今週の明るい彗星 (2014年12月20日：北半球版)

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 Updated on December 21, 2014
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。
方位は、0度が南、90度が西、180度が北、270度が東を示しています。

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* ラヴジョイ彗星 (C/2014 Q2)

急激に増光中。現在は5.6等と、かなり明るい(12月20日、Marco Goiato)。肉眼でも見えている。12月から1月にかけて地球に接近し、4等まで明るくなると期待されている。南半球では、1月下旬まで非常に条件良く観測できる。日本からは、12月半ばまで超低空だが、その後は非常に条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   6 23.13  -36 46.2   0.662   1.430   119    5.7   0:33 (  0, 18)  
Dec. 27   5 39.21  -28 23.8   0.551   1.388   127    5.1  23:11 (  0, 28)

* パンスターズ彗星 (C/2012 K1)

秋に6.9等まで明るくなった(10月17日、Marco Goiato)。現在は減光中だが、まだ10.2等と明るい(12月19日、Chris Wyatt)。南半球では、非常に条件良く観測できる。日本からは、12月から1月には、夕空低く観測できるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   0 18.12  -38 11.1   1.970   2.058    80    9.9  18:22 (  0, 17)  
Dec. 27   0 11.98  -35 24.5   2.175   2.140    74   10.3  18:26 (  8, 19)

* フィンレー彗星 (15P)

バーストを起こし、急激に明るくなった。現在は8.8等(12月19日、Marco Goiato)と、この予報より2等ほど明るい。1月まで9〜10等の明るさを保つ。日本からは、次第に高く見えるようになる。南半球では次第に低くなり、1月からは超低空になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  20 51.02  -19 25.5   1.458   0.981    42   11.0  18:22 ( 50, 17)  
Dec. 27  21 22.71  -16 25.1   1.428   0.976    42   10.5  18:26 ( 52, 20)

* サイディング・スプリング彗星 (C/2013 A1)

近日点の直前になって増光が鈍り、10月下旬には11.6等まで減光した(10月26日、Todd Augustyniak)。だが、11月10〜12日頃にバーストを起こし、2等ほど増光した。現在もまだ10.4等と明るい(11月29日、吉田誠一)。日本からは、12月にはいったん観測できなくなるが、1月からは、暗くなっていく様子を非常に条件良く観測できる。南半球では、今後はずっと超低空にしか見えない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  17 53.85   -2 38.0   2.493   1.611    20   10.6  18:22 ( 91, -6)  
Dec. 27  17 56.49   -0 32.3   2.516   1.662    23   10.7   5:35 (270,  0)

* ボリソフ彗星 (C/2014 R1)

現在は10.9等とかなり明るい(12月20日、Marek Biely)。しばらく同じ明るさで、明け方の低空に見え続ける。南半球では、12月までは超低空で観測困難。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  14 33.69   -7  5.6   1.838   1.420    49   11.9   5:32 (304, 29)  
Dec. 27  14 54.95   -8 32.1   1.847   1.455    51   12.1   5:35 (307, 29)

* ボリソフ彗星 (C/2014 Q3)

急激に増光し、秋には10.3等に達した(10月22日、Bob King)。現在は減光中だが、まだ12.1等と明るい(11月29日、吉田誠一)。日本からは、来年春に暗くなるまで、ずっと条件良く観測できる。南半球では観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  18 59.18   51 28.7   1.631   1.696    76   12.2  18:22 (133, 33)  
Dec. 27  19  7.47   48 38.1   1.732   1.719    72   12.6  18:26 (131, 28)

* ハウエル彗星 (88P)

2015年の春に8〜9等まで明るくなる。南半球では、1月から観測できるようになり、その後はずっと条件良く観測できる。日本からは、12月から2015年6月までは超低空で観測困難。6月からは、次第に暗くなっていく様子を条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  15 47.94  -19 16.3   2.567   1.769    28   12.7   5:32 (300,  7)  
Dec. 27  16  8.00  -20 24.9   2.492   1.726    31   12.4   5:35 (302,  9)

* ウカイメデン彗星 (C/2013 V5)

近日点の直前になって増光が鈍ったが、9月には6.5等まで明るくなった(9月21日、Marco Goiato)。現在は減光中。10月には10.6等まで暗くなった(10月21日、Chris Wyatt)。日本からは、明け方の空に現れてきた。南半球でも、1月中旬からは観測できるようになる。今後は次第に暗くなっていく様子を、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  16  0.47   -5 39.9   2.437   1.683    31   12.7   5:32 (287, 14)  
Dec. 27  16  1.76   -4 26.5   2.446   1.786    38   13.0   5:35 (291, 20)

* ポンス-ヴィネッケ彗星 (7P)

急激に増光し、1月から2月にかけて、11等まで明るくなる。南半球では、2月下旬以降は、暗くなっていく様子を明け方の空で観測できる。日本からはほとんど観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  16 28.78  -12 29.5   2.197   1.339    22   13.5   5:32 (288,  4)  
Dec. 27  16 53.76  -14 22.8   2.162   1.309    22   13.0   5:35 (291,  4)

* カタリナ彗星 (C/2013 US10)

現在は13.6等(12月19日、Chris Wyatt)。当初の予報より明るくなって、既に眼視でも見えている。2015年の秋から冬にかけて、4等級まで明るくなると期待されている。最盛期までは、南半球で条件が良い。最盛期の後は、日本から条件良く観測できるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  22 22.68  -25 10.5   4.971   4.582    61   13.6  18:22 ( 28, 24)  
Dec. 27  22 23.55  -24 56.5   5.005   4.509    54   13.5  18:26 ( 35, 21)

* リニア彗星 (C/2012 X1)

2013年10月半ばにバーストを起こし、急激に増光した。現在は減光中。既に13.0等まで暗くなった(10月18日、Con Stoitsis)。南半球では、今後は暗くなるまで、ずっと条件良く観測できる。日本からは、今後はずっと超低空にしか見えない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  22 32.30  -42 28.6   4.333   3.940    60   13.7  18:22 ( 19,  9)  
Dec. 27  22 40.15  -41 36.6   4.469   4.006    56   13.9  18:26 ( 24,  8)

* コマス・ソラ彗星 (32P)

現在は13.9等(11月29日、吉田誠一)。当初の予報より2等ほど暗い。日本からは、2014年の夏から2015年の春にかけて、14等の明るさで、非常に条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  11 27.96   17  1.9   1.646   2.081   101   13.9   5:32 (358, 72)  
Dec. 27  11 35.93   16 52.9   1.592   2.099   106   13.9   5:15 (  0, 72)

* シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P)

現在は観測できない。1月には、再び明け方の空に現れる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  16 52.48  -29 33.4   7.033   6.085    14   14.1   5:32 (299,-10)  
Dec. 27  16 58.69  -29 42.3   7.001   6.083    19   14.1   5:35 (302, -6)

* パンスターズ彗星 (C/2012 F3)

現在は14.8等(9月16日、Taras Prystavski)。2015年に13等まで明るくなり、条件良く観測できると期待されている。10月から1月までは、いったん観測できなくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  16 40.72  -13 10.6   4.510   3.597    19   14.3   5:32 (287,  1)  
Dec. 27  16 51.42  -13 25.4   4.460   3.580    23   14.3   5:35 (290,  5)

* ロニオス彗星 (201P)

現在は14.8等(12月12日、Mike Wolle)。冬に14等の明るさで、非常に条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  23 37.43   -1 35.8   1.020   1.372    86   14.6  18:22 ( 16, 53)  
Dec. 27  23 54.27    1  8.5   1.039   1.357    84   14.6  18:26 ( 23, 54)

* ボレリー彗星 (19P)

現在は18.2等(11月17日、J. Oey, P. Camilleri, H. Williams)。2015年春に9等まで明るくなるが、今回帰は条件が悪い。南半球では、冬に13等になるまで観測できるが、最盛期には観測できない。日本からは、ずっと超低空のため、観測は困難。2015年の秋からは、暗くなっていく様子を観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  21 49.15  -39 22.0   2.636   2.179    52   15.1  18:22 ( 28,  8)  
Dec. 27  22  2.95  -37 40.5   2.639   2.129    49   14.8  18:26 ( 32,  8)

* ハートレー第３彗星 (110P)

現在は14.7等(11月28日、Mt. Lemmon Survey)。2月にかけて15等を保ち、日本からは非常に条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   6 53.26   26 43.5   1.511   2.475   165   14.9   1:01 (  0, 82)  
Dec. 27   6 47.08   26 12.6   1.496   2.476   173   14.9   0:28 (  0, 81)

* ネオワイズ彗星 (C/2014 N3)

現在は14.9等(11月22日、門田健一氏)。2014年から2015年にかけて、長期に渡って15等を保つ。南半球では2014年に、日本からは2015年に、非常に条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   0 10.12  -19 45.8   3.885   3.950    86   14.9  18:22 (  2, 35)  
Dec. 27   0 10.65  -17 58.3   3.978   3.939    80   15.0  18:26 ( 11, 36)

* カタリナ彗星 (C/2014 AA52)

現在は16.1等(11月13日、J. Oey, P. Camilleri, H. Williams)。やや増光が鈍い。2014年の秋から2015年の秋にかけて、長期に渡って15〜16等を保つ。南半球では、ずっと非常に良い条件で観測できる。日本からは、2015年6月まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   6 39.99  -74 46.8   2.088   2.172    81   15.1   0:51 (  0,-20)  
Dec. 27   5  1.64  -76  9.8   2.085   2.141    79   15.1  22:28 (  0,-21)

* シフレオ彗星 (108P)

現在は13.7等(11月29日、吉田誠一)。10月から12月にかけて、14等で非常に条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   5  8.87   37 27.5   0.847   1.812   163   15.1  23:13 (180, 87)  
Dec. 27   5  4.23   38 16.5   0.886   1.834   157   15.3  22:41 (180, 87)

* ロニオス彗星 (C/2006 S3)

2012年には、11〜12等まで明るくなった。既に14.9等まで暗くなった(8月12日、Taras Prystavski)。再び明け方の空に現れてきた。2015年には再び、15等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  12  8.45  -10 28.3   8.777   8.691    81   15.1   5:32 (345, 43)  
Dec. 27  12  7.23  -10 32.4   8.688   8.728    89   15.1   5:35 (356, 44)

* ギブス彗星 (C/2014 R4)

現在は15.5等(10月28日、Sandor Szabo)。秋から冬にかけて15等を保つが、極めて拡散している。急激に南下中。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   9 40.40  -18 56.8   1.404   1.968   109   15.2   3:48 (  0, 36)  
Dec. 27   9 37.64  -23  1.2   1.396   2.003   113   15.2   3:17 (  0, 32)

* ヘリン-ローマン-アルー第１彗星 (117P)

現在は13.5等(10月25日、吉田誠一)。2013年から2014年にかけて、長期に渡って13〜14等の明るさを保つ。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  21 40.52  -21 52.7   3.819   3.317    52   15.3  18:22 ( 39, 22)  
Dec. 27  21 49.37  -20 58.9   3.907   3.330    47   15.4  18:26 ( 44, 20)

* ソニア彗星 (C/2014 A4)

現在は15.4等(10月28日、Sandor Szabo)。2015年から2016年にかけて、14等まで明るくなる。南半球では条件良く観測できる。日本からはやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   3 39.15  -23 16.4   4.093   4.707   123   15.3  21:42 (  0, 32)  
Dec. 27   3 29.65  -22 14.8   4.136   4.681   118   15.3  21:06 (  0, 33)

* フェイ彗星 (4P)

現在は14.0等で、眼視でも見えている(11月29日、吉田誠一)。今後はゆっくりと減光していく様子を、長期に渡って観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  10  1.39    0 26.5   1.936   2.515   115   15.3   4:08 (  0, 55)  
Dec. 27  10  0.69    0 12.7   1.896   2.558   122   15.5   3:40 (  0, 55)

* リニア彗星 (C/2010 S1)

現在は13.3等(9月22日、吉田誠一)。冬にはいったん観測できなくなるが、2015年には再び、15〜16等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  18 36.50  -14 30.0   8.096   7.146    14   15.4  18:22 ( 75, -4)  
Dec. 27  18 39.15  -14 48.2   8.141   7.173     9   15.4  18:26 ( 79,-10)

* パンスターズ彗星 (C/2014 Q1)

2015年7月に太陽に0.3天文単位まで接近し、明るくなると期待されている。現在は16.0等(11月15日、門田健一氏)。まずは1月に15等になるまで、次第に増光していく様子を観測できる。その後は条件が悪く、ほとんど観測できないが、南半球では、2015年7月半ばから、暗くなっていく様子を観測できるようになる。日本からは、2015年からはほとんど観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  22 49.07  -24 18.8   3.713   3.456    67   15.7  18:22 ( 23, 27)  
Dec. 27  22 51.19  -23 18.1   3.729   3.368    61   15.6  18:26 ( 30, 26)

* リニア彗星 (C/2011 J2)

現在は14.2等(10月4日、Jakub Cerny)。2013年から2014年にかけて、長期に渡って13〜14等を保ち、日本からは条件良く観測できる。南半球では低空。2つの分裂核(B核、C核)も、18〜20等で見えている。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  22 38.25   19 53.3   4.750   4.722    82   15.6  18:22 ( 62, 64)  
Dec. 27  22 40.51   18 43.5   4.906   4.763    75   15.7  18:26 ( 68, 57)

* ボリソフ彗星 (C/2013 V2)

現在は15.7等(11月13日、A. Klotz, F. Kugel, J. Nicolas)。日本からは、2015年の初夏まで長期に渡って15〜16等を保ち、非常に条件良く観測できる。南半球では、1月半ばまで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  13 10.02   32 46.8   3.469   3.561    87   15.7   5:32 (269, 68)  
Dec. 27  13 16.54   32 41.6   3.405   3.573    91   15.7   5:35 (272, 73)

* カタリナ彗星 (C/2013 V4)

現在は15.5等(11月29日、Catalina Sky Survey)。2015年から2016年にかけて、長期に渡って15〜16等で観測できる。日本からは、非常に条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   3 11.92   26 43.2   4.802   5.629   144   15.9  21:16 (  0, 82)  
Dec. 27   3  7.47   27  5.4   4.857   5.609   136   15.9  20:44 (  0, 82)

* 小惑星ファエトン (3200)

現在は15.3等(11月27日、Mt. Lemmon Survey)。3月15日に近日点を通過する。日本からは2月下旬まで、条件良く観測できる。南半球では2月中旬まで観測できるが、低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   2 23.49   29  7.0   0.763   1.608   133   15.9  20:26 (  0, 84)  
Dec. 27   2  1.28   25 18.8   0.773   1.534   121   16.1  19:37 (  0, 80)

* 小島彗星 (70P)

現在は16.6等(11月19日、Catalina Sky Survey)。冬に16等に達し、非常に条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  11 44.34    5 29.4   1.756   2.066    93   16.3   5:32 (351, 60)  
Dec. 27  11 53.39    5  3.1   1.694   2.080    98   16.2   5:32 (  0, 60)

* ジェディキ彗星 (269P/2012 R2)

現在は16.2等(11月24日、Mt. Lemmon Survey)。冬に16等に達し、非常に条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   8 25.17   12 54.2   3.265   4.084   141   16.3   2:33 (  0, 68)  
Dec. 27   8 22.75   12 49.9   3.209   4.086   149   16.3   2:03 (  0, 68)

* マクノート彗星 (284P/2013 J1)

現在もまだ14.1等と明るい(10月25日、吉田誠一)。今度は減光していくが、3月に18等以下になるまで、ずっと観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   0  6.93  -11 10.6   2.211   2.409    89   16.4  18:22 (  3, 44)  
Dec. 27   0 15.38  -10  4.5   2.309   2.424    84   16.5  18:26 ( 11, 44)

* ヴァイサラ第１彗星 (40P)

現在は15.9等(11月29日、門田健一氏)。今後は次第に高くなり、冬から春にかけて、16〜17等で条件良く観測できる。南半球でも、1月から観測できるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  14 44.85   -7 28.7   2.374   1.852    47   16.4   5:32 (302, 27)  
Dec. 27  15  2.08   -8 21.7   2.340   1.866    49   16.4   5:35 (306, 28)

* スキッフ彗星 (305P/2014 N1)

2004年に発見された新周期彗星の初回帰。予報通り、急激に増光した。現在は15.9等(11月26日、Catalina Sky Survey)。秋から冬にかけて、非常に条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   0 23.71    6 47.4   0.903   1.450   100   16.4  18:30 (  0, 62)  
Dec. 27   0 46.76    7 24.8   0.958   1.473    98   16.7  18:26 (  0, 63)

* パンスターズ彗星 (C/2013 X1)

現在は16.8等(11月15日、J. F. Hernandez)。2016年の春から夏にかけて地球に接近し、6〜7等の明るさで条件良く観測できると期待されている。日本からは、まずは2015年春に15.5等になるまで、条件良く観測できる。南半球では、2016年の春までずっと低空が続く。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   6  6.77   36 39.4   4.831   5.791   166   16.5   0:15 (180, 88)  
Dec. 27   5 57.51   36 46.5   4.771   5.729   165   16.5  23:33 (180, 88)

* ヴィルト第４彗星 (116P)

現在は17.2等(11月19日、V. Luna)。2016年に13等まで明るくなる。日本からは、この冬は16等で非常に条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   6 19.28   28 15.4   2.277   3.254   171   16.8   0:27 (  0, 83)  
Dec. 27   6 12.65   28 21.2   2.248   3.229   174   16.7  23:48 (  0, 83)

* ネオワイズ彗星 (P/2014 L2)

夏から秋にかけて、13.8等まで明るくなった(9月16日、Taras Prystavski)。現在は急激に減光中。既に17.1等まで暗くなった(11月9日、K. Hills)。2月に18等以下になるまで、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   0 19.85   -3  4.7   2.367   2.649    95   16.7  18:25 (  0, 52)  
Dec. 27   0 27.23   -2 11.9   2.487   2.682    90   16.9  18:26 (  9, 53)

* エレーニン彗星 (P/2014 X1)

現在は16.8等(12月13日、K. Sarneczky)。1月にかけて17等を保ち、日本からは非常に条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   5  2.80   45  1.2   0.882   1.826   156   17.0  23:06 (180, 80)  
Dec. 27   4 55.41   47 32.3   0.898   1.819   150   17.0  22:32 (180, 77)

* パンスターズ彗星 (C/2014 W2)

現在は16.9等(11月18日、R. Ligustri)。2015年から2016年にかけて、長期に渡って13等を保ち、日本からは非常に条件良く観測できる。南半球では、2015年3月半ばまでしか観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   4 16.16   18 24.7   4.155   5.078   157   17.2  22:20 (  0, 73)  
Dec. 27   4  9.57   18 54.5   4.160   5.028   148   17.1  21:46 (  0, 74)

* ブルックス第２彗星 (16P)

夏に14.6等まで明るくなった(7月8日、佐藤英貴氏)。現在は減光中。既に18.8等まで暗くなった(11月20日、井狩康一氏)。予報より急激に減光している。日本からは条件が良い。南半球ではやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   8 38.85   13 32.2   1.550   2.382   139   17.2   2:46 (  0, 68)  
Dec. 27   8 33.55   13 53.9   1.539   2.426   147   17.3   2:14 (  0, 69)

* テナグラ彗星 (C/2013 G9)

2014年から2016年にかけて、長期に渡って17〜18等を保つ。再び明け方の空に現れてきた。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  13 21.49  -20 39.7   5.735   5.341    61   17.3   5:32 (329, 28)  
Dec. 27  13 20.11  -21 13.0   5.614   5.339    68   17.2   5:35 (337, 30)

* 小惑星1998 HO121 (347449)

特異小惑星1998 HO121の初回帰。2015年から2016年にかけて、17〜18等で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   7 20.23    6  1.6   2.418   3.320   152   17.4   1:28 (  0, 61)  
Dec. 27   7 16.78    5 59.6   2.366   3.299   158   17.3   0:57 (  0, 61)

* ホームズ彗星 (17P)

2007年に大バーストを起こし、2等級まで明るくなった。今回帰は12.6等まで明るくなった(6月25日、Taras Prystavski)。現在は減光中。既に16.3等まで暗くなった(12月2日、井狩康一氏)。今後は2015年に暗くなるまで、日本からはずっと条件良く観測できる。南半球では、ずっと超低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   4 14.45   48 26.5   1.943   2.829   148   17.3  22:18 (180, 77)  
Dec. 27   4  8.95   47 24.7   2.003   2.860   144   17.5  21:45 (180, 78)

* マクノート彗星 (C/2009 F4)

現在は15.7等(11月13日、井狩康一氏)〜19.1等(11月25日、A. Maury, J.-F. Soulier, J.-G. Bosch, T. Noel)。極めて拡散して、観測困難。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   3 15.94   -3 37.8   8.583   9.289   133   17.3  21:20 (  0, 51)  
Dec. 27   3 13.55   -3 17.7   8.699   9.325   127   17.3  20:50 (  0, 52)

* パーカー-ハートレー彗星 (119P)

現在は18.9等(11月20日、井狩康一氏)。2013年から2014年の初めにかけて、17等で観測された。2014年の秋から冬にかけて、17.5等で再び条件良く観測できる。だが、最近はこの予報より暗い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   8 38.78   12 44.8   2.513   3.317   138   17.3   2:46 (  0, 68)  
Dec. 27   8 35.82   12 42.7   2.467   3.331   146   17.3   2:16 (  0, 68)

* レモン彗星 (C/2012 K8)

現在は16.8等(9月11日、E. Bryssinck)。2013年から2016年にかけて、長期に渡って17〜18等で観測できる。日本からはずっと高く見える。南半球ではずっと低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  17  9.84   43 51.1   6.822   6.516    67   17.3   5:32 (233, 26)  
Dec. 27  17 12.89   44 21.4   6.801   6.522    69   17.3   5:35 (235, 31)

* オルボルセン彗星 (C/2013 U2)

現在は17.5等(11月29日、門田健一氏)。2014年の初めに、17〜18等で観測された。2014年の秋から2015年の春にかけて、再び17〜18等で、日本からは非常に条件良く観測できる。南半球からは見えない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  10 57.31   55 22.3   4.618   5.134   116   17.4   5:04 (180, 70)  
Dec. 27  10 57.30   55 46.4   4.564   5.138   120   17.4   4:37 (180, 69)

* マクノート彗星 (191P)

現在は17.1等(11月22日、門田健一氏)。夏から冬にかけて、17〜18等で、日本からは非常に条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   6 53.98   20 36.8   1.676   2.639   165   17.6   1:02 (  0, 76)  
Dec. 27   6 47.43   21  8.3   1.688   2.667   173   17.7   0:28 (  0, 76)

* ニート彗星 (246P/2010 V2)

2012年から2013年にかけて、12〜13等まで明るくなった。現在は減光中だが、まだ16.9等と明るい(11月24日、K. Hills)。秋まで16〜17等を保ち、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   0 17.27  -14 42.5   4.113   4.232    90   17.7  18:22 (  0, 40)  
Dec. 27   0 19.76  -13 55.4   4.234   4.248    84   17.8  18:26 (  9, 41)

* 小惑星2013 NS11

周期45年の、彗星のような軌道を持つ特異小惑星。現在は18.3等(10月4日、M. Jaeger, et al.)。11月から12月にかけて17等まで明るくなり、非常に条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   3 24.98    5  0.8   1.983   2.812   140   17.7  21:28 (  0, 60)  
Dec. 27   3 10.40    2 41.0   2.102   2.831   129   17.9  20:46 (  0, 58)

* ガン彗星 (65P)

現在は19.6等(12月2日、A. Maury, J.-F. Soulier, J.-G. Bosch, T. Noel)。現在は遠日点の近くにいる。冬から春にかけて、日本からは17.5等で条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   9 19.40   25 43.6   3.943   4.667   132   17.8   3:27 (  0, 81)  
Dec. 27   9 17.21   26  8.8   3.860   4.658   140   17.8   2:57 (  0, 81)

* コプフ彗星 (22P)

現在は18.5等(11月22日、Mt. Lemmon Survey)。2015年の秋に11等まで明るくなる。今回帰は、最盛期まで明るくなっていく様子を観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  12 39.33   -0 20.4   3.105   3.067    78   18.0   5:32 (330, 51)  
Dec. 27  12 45.78   -0 49.7   2.967   3.028    84   17.8   5:35 (340, 52)

* パンスターズ彗星 (C/2014 W11)

現在は17.6等(12月1日、A. Maury, T. Noel, J.-F. Soulier, J.-G. Bosch)。冬から春にかけて、17〜18等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20   9 22.81   12  6.1   2.984   3.678   128   18.0   3:30 (  0, 67)  
Dec. 27   9 21.99   11 43.7   2.891   3.659   135   17.9   3:02 (  0, 67)

* スペースウォッチ彗星 (C/2013 TW5)

2014年から2015年にかけて18等を保つ。2015年は、冬から春にかけて条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 20  11  0.39   -6 39.2   5.667   5.896    98   18.0   5:07 (  0, 48)  
Dec. 27  11  0.72   -7 19.4   5.568   5.904   105   17.9   4:40 (  0, 48)

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