2003年9月22日(観測した彗星:2個)
筑波山での彗星観測です。
宮崎修さんの「超高級」アイピースを借りて、ミードに付けてみましたが、見え味が劇的に違いました。1等くらい、暗い星まで見えるような感じでした。機材を1ランク上にする以上の効果があるように感じました。
宮崎さんの31.7cmに、「超高級」アイピースを付けてみると、C/2001 HT50 は、集光の強い、はっきりした、9〜10等くらいの彗星のようにすら見えました。
これはすごい効果なので、私も、ど高めのアイピースを購入しようと思います。
11.5等 視直径1.9分 DC 4 (25.4cm シュミカセ 116倍)
相変わらずぼうっと大きく広がった姿で、集光は無い訳じゃない、という感じです。測定値は、以前とほぼ完全に一致しました。C/2001 HT50 に向ける直前に、急に透明度が悪くなった感じがしました。そのため、C/2001 HT50 は、25cmではかすかで暗く、たいへん淡い姿にしか見えませんでした。後で宮崎修さんに指摘されて、月が出たためだったと分かりました。
11.5等 視直径0.8分 DC 7 尾1.2分(位置角260度) (25.4cm シュミカセ 116倍)
3週間前にくらべて、ぐんと大きく明るくなっていて、驚きました。相変わらず強い集光があり、恒星状の核が見える、と表現しても良いくらいです。しかも、西に尾が伸びています。吉本勝己さんと永井佳実さんは、コマの偏りとして報告されていますが、私は「尾がある」と感じたので、尾として報告します。でも、中村彰正さんのCCDでも尾の記載がないので、本当は尾ではないような気もしますが。その時は気づきませんでしたが、ちょうど私が見た時間に、GSC 2408-00306 (13.67=14.03等) と重なっていたようです。とはいえ、恒星状にすら見えた中心部の明るさは、それをはるかに凌駕していました。よって、影響なしと判断しています。大きさは倍以上になったような印象があったのですが、測定してみると、0.8分角でしかありませんでした。
|