2004年12月11日(観測した彗星:13個+小惑星:2個)
北軽井沢での彗星観測です。
時折、薄い雲が往来しましたが、おおむね一晩中快晴でした。狙える彗星が多いのは嬉しいのですが、氷点下の夜に6時間連続で観測するのは、ちょっと辛いところもあります。
約12.3等 視直径1.8分 DC 2 (40.0cm 反射 144倍)
13.70等星と重なって見づらいのですが、非常に淡い像が広がっています。ただ、ちょっとぼかしすぎたのか、先月より明るい見積りになってしまいました。
14.0等 視直径0.7分 DC 3 (40.0cm 反射 144倍)
思っていたよりずっと暗く、小さく、拡散状で、見づらいです。
11.5等 視直径1.5分 DC 4 (40.0cm 反射 144倍)
かなり明るくなってきました。淡く大きく広がっています。ただ、意外と中心ははっきりしない印象です。
10.9等 視直径2.0分 DC 7 (40.0cm 反射 75倍)
ちょっと暗くなってきましたが、まだ集光は強く、明るく大きく見えます。
4.3等 視直径20分 DC 7 (肉眼)
4.8等 視直径17分 DC 6 (10x70 単眼鏡)
これはすごい! 肉眼でも楽勝で見えます。集光は強いですが、肉眼でも星雲状です。単眼鏡では、横浜で見るのとは全く別物で、かなり明るく濃く見えますが、測定値は何故か暗めになりました。
13.4等 視直径0.9分 DC 3 (40.0cm 反射 144倍)
ちょっとDCを決めにくい感じでした。直視すると小さく集光した姿にも思えるのですが、目を逸すと淡く広がったふつうの彗星に見えます。
13.0等 視直径1.6分 DC 1 (40.0cm 反射 144倍)
淡く大きく広がっています。すっかり拡散状で、ほとんど集光していません。だいぶ前のバーストの名残り、という感じです。今年見た中では最も暗くなっていましたが、それでも大口径では、すぐに存在が分かるくらいの明るさは保っています。
12.8等 視直径1.3分 DC 5 (40.0cm 反射 144倍)
明るい星の近くでやや見づらいのですが、少しだけ明るくなってきたようです。ほどよく集光しています。
11.8等 視直径2.4分 DC 2 (40.0cm 反射 144倍)
拡散状で淡く、とても大きく広がっています。ですが、先月よりだいぶ明るくなっていて、大口径なら楽に見えます。すぐ近くのM65、M66、NGC 3628もついてに鑑賞しましたが、筑波山で見るのとは全く違いますね。3銀河とも、視野いっぱいに伸びる淡い腕が大迫力でした。
13.5等より暗い 視直径1.0分 (40.0cm 反射 144倍)
見えません。まだスイッチは入っていないようです。
11.2等 視直径1.9分 DC 7 (40.0cm 反射 75倍)
やや暗くなってきましたが、集光は鋭いです。ただ、コマはかなり淡く大きく、中心部を取り巻いている感じです。尾もあるようですが、はっきりしません。
13.6等より暗い 視直径1.2分 (40.0cm 反射 144倍)
見えません。まだ早すぎたようです。
14.5等より暗い (40.0cm 反射 144倍)
もう暗くなってしまったらしく、見えませんでした。恒星状だそうなので、ピントをぼかさずに極限等級を求めました。
14.2等 DC 9 (40.0cm 反射 144倍)
かなり暗くなってきました。
14.4等 DC 9 (40.0cm 反射 144倍)
予報では15等台のはずですが、意外にも見えました。但しかなり暗いです。
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