今週の明るい彗星 (2011年1月8日：南半球版)

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先週 北半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、南緯35度の地点での値です。 方位は、0度が南、90度が西、180度が北、270度が東を示しています。

ハートレー第２彗星 (103P) 10月に地球に0.12天文単位まで大接近し、4.6等まで明るくなった(10月18日、Juan Jose Gonzalez)。満月の倍の大きさで、肉眼でも見えた。現在は減光中だが、まだ9.3等と明るい(1月4日、Marco Goiato)。今後、6月に17等になるまで、ずっと観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 7 12.70 -15 28.3 0.517 1.427 142 9.3 0:06 (180, 71) Jan. 15 7 8.39 -13 39.2 0.573 1.486 143 9.9 23:29 (180, 69) テンペル第１彗星 (9P) 現在は12.9等(12月27日、門田健一氏)。明るいが、超低空。今後は次第に暗くなる。今回帰は条件が悪い。南半球では、2月から次第に高く見えるようになるが、日本からは、5月までずっと超低空。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 17 22.91 -22 41.9 2.335 1.511 25 12.3 3:10 (298, 1) Jan. 15 17 46.71 -23 28.8 2.315 1.511 27 12.3 3:19 (296, 3) ギャラッド彗星 (C/2009 P1) すでに10.5等と、予報よりかなり明るい(1月3日、Alexandre Amorim)。2011年から2012年にかけて、長期に渡って6〜8等の明るさを保ち、日本からは好条件で観測できると期待されている。まもなく観測できなくなる。南半球では3月末、日本からは4月末に、明け方の空に現れる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 22 1.18 -26 41.7 5.161 4.427 37 13.2 21:02 ( 66, 13) Jan. 15 22 3.86 -25 41.9 5.164 4.362 32 13.1 20:58 ( 64, 8) 小惑星シャイラ (596) 1906年に発見された巨大な小惑星。12月11日に、突如として彗星活動を見せた。眼視では11.5等と、かなり明るく観測された(12月17日、Juan Jose Gonzalez)。12月27日にもまだダストのコマが広がって見えている(Michael Jager)。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 9 56.67 31 18.1 2.225 3.068 142 13.8 2:49 (180, 24) Jan. 15 9 53.16 32 16.1 2.169 3.057 149 13.6 2:18 (180, 23) シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P) 現在は13.8等(12月18日、D. Chestnov and A. Novichonok)。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 11 17.17 -0 56.6 5.743 6.244 116 13.8 3:10 (205, 53) Jan. 15 11 16.35 -1 1.7 5.645 6.245 123 13.7 3:19 (190, 56) カタリナ彗星 (C/2009 Y1) 現在は12.9等と、当初の予報よりかなり明るく、眼視でも見えている(12月4日、吉田誠一)。南半球では、春まで観測できない。日本からも、今後は低くなり、2月から4月にかけては高度が10度以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 21 12.94 35 14.8 2.801 2.531 64 14.0 21:02 (114,-30) Jan. 15 21 26.41 32 49.7 2.882 2.525 59 14.0 20:58 (110,-31) カーディナル彗星 (C/2010 B1) 現在は13.7等で、眼視でも見えている(12月12日、Chris Wyatt)。春にかけて、14〜15等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 5 39.29 -9 6.1 2.128 2.957 140 14.4 22:27 (180, 64) Jan. 15 5 24.93 -10 55.7 2.191 2.951 132 14.4 21:45 (180, 66) マクノート彗星 (C/2009 K5) 4月から5月にかけて、7.9等まで明るくなった(5月5日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中。中心部は16〜17等と、かなり暗くなった。だが、極端に淡いコマが大きく広がっており、全光度はまだ14.3等と明るい(12月27日、D. Chestnov and A. Novichonok)。日本からは、暗くなるまでずっと観測できる。南半球では観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 4 27.94 38 8.9 2.705 3.525 141 14.7 21:17 (180, 17) Jan. 15 4 19.90 36 11.2 2.849 3.595 133 15.0 20:58 (176, 19) マクノート彗星 (C/2009 F4) 現在は14.7等(12月27日、D. Chestnov and A. Novichonok)。これから2013年にかけて、長期に渡って14〜15等の明るさで見える。日本からは観測できないが、南半球では条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 15 58.80 -59 55.8 6.624 6.049 50 14.9 3:10 (324, 32) Jan. 15 16 5.11 -61 6.4 6.540 6.028 54 14.9 3:19 (324, 36) クリステンセン彗星 (C/2006 W3) 2009年夏に7.7等に達した(2009年8月13日、Chris Wyatt)。現在は減光中。日本からは二度と見えない。南半球でも低空となり、10月以降は観測されていない。だが、1月以降は次第に高く見えるようになる。南半球では、2011年秋に18等以下になるまで、条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 18 1.11 -50 4.2 6.689 5.871 31 15.1 3:10 (324, 12) Jan. 15 18 5.30 -50 34.7 6.695 5.919 35 15.1 3:19 (321, 16) テンペル第２彗星 (10P) 7月から9月まで、8.5等の明るさを保った。現在は減光中だが、いまだに13.2等と明るい(12月27日、D. Chestnov and A. Novichonok)。1月も眼視で見えるかもしれない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 1 41.26 -3 30.9 1.972 2.277 94 15.1 21:02 (124, 43) Jan. 15 1 48.90 -1 59.6 2.098 2.320 90 15.4 20:58 (121, 39) 池谷-村上彗星 (P/2010 V1) 池谷薫氏と村上茂樹氏によって眼視で発見された明るい新彗星。現在は14.2等(12月29日、高橋俊幸氏)。ホームズ彗星のようなエンベロープは、急激に拡散している。日本からは、今後はずっと明け方の低空で観測できる。南半球では低空だが、次第に高くなってくる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 15 13.93 -20 51.2 2.132 1.772 55 15.1 3:10 (279, 25) Jan. 15 15 29.56 -22 20.2 2.102 1.802 58 15.7 3:19 (278, 29) ロニオス彗星 (C/2006 S3) すでに14.5等と明るく、眼視でも見えている(9月30日、Alan Hale)。現在は観測できないが、日本からは2月末、南半球では3月末に、明け方の空に現れる。2011年から2012年にかけて、長期に渡って13〜14等で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 20 15.18 -7 20.9 7.105 6.197 20 15.2 21:02 ( 66,-19) Jan. 15 20 16.99 -7 18.6 7.108 6.169 15 15.2 20:58 ( 62,-23) ガン彗星 (65P) 7月に11.5等に達した(7月18日、Juan Jose Gonzalez)。現在は15.2等(12月28日、D. Chestnov and A. Novichonok)。ゆっくりと減光中。次第に夕空に低くなり、1月には観測できなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 22 24.95 -19 6.4 3.659 3.036 44 15.4 21:02 ( 76, 13) Jan. 15 22 34.71 -18 0.4 3.744 3.057 40 15.5 20:58 ( 75, 10) ニート彗星 (240P/2010 P1) 12月には14.0等に達し、眼視でも見えた(12月17日、Juan Jose Gonzalez)。今後も、日本からは高く見えるが、減光していく。4月には18等以下になる。南半球では低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 6 23.85 41 37.3 1.310 2.252 157 15.4 23:12 (180, 13) Jan. 15 6 17.29 42 39.2 1.355 2.270 151 15.6 22:38 (180, 12) ヒル彗星 (C/2010 G2) 2010年8月31日には小さなバーストを起こし、2等ほど増光して、16.1等まで明るくなった(Bernhard Haeusler)。現在は15.2等(12月22日、門田健一氏)。秋に11.5等まで明るくなる。日本からは、2012年春までずっと良く観測できる。南半球では、11月まで観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 16 48.85 25 7.1 3.745 3.349 59 15.6 3:10 (253,-20) Jan. 15 16 56.59 26 45.9 3.618 3.290 62 15.5 3:19 (248,-15) ワイズ-ギャラッド彗星 (C/2010 FB87) 現在は15.3等(12月27日、D. Chestnov and A. Novichonok)。当初の予報よりかなり明るい。2011年春まで16等を保つ。南半球ではずっと好条件だが、日本からは2011年の春に超低空にしか見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 8 21.65 -69 21.5 2.782 2.911 87 15.5 1:15 ( 0, 56) Jan. 15 7 43.85 -67 54.5 2.742 2.927 90 15.5 0:10 ( 0, 57) ヴォルフ-ハリントン彗星 (43P) 現在は15.4等(12月22日、門田健一氏)。CCDでは長い尾が伸びている。今後は暗くなっていく様子をずっと観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 13 9.13 -24 11.9 2.280 2.357 82 15.6 3:10 (266, 52) Jan. 15 13 14.31 -25 11.5 2.237 2.405 87 15.7 3:19 (262, 58) レモン-サイディング・スプリング彗星 (C/2008 FK75) 現在は15.2等(11月27日、A. Novichonok and D. Chestnov)。今後はゆっくりと暗くなっていく。日本からは、1月にはやや低くなるが、2012年春に17〜18等になるまで、ずっと観測できる。南半球では、ほとんど観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 19 48.91 32 14.4 5.074 4.584 55 15.6 21:02 (103,-45) Jan. 15 19 59.34 32 32.0 5.105 4.594 53 15.7 20:58 (102,-48) リニア彗星 (P/2010 WK) 現在は16.0等(12月25日、門田健一氏)。日本からは条件良く観測できる。9月からずっと、16等で見えていたはずだが、発見されていなかった。今後は減光し、2月には18等以下になる。南半球では低空。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 5 2.83 44 2.6 1.070 1.961 145 16.6 21:52 (180, 11) Jan. 15 5 4.84 43 17.4 1.136 1.993 140 16.8 21:27 (180, 12) ウェスト-ハートレー彗星 (123P) 現在は16.5等(12月23日、G. Muler, R. Naves)。日本からは、2011年の春に16等になるまで、条件良く観測できる。南半球ではずっと低空にしか見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 4 53.36 38 36.2 1.647 2.521 145 16.7 21:42 (180, 16) Jan. 15 4 48.56 38 39.0 1.672 2.495 138 16.6 21:10 (180, 16) マクノート彗星 (C/2005 L3) 2007年から2009年にかけて、長期に渡って13〜14等の明るさで見えた。現在は減光中だが、まだ15.3等(12月10日、D. Chestnov and A. Novichonok)と、予報よりかなり明るい。春にかけて、16等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 11 52.98 38 17.7 8.815 9.334 119 16.6 3:10 (199, 14) Jan. 15 11 49.99 38 52.0 8.768 9.370 125 16.6 3:19 (191, 15) サイディング・スプリング彗星 (C/2010 A4) 現在は17.0等(12月28日、D. Chestnov and A. Novichonok)。今後はゆっくりと減光していく。日本からはまったく見えない。南半球でも、今後は次第に低くなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 0 15.24 -57 35.7 3.198 2.895 63 16.6 21:02 ( 41, 45) Jan. 15 0 14.30 -54 15.0 3.288 2.918 59 16.7 20:58 ( 46, 42) ビショア彗星 (C/2009 K3) 2009年5月の3日間しか観測されておらず、その後は行方不明になっている。予報では2011年1月に近日点を通過し、17等で観測できるはずだが、実際には、彗星は見つからないだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 7 17.03 -18 55.1 3.108 3.902 138 16.9 0:11 (180, 74) Jan. 15 7 0.89 -18 40.1 3.109 3.902 138 16.9 23:21 (180, 74) リニア彗星 (247P/2010 V3) 2002年に発見された小惑星が、彗星であることが判明した。現在は16.6等(12月26日、門田健一氏)。今後は減光し、2月には18等以下になる。日本からは条件良く観測できる。南半球では観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 6 31.15 52 22.5 0.554 1.485 148 16.9 23:21 (180, 3) Jan. 15 6 34.64 53 29.1 0.572 1.489 145 17.0 22:57 (180, 1) ボアッティーニ彗星 (C/2008 S3) 現在は17.5等(12月9日、Catalina Sky Survey)。2009年から2012年にかけて、長期に渡って17等の明るさを保つ。日本からは条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 0 53.42 15 18.3 7.992 8.070 91 17.1 21:02 (128, 21) Jan. 15 0 52.04 15 7.8 8.115 8.065 83 17.1 20:58 (123, 17) リニア彗星 (C/2010 S1) 現在は16.9等(11月28日、A. Novichonok and D. Chestnov)。2013年に15等に達し、条件良く観測できると期待されている。しばらくは日本からは条件が良いが、南半球では見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 1 39.41 57 43.6 7.927 8.346 112 17.2 21:02 (160, -8) Jan. 15 1 35.99 57 5.3 7.981 8.314 106 17.2 20:58 (157,-10) 小惑星2008 YB3 大型のセントール型小惑星。2013年まで、長期に渡って17〜18等で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 7 55.53 -17 0.9 5.712 6.491 139 17.3 0:48 (180, 72) Jan. 15 7 50.28 -16 20.4 5.683 6.489 142 17.3 0:16 (180, 71) コルレヴィッチ彗星 (203P/2008 R4) 現在は17.2等(12月27日、Charles Bell)。近日点の後に明るくなる傾向がある。1999年の発見時は、近日点の1年も後に最大光度となった。今回は近日点の3ヶ月後に最大光度となり、その後は減光している。5月まで18等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 10 34.94 6 38.7 2.922 3.625 129 17.3 3:10 (186, 48) Jan. 15 10 33.27 6 41.3 2.862 3.642 136 17.3 2:58 (180, 48) スキッフ彗星 (223P/2009 L18) 近日点通過後に増光し、北半球では、10月から12月にかけて、17.5等で条件良く観測された。まもなく18等以下になる。南半球では観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 1 51.94 48 38.5 2.089 2.629 112 17.8 21:02 (158, 1) Jan. 15 1 59.34 48 1.7 2.173 2.648 107 17.9 20:58 (155, 0) シュヴァスマン-ヴァハマン第２彗星 (31P) 現在は18.1等(12月13日、Tzec Maun Observatory)。2009年から2010年にかけての冬に、18等で観測された。2011年の冬から春にかけて、18等で再び条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 11 0.90 9 47.3 2.795 3.449 124 18.0 3:10 (195, 44) Jan. 15 11 0.61 10 1.5 2.718 3.452 131 17.9 3:19 (182, 45) ハウエル彗星 (88P) 予報では19等のはずだが、12月7日に16.6等(Catalina Sky Survey)、12月31日に15.7等(Francois Kugel)と、予報よりかなり明るく観測されている。バーストを起こしているかもしれない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Jan. 8 3 58.72 22 4.5 2.987 3.746 134 19.1 21:02 (176, 33) Jan. 15 3 56.39 21 59.0 3.099 3.776 127 19.2 20:58 (169, 32)