今週の明るい彗星 (2020年12月19日：北半球版)

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 Updated on December 16, 2020
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。
方位は、0度が南、90度が西、180度が北、270度が東を示しています。

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* エラスムス彗星 (C/2020 S3)

12月初めに、5.6等まで増光した(12月9日、Marco Goiato)。現在は観測できない。4月に再び明け方の空に現れるが、15等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  17 19.18  -20 44.1   1.392   0.434     7    6.1   5:32 (288,-11)  
Dec. 26  18 13.96  -18  6.5   1.503   0.532     5    7.1   5:35 (282,-14)

* アトラス彗星 (C/2020 M3)

11月に7.3等まで明るくなった(11月7日、Marco Goiato)。現在は減光中。だが、まだ9.7等と明るい(12月12日、津村光則氏)。日本からは、長期に渡って非常に条件良く観測できる。南半球では、今後はずっと超低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19   5 16.36   40 13.2   0.532   1.498   161    9.2  23:23 (180, 84)  
Dec. 26   5 14.29   43 29.3   0.603   1.553   155    9.7  22:53 (180, 81)

* ハウエル彗星 (88P)

秋に8.2等まで明るくなった(10月13日、Chris Wyatt)。現在は減光中。だが、まだ10.0等と明るい(12月9日、Chris Wyatt)。南半球では1月初めまで、日本からは2月下旬まで、夕方の低空で、次第に減光していく様子を観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  21 37.41  -17 37.8   2.000   1.624    53   10.9  18:22 ( 42, 26)  
Dec. 26  21 57.91  -15 44.1   2.082   1.664    51   11.2  18:25 ( 45, 26)

* ラッセル-リニア彗星 (156P)

急激に増光した。現在は10.5等と、かなり明るい(12月14日、吉田誠一)。日本からは、長期に渡って条件良く観測できる。南半球では、1月からは超低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19   0 39.39   19 57.2   0.700   1.381   109   11.1  18:47 (  0, 75)  
Dec. 26   0 56.04   23 37.4   0.754   1.404   107   11.6  18:36 (  0, 79)

* マックホルツ第２彗星 (141P)

12月初めに、急激に増光した。現在は11.8等と、かなり明るい(12月14日、Alan Hale)。さらに、Michael Jager氏によって、17.5〜18.0等の分裂核が2つ観測されている。今回帰は、長期に渡って観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  21 26.23   -9  7.6   0.728   0.809    53   11.6  18:22 ( 50, 31)  
Dec. 26  22  5.99   -8 42.7   0.659   0.823    56   11.2  18:25 ( 48, 33)

* アトラス彗星 (C/2019 N1)

現在は11.9等と明るい(11月14日、張替憲氏)。3月まで12等を保つ。南半球では、今後は条件良く観測できる。日本からは、11月から12月にかけて、超低空に見えるのみ。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  14 15.90  -32 58.2   2.229   1.720    47   11.7   5:32 (324, 11)  
Dec. 26  14 23.54  -37 50.6   2.160   1.734    51   11.7   5:35 (331,  9)

* ボアッティーニ彗星 (398P/2020 P2)

2009年に13等まで明るくなった新周期彗星の初回帰。現在は12.4等と明るい(12月14日、吉田誠一)。1月まで12等を保ち、非常に条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19   4 33.44   -7  2.4   0.376   1.309   144   12.2  22:40 (  0, 48)  
Dec. 26   4 39.32   -3 33.9   0.376   1.306   143   12.2  22:18 (  0, 52)

* アトラス彗星 (C/2020 R4)

急激に増光した。現在は12等と、かなり明るい(12月14日、Michael Mattiazzo)。4月に地球に0.46天文単位まで接近して、9等まで明るくなって、非常に条件良く観測できると期待されている。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  21 28.91  -20 17.0   1.982   1.563    51   12.9  18:22 ( 42, 22)  
Dec. 26  21 21.89  -19 34.5   2.053   1.485    42   12.8  18:25 ( 50, 17)

* シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P)

現在は13.1等(12月13日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19   2 15.81   24 52.5   5.141   5.844   131   13.3  20:22 (  0, 80)  
Dec. 26   2 14.88   24 36.0   5.230   5.846   124   13.3  19:54 (  0, 80)

* アトラス彗星 (C/2019 L3)

現在は13.2等(12月12日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。2022年の冬に、11等まで明るくなる。日本からは、長期に渡って条件良く観測できる。南半球では、2021年11月まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19   0  1.58   58 40.6   4.483   4.930   111   14.1  18:22 (176, 66)  
Dec. 26   0  6.24   57 44.9   4.496   4.890   107   14.0  18:25 (167, 66)

* パンスターズ彗星 (C/2017 T2)

2020年に長期に渡って8〜9等で観測された。現在は観測できない。1月に14.5等で明け方の空に現れる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  16 36.76  -24 22.6   4.191   3.259    16   14.2   5:32 (296, -5)  
Dec. 26  16 44.93  -25 25.4   4.221   3.326    21   14.3   5:35 (300, -2)

* パンスターズ彗星 (C/2017 K2)

現在は14.3等(11月12日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。2022年から2023年にかけて、長期に渡って5〜6等で観測できると期待されている。日本からは、2022年の夏から2023年の夏まで、最盛期は観測できない。南半球では、現在は観測できないが、最盛期は条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  17 44.66   35 27.5   8.001   7.539    58   14.3   5:32 (237, 16)  
Dec. 26  17 49.00   35 14.5   7.943   7.485    59   14.2   5:35 (241, 20)

* テンペル-スイフト-リニア彗星 (11P)

急激に増光した。現在は12.5等と、かなり明るい(12月7日、Michael Jager)。非常に条件良く観測できるが、今度は急激に減光すると思われる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19   1 40.55    7 32.5   0.644   1.411   118   14.3  19:48 (  0, 63)  
Dec. 26   1 59.93    6 45.5   0.691   1.427   115   14.6  19:40 (  0, 62)

* ニート彗星 (246P)

2020年から2021年にかけて、13〜14等を保つ。1月まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  16 24.72  -17 42.2   3.789   2.886    20   14.3   5:32 (293,  1)  
Dec. 26  16 36.57  -18 25.4   3.748   2.882    24   14.3   5:35 (296,  4)

* アトラス-アフリカーノ彗星 (C/2019 F1)

現在は14.8等(5月14日、高橋俊幸氏)。2021年に13等まで明るくなる。南半球では、10月半ばから12月半ばにかけて、一時的に観測できなくなる。日本からは、2022年7月まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  15 59.89  -44  4.4   4.785   3.967    30   14.4   5:32 (317,-11)  
Dec. 26  16 10.29  -45 23.4   4.716   3.941    34   14.3   5:35 (320, -9)

* テンペル第２彗星 (10P)

春に11.5等まで明るくなるが、今回帰は条件が悪い。南半球では3月に、日本からは6月に、ようやく明け方の低空に現れる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  17 11.99  -17 31.8   2.677   1.718    10   15.0   5:32 (286, -8)  
Dec. 26  17 32.42  -18 13.1   2.629   1.680    12   14.6   5:35 (288, -6)

* 小惑星ファエトン (3200)

12月7日に太陽に0.14天文単位まで接近して、11等まで明るくなるが、最盛期は観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  19  8.31  -14 38.4   1.166   0.429    20   14.8  18:22 ( 70,  3)  
Dec. 26  20  7.02   -9 10.3   1.216   0.603    29   15.6  18:25 ( 70, 12)

* パンスターズ彗星 (C/2020 N1)

現在は16.0等(12月7日、Michael Jager)。冬から春にかけて、13.5等まで明るくなる。日本からは、非常に条件良く観測できる。南半球では、春まで超低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  23 47.38   36 41.6   1.282   1.791   103   15.1  18:22 (109, 84)  
Dec. 26  23 59.56   34 56.6   1.268   1.727    99   14.9  18:25 ( 93, 81)

* ソニア彗星 (C/2020 J1)

現在は14.9等(10月10日、Chris Wyatt)。春に13.5等まで明るくなる。南半球では、12月には一時的に観測できなくなるが、長期に渡って条件良く観測できる。日本からは、春まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  17 35.22  -43 20.1   4.447   3.540    20   15.2   5:32 (307,-25)  
Dec. 26  17 38.49  -42 50.6   4.418   3.519    21   15.2   5:35 (309,-21)

* ホームズ彗星 (17P)

現在は16.1等(11月14日、Martin Masek)。南半球では12月半ばまで、日本からは1月半ばまでしか観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  20 45.67  -17 56.7   2.768   2.137    41   15.3  18:22 ( 52, 18)  
Dec. 26  20 59.70  -16 19.6   2.808   2.125    38   15.2  18:25 ( 56, 16)

* マスター彗星 (C/2020 F5)

現在は15.0等(11月15日、Chris Wyatt)。2021年にかけて14〜15等を保つ。南半球では、長期に渡って条件良く観測できる。日本からは、2021年6月まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  20 17.61  -58 33.9   5.051   4.397    44   15.2  18:22 ( 28,-16)  
Dec. 26  20 31.09  -57 15.3   5.076   4.387    41   15.2  18:25 ( 30,-16)

* ネオワイズ彗星 (C/2020 F3)

7月3日に太陽に0.29天文単位まで接近して、0.6等まで明るくなった(Alan Hale)。現在は減光中。既に15.0等以下まで暗くなった(10月12日、津村光則己氏)。現在は観測できない。1月に16等で明け方の空に現れる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  16 18.52  -22 12.5   3.984   3.083    20   15.3   5:32 (297,  0)  
Dec. 26  16 23.29  -22 44.8   4.023   3.175    26   15.5   5:35 (301,  4)

* アサシン彗星 (C/2018 N2)

現在は14.4等(12月12日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。日本からは、ゆっくりと減光していく様子を、長期に渡って観測できる。南半球では、二度と観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  16 11.80   59 43.6   4.858   4.880    85   15.4   5:32 (218, 39)  
Dec. 26  16 17.98   59 50.6   4.882   4.926    86   15.5   5:35 (218, 42)

* レモン彗星 (C/2018 U1)

現在は15.9等(11月10日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。2021年から2022年にかけて、長期に渡って14等の明るさを保つ。日本からは、12月には一時的に観測できなくなるが、明るくなっていく様子をずっと条件良く観測できる。南半球では、2月まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  17 54.31    6  4.0   6.390   5.555    29   15.5  18:22 ( 98, -1)  
Dec. 26  17 57.76    5 29.7   6.368   5.532    29   15.4   5:35 (265,  2)

* アトラス彗星 (C/2019 T4)

現在は15.5等(11月12日、Martin Masek)。2022年に13等まで明るくなると期待されている。2020年は、南半球で非常に条件良く観測できる。日本からは、秋から冬には観測できるが、超低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19   8 30.64  -39 30.4   5.699   6.053   106   15.6   2:40 (  0, 15)  
Dec. 26   8 28.67  -39 58.6   5.610   6.015   109   15.5   2:10 (  0, 15)

* レモン彗星 (405P/2020 U1)

2013年に17等まで明るくなった新周期彗星の初回帰。現在は16.6等(12月12日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。冬に16等まで明るくなり、条件良く観測できる。南半球では、12月までは低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  12  7.70   23 22.6   0.466   1.124    94   15.9   5:32 (318, 75)  
Dec. 26  12 33.22   19  5.9   0.470   1.122    94   15.9   5:35 (329, 72)

* レモン彗星 (C/2019 T2)

現在は16.3等(11月9日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。2021年の春から夏にかけて、14.5等まで明るくなる。南半球では、長期に渡って非常に条件良く観測できる。日本からは、2020年は条件良く観測できるが、2021年は観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  21 22.66  -33 14.8   3.519   2.949    47   15.9  18:22 ( 35, 11)  
Dec. 26  21 27.07  -33 54.2   3.570   2.917    42   15.9  18:25 ( 40,  7)

* サイディング・スプリング彗星 (162P)

現在は15.7等(12月8日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。冬まで15〜16等の明るさを保つ。日本からは、今後は長期に渡って条件良く観測できる。南半球では、今後は低くなり、1月には観測できなくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  23 10.11   -1  8.3   1.014   1.296    80   16.1  18:22 ( 26, 51)  
Dec. 26  23 26.29    4  2.8   1.056   1.306    79   16.2  18:25 ( 35, 54)

* アトラス彗星 (C/2019 T3)

現在は16.4等(11月9日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。2020年から2021年にかけて、16.5〜17等で観測できる。南半球では、2021年の夏まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  22  7.97   52 33.8   5.810   5.969    94   16.5  18:22 (138, 62)  
Dec. 26  22 10.69   51  4.7   5.881   5.965    90   16.6  18:25 (132, 58)

* ロニオス-ヒル彗星 (409P/2020 V1)

2006年に14〜15等まで明るくなった新周期彗星の初回帰。現在は17.8等(11月23日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。2月から3月にかけて、15〜16等まで明るくなり、条件良く観測できると期待されている。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  11 19.05    1 38.2   1.397   1.808    97   16.9   5:28 (  0, 57)  
Dec. 26  11 33.90    1 30.8   1.321   1.791   100   16.6   5:15 (  0, 56)

* パンスターズ彗星 (C/2018 F4)

昨年の冬に13.5等まで明るくなった(2019年12月6日、Chris Wyatt)。現在はゆっくりと減光中。現在は17.0等(12月13日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。南半球では、長期に渡って観測できる。日本からはやや低い。9月12日に、Taras Prystavski氏によって核が分裂している姿が発見された。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19   1 16.59  -27 21.5   4.625   4.847    97   16.6  19:23 (  0, 28)  
Dec. 26   1 14.58  -25 52.6   4.764   4.889    91   16.7  18:54 (  0, 29)

* リニア彗星 (C/2017 B3)

2019年の秋に、13.8等まで明るくなった(2019年9月3日、Chris Wyatt)。現在はゆっくりと減光中。既に17.2等まで暗くなった(12月8日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  23 42.77    3 41.1   6.756   6.832    90   16.7  18:22 ( 15, 58)  
Dec. 26  23 43.66    4  2.8   6.916   6.874    83   16.7  18:25 ( 29, 56)

* ギクラス彗星 (84P)

現在は16.9等(12月10日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。冬にかけて16等を保ち、条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19   8 39.22   19 15.6   1.603   2.440   140   16.7   2:49 (  0, 74)  
Dec. 26   8 34.89   19 56.1   1.587   2.479   148   16.8   2:17 (  0, 75)

* レモン彗星 (C/2019 U6)

6月に6.0等まで明るくなった(6月13日、Marco Goiato)。現在は減光中。既に15.5等まで暗くなった(11月18日、Thomas Lehmann)。日本からは、暗くなるまでずっと観測できる。南半球では、二度と観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  19  5.11   25 26.1   3.399   2.903    52   16.7  18:22 (105, 24)  
Dec. 26  19 17.51   26  3.3   3.498   2.985    51   16.9  18:25 (108, 21)

* ヘリン-ローマン-アルー第１彗星 (117P)

現在は16.1等(11月13日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。2022年に13等まで明るくなる。2021年は、15〜16等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  13 18.78   -1 10.2   4.187   3.939    68   16.8   5:32 (317, 45)  
Dec. 26  13 24.04   -1 36.5   4.071   3.924    74   16.7   5:35 (325, 48)

* パロマー彗星 (C/2019 O3)

現在は16.6等(11月9日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。2020年から2021年にかけて、16〜17等を保つ。日本では、長期に渡って条件良く観測できる。南半球では観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  19 11.24   29 39.2   9.333   8.831    56   16.8  18:22 (109, 27)  
Dec. 26  19 14.12   29 53.1   9.359   8.829    54   16.8  18:25 (112, 22)

* ネオワイズ彗星 (C/2020 P1)

10月20日に太陽に0.34天文単位まで接近して、核が崩壊した。近日点通過後は、12.5等で観測された(10月28日、Michael Jager)。現在は、残骸の尾のみが写る。日本からは、急激に暗くなっていく様子を観測できる。南半球では、二度と観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  15 21.91    6  7.6   1.908   1.419    46   16.9   5:32 (283, 28)  
Dec. 26  15 30.17    5 52.2   1.967   1.542    50   17.3   5:35 (287, 32)

* アトラス彗星 (C/2019 C1)

昨年の冬に16.1等まで明るくなった(3月18日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。2021年は、夏まで17等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  13  1.04  -19 52.4   7.092   6.753    66   17.0   5:32 (333, 30)  
Dec. 26  13  4.23  -20  4.6   6.998   6.764    72   17.0   5:35 (340, 32)

* リニア彗星 (277P)

現在は16.0等(12月7日、Michael Jager)。日本からは、条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19   2 21.93   30 59.0   1.088   1.907   133   17.1  20:29 (  0, 86)  
Dec. 26   2 28.06   29 18.1   1.131   1.905   128   17.1  20:08 (  0, 84)

* パロマー彗星 (C/2020 T2)

現在は16.7等(12月12日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。春から夏にかけて14等まで明るくなり、長期に渡って条件良く観測できると期待されている。南半球では、12月下旬まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  12 53.13   25 13.0   3.015   3.112    86   17.3   5:32 (291, 68)  
Dec. 26  13  2.48   25 18.9   2.880   3.056    90   17.1   5:35 (299, 72)

* アトラス彗星 (C/2020 M5)

現在は17.2等(10月25日、A. Mickleburgh)。2021年の春から2022年の春にかけて、長期に渡って15〜16等を保つ。日本からは、ずっと観測できる。南半球では、2021年末まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  19 32.63   43 37.1   4.026   3.824    71   17.3  18:22 (122, 36)  
Dec. 26  19 35.90   43 34.5   4.019   3.784    69   17.2  18:25 (124, 32)

* レモン彗星 (397P/2020 M2)

2012年に17.5等まで明るくなった新周期彗星の初回帰。現在は17.9等(12月9日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。夏から冬にかけて17等で、条件良く観測できる。南半球では低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19   4 38.40   38 32.2   1.672   2.614   158   17.4  22:44 (180, 86)  
Dec. 26   4 33.01   38 11.9   1.723   2.637   152   17.5  22:12 (180, 87)

* ミュラー第５彗星 (173P)

現在は16.8等(12月7日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。2019年後半から2021年初めにかけて、長期に渡って17〜18等で観測できる。近日点を通過する前に暗くなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19   5 40.30   17 51.9   3.503   4.483   174   17.4  23:46 (  0, 73)  
Dec. 26   5 35.98   18  7.2   3.505   4.473   168   17.4  23:14 (  0, 73)

* アトラス彗星 (C/2020 H6)

2021年から2022年にかけて、16〜17等で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  14  6.90  -27 59.2   5.798   5.214    49   17.5   5:32 (323, 16)  
Dec. 26  14 11.45  -27 50.9   5.686   5.191    55   17.4   5:35 (328, 19)

* アトラス彗星 (C/2020 R7)

現在は17.9等(11月19日、Giuseppe Pappa)。2022年に12等まで明るくなると期待されている。南半球では、長期に渡って条件良く観測できる。日本からは、2022年までは観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19   3 16.06  -50 23.0   6.244   6.470    98   17.6  21:21 (  0,  5)  
Dec. 26   3  9.11  -50 10.5   6.255   6.421    95   17.6  20:47 (  0,  5)

* ハグ-ベル彗星 (178P)

現在は17.3等(12月12日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。冬にかけて、17〜18等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19   7 49.10   21 19.3   1.371   2.287   151   17.8   1:59 (  0, 76)  
Dec. 26   7 43.78   22 16.1   1.368   2.318   160   17.8   1:26 (  0, 77)

* ＺＴＦ彗星 (C/2020 V2)

現在は18.2等(11月23日、池村俊彦氏、佐藤裕久氏)。2023年に10等まで明るくなると期待されている。日本からは、2023年の秋まで条件良く観測できる。南半球では、しばらくはほとんど観測できないが、2023年の夏から条件良く観測できるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 19  13 18.38   25 48.0   8.457   8.372    81   17.9   5:32 (283, 64)  
Dec. 26  13 19.41   26 19.6   8.301   8.322    87   17.8   5:35 (290, 70)

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