English version Home Page Updated on September 30, 2002
赤経18時、赤緯-30度付近のUSNO-A2.0のデータいて座の天の川の中心付近では、実際の画像と、USNO-A2.0を使った星図との間で、星の配列がほとんど一致しなくなります。 ここでは、赤経18時、赤緯-30度付近の例を紹介します。 この付近は、実際の画像と、USNO-A2.0を使った星図との間で、星の配列が一致しません。 門田健一氏が撮影した、この辺りのノーフィルターCCD画像は、次の通りです。 PIXYシステム2でこの画像を検査すると、検出した星像と、画像と同じ領域の星図が表示されます。 その結果は次の通りです。 緑色の星は、画像に写っていて、USNO-A2.0にも載っている、ふつうの星です。 「Detected Stars」の図の赤い星は、画像には写っているけれども、USNO-A2.0には載っていない星です。 「USNO-A2.0」の図の赤い星は、USNO-A2.0には載っているけれども、実際には写らなかった星です。 「USNO-A2.0」の図を見ても、異常な星の密集や、異常な星の欠落などは、見当たりません。 しかし、「Detected Stars」の図、「USNO-A2.0」の図ともに、多くの明るい星が、赤く描かれています。 つまり、画像と星図との間で、星の配列が一致していません。 このような領域では、USNO-A2.0を使って星図を描くと、一見、何の問題もなく思えます。 しかし、実際に画像と星図を見比べて、どれとどれが同じ星なのかを調べるのは、とても難しくなります。 誤って同定してしまう可能性が高い領域です。 この領域の星の数は、次の通りです。
PIXYシステム2による位置測定誤差は、1.7秒角でした。 ※ USNO-A2.0の星図は、加藤太一氏の換算式: V = R + 0.375 * (B - R)で求めた光度で表示しています。 |