今週の明るい彗星 (2006年4月29日:北半球版)

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Updated on April 27, 2006
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。

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* 73P-C/Schwassmann-Wachmann 3

4月19日には8.5等(John Bortle)と、すでに双眼鏡でもかなり明るく見えるようになっている。非常に集光が強く、恒星状の核から、幅広い尾が伸びている様子が眼視でもはっきり分かる。ただ、4月になってからは、この予報より明らかに暗く報告されており、増光が鈍くなってしまった。1930年の発見以来76年ぶりに、5月12日に地球に0.08AUまで大接近する。最大で4等になり、肉眼でも見られると期待されていたが、もっと暗いだろう。5月の最接近までは非常に条件が良い。現在、C核、B核、G核の合計3つの核が明るく見えている。また、CCDでは、N核、R核、AP核、AS核の4つの核が16〜17等で写る。彗星の接近に合わせて、5月から6月にかけて、1930年に見られたうしかい座流星群が再び突発出現するかもしれない。但し、計算上は地球はダストトレイルと遭遇しない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  16 24.82   31  5.0   0.140   1.096   126    6.1   1:56 (  0, 86)  
May   6  18  5.24   33 46.1   0.096   1.048   111    5.0   3:06 (  0, 89)  

* 73P-B/Schwassmann-Wachmann 3

3月末まで予想通りに順調に明るくなってきた。3月31日には11.9等だった(吉田誠一)。ところが、4月2日に予想外のバーストを起こし、9.2等に達し(4月7日、Maciej Reszelski)、C核とほぼ同じ明るさになった。4月上旬は極端に集光が強く、恒星状の核がはっきり見えていた。現在はバーストが収まり、拡散した彗星状に見える。だが、明るさはずっと横ばいで、現在は9.1等(4月17日、Bjorn H. Granslo)。核は生き残っているので、今後は増光していくだろう。5月の最接近では、当初の予報通り、5.5〜6等に達しそう。4月下旬には、核が分裂し、再びバーストを起こしているので、今後の光度変化は要注目。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  15 48.73   33 31.3   0.145   1.102   128    8.1   1:20 (  0, 88)  
May   6  17  8.68   39  9.0   0.097   1.054   115    6.8   2:10 (180, 86)  

* 73P-G/Schwassmann-Wachmann 3

4月2日には15.9等とまだ暗かったが、4月5日から急激に増光し、12.2等と眼視でも見えるほど明るくなった(4月7日、Andreas Kammerer)。4月17日にもまだ11.7等と明るい(吉田誠一)。ほどよく集光している。このままの明るさを保てば、5月の最接近では8等に達する。ただ、3月末には分裂を起こし、核が二重に見えていた。現在の明るさが分裂による一時的なバーストであれば、今後は暗くなってしまう可能性もある。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  15 42.40   33 52.8   0.146   1.104   128   10.3   1:14 (  0, 89)  
May   6  16 57.98   39 55.4   0.097   1.056   116    9.2   1:59 (180, 85)  

* C/2005 E2 ( McNaught )

昨年の8月からずっと低空に眼視で見え続けている彗星。12月から3ヵ月も、ずっと10等を保っている。まもなく夕空に低すぎて見えなくなる。8月下旬に再び13.5等で明け方の空に現れる。10月には高度も高くなり、眼視でも再び14等で見られそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29   3 35.31   30 46.0   2.641   1.760    23   11.0  20:16 (125,  5)  
May   6   3 58.35   31 59.2   2.707   1.809    21   11.1  20:24 (127,  4)  

* C/2006 A1 ( Pojmanski )

2月末から3月初めにかけて、最大で5.2等に達した。3月中は、減光のペースは緩やかだったが、4月に入ってからは減光が速くなった。現在は10.2等(4月21日、Juan Jose Gonzalez)。4月初めまでは良く集光していたが、現在はかなり拡散している。日本からは、今後は暗くなるまでずっと条件良く観測できる。明け方の空で次第に暗くなっていく。5月末には13等以下となりそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29   0 29.79   62  3.0   1.825   1.441    51   11.1   3:39 (212, 28)  
May   6   0 53.81   63 38.0   1.966   1.551    51   11.7   3:29 (210, 28)  

* C/2004 B1 ( LINEAR )

最大で9等になると期待されていたが、かなり増光が鈍く、予想より遥かに暗い。昨年秋には南半球で10等で見えるはずだったが、実際には12〜13等だった。その後、南半球でも1月から2月にかけては低すぎて見えなかったため、観測が極めて少なかった。だが、日本からもようやく明け方の空に見え始めた。今後は秋まで条件良く観測できる。現在は12.8等(4月23日、Juan Jose Gonzalez)。しばらく12等と明るく見えそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  19 45.42   -1 20.3   1.481   1.927    99   11.7   3:39 (322, 47)  
May   6  19 28.52    3 53.3   1.411   1.979   108   11.7   3:29 (330, 55)  

* 71P/Clark

3月31日には13.0等以下で、眼視では見えなかった(吉田誠一)。だが、4月9日には13.4等と明るく報告されている。まもなく眼視でも見え始めるだろう。6月には12等に達する。近日点通過の頃に衝となり、最良の条件。だが、6月から9月までは、日本からの高度は13〜20度とたいへん低くなってしまう。再び高くなる頃には14等以下となり、眼視では見えないだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  18 31.73  -24 53.6   0.834   1.607   121   12.8   3:39 (353, 30)  
May   6  18 44.84  -26 10.4   0.781   1.592   125   12.6   3:29 (355, 29)  

* 73P/Schwassmann-Wachmann 3 (fainter fragments)

明るく見えているC核、B核、G核の他に、約40個もの暗い核が発見されている。現在は、N核、R核、AP核、AS核の4つの核が16〜17等と明るい。これ以外の核はかなり暗い。いずれも小さい破片のため、光度変化は不安定。再分裂したり、すでに減光している核もある。だが逆に、急激に増光するかもしれないので、注意が必要。5月の最接近時では、一部の核は眼視でも見えると思われる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  15 35.44   34 10.8   0.149   1.106   128   14.8   1:07 (  0, 89)  
May   6  16 45.04   40 31.3   0.099   1.058   117   13.7   1:46 (180, 85)  

* C/2003 WT42 ( LINEAR )

ふつうの彗星より速いペースで増光して、10月には13.5等で眼視でも見えるようになった(10月24日、吉田誠一)。現在も13.6等と明るい(4月17日、Maciej Reszelski)。小さく集光が強い。遠方の彗星のため、これから2006年6月まで、長期に渡って13.5等で条件良く見られそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29   9 42.98   48  4.7   5.061   5.193    91   13.7  20:16 (143, 73)  
May   6   9 45.96   47  9.5   5.149   5.195    86   13.8  20:24 (132, 69)  

* 29P/Schwassmann-Wachmann 1

2005年中はあまり増光しなかったが、2006年の初めには12〜13等と明るいことが多かった。現在は観測不可能。7月に再び明け方の空に現れ、秋から冬にかけて条件良く観測できるようになる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29   2 52.28   24 49.4   6.784   5.804    12   13.9  20:16 (126, -6)  
May   6   2 58.33   25 12.7   6.800   5.806     8   13.9  20:24 (131,-11)  

* 41P/Tuttle-Giacobini-Kresak

1995年、2001年と、連続して6等以上の大バーストを起こしている。予報では14等止まりだが、今回も予報通りにはいかないだろう。突発的な増光を見せて、眼視で見えるようになる可能性は高い。順調に増光しており、4月20日には14.5等(津村光則氏)と、すでにこの予報より明るくなってきている。4月17日には13.5等以下で見えなかった(Piotr Guzik)が、まもなく眼視でも見え始めるだろう。今回は地球にあまり近づかないが、6月に最大光度となり、秋に暗くなるまで、ずっと夕空で観測できる。5月以降は、高度30度と、同じような位置に見え続ける。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29   7  7.90   24 59.9   1.159   1.201    66   15.3  20:16 ( 93, 43)  
May   6   7 29.64   25 18.7   1.139   1.159    64   14.9  20:24 ( 95, 40)  

* 102P/Shoemaker 1

前回の1999年は条件が悪く観測されなかったが、今回は近日点通過後に条件が良くなる。6月から8月にかけて14.5等に達するだろう。まだ見えないが、5月には明け方の空に昇って来る。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  23 58.44    0 27.4   2.686   2.001    38   15.2   3:39 (271,  2)  
May   6   0 11.34    2 56.3   2.632   1.992    41   15.1   3:29 (269,  4)  

* 117P/Helin-Roman-Alu 1

2005年の春には14等に達し、眼視でも13.8等で見えた(7月8日、Reinder J. Bouma)。2006年は、夏に再び同じような条件になる。やや低空だが、14等に達しそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  22  5.37  -20  1.9   3.258   3.105    72   15.4   3:39 (304, 11)  
May   6  22 13.11  -19 39.2   3.175   3.112    77   15.4   3:29 (306, 13)  

* 4P/Faye

4月21日に16.6等と、予想通りに明るくなっている。現在はまだ明け方の空に低いが、今後は明け方の空に高くなりながら、急激に明るくなっていく。6月には14等となり、眼視で見え始めるだろう。秋から冬にかけて8.5等に達し、最高の条件で観測できる。2007年4月まで14等を保ち、長期に渡って眼視で見え続ける。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  22 35.05   -1 34.5   2.860   2.494    58   16.0   3:39 (285, 17)  
May   6  22 46.22   -0 24.3   2.747   2.452    62   15.7   3:29 (285, 20)  

* 98P/Takamizawa

4月2日に15.5等(門田健一氏)と、意外に明るい。ただ、6月まではかなり高度が低い。暗くなり始めてから、ようやく高くなってくる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  22 24.40  -11 19.4   1.919   1.746    64   15.8   3:39 (294, 13)  
May   6  22 40.33  -10 28.1   1.886   1.768    67   15.8   3:29 (294, 14)  

* C/2004 Q2 ( Machholz )

2004年1月上旬の最盛期には、3.5等、視直径30分角という巨大な姿が、頭上高く、たいへん明るく見えた。その後は次第に暗くなり、すでに眼視では見えなくなったが、CCDではまだ15.8等と明るい(3月30日、吉本勝己氏)。10月に18等以下になるまで、ずっと追跡できるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  16 47.90    3  5.0   4.775   5.588   140   15.9   2:22 (  0, 58)  
May   6  16 43.96    3 14.0   4.788   5.651   145   15.9   1:50 (  0, 58)  

* 174P/(60558) 2000 EC98 ( Echeclus )

2004年までは21等以下と極めて暗いセントール型の小惑星だった。だが、2005年12月30日に17.5等まで増光し、コマが観測され、彗星であることが判明した。1月7日には14.8等と、更に明るくなった(門田健一氏)。眼視でも14.4等で見えた(1月8日、吉田誠一)。4月16日にもまだ15.7等の明るさを保っている(津村光則氏)。現在は、バーストで放出された物質が核から離れて見える。一時的なバーストなので、近いうちに元通り、21等まで暗くなるだろう。近日点通過は2015年で、太陽に5.9AUまで近づくが、17等止まりだろう。だが、再びバーストを起こすかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  13  3.48   -4 38.2  11.921  12.860   157   16.2  22:34 (  0, 50)  
May   6  13  2.03   -4 29.2  11.958  12.847   150   16.3  22:05 (  0, 50)  

* C/2004 D1 ( NEAT )

ふつうの彗星より速いペースで増光して、2月9日には15.8等に達している(門田健一氏)。来年春にかけて、長期に渡って16等で条件良く見られる。眼視では13.9等以下で見えなかった(3月31日、吉田誠一)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  10 19.33   61 36.2   4.904   5.010    90   16.3  20:16 (173, 63)  
May   6  10 22.29   60 30.2   4.978   5.017    86   16.3  20:24 (164, 63)  

* C/2005 L3 ( McNaught )

木星よりも遠くにあるため、長期に渡って観測できる。2006年はまだ暗く、やや高度も低い。だが、2007年から2008年にかけて、14.5〜15等まで明るくなると予想されている。高度も高くなるので、眼視でも見えるようになるかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  20 28.39  -24 54.7   6.990   7.150    95   16.4   3:39 (325, 21)  
May   6  20 26.21  -24 49.6   6.837   7.121   102   16.3   3:29 (330, 23)  

* C/2005 B1 ( Christensen )

3月13日に16.0等(門田健一氏)。2005年の初めから約1年間16〜16.5等を保った。しばらく低かったが、今後は高くなっていく。秋に条件が良くなるまでは、17等を保つ。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  23 53.32   53 47.6   3.830   3.264    49   16.6   3:39 (223, 29)  
May   6   0  5.11   53 50.2   3.844   3.277    49   16.7   3:29 (223, 30)  

* C/2005 K1 ( Skiff )

2005年春から夏にかけて、CCDで16等、眼視でも14等で見えた彗星。再び明け方の空に現れて来た。2006年も春から夏にかけて16.5等で観測できる。ただ、2005年よりはやや高度は低い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  19 47.64   -4 41.7   3.653   3.955   100   16.7   3:39 (324, 44)  
May   6  19 46.96   -5 32.5   3.565   3.977   106   16.7   3:29 (330, 45)  

* P/2004 VR8 ( LONEOS )

2004年11月に発見された時には18等と暗かったが、2005年初めにかけて、かなり急激に明るくなり、5月7日には16.0等に達した(門田健一氏)。明け方の空に再び現れて来た後もさらに増光し、11月22日には14.7等まで明るくなった(門田健一氏)。眼視でも14.4等と明るく見えた(3月29日、Maciej Reszelski)。だが、CCDではすでに16.6等まで暗くなっている(4月20日、津村光則氏)。日本からは、夏に暗くなるまで、ずっと条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  13 30.35   14 27.9   2.087   2.991   148   16.7  23:00 (  0, 69)  
May   6  13 25.79   13 52.8   2.153   3.021   143   16.9  22:28 (  0, 69)  

* C/2002 VQ94 ( LINEAR )

木星よりも遠くにあるため、長期に渡って16.5〜17等を保つ。北天を移動するため、2006年夏まで高い位置で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  14  6.17   68 51.4   6.625   6.817    96   16.7  23:35 (180, 56)  
May   6  13 55.94   68 12.3   6.662   6.821    94   16.7  22:58 (180, 57)  

* C/2006 CK10 ( Catalina )

近日点の頃は見えないが、春と秋に、17等で条件良く見られる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29   6 57.89   53 38.8   2.125   1.942    65   17.0  20:16 (133, 47)  
May   6   6 48.69   50 54.4   2.234   1.905    58   17.0  20:24 (130, 40)  

* C/2004 K1 ( Catalina )

2005年春には、眼視でも14.3等で見えた(7月10日、Edwin van Dijk)。現在は16.6等(2月5日、門田健一氏)。12月から4月始めまでずっと16.5等を保ったが、今後は急に暗くなり、7月には18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  11  4.66   20 15.9   3.757   4.349   119   17.1  20:35 (  0, 75)  
May   6  10 56.79   20  8.3   3.910   4.387   111   17.2  20:24 ( 21, 74)  

* (944) Hidalgo

2004年秋には好条件となり、13等で眼視でも見えた。8月にいったん観測できなくなっていたが、再び明け方の空に現れて来た。4月末まで17等を保つが、その後はすぐに18等以下になり、去って行く。次回帰は2018年で、14.3等止まりである。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  12 37.92    5 55.6   3.461   4.338   146   17.2  22:08 (  0, 61)  
May   6  12 33.46    5 37.2   3.563   4.379   139   17.4  21:36 (  0, 61)  

* P/2005 XA54 ( LONEOS-Hill )

12月初めに発見された当時は18.5等と暗かったが、1月中旬には17等まで増光した。その後、1月中旬からは極端に急激に明るくなり、2月下旬には眼視でも14.0等と、かなり明るく見えていた(2月27日、吉田誠一)。たいへん集光が強く、恒星状に近い。現在は急激に減光中と思われる。だが、4月20日もまだ16.4等(津村光則氏)と、この予報より明るい。もうしばらく明るさを保つかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  11  3.46   25 48.3   1.180   1.865   116   17.4  20:35 (  0, 81)  
May   6  11 13.44   25  3.5   1.254   1.889   112   17.7  20:24 (  8, 80)  

* 99P/Kowal 1

現在は17等と、この予報より少し明るく報告されている。2007年春にも同じような明るさで観測できるが、やや高度が低くなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 29  11  5.55    8 55.6   4.164   4.819   125   17.5  20:36 (  0, 64)  
May   6  11  5.03    8 51.6   4.248   4.814   118   17.5  20:24 (  9, 64)  

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