今週の明るい彗星 (2007年4月28日:南半球版)

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Updated on May 1, 2007
先週 北半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、南緯35度の地点での値です。

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* 2P/Encke

4月19日に近日点を通過するまで、夕空の超低空にて、急激に増光していく様子が観測された。4月17日には6.7等に達した(Juan Jose Gonzalez)。だが、現在は観測不可能となっている。南半球では、5月半ばに8等で明け方の空に現れた後、しばらく明るく見えるだろう。日本では、6月には12等で明け方の空に姿を現す。但し、高度は20度までしか上がらず、急激に暗くなっていく。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28   2 41.42    8 39.3   0.609   0.411     7    6.5  18:46 ( 92,-11)  
May   5   2  8.68    0 44.8   0.534   0.527    17    7.0   5:12 (270, -2)  

* C/2007 E2 ( Lovejoy )

3月に南半球で眼視で発見された新彗星だが、急激に北上中。4月初めには日本からも明け方の空に姿を現し、現在は非常に条件良く観測できるようになっている。4月中旬に地球に接近して、7.6等に達した。(4月18日、Juan Jose Gonzalez)。だが、その後は少し暗くなり、現在は8.9等(4月29日、吉田誠一)。今後、日本からは暗くなるまでずっと観測できる。7月までは眼視で見えそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28  18 38.37   25 59.9   0.450   1.208   105    7.9   4:18 (180, 30)  
May   5  17 46.79   45 49.9   0.527   1.259   105    8.5   3:00 (180, 10)  

* C/2006 P1 ( McNaught )

南半球では、一生に一度あるかないかの大彗星となった。1月14日から15日にかけてマイナス5.5等に達し、金星よりも明るく輝き、白昼にも目撃された。その後、南半球では夕方の空に現れ、無数の縞が重なり合って優雅な曲線を描く、50度以上にも及ぶ尾を持った、素晴らしい姿が見られた。現在は朝と晩のどちらも観測できる。すでに9.6等まで暗くなってきた(4月19日、Stuart Rae)。南半球では、彗星が去るまでずっと、ほぼ一晩中観測できる状態が続く。日本からは二度と見られない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28   1 21.21  -79 24.4   1.997   2.293    93    9.9   5:08 (347, 35)  
May   5   2 11.73  -81 39.4   2.046   2.400    97   10.3   5:12 (350, 34)  

* C/2007 E1 ( Garradd )

3月には13.8等とたいへん暗かった(3月17日、Alan Hale)が、4月上旬に急増光し、4月10日には8.7等に達した(Werner hasubick)。その後は少し暗くなっており、現在は10.9等(4月29日、吉田誠一)。彗星は極めて拡散して、淡く大きく広がっている。まだ夕空に高く見えているが、今後は暗くなりながら、急激に低くなる。5月下旬には観測できなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28   8 15.70   17 31.2   0.982   1.343    84   10.2  18:46 (164, 36)  
May   5   7 55.93   19 36.8   1.188   1.317    73   10.6  18:40 (153, 31)  

* 96P/Machholz 1

近日点を通過するまでは条件が悪く、地上からは観測できなかったが、3月中旬にはSWANの画像で、4月初めにはLASCOの画像で捉えられた。4月4日に近日点を通過した後、明け方の空に姿を現した時には、5.5等と明るかった(4月10日、Michael Jager and Gerald Rhemann)。その後は急激に減光中だが、現在もまだ10.9等と明るい(4月29日、吉田誠一)。意外と集光が強く見やすい。今後は急激に条件が良くなっていくが、彗星も急激に暗くなり、5月中旬には14等以下となって、眼視では見えなくなるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28  22 55.26   22  1.2   0.744   0.765    49   11.1   5:08 (229, 15)  
May   5  22 22.62   21 21.5   0.701   0.922    62   12.1   5:12 (216, 24)  

* C/2006 XA1 ( LINEAR )

予想より明るくなり、現在は13.4等で眼視でも見えている(4月12日、Vitali Nevski)。だが、次第に夕空に低くなっていき、6月上旬には低すぎて観測できなくなる。7月の近日点通過の頃は、太陽と合になって見えない。その後は南に去ってしまうため、日本からは見えなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28   5 32.86   37 21.9   2.619   2.097    48   13.9  18:46 (140,  2)  
May   5   5 51.03   36  6.7   2.631   2.054    45   13.8  18:40 (139,  3)  

* 29P/Schwassmann-Wachmann 1

今シーズンは、7月初めに明け方の空に現れて来て以来、ずっと12〜13等と明るく、眼視で見え続けている。現在も12.5等で眼視でも見えている(4月12日、Vitali Nevski)。だが、すでに夕空に傾いており、まもなく見えなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28   4 29.35   28 50.3   6.717   5.905    33   13.9  18:46 (124, -2)  
May   5   4 35.25   28 56.2   6.776   5.907    28   13.9  18:40 (122, -5)  

* C/2006 L2 ( McNaught )

昨年の6月から、半年以上に渡って12等を保った。3月9日にもまだ12.6等と明るかった(Edwin van Dijk)。だが、現在は減光中で、すでに眼視では見えないだろう。だが、減光はゆっくりで、彗星が18等以下となるのは、2008年だろう。日本からは、それまでずっと観測できる。日本からは、今後しばらく周極星となり、一晩中見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28   2  9.44   70 45.0   3.155   2.737    56   14.4   5:08 (204,-36)  
May   5   2 40.17   70  4.7   3.261   2.791    54   14.5   5:12 (204,-36)  

* C/2006 VZ13 ( LINEAR )

明け方の空で高く見えるようになってきた。すでにCCDでも14.8等と明るく(4月27日、門田健一氏)、13.3等で眼視でも見えている(4月28日、吉田誠一)。今後は急激に増光し、7月には9等に達する。だが、8月には急激に南下する。日本からは、8月中旬には見えなくなる。一方、南半球では、7月中旬までは低すぎて観測は困難。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28  23 16.34   31 50.2   2.513   1.943    45   15.1   5:08 (225,  5)  
May   5  23 18.44   33 13.0   2.345   1.859    49   14.7   5:12 (220,  8)  

* C/2003 WT42 ( LINEAR )

2005年の秋から2006年の春まで、ずっと13.5等の明るさで見え続けていた。現在は1年前より1等ほど暗いが、まだ14.2等で眼視でも見えている(12月22日、吉田誠一)。CCDでは立派な尾が写る。5月まで非常に条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28  12 44.34   23 18.1   5.157   5.924   136   14.8  22:19 (180, 32)  
May   5  12 41.95   22 52.6   5.243   5.949   130   14.9  21:50 (180, 32)  

* C/2005 YW ( LINEAR )

日本からは見えなくなったが、南半球では条件良く観測できる。昨年秋から長期に渡って13〜14等を保っている。眼視では12.5等と、この予報よりかなり明るく観測されている(4月17日、Michael Mattiazzo)。だが、今後は次第に暗くなっていく。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28  16 25.72  -74 31.7   1.983   2.598   116   14.9   2:05 (  0, 50)  
May   5  16 14.60  -74 18.5   1.991   2.649   120   15.0   1:27 (  0, 51)  

* C/2005 L3 ( McNaught )

現在は15.2等(2月24日、門田健一氏)。昨年の秋以来、しばらく観測できなかったが、再び明け方の空に現れて来た。2007年と2008年に、それぞれ春から夏にかけて、14.5等で観測できる。位置の条件も良く、眼視でも見えるかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28  18 47.36   -8 40.3   5.422   5.908   114   15.0   4:26 (180, 64)  
May   5  18 42.58   -7 59.9   5.297   5.892   121   14.9   3:54 (180, 63)  

* 185P/2007 A3 ( Petriew )

2001年に9等と明るく観測された周期彗星の初回帰。今回も急激に明るくなった。1月11日には16.1等だった(Filip Fratev)が、3月11日には11.1等まで明るくなった(Reinder J. Bouma)。意外にも、発見時とほぼ同じ明るさで、眼視で見えるほどになった。但し、今回は条件が悪く、5月初めまで、ずっと夕空の低空にしか見えない。最近の観測がほとんど無い。すでにかなり暗くなっていると思われる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28   5  2.15   13 44.4   1.897   1.289    39   15.1  18:46 (118, 14)  
May   5   5 29.27   13 56.5   1.971   1.352    39   15.8  18:40 (119, 15)  

* C/2006 M4 ( SWAN )

2006年秋に4等まで明るくなったが、1月11日には10.5等まで暗くなった。それ以来、しばらく観測できなかったが、再び明け方の空に現れて来た。今後は、秋に18等以下になるまで観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28  22 58.03  -10 20.9   3.760   3.297    55   15.3   5:08 (256, 37)  
May   5  23  0.78  -10 53.5   3.733   3.379    61   15.4   5:12 (250, 43)  

* C/2006 Q1 ( McNaught )

現在は15.2等(2月24日、門田健一氏)。2008年春に11等に達する。それまでずっと南天を移動するため、日本からは低空にしか見えない。現在、南半球では条件良く観測できるが、日本からはすでに見えない。日本からは、11月にいったん明け方の超低空に13等で見えた後、2008年3月からは、明け方の低空に11等で眼視でも見えるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28   5 23.85  -28 27.1   5.412   5.010    61   15.5  18:46 ( 81, 42)  
May   5   5 30.26  -27 53.9   5.399   4.959    59   15.4  18:40 ( 80, 39)  

* C/2006 K4 ( NEAT )

2006年の秋に17.5等まで増光した後、観測できなくなっていたが、再び明け方の空に姿を現して来た。2007年夏に14.5等に達する。但し、南の空を移動するため、日本からは5月に高度が20度になるだけで、7月には観測できなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28  20 55.80  -24  5.3   3.691   3.786    87   15.6   5:08 (245, 68)  
May   5  20 56.40  -25 33.2   3.532   3.751    94   15.5   5:12 (235, 75)  

* 4P/Faye

10月から11月にかけて、9.3等に達した(10月27日、Juan Jose Gonzalez)。しばらく眼視で明るく見えたが、3月11日には13.0等まで減光した(Reinder J. Bouma)。すでに眼視では見えない。5月末には低すぎて観測できなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28   6 27.27   15 32.2   2.611   2.275    59   15.7  18:46 (136, 26)  
May   5   6 41.24   15 33.7   2.718   2.316    56   16.0  18:40 (134, 25)  

* C/2006 V1 ( Catalina )

現在は15.8等まで明るくなってきた(3月11日、門田健一氏)。今後は2008年夏にかけて、1年半に渡って15.5〜16等を保つ。しかし、彗星は南下するため、日本からは2007年6月までしか見えない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28  10 12.59   -0  1.5   2.863   3.444   117   15.9  19:48 (180, 55)  
May   5  10 12.13   -0 30.7   2.911   3.401   110   15.8  19:20 (180, 56)  

* 17P/Holmes

今回帰はまだ観測されていない。南半球では4月中旬に、日本からも5月上旬に明け方の空に16等で姿を現す。その後、11月まで長期に渡って16等を保つだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28   0  4.34    5 59.8   2.807   2.054    34   16.1   5:08 (252, 14)  
May   5   0 17.78    8 13.0   2.766   2.053    37   16.2   5:12 (248, 16)  

* P/2006 HR30 ( Siding Spring )

結局、ほぼ小惑星状のまま近日点を通過してしまった。9月初めからまったく増光せず、結局、14等止まりだった。日本からはずっと条件が良く、ずっと14等で観測できた。だが、3月からは急激に減光している。今後は高度も低くなり、6月には17等で西空に沈む。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28   7 39.91   11 54.5   1.929   1.976    77   16.1  18:46 (151, 39)  
May   5   7 53.40   10 19.1   2.065   2.043    74   16.3  18:40 (148, 39)  

* C/2002 VQ94 ( LINEAR )

現在は16.8等(3月25日、門田健一氏)。木星よりも遠くにあるため、2007年夏まで、長期に渡って17等を保つ。北天を移動するため、今後はずっと高い位置で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28  14  9.56   40 15.6   6.742   7.376   125   16.7  23:44 (180, 15)  
May   5  14  4.64   39 52.0   6.792   7.393   123   16.7  23:12 (180, 15)  

* C/2007 G1 ( LINEAR )

2008年夏に12等に達する。日本からは、それまで増光していく様子をほぼずっと観測できる。だが、その後は南に去り、日本からは二度と見えなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28  17 58.64   35  6.5   5.634   6.031   108   17.1   3:37 (180, 20)  
May   5  17 54.77   35 29.4   5.531   5.979   111   17.0   3:06 (180, 20)  

* C/2005 S4 ( McNaught )

2006年夏には17等で観測された。再び明け方の空に高くなってきた。2007年の夏に、16.5〜17等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28  21  6.39    6  7.0   6.019   5.879    77   17.1   5:08 (214, 43)  
May   5  21  5.26    7  9.3   5.902   5.874    83   17.0   5:12 (203, 45)  

* 99P/Kowal 1

現在は17.7等(3月12日、門田健一氏)。7月に西空に傾くまで、ずっと17等を保つ。2008年にも、再び18等で観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28  13 53.80  -12  2.9   3.733   4.734   173   17.1  23:29 (180, 67)  
May   5  13 50.38  -11 48.5   3.752   4.736   165   17.1  22:58 (180, 67)  

* 87P/Bus

現在は17.3等(3月11日、門田健一氏)。5月まで17等を保ち、6月には暗くなりながら西に傾く。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28  10 42.05    8 10.9   1.530   2.230   121   17.1  20:18 (180, 47)  
May   5  10 45.42    8  0.5   1.587   2.220   115   17.2  19:54 (180, 47)  

* C/2006 S2 ( LINEAR )

6月から7月にかけて、16.5〜17等に達する。日本からはやや高度が低い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28  20 53.40   -0 57.0   3.142   3.164    82   17.5   5:08 (214, 51)  
May   5  20 53.95   -2  6.0   3.020   3.163    88   17.4   5:12 (203, 55)  

* C/2004 B1 ( LINEAR )

予想より減光が遅く、4月にもまだ17等で観測されている。もうしばらく17〜18等で観測できそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28  15 58.70   59  3.2   4.928   5.268   104   17.6   1:38 (180, -4)  
May   5  15 46.43   59 50.7   5.009   5.330   103   17.6   0:58 (180, -5)  

* C/2004 D1 ( NEAT )

2006年の初めに16等に達した。現在は17.7等(2月3日、門田健一氏)。これから夏にかけて、17等から18等へと、ゆっくりと暗くなっていく。日本からは、ずっと高い位置で観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28  13 54.94   33 52.5   5.276   5.995   131   17.6  23:30 (180, 21)  
May   5  13 51.16   33 27.1   5.340   6.024   128   17.6  22:58 (180, 22)  

* C/2007 B2 ( Skiff )

2008年の春に14等で条件良く観測できる。現在はまだ18等と暗く、今後は次第に西空に傾いていく。だが、10月には16.5等で明け方の空に姿を現し、その後は2008年夏までずっと条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28   9 14.79   40 42.8   5.253   5.367    91   17.6  18:51 (180, 14)  
May   5   9 16.20   39 57.6   5.305   5.318    85   17.6  18:40 (177, 15)  

* C/2007 F1 ( LONEOS )

現在は18等。10月下旬に太陽に0.4天文単位まで接近し、6等に達しそう。但し、日本からの条件はたいへん悪い。今後は夕空で次第に低くなり、7月初めには高度が20度以下、7月下旬には10度以下となる。その時点ではまだ15.5等と暗い。いったん太陽と合になった後、9月下旬には11等より明るくなり、10月中旬には8等になるが、明け方の地平線すれすれにしか見えない。10月下旬には南天に去り、その後は二度と見えなくなる。南半球では、いったん7月に見えなくなった後、11月中旬に7.5等で夕空に姿を現し、その後は高度は低いながらも、暗くなっていく様子をずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28  10 27.64   27  5.5   2.710   3.203   110   17.7  20:03 (180, 28)  
May   5  10 20.54   27 43.6   2.741   3.114   102   17.6  19:28 (180, 27)  

* 125P/Spacewatch

現在は18.2等(3月14日、門田健一氏)。5月からは次第に高度が下がっていくが、秋に18等以下になるまで、ずっと夕空で17.5等で観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28  10 19.58   18  7.7   1.186   1.828   112   17.8  19:56 (180, 37)  
May   5  10 24.63   18  5.6   1.216   1.794   107   17.7  19:33 (180, 37)  

* 2006 WD4

彗星のような軌道を持つ特異小惑星。4月下旬に太陽に0.6天文単位まで接近する。その後、5月には地球にかなり接近する。観測条件がかなり悪く、日本からは、5月下旬までまったく見られない。南半球では、4月下旬から5月中旬にかけて、明け方の低空で観測できる。小惑星のままであれば、18.5等止まり。だが、もし彗星活動を見せれば、南半球では12〜14等で捉えられる可能性がある。その後、5月下旬には日本からも夕空に11等で見られる可能性がある。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 28   0 46.08  -10 14.9   1.046   0.593    33   18.4   5:08 (272, 15)  
May   5   1  0.24  -10 23.5   0.772   0.611    37   18.7   5:12 (270, 19)  

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