MISAO Project

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2001年8月4日

    PIXYシステム2の画像ギャラリー作成機能    

MISAOプロジェクト・アナウンスメイル (2001年8月4日)

MISAOプロジェクトの吉田誠一です。

PIXYシステム2の最新版・2001年7月31日版をリリースしました。この最新版で は、画像ギャラリーの作成機能が追加されています。

これは、基本的には画像のファイル形式を一括して変換するツールです。JIMI (Java Image Management Interface) をインストールしている場合は、

FITS, 符号なし16ビットFITS, SBIG, PPM, JPEG, GIF, PNG, TIFF, BMP

形式のファイルを読み込み、

JPEG, PNG, BMP, PPM, 8ビットraw

形式のファイルに保存することができます。

更に、すべての画像を並べて表示するHTMLファイルも作成することができます。 画像をJPEGやPNG形式に変換した場合は、そのHTMLファイルをWWWブラウザで開 くことで、すべての画像を一度に眺めることができるようになります。例えば、 たくさんの画像を撮影した時に、雲や人工衛星が通過した画像を探したり、良 い画像を選び出したりする場合などに役に立ちます。

PIXYシステム2を使った画像変換の最大の特徴は、画像の輝度が自動的に適切 に調節される点です。

通常の市販ソフトなどでは、FITS画像を開くと、真っ黒になったりします。こ れは、画像の持つ階調に対して、露光された星の光量がごく弱いためです。市 販ソフトの中には、明るいピクセルと暗いピクセルの何パーセントかを切り捨 てて、自動的に輝度を調節して画像を開く機能を持つものもあります。しかし、 星の数、S/N比、ブルーミング、などの諸条件によって、適切な値は異なるの で、すべての画像の輝度を見やすい状態にすることは困難です。そのため、た くさんの画像を撮影した場合でも、しばしば、画像1枚1枚について適切に輝 度を調節する必要がありました。

MISAOプロジェクトには、これまで多くの方々から、様々な条件の画像をご提 供頂いています。それらの大部分の画像の輝度が自動的に適切に調節されるよ うなアルゴリズムを開発し、PIXYシステム2に組み込んでいます。PIXYシステ ム2で画像を開くと、ほとんどの場合、適切に輝度が調節されて表示されるで しょう。

画像ギャラリー作成機能でも、このアルゴリズムを使用しています。そのため、 ほとんどのケースで、画像の輝度が適切に調節されたギャラリーを作成できま す。これにより、自動撮影システムで撮影された画像を短時間でチェックした り、自動的にホームページでサムネイル画像を公開することも可能になります。

MISAOプロジェクトのホームページでは、PIXYシステム2を使った画像ギャラリー の作成手順を、図入りで紹介しています。

http://www.aerith.net/misao/pixy/tutorial/gallery-j.html

P.S.
過去のMISAOプロジェクト・アナウンスメイルは

http://www.aerith.net/misao/index-j.html
で閲覧できます。

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吉田 誠一 / Seiichi Yoshida
comet@aerith.net
http://www.aerith.net/index-j.html

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