今週の明るい彗星 (2024年11月2日:北半球版)

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Updated on November 4, 2024
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。
方位は、0度が南、90度が西、180度が北、270度が東を示しています。

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* 紫金山-アトラス彗星 (C/2023 A3)

前方散乱により、10月9日にSOHO探査機のコロナグラフでマイナス4.9等まで明るくなった(M. Paradowski)。地上からも、0等級の大彗星になった。現在は6.0等(10月30日、Chris Wyatt)。急激に減光中。南半球ではまもなく、日本では1月には観測できなくなる。だが、日本では1月には再び観測できるようになる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  18  3.86    3 45.7   1.013   0.945    56    5.8  18:30 ( 66, 36)  
Nov.  9  18 27.24    3 55.9   1.255   1.078    55    6.7  18:25 ( 66, 36)  

* アトラス彗星 (C/2024 S1)

明るい太陽をかすめるクロイツ群の新彗星。10月半ばまでほとんど増光していなかったが、10月18日にバーストを起こして、8.2等まで明るくなった(10月20日、Martin Masek)。10月28日に太陽に0.008天文単位まで接近した。2等から、最大マイナス4.5等まで明るくなると期待されていたが、近日点で消滅した。まもなく観測できるようになるが、何も残っていないと思われる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  13 20.11  -16 57.8   1.009   0.292    16    7.7   4:56 (287, -6)  
Nov.  9  12 41.58  -22 19.6   0.995   0.553    32    9.9   5:02 (301,  5)  

* オルバース彗星 (13P)

68年ぶりに回帰した。初夏に6.2等まで明るくなった(7月1日、Virgilio Gonano)。現在は9.9等(10月27日、Mike Olason)。今後は急激に減光する。日本では、まもなく観測できなくなる。だが、1月には再び観測できるようになる。南半球では、現在は観測できないが、1月に姿を現す。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  15 47.43   -5 24.5   3.021   2.128    21   11.3  18:30 ( 81,  3)  
Nov.  9  16  0.66   -7  7.0   3.120   2.202    18   11.6  18:25 ( 81,  0)  

* リニア彗星 (333P)

急激に増光して、11月から12月にかけて10等まで明るくなると期待されている。現在は14.5等(10月31日、吉本勝己氏)。9.5等まで明るくなるが、その後は急激に暗くなる。日本では、条件良く観測できる。南半球では、12月には観測できなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  10 53.59    4 56.2   1.373   1.176    56   12.8   4:56 (293, 36)  
Nov.  9  11  3.64    9 11.1   1.177   1.148    63   11.7   5:02 (294, 44)  

* アトラス彗星 (C/2022 E2)

現在は13.1等(10月27日、Thomas Lehmann)。しばらく12等を保つ。日本では、条件良く観測できる。南半球では、現在は観測できない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   6 56.47   61 11.1   3.176   3.692   113   11.8   4:12 (180, 64)  
Nov.  9   6 35.89   63 33.4   3.100   3.700   120   11.8   3:25 (180, 62)  

* ポンス-ブルックス彗星 (12P)

70年ぶりに回帰した。4月初めに3.7等まで明るくなった(4月6日、Jose Guilherme Aguiar)。現在は14.6等(10月22日、佐藤英貴氏)。ゆっくりと暗くなっていく。日本では、現在は観測できないが、2月に姿を現す。南半球では超低空。だが、冬には高く見えるようになる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  14 56.39  -47 32.7   3.793   3.013    33   12.6  18:30 ( 50,-28)  
Nov.  9  15  9.73  -47 34.7   3.901   3.092    30   12.8  18:25 ( 50,-30)  

* アトラス彗星 (C/2023 C2)

現在は13.8等(10月20日、門田健一氏)。しばらく13等を保つ。日本では1月には、南半球では12月には観測できなくなる。だが、日本では2月には再び観測できるようになる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  18 23.83  -28 32.2   2.788   2.374    55   13.0  18:30 ( 39, 15)  
Nov.  9  18 36.60  -26 36.3   2.856   2.370    51   13.0  18:25 ( 41, 15)  

* アトラス彗星 (C/2024 G3)

1月13日に太陽に0.09天文単位まで近づく。計算上は-1等まで明るくなるが、消滅する可能性が高い。最盛期は、南半球でのみ、近日点通過後に観測できる可能性がある。現在は11.9等(10月30日、Chris Wyatt)。今後は急激に増光する。日本では、今後は観測できない。南半球では、12月には観測できなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  14 54.32  -44 22.4   2.612   1.823    30   13.7  18:30 ( 53,-27)  
Nov.  9  15  7.33  -43 36.8   2.522   1.698    26   13.3  18:25 ( 55,-29)  

* レモン彗星 (C/2024 B1)

予想以上に明るくなっている。現在は12.8等(10月29日、Juan Jose Gonzalez)。今後は急激に減光する。日本ではやや低い。だが、冬には高く見えるようになる。南半球では、現在は観測できないが、2月に姿を現す。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  14 25.32   39 55.1   2.033   1.669    54   13.6   4:56 (231, 15)  
Nov.  9  14 52.43   37  5.7   2.071   1.690    53   13.7   5:02 (234, 14)  

* シュヴァスマン-ヴァハマン第1彗星 (29P)

11月3日に大きなアウトバーストを起こした。現在は12.5等(11月3日、Jean-Francois Soulier)。日本では、条件良く観測できる。南半球では、次第に高くなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  10  4.40   10 25.0   6.506   6.241    70   14.0   4:56 (299, 49)  
Nov.  9  10  6.94   10  5.1   6.398   6.243    76   14.0   5:02 (308, 54)  

* フォーブズ彗星 (37P)

現在は13.6等(10月19日、ATLAS South Africa)。今後は急激に減光する。日本では2月には、南半球では12月には観測できなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  17 59.11  -25 29.8   2.080   1.632    50   14.1  18:30 ( 45, 14)  
Nov.  9  18 21.67  -24 54.1   2.127   1.642    48   14.2  18:25 ( 45, 14)  

* アトラス彗星 (C/2024 M1)

冬に13.5等まで明るくなり、条件良く観測できると期待されている。現在は15.9等(10月19日、ATLAS Chile)。次第に暗くなっていく。日本では、条件良く観測できる。南半球では、今後は次第に低くなり、1月には観測できなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   6 41.92  -17  2.8   1.104   1.719   110   14.6   3:57 (  0, 38)  
Nov.  9   6 31.12  -13 31.9   0.993   1.709   119   14.3   3:18 (  0, 41)  

* アトラス彗星 (C/2021 G2)

現在は14.1等(8月29日、Chris Wyatt)。しばらく14等を保つ。現在は観測できない。日本ではまもなく、南半球では12月に姿を現す。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  14  3.28  -19  9.7   5.981   5.000     7   14.4   4:56 (283,-15)  
Nov.  9  14 10.55  -19 13.5   5.972   5.004    11   14.4   5:02 (287,-10)  

* アトラス彗星 (C/2022 QE78)

現在は14.3等(10月27日、W. Pei)。しばらく14等を保つ。条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   6 46.90    2 55.3   5.441   5.936   115   14.5   4:01 (  0, 58)  
Nov.  9   6 46.65    2 57.5   5.332   5.917   122   14.4   3:34 (  0, 58)  

* パンスターズ彗星 (C/2022 N2)

2025年の秋に13等まで明るくなり、条件良く観測できると期待されている。現在は14.4等(10月17日、門田健一氏)。しばらく15等を保つ。日本では、条件良く観測できる。南半球では、今後は次第に低くなり、2月には観測できなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  22 35.77   -5 28.0   3.933   4.494   118   14.5  19:48 (  0, 50)  
Nov.  9  22 36.61   -5 22.0   3.998   4.464   111   14.5  19:21 (  0, 50)  

* サイディング・スプリング彗星 (487P/2024 N5)

2012年に16等まで明るくなった新周期彗星の初回帰。現在は14.2等(10月23日、W. Pei)。今後は急激に減光する。2月には18等以下になる。日本では、条件良く観測できる。南半球では、12月には観測できなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   4 34.60   31 20.2   0.906   1.819   146   14.5   1:50 (  0, 86)  
Nov.  9   4 24.12   36  0.3   0.888   1.826   152   14.5   1:12 (180, 89)  

* パンスターズ彗星 (C/2021 S3)

2月から3月にかけて、9.6等まで明るくなった(2月25日、Thomas Lehmann)。現在は14.2等(10月22日、Thomas Lehmann)。ゆっくりと暗くなっていく。日本では、条件良く観測できる。南半球では、まもなく観測できなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  20  6.00   38 35.3   3.413   3.632    94   14.6  18:30 (109, 75)  
Nov.  9  20 14.12   37 14.4   3.535   3.703    91   14.7  18:25 (104, 73)  

* パンスターズ彗星 (C/2023 R2)

今後は急激に減光する。2月には18等以下になる。日本では、12月には観測できなくなる。だが、1月には再び観測できるようになる。南半球では、今後は観測できない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  15 50.69   -2 31.9   2.512   1.650    23   14.7  18:30 ( 83,  5)  
Nov.  9  16 10.67   -2 47.3   2.609   1.739    22   15.0  18:25 ( 83,  5)  

* パンスターズ彗星 (C/2023 Q1)

現在は16.2等(10月26日、Thomas Lehmann)。しばらく15等を保つ。日本では、条件良く観測できる。南半球では、現在は観測できない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   7 37.17   67 36.4   2.103   2.595   108   15.3   4:52 (180, 57)  
Nov.  9   7 53.76   69  1.6   2.056   2.587   111   15.2   4:41 (180, 56)  

* ベルナーディネッリ-バーンスティーン彗星 (C/2014 UN271)

非常に大型の彗星。2031年に13等まで明るくなると期待されている。現在は15.2等(9月26日、Martin Masek)。しばらく15等を保つ。日本では、現在は観測できない。南半球では、条件良く観測できる。日本からは、2030年まで観測できない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   4  9.59  -70 14.2  15.704  15.792    93   15.5   1:23 (  0,-15)  
Nov.  9   4  5.99  -70 28.1  15.704  15.768    91   15.5   0:52 (  0,-15)  

* パンスターズ彗星 (C/2017 K2)

2022年の夏から2023年の春にかけて、8等まで明るくなった。現在は14.7等(10月27日、Thomas Lehmann)。しばらく16等を保つ。条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   6 19.33   19  4.7   6.553   7.169   125   15.5   3:34 (  0, 74)  
Nov.  9   6 16.29   19 19.4   6.515   7.224   132   15.5   3:04 (  0, 74)  

* P/2023 S1彗星 (P/2023 S1)

現在は15.8等(10月28日、Purple Mountain Observatory, XuYi Station)。ゆっくりと明るくなっていく。日本では、条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   8 54.02   22 29.1   2.517   2.706    90   15.7   4:56 (304, 70)  
Nov.  9   9  0.86   21 55.8   2.417   2.696    95   15.5   5:02 (320, 73)  

* ZTF彗星 (C/2020 V2)

2023年に、長期に渡って9〜10等で観測された。現在は15.4等(10月18日、ATLAS South Africa)。ゆっくりと暗くなっていく。日本では、今後は観測できない。南半球では、次第に低くなる。だが、2月からは再び高くなっていく。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  20 56.24  -67  0.7   6.007   5.900    79   15.6  18:30 (  2,-12)  
Nov.  9  20 53.78  -66 14.4   6.147   5.955    74   15.7  18:25 (  5,-11)  

* ニート-リニア彗星 (472P/2023 RL75)

現在は15.6等(10月25日、ATLAS-HKO, Haleakala)。しばらく16等を保つ。条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   6 41.62   11 44.6   2.888   3.476   118   15.7   3:56 (  0, 67)  
Nov.  9   6 42.08   11 15.8   2.819   3.487   125   15.7   3:29 (  0, 66)  

* アトラス彗星 (C/2022 L2)

現在は16.5等(10月19日、ATLAS Chile)。しばらく16等を保つ。日本では超低空。だが、秋には高く見えるようになる。南半球では、条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   9 46.39  -35  1.6   3.891   3.602    65   15.7   4:56 (334, 14)  
Nov.  9   9 41.51  -36 23.9   3.842   3.648    71   15.7   5:02 (342, 16)  

* ラインムート第1彗星 (30P)

現在は16.5等(4月3日、Taras Prystavski)。しばらく16等を保つ。日本では、次第に高くなる。南半球では、現在は観測できないが、まもなく観測できるようになる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  12 12.32    3 19.8   2.618   1.941    38   15.8   4:56 (281, 20)  
Nov.  9  12 27.45    2  1.6   2.594   1.965    41   15.9   5:02 (285, 23)  

* アトラス彗星 (C/2024 A1)

現在は16.6等(10月31日、ATLAS Chile)。しばらく16等を保つ。日本ではやや低い。だが、冬には高く見えるようになる。南半球では、条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   8 16.48  -26 49.3   4.284   4.333    86   16.0   4:56 (351, 28)  
Nov.  9   8 15.26  -26 54.7   4.167   4.306    91   15.9   5:02 (  0, 28)  

* マクノート-ヒューズ彗星 (130P)

現在は15.7等(10月15日、ATLAS-MLO, Mauna Loa)。今後は急激に減光する。1月には18等以下になる。条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   2  7.54    6 41.1   1.459   2.443   170   16.1  23:18 (  0, 62)  
Nov.  9   2  1.70    6 34.7   1.512   2.476   163   16.3  22:45 (  0, 62)  

* パンスターズ彗星 (C/2022 R6)

現在は16.6等(10月26日、ATLAS Chile)。しばらく16等を保つ。日本ではやや低い。だが、秋には高く見えるようになる。南半球では、条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   7 10.38  -29 20.6   6.633   6.862    99   16.2   4:25 (  0, 26)  
Nov.  9   7 10.33  -29 45.1   6.553   6.848   103   16.1   3:57 (  0, 25)  

* レモン彗星 (C/2023 H5)

2025年に北半球で長期に渡って15等で観測できる。現在は17.0等(10月30日、ATLAS-HKO, Haleakala)。ゆっくりと明るくなっていく。日本では、条件良く観測できる。南半球では、現在は観測できないが、12月に姿を現す。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  11 48.03   25 49.4   5.219   4.743    56   16.2   4:56 (262, 37)  
Nov.  9  11 53.35   26 38.9   5.098   4.720    62   16.1   5:02 (265, 43)  

* アトラス彗星 (C/2019 L3)

2021〜2022年の冬に8.3等まで明るくなった(2022年1月6日、高橋俊幸氏)。現在は15.1等(8月2日、Thomas Lehmann)。しばらく17等を保つ。日本では、今後は観測できない。南半球では、次第に高くなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  12 12.85  -50 29.9   9.664   8.992    45   16.4   4:56 (323,-14)  
Nov.  9  12 17.13  -51  6.0   9.686   9.036    46   16.4   5:02 (326,-11)  

* ヴォルフ-ハリントン彗星 (43P)

現在は16.0等(10月25日、ATLAS-MLO, Mauna Loa)。しばらく16等を保つ。条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   1 59.10   19  2.5   2.108   3.093   171   16.5  23:10 (  0, 74)  
Nov.  9   1 54.35   18 17.1   2.099   3.066   164   16.4  22:38 (  0, 73)  

* スキッフ彗星 (305P)

現在は16.8等(10月26日、Thomas Lehmann)。しばらく17等を保つ。条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  22 16.14    8  6.2   0.667   1.430   117   16.5  19:29 (  0, 63)  
Nov.  9  22 33.31    7 23.3   0.683   1.422   115   16.4  19:19 (  0, 62)  

* フルス彗星 (C/2023 T3)

現在は16.8等(5月18日、ATLAS South Africa)。しばらく16等を保つ。日本ではやや低い。南半球では、次第に高くなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  11 37.15  -21 20.2   4.316   3.630    41   16.5   4:56 (306, 11)  
Nov.  9  11 46.39  -22 28.7   4.248   3.618    45   16.4   5:02 (311, 14)  

* コマス・ソラ彗星 (32P)

しばらく17等を保つ。日本では、次第に高くなる。南半球では、現在は観測できないが、12月に姿を現す。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  12 45.71    1 55.4   3.435   2.630    30   16.6   4:56 (277, 13)  
Nov.  9  12 56.36    0 46.3   3.421   2.665    34   16.6   5:02 (281, 16)  

* パンスターズ彗星 (C/2019 U5)

現在は15.5等(10月25日、ATLAS Chile)。しばらく17等を保つ。日本では超低空。南半球では、条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   7 41.86  -46 15.8   6.116   6.150    87   16.6   4:56 (  0,  9)  
Nov.  9   7 36.38  -47 19.6   6.104   6.194    90   16.6   4:23 (  0,  8)  

* ジョンソン彗星 (48P)

現在は17.2等(10月22日、佐藤英貴氏)。ゆっくりと明るくなっていく。12月には観測できなくなる。2025年春に14.5等まで明るくなるが、観測条件は悪い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  17 28.15  -21 36.2   2.836   2.215    42   16.8  18:30 ( 53, 12)  
Nov.  9  17 43.03  -22 10.1   2.867   2.193    39   16.6  18:25 ( 54, 10)  

* パンスターズ彗星 (C/2020 K1)

2023年の春に12.1等まで明るくなった(2023年5月20日、Jose Guilherme de S. Aguiar)。現在は16.8等(10月4日、ATLAS South Africa)。しばらく17等を保つ。日本では超低空。南半球では、条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   6 52.39  -40 49.1   5.599   5.816    97   16.6   4:07 (  0, 14)  
Nov.  9   6 48.32  -41 10.3   5.592   5.864   101   16.7   3:35 (  0, 14)  

* ボク彗星 (C/2022 U3)

現在は18.9等(9月30日、井狩康一氏)。しばらく17等を保つ。条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   8  9.79    7 25.9   4.672   4.886    96   16.7   4:56 (345, 62)  
Nov.  9   8 11.09    6 33.2   4.578   4.894   102   16.6   4:58 (  0, 61)  

* ヒル彗星 (P/2024 S3)

2010年に15等まで明るくなった新周期彗星の初回帰。冬から春にかけて15等まで明るくなり、日本からは非常に条件良く観測できると期待されている。だが実際は、この予報より暗い。現在は18.1等(10月22日、Purple Mountain Observatory, XuYi Station)。ゆっくりと明るくなっていく。条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   2 50.19    5  3.2   1.178   2.160   169   16.9   0:06 (  0, 60)  
Nov.  9   2 43.27    5 30.8   1.134   2.113   168   16.7  23:26 (  0, 61)  

* パンスターズ彗星 (C/2023 R1)

現在は16.7等(10月30日、佐藤裕久氏)。しばらく17等を保つ。今後は次第に低くなり、日本では2月には、南半球では12月には観測できなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  22 28.21   24 53.4   5.193   5.791   122   16.7  19:40 (  0, 80)  
Nov.  9  22 23.44   23 51.5   5.243   5.747   116   16.7  19:08 (  0, 79)  

* ブルーイントン彗星 (154P)

6月に12.0等まで明るくなった(6月13日、門田健一氏)。現在は15.3等(10月27日、Thomas Lehmann)。ゆっくりと暗くなっていく。2月には18等以下になる。日本では、条件良く観測できる。南半球ではやや低い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   9 25.77   32 22.9   2.002   2.177    86   16.7   4:56 (270, 68)  
Nov.  9   9 33.10   32  6.1   1.967   2.226    91   16.8   5:02 (275, 73)  

* アトラス彗星 (C/2019 E3)

非常に遠方の彗星。現在は16.9等(10月21日、ATLAS Chile)。しばらく17等を保つ。日本では、現在は観測できない。南半球では、条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   1 30.10  -69  5.0  10.341  10.484    95   16.8  22:40 (  0,-14)  
Nov.  9   1 21.67  -68 40.2  10.396  10.491    92   16.8  22:05 (  0,-14)  

* パンスターズ彗星 (253P)

現在は16.3等(10月20日、ATLAS Chile)。次第に暗くなっていく。12月には18等以下になる。条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   0 37.94   -3 56.1   1.125   2.029   146   16.9  21:50 (  0, 51)  
Nov.  9   0 37.82   -3 53.3   1.172   2.032   139   17.0  21:22 (  0, 51)  

* 小惑星ファエトン (3200)

ふたご座流星群の母天体。現在は18.5等(9月12日、ATLAS-HKO, Haleakala)。しばらく17等を保つ。日本では、条件良く観測できる。南半球ではやや低い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   4 58.70   39 27.3   1.227   2.081   139   17.3   2:15 (180, 86)  
Nov.  9   4 42.01   39 36.2   1.131   2.039   147   16.9   1:31 (180, 85)  

* ミュラー彗星 (190P)

現在は17.5等(9月23日、A. Diepvens)。ゆっくりと暗くなっていく。2月には18等以下になる。日本では、条件良く観測できる。南半球では、次第に低くなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  22 42.84   -6 27.7   1.387   2.070   120   17.0  19:55 (  0, 49)  
Nov.  9  22 47.76   -5 53.7   1.441   2.058   114   17.1  19:33 (  0, 49)  

* シューメーカー-リニア彗星 (146P)

夏に14.4等まで明るくなった(8月17日、Hiroshi Abe)。現在は16.9等(10月27日、Thomas Lehmann)。今後は急激に減光する。12月には18等以下になる。日本では、条件良く観測できる。南半球ではやや低い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   6 23.96   33 31.1   0.973   1.736   124   17.0   3:39 (  0, 88)  
Nov.  9   6 22.41   36 17.3   0.966   1.779   130   17.2   3:10 (180, 89)  

* スパール彗星 (242P)

現在は17.3等(10月28日、ATLAS Chile)。しばらく17等を保つ。条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   4 15.53  -14 10.2   3.159   3.979   140   17.2   1:31 (  0, 41)  
Nov.  9   4 12.28  -15  1.0   3.140   3.977   143   17.1   1:00 (  0, 40)  

* アラン-リゴー彗星 (49P)

2025年の春に、14等まで明るくなる。現在は17.0等(10月31日、ATLAS Chile)。次第に明るくなっていく。日本ではやや低い。南半球では、条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  23 35.75  -30 41.3   1.524   2.178   118   17.2  20:47 (  0, 24)  
Nov.  9  23 34.45  -30  9.1   1.547   2.130   112   17.3  20:19 (  0, 25)  

* レナード彗星 (C/2022 U1)

現在は17.4等(10月20日、ATLAS-MLO, Mauna Loa)。しばらく18等を保つ。日本では、次第に低くなる。だが、1月からは再び高くなっていく。南半球では、まもなく観測できなくなる。だが、2月には再び観測できるようになる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  19  5.21   22 59.6   4.702   4.587    77   17.2  18:30 ( 76, 59)  
Nov.  9  19  5.88   21 30.5   4.820   4.611    71   17.3  18:25 ( 79, 54)  

* リニア彗星 (492P/2024 O3)

2010年に15等まで明るくなった新周期彗星の初回帰。現在は17.4等(10月13日、門田健一氏)。しばらく18等を保つ。日本では、条件良く観測できる。南半球ではやや低い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   9 12.49   29 29.6   1.874   2.092    88   17.4   4:56 (280, 70)  
Nov.  9   9 22.12   29 19.1   1.835   2.129    92   17.3   5:02 (288, 75)  

* アトラス彗星 (C/2019 T4)

2022年の初めに、11.1等まで明るくなった(2022年3月31日、F. Kugel, J.-G. Bosch, J. Nicolas)。現在は16.9等(10月20日、ATLAS-MLO, Mauna Loa)。しばらく18等を保つ。日本では、次第に低くなる。だが、12月からは再び高くなっていく。南半球では、今後は観測できない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  17 36.82   24 56.8   8.435   7.994    60   17.4  18:30 ( 94, 42)  
Nov.  9  17 40.88   24 38.5   8.523   8.035    57   17.4  18:25 ( 96, 38)  

* レモン-パンスターズ彗星 (302P)

現在は16.8等(10月19日、ATLAS South Africa)。しばらく18等を保つ。1月には観測できなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  19 30.59  -22 21.7   3.525   3.339    71   17.4  18:30 ( 28, 27)  
Nov.  9  19 38.47  -22 10.5   3.612   3.333    65   17.5  18:25 ( 31, 26)  

* 紫金山彗星 (C/2021 S4)

現在は17.6等(10月13日、門田健一氏)。しばらく18等を保つ。日本では、条件良く観測できる。南半球では超低空。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   7 42.26   40  2.1   6.598   6.974   108   17.5   4:56 (182, 85)  
Nov.  9   7 43.02   40 16.5   6.514   6.987   114   17.5   4:30 (180, 85)  

* 小惑星2005 WY3 (308607)

彗星のような軌道を持つ特異小惑星。しばらく17等を保つ。条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   3 58.08   -9  2.7   2.055   2.942   147   17.6   1:13 (  0, 46)  
Nov.  9   3 53.90  -10 33.5   1.996   2.892   149   17.5   0:42 (  0, 45)  

* アトラス彗星 (C/2024 J3)

現在は17.5等(10月2日、ATLAS Chile)。しばらく17等を保つ。12月には観測できなくなる。だが、南半球では1月には、日本では2月には再び観測できるようになる。2026年に13等まで明るくなり、日本からは非常に条件良く観測できると期待されている。最盛期は、南半球では低空。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  18 29.64  -34  9.8   7.730   7.240    57   17.5  18:30 ( 34, 11)  
Nov.  9  18 32.43  -33 39.9   7.781   7.197    50   17.5  18:25 ( 38,  9)  

* マクノート彗星 (338P)

現在は17.5等(10月22日、ATLAS-HKO, Haleakala)。次第に暗くなっていく。まもなく18等以下になる。日本では、条件良く観測できる。南半球では超低空。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   2  6.90   38  6.2   1.439   2.380   156   17.6  23:18 (180, 87)  
Nov.  9   1 57.89   38 36.0   1.461   2.395   154   17.7  22:41 (180, 86)  

* 小惑星マルシュアース (343158)

彗星のような軌道を持つ特異小惑星。11月29日に太陽に0.49天文単位まで近づく。ゆっくりと暗くなっていく。まもなく18等以下になる。日本では超低空。南半球では、12月には観測できなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  11  2.63  -14 48.0   0.649   0.758    49   17.6   4:56 (307, 21)  
Nov.  9  12 31.36  -33 23.1   0.501   0.660    36   18.2   5:02 (311,  0)  

* ヘリン-ローマン-アルー第1彗星 (117P)

現在は17.8等(10月25日、Purple Mountain Observatory, XuYi Station)。しばらく18等を保つ。条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   3 20.31   16 28.8   3.544   4.518   167   17.7   0:36 (  0, 72)  
Nov.  9   3 15.66   16 18.3   3.542   4.530   175   17.7   0:04 (  0, 71)  

* アラン彗星 (50P)

現在は17.8等(10月20日、門田健一氏)。しばらく18等を保つ。日本では、条件良く観測できる。南半球ではやや低い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   9 45.82   32 11.0   2.361   2.436    82   17.7   4:56 (268, 64)  
Nov.  9   9 53.92   31 53.7   2.310   2.471    87   17.7   5:02 (272, 69)  

* ダニエル彗星 (33P)

現在は18.9等(10月27日、Mt. Lemmon Survey)。しばらく18等を保つ。日本では、条件良く観測できる。南半球ではやや低い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   7 15.46   31  3.4   1.659   2.244   113   17.9   4:30 (  0, 86)  
Nov.  9   7 21.33   32 33.6   1.590   2.243   118   17.8   4:08 (  0, 87)  

* ヴォロビヨフ彗星 (276P)

現在は16.4等(10月25日、ATLAS-MLO, Mauna Loa)。しばらく18等を保つ。条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2   3  0.47   12 15.0   2.918   3.903   172   17.8   0:16 (  0, 67)  
Nov.  9   2 56.64   11 37.1   2.914   3.901   174   17.8  23:40 (  0, 67)  

* ラッセル第2彗星 (89P)

現在は17.2等(10月23日、ATLAS Chile)。今後は急激に減光する。条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov.  2  23  9.41  -16 57.3   2.055   2.708   121   17.9  20:21 (  0, 38)  
Nov.  9  23 10.76  -15 59.5   2.160   2.734   115   18.1  19:55 (  0, 39)  

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