MISAO Project

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2000年4月16日

    CCD画像募集中    

MISAOプロジェクト・アナウンスメイル (2000年4月16日)

MISAOプロジェクトの吉田誠一です。

MISAOプロジェクトのホームページは、1月に内容が刷新され、3月からは新し いURL:

http://www.aerith.net/misao/index-j.html

に移動しました。

MISAOプロジェクトでは、多数の人々のCCD画像を集め、PIXYシステムで検査す ることで、変光星などの新天体を共同発見することを目指しています。MISAO プロジェクトでは、皆様のCCD画像を募集しています。新しいMISAOプロジェク トのホームページでは、CCD画像の応募要項と、ご提供頂いた画像の著作権に ついて、及び画像から新天体が発見された時の、発見者の扱いなどについて、 まとめられています。

MISAOで募集しているのは、原則としてFITS、MTFまたはSBIGフォーマットで保 存された、CCD画像です。また、おおよその撮影位置、正確な撮影時刻、使用 したフィルター、などのデータがきちんと記録されている必要があります。

MISAOプロジェクトにご提供して頂いた画像は、PIXYシステムを使って検査し、 新天体の捜索を行います。同時に、変光星などの既知天体のデータ取得も行い ます。更に、検査された画像はMISAOプロジェクトのデータベースに蓄積され、 後日に同じ場所の画像が提供された時に、比較して新天体を捜索したり、何ら かの突発現象が起きた時に、過去のデータを調査するのに利用されます。

2000年4月16日の時点では、1997年5月から2000年3月の間に撮影された、8461 枚の画像がデータベースに蓄積されています。この中から、882個の新変光星 が発見されています。また、これらの画像から4340個の変光星の、46152個の 光度データが得られています。変光星の光度は、MISAOの報告者コード「Mis」 の名前で、VSNET(変光星ネットワーク)やVSOLJ(日本変光星観測者連盟)に報告 しています。

ご提供頂いた画像から発見された新変光星は、MISAOプロジェクトで「MisV+ 番号」と命名します。発見の決め手となった画像の撮影者は、実際に見つけた MISAOのスタッフと共に発見者として扱い、お名前をホームページや論文に明 記します。

MISAOプロジェクトでは、最新の画像だけでなく、かなり古い画像も募集して います。特に変光星の場合は、古い画像も大変に貴重です。最近の画像にない 明るい星が古い画像に写っていたとすれば、新星や、何か珍しい星かもしれま せん。そしてそれは、その古い画像が提供されなければ、誰にも知られずにい たかもしれないのです。MISAOプロジェクトでは、古い画像が提供されて、既 にデータベースに蓄積されていた最近の画像と比較して、新変光星が発見され た場合は、後で提供された古い画像の方を決め手とし、古い画像の撮影者を発 見者として優先します。

MISAOプロジェクトのデータベースには、すでに8000枚を越える画像データが 蓄積されています。新天体の共同発見を目指して新たに撮影される方には、過 去の画像が存在する場所をご案内します。画像の管理を担当する門田氏 (kenic-k@astroarts.co.jp)までご連絡下さい。蓄積された過去画像のデータ と比較することによって、1夜の画像からでも、新天体が見つかる可能性があ ります。

P.S.
過去のMISAOプロジェクト・アナウンスメイルは

http://www.aerith.net/misao/index-j.html
で閲覧できます。

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吉田 誠一 / Seiichi Yoshida
comet@aerith.net
http://www.aerith.net/index-j.html

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