から9月までは、日本からの高度は13〜20度とたいへん低くなってしまう。再び高くなる頃には14等以下となり、眼視では見えないだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  15 17.61  -11 53.6   1.932   1.973    77   15.9   5:34 (336, 40)  
Feb.  4  15 32.19  -12 58.2   1.827   1.937    81   15.6   5:30 (339, 40)  

* 32P/Comas Sola

すでにかなり遠ざかり、予報では19等のはずだった。実際、1月8日には18.3等と暗かった(門田健一氏)。しかし、予想外のバーストを起こし、1月27日には15.7等まで明るくなっている(門田健一氏)。ほぼ恒星状の強い集光がある。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  14 56.72   -8 56.5   3.108   3.152    83   15.7   5:34 (341, 44)  
Feb.  4  15  0.79   -9 12.5   3.044   3.192    89   15.9   5:30 (348, 45)  

* C/2004 D1 ( NEAT )

ふつうの彗星より速いペースで増光して、12月13日には16.1等に達している(門田健一氏)。来年春にかけて、長期に渡って16等で条件良く見られる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  10 56.56   65 37.8   4.312   4.976   127   15.9   2:29 (180, 59)  
Feb.  4  10 53.16   66 13.8   4.316   4.975   127   15.9   1:58 (180, 59)  

* C/2005 N1 ( Juels-Holvorcem )

8月には11.4等に達した(8月12日、Juan Jose Gonzalez)。9月上旬からは暗くなっていくと思われたが、10月7日にもまだ11.8等と、明るい状態を保っていた(Juan Jose Gonzalez)。しばらく明け方の空に低かったため、その後は眼視で観測されていない。現在は、16.2等まで暗くなってきた(1月11日、門田健一氏)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  13 30.07   -6 38.3   2.140   2.570   104   16.2   5:02 (  0, 48)  
Feb.  4  13 25.39   -7 39.1   2.113   2.649   112   16.3   4:30 (  0, 47)  

* C/2004 K1 ( Catalina )

2005年春には、眼視でも14.3等で見えた(7月10日、Edwin van Dijk)。しばらく観測できなかったが、再び明け方の空に現れて来た。現在は16.7等(12月18日、門田健一氏)。門田健一氏によれば、アンチ・テールが見えている。2006春に再び条件良く観測できるが、16等止まり。その後は急に暗くなり、7月には18等以下になる。2月5日から7日にかけて、73PのC核、B核に相次いで接近する。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  13 37.37   10  1.2   3.476   3.897   108   16.4   5:09 (  0, 65)  
Feb.  4  13 29.52   11  3.4   3.382   3.928   116   16.4   4:34 (  0, 66)  

* 101P/Chernykh

7月10日に17.0等で観測された後は、10月1日には15.0等と、予報通りに明るくなった(津村光則氏)。10月24日には、眼視でも13.5等で見えた(吉田誠一)。11月30日に、本体から20分角離れた位置に、18等の分裂核が見つかった。主核も暗くなり始め、現在は16等。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28   1 26.51    3 48.6   2.449   2.368    73   16.4  18:51 ( 47, 49)  
Feb.  4   1 37.53    5  4.5   2.534   2.377    69   16.5  18:57 ( 54, 47)  

* P/2005 XA54 ( LONEOS-Hill )

新彗星。ほぼ恒星状。2月から3月にかけて条件良く観測できる。1月7日に16.5等まで明るくなってきている(関勉氏)。急激に増光中なので、16等に達しそう。だが、その後はすぐに暗くなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  10  9.90    7 51.1   0.883   1.827   155   16.7   1:42 (  0, 63)  
Feb.  4  10 12.23    9 55.7   0.844   1.811   163   16.5   1:17 (  0, 65)  

* C/2002 VQ94 ( LINEAR )

2006年2月に近日点を通過するが、木星よりも遠くにあるため、長期に渡って17等を保つ。北天を移動するため、2006年夏まで高い位置で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  15 33.64   66  5.9   6.532   6.797   101   16.7   5:34 (196, 56)  
Feb.  4  15 34.46   66 35.3   6.514   6.797   102   16.7   5:30 (192, 57)  

* 60P/Tsuchinshan 2

10月初めに20等で予報通りの明るさで観測された後は急激に増光し、1月4日には16.9等に達している(S. Pastor, J. A. Reyes)。3月にかけて17等で条件良く見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  11 15.08   -4 14.5   0.953   1.795   135   16.7   2:47 (  0, 51)  
Feb.  4  11 14.70   -5 11.2   0.924   1.808   142   16.8   2:20 (  0, 50)  

* P/2005 YQ127 ( LINEAR )

新彗星。11月から12月にかけて、16等で条件良く見えていたはず。現在は急激に減光中で、1月22日に16.8等(Giovanni Sostero)。3月には18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28   5 46.76   18 55.7   1.212   2.058   138   16.9  21:16 (  0, 74)  
Feb.  4   5 48.45   17 53.6   1.287   2.080   132   17.0  20:50 (  0, 73)  

* (944) Hidalgo

2004年秋には好条件となり、13等で眼視でも見えた。8月にいったん観測できなくなっていたが、再び明け方の空に現れて来た。4月末まで17等を保つが、その後はすぐに18等以下になり、去って行く。次回帰は2018年で、14.3等止まりである。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  13 40.14    6 13.1   3.395   3.792   106   17.2   5:12 (  0, 61)  
Feb.  4  13 39.04    6  8.2   3.335   3.835   113   17.1   4:44 (  0, 61)  

* P/2005 R2 ( Van Ness )

9月10日に発見された当時は17等とかなり暗く報告されていた(M. E. Van Ness)が、急激に増光し、10月には12.8等と眼視でも見える明るさに達した(10月24日、吉田誠一)。だが、その後は急激に暗くなってきている。バーストで一時的に明るくなっていたようだ。1月のCCD観測では、すでに17〜18等まで暗くなっている。Toni Scarmatoの観測では、1月25日に16.0等と報告されているが、DC=1と、極めて拡散してしまっている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28   1 58.22   23 12.9   2.983   3.106    87   17.1  18:51 ( 62, 69)  
Feb.  4   2  5.00   23 23.2   3.107   3.132    82   17.4  18:57 ( 71, 64)  

* 119P/Parker-Hartley

2004年の秋に17等に達した。しばらく観測できなかったが、再び17等で条件良く観測できるようになっている。最近は18等と、予報より1等ほど暗く報告されている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28   7 21.20   16 25.7   2.360   3.306   160   17.2  22:50 (  0, 71)  
Feb.  4   7 17.19   16 33.6   2.410   3.319   153   17.2  22:18 (  0, 72)  

* 73P-B/Schwassmann-Wachmann 3

1995年のバーストで生じた分裂核の1つ。1月6日に19等で検出された。前回2001年と同じ明るさを保っている。1930年の発見以来76年ぶりに、5月14日に地球に0.067AUまで大接近する。主核より3等ほど暗いが、主核よりも地球に近づく。6等に達し、ダブルで肉眼彗星となるだろう。1月23日には17.8等まで明るくなってきている(門田健一氏)。5月の最接近までずっと条件良く観測できる。2月5日から7日にかけて、C/2004 K1にかなり接近する。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  13 11.92   10 47.4   1.298   1.926   114   17.7   4:44 (  0, 66)  
Feb.  4  13 21.34   11  2.4   1.173   1.861   118   17.2   4:26 (  0, 66)  

* C/2005 EL173 ( LONEOS )

2006年暮れから2007年初めにかけて、やや低空ながらも15.5等に達するだろう。この冬から春にかけては、17等で見える。1月上旬に約17.5等と観測されている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  10  0.79   -8 46.9   4.324   5.174   146   17.3   1:34 (  0, 46)  
Feb.  4   9 51.76   -8 53.2   4.241   5.137   152   17.2   0:57 (  0, 46)  

* C/2005 R4 ( LINEAR )

9月に発見された時は18.5等と暗かったが、急激に増光し、11月27日には16.4等まで明るくなっている(大島雄二氏)。3月まで17等前後で見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28   3 13.26   18 38.2   4.884   5.197   103   17.3  18:51 (  7, 74)  
Feb.  4   3  8.73   18 33.8   5.016   5.194    94   17.3  18:57 ( 35, 71)  

* C/2005 G1 ( LINEAR )

1月3日に17.6等と観測されている(門田健一氏)。5月にかけて18等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  15 18.81   59 56.5   4.681   4.966   101   17.5   5:34 (201, 62)  
Feb.  4  15 14.21   61 46.5   4.635   4.964   103   17.5   5:30 (192, 62)  

* C/2004 Q1 ( Tucker )

11月3日に17.3等(門田健一氏)と、予報通りにゆっくりと減光中。3月には18等以下になるが、それまでずっと高く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  13 30.48   37 27.7   4.386   4.882   114   17.6   5:02 (180, 88)  
Feb.  4  13 28.02   38  3.6   4.375   4.940   119   17.6   4:33 (180, 87)  

* 171P/2005 R3 ( Spahr )

9月7日に17.3等(Filip Fratev)と、予報どおりの明るさで検出された。2月には18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  12 21.31   27 49.6   1.412   2.170   128   17.8   3:53 (  0, 83)  
Feb.  4  12 21.70   29 35.7   1.402   2.205   134   17.9   3:26 (  0, 85)  

* C/2005 W2 ( Christensen )

新彗星だが、12月から1月にかけて18等止まりと暗い。だが、大島雄二氏の観測では、11月27日に16.5等と、この予報よりかなり明るい。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28   3 36.97   32 46.9   2.883   3.368   111   17.9  19:07 (  0, 88)  
Feb.  4   3 41.29   32 32.5   2.963   3.360   105   17.9  18:57 ( 49, 86)  

* 99P/Kowal 1

2006年春に17.7等で観測できる。2007年春にも17.5等で観測できるが、やや高度が低くなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28  11 39.40    6  5.5   4.153   4.897   134   17.9   3:12 (  0, 61)  
Feb.  4  11 37.79    6 17.1   4.073   4.891   142   17.9   2:43 (  0, 61)  

* 65P/Gunn

衝となった11月には17.7等で観測された(11月3日、門田健一氏)。2月には18等以下になるが、1年後の冬にも再び18等で観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Jan. 28   3 22.34   17 45.6   4.249   4.602   104   17.9  18:52 (  0, 73)  
Feb.  4   3 23.35   17 57.4   4.366   4.610    98   18.0  18:57 ( 24, 72)  

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