English version Home Page Updated on September 18, 2000
2000年9月16日MV1K到達記念MISAOプロジェクト・アナウンスメイル (2000年9月16日) MISAOプロジェクトの吉田誠一です。 9月6日に23個の新変光星の発見を発表した結果、MISAOプロジェクトで発見し たMisV新変光星の番号が、1000個を突破しました。第1号新変光星の発見から、 約1年半で大台に乗りました。 これまで、MISAOプロジェクトに貴重な画像をご提供頂いた方々、変光星研究 に関してご指導頂きましたVSOLJ(日本変光星観測者連盟)およびVSNET(変光星 ネットワーク)の方々をはじめ、皆様には大変感謝しております。 記念すべき1000番目の新変光星は、以下のような天体です。岡山県岡山市の大 倉信雄氏の画像を、埼玉県上尾市の門田健一氏の画像と比較して、変光が見つ かりました。微光の赤色変光星だと思われます。 MisV1000 R.A. 20h12m51s.13 Decl. +26o42'04".1 (2000.0) Mag. 12.1C-13.2C Type ? = USNO-A2.0_1125.15334491 20 12 51.119 +26 42 06.27 15.4R 19.0B = IRAS 20107+2632 R.A.=20 12 50.82 Decl.=+26 42 03.1 (16 x 8", p.a.=67) flux(12)=0.49 flux(25)=0.31 flux(60)=<0.44 flux(100)=<3.76 79% variable MISAOプロジェクトの新変光星は、すべて日本のアマチュアの画像から発見さ れています。これまでに画像をご提供頂いた方は、次の通りです。
変光星は2枚の画像を比較して差があれば発見されますので、MISAOプロジェク トでは、新たにご提供頂いた撮影者と、それと比較した過去の画像の撮影者が、 共に発見者となります。現在までに発見されたMisV変光星は1009個ですが、門 田氏が1009個すべての発見者となり、大倉氏が92個の発見者となっています。 MisV0882までは、すべて門田氏の画像から発見されていました。しかし、2000 年春以降は、大倉氏が本格的な捜索を開始され、多数の画像をご提供頂いてい ます。そのため、MisV0883以降は、ほとんどが大倉氏と門田氏の共同発見となっ ています。 現在、MISAOプロジェクトでは、井狩氏、大倉氏、門田氏、鈴木氏、中村氏の 画像約14000枚が、まだ新変光星の捜索を行わずに残っています。これらの画 像についても順次捜索を行うことで、新変光星の発見者は、プロジェクト名の 示すように、更に多彩になるでしょう。 MISAOプロジェクトにご提供頂いた画像のうち、13等より暗い星まで写ってい るものは、赤緯-40度以北の天球の12%をカバーしています。ご提供頂いた画像 が、MISAOプロジェクトのデータベースの画像と重なり、すぐに新天体等の検 査が行えることが、多くなってきました。 MISAOプロジェクトには、まだ日本以外のアマチュアの方からの画像をご提供 頂いたことはありませんが、世界中の方からの画像を募集しております。ご興 味のある方は、ご連絡ください。
P.S. http://www.aerith.net/misao/index-j.htmlで閲覧できます。 -- 吉田 誠一 / Seiichi Yoshida comet@aerith.net http://www.aerith.net/index-j.html |