MISAO Project

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    PIXYシステム2    

Practical Image eXamination and Inner-objects Identification system
Version 2

PIXY System 2

最新版は 2007年7月15日版 です。

o 最新版ダウンロード o

o スクリーンショット o

o APIリファレンス o

o PIXYシステムとXML o

o サポートしているカタログ一覧 o

o ユーザー紹介 o

o チュートリアル o

PIXYシステムは、現在バージョン2の開発が進められています。

o 最新版の機能

  • 画像からの自動星像検出と、赤経赤緯、光度の自動測定
    • 星像検出、星表とのマッチング、位置・光度測定はすべて自動処理
    • FITS、SBIG、JPEG等の画像形式をサポート
    • 比較星表は GSC 1.1, GSC-ACT, USNO-A1.0/2.0 等をサポート
    • 歪曲も補正した高精度な位置測定(約1/10ピクセルの誤差)
    • 画像中心の赤経赤緯、画角、回転角、極限等級の出力
    • 星図上でマウスクリックするとデータ表示
    • VSNET/VSOLJ形式での光度レポート作成
  • 彗星、小惑星、変光星、星雲星団の同定
    • 写野内に存在する彗星、小惑星、変光星、星雲星団を自動的に調査
    • サポートしているカタログ一覧にある、多数のカタログや・WWWサービスの天体と同定可能
    • 同定された天体を星図に描くオーバービューチャートの作成
    • 同定された天体のデータを見たり、天体間の距離等を見て同定を検証できる一覧表の表示
  • 位置測定支援機能
    • 歪曲も補正した高精度な位置測定(約1/10ピクセルの誤差)
    • 残差一覧表でデータを取捨選択して位置を決定
  • 測光支援機能
    • 標準フィルター画像の測光
    • V光度とB-Vの値から、CCDチップの特性を考慮した測光
    • 観測システムの特性を表す近似式の自動計算
    • 残差一覧表でデータを取捨選択して光度を決定
    • 基準画像に合わせて、光度のゼロ点を調整
  • データベース機能
    • 検査した画像の画像情報を登録した、画像データベースの構築
    • サポートしているカタログ一覧にある、多数のカタログを登録した、カタログデータベースの構築
    • 写野内に存在する彗星、小惑星、変光星、星雲星団の測定光度を登録した、光度データベースの構築
    • 天体データベースデスクトップでの、カタログデータベース、光度データベースのブラウジング
      • 天体の情報を表示
      • 天体のチャートを表示
      • 天体の測定位置の一覧表示
      • 天体の測定光度の一覧表示
      • 天体の検索(写野に入っている画像の一覧と、測定位置、測定光度を表示)
      • 天体カタログとの同定(複数天体の一括検索)
      • サムネイル画像ギャラリーを表示しての、測定結果の検証
      • VSNET/VSOLJへの光度報告と報告記録
      • 測定位置のMPCフォーマットでの保存
    • 画像データベースデスクトップでの、画像データベースのブラウジング
      • 画像情報を表示
      • 検査結果のレビュー
  • 星図表示
    • サポートしているカタログ一覧にある、多数のカタログを星図にプロット可能。
    • 標準システム(V, B, Rc)や、カタログ固有の光度など、星をプロットする光度を切替え可能。
    • B-Vの係数を指定して、各種CCDなど、任意のシステムに合わせた光度も指定可能
    • 複数カタログの同時表示
    • Astrometrica Other(ASCII)フォーマットでの保存
  • カタログどうしの同定検索
    • Astrometrica Other(ASCII)フォーマットを使って、知りたい天体の情報を一括検索。
    • MPCフォーマットとMinor Planet Checkerを使って、小惑星の情報を一括検索。
  • プラグイン
    • ユーザ独自の画像ファイルフォーマットの読み込み。
    • ユーザ独自のサーベイスタイルに合わせた自動処理システムの構築。
  • 新変光星捜索
    • 新変光星捜索専用デスクトップ
    • 検査結果XMLファイルを選択し、その中から変光天体を自動捜索
    • 光度差の閾値や極限等級などを指定可能
    • 天体カタログ、天体データベースとの同定
    • 星図を表示し、新変光星かどうかを確認
    • サムネイル画像ギャラリーを表示しての、変光の検証
    • 星雲の影響を除外できる、差分画像ギャラリーの表示(超新星捜索に有効)
    • 見つかった新変光星の一覧を、Astrometrica Other(ASCII)フォーマットで出力
    • データベースから重複する画像を自動検索
    • 新変光星候補パッケージの作成と読み込み
  • 明るい新天体捜索
    • 明るい新天体捜索専用デスクトップ
    • 検査結果XMLファイルを選択し、その中から明るい新天体候補を自動捜索
    • 光度差の閾値や極限等級などを指定可能
    • 天体カタログ、天体データベースとの同定
    • DSS(Digitized Sky Survey)画像と比較できる画像ギャラリーHTMLファイルの生成
    • 見つかった新天体の一覧を、Astrometrica Other(ASCII)フォーマットで出力
  • バッチ処理
    • 検査結果XMLファイルのバッチ処理
      • 彗星、小惑星、変光星、星雲星団の同定
      • 測光値の較正
      • データベースへの登録
  • XMLファイルへの検査結果保存と、XMLファイルからのデスクトップの再現
  • バッチXMLファイルによる多数の画像の一括検査
  • 特定の天体の測定位置、測定光度の一括検索
  • 画像フォーマットの一括変換、画像ギャラリーの作成
  • 2枚の画像からの変光天体、移動天体の発見サポート
    • 2枚の画像の間でマッチングを行い、自動的に重ね合わせ
    • 門田健一氏考案のR-GB法をサポート
      1枚を赤色、もう1枚を青緑色に着色し、合成することで、新天体、変光天体、移動天体だけが、色が付いて見える、という方法。
    • 画像のブリンク
  • ブルーミング、ストリークの除去
  • 画像の輝度の自動調節
  • CD-ROM等からの画像ファイル、XMLファイルの復元
  • サンプル画像とサンプル星表を使ったチュートリアル
  • 複数の仮想デスクトップの並列処理

今後のPIXYシステムの開発について、ご希望、ご要望などがありましたら、 吉田誠一(comet@aerith.net)までお知らせ下さい。

o 概要

PIXYシステムは、MISAOプロジェクトの新天体捜索で使用している、吉田誠一が開発した天体画像自動検査システムです。 天体画像に写っているすべての星像を検出し、カタログと比較して、新天体が写っていないかどうか、変光している星がないかどうかを自動的に検査するソフトウェアです。 PIXYシステムはまた、検出したすべての星像の位置と光度を測定した結果を出力しますので、小惑星の精測位置観測や、変光星の光度観測にも活用できます。

Java言語で実装されており、WindowsでもUNIXでも動作します。

PIXYシステムはフリーソフトです。 ソースファイルとドキュメントも公開されています。

o ダウンロード

PIXYシステム2の最新版は、2007 July 15 です。ソースファイルも含まれています。
pixy2-20070715.zip     3,417,795 bytes

PIXYシステム2の実行には、Java 2 Platform, Standard Edition (J2SE) のバージョン1.2.2以降が必要です。 J2SE は、以下のサイトからダウンロードして下さい。

http://java.sun.com/j2se/index.jsp
PIXYシステム2の実行には、Java API for XML Parsing (JAXP) が必要です。 JAXP は、J2SE のバージョン1.3以降には含まれています。 J2SE 1.2.2 をお使いの場合は、Java API for XML Parsing Reference Implementation Version 1.0.1 を、以下のサイトからダウンロードして下さい。
http://java.sun.com/xml/archive.html
PIXYシステム2は JIMI (Java Image Management Interface)をサポートしています。 JIMI をインストールすると、JPEG/PNG/BMP形式の読み込み/保存、GIF/TIFF形式の読み込みが可能になります。 JIMI は、以下のサイトからダウンロードして下さい。
http://java.sun.com/products/jimi/

o インストール

PIXYシステム2のインストールは、ダウンロードしたファイルを展開するだけです。

展開すると、7つのファイルが作成されます。

ChangeLog変更履歴
README説明書
pixy2.exeWindows用PIXYシステム起動プログラム
pixy2.jarPIXYシステム2プログラム本体
sample.catチュートリアルで使用するサンプル星表
sample.ftsチュートリアルで使用するサンプル画像
sample.xmlサンプル画像の検査結果

o 実行

1. Windows

ダウンロードしたファイルに含まれている、pixy2.exe を実行して下さい。 すると、3つのボタンを持つダイアログが現われますので、まず「Setup」ボタンを押して下さい。 すると、次の5つのパラメータを設定する画面が現われますので、適切に設定して下さい。

  • Path of java.exe
  • Path of pixy2.jar
  • Path of JimiProClasses.zip
  • Path of plug-in files
  • Memory

java.exeは、J2SE をインストールしたフォルダの、binフォルダの下にあります。 pixy2.jarは、ダウンロードしたファイルに含まれています。 メモリは、もし256MBのメモリを搭載しているマシンならば200のように、実メモリより少し小さい値を設定して下さい。

「Path of JimiProClasses.zip」と「Path of plug-in files」は空欄でも構いません。

一度パラメータを設定した後は、pixy2.exe を実行して、「Run PIXY」ボタンを押せば、PIXY System 2 が起動します。

2. UNIX

ダウンロードしたファイルを展開し、そのフォルダに移動して、次のようにタイプして下さい。
        java -jar pixy2.jar
PIXYシステムで使用するメモリを設定する場合は、例えば100MBを使用するには、次のようにタイプして下さい。
        java -Xmx100m -jar pixy2.jar
もし256MBのメモリを搭載しているマシンならば200のように、実メモリより少し小さい値を設定して下さい。

JIMI をお使いになる場合は、環境変数 CLASSPATHJimiProClasses.zip のパスを追加して下さい。

プラグインがある場合は、プラグインのクラスファイルを置いてあるディレクトリのパスを、システムプロパティ「misao.plugin」で指定して下さい。 例えば、プラグインが「/usr/local/lib/pixy」に置いてある場合は、次のようにタイプして下さい。

        java -Dmisao.plugin=/usr/local/lib/pixy -jar pixy2.jar

PIXYシステムは、256MBもしくはそれ以上のメモリを搭載したマシンで実行することを推奨します。

J2SE 1.2.2 を使ってPIXYシステムを軌道した時に、システムが JAXP (Java API for XML Parsing) をインストールするように、メッセージを表示することがあります。 その場合は、JAXP 1.0.1 のパッケージを展開し、jaxp.jarparser.jarを、PIXYシステムが指示するディレクトリにコピーして下さい。

o 注意

JRE 1.6を使っても動くように、Jan Kotek氏がPIXYシステム2の修正版を 公開しています。こちらをご覧ください。
http://www.kotek.net/blog/pixy2

Windows98をお使いの方で、「スタックエラー」が発生する場合は、以下のサイトから、「Microsoft IME98 Service Release 1.1」をダウンロードしてインストールして下さい。
http://officeupdate.microsoft.com/japan/downloadcatalog/dldofc.asp#9798

2003年1月までのバージョンでは、JAVAやPIXYシステム2のファイルを、「Program Files」など、空白を含むフォルダの下に置くと、システムが起動しません。 最新のPIXYシステム2をダウンロードして下さい。

FITSファイルのデータは下から上の順に格納されますが、日本国内のFITS画像では、データが逆に格納されていることが多いです。 PIXYシステム2は、インストール直後は日本国内に合わせた順でFITSデータを読むようになっているため、標準のFITSファイルを読むと、上下が反転して表示されます。 標準のFITSファイルを正しく開きたい場合は、メニュー画像のメニューから「Configuration」−「Image Configuration」を選び、「Default FITS data order」を「standard」に設定して下さい。

PIXYシステム2は、J2SE 1.3を使うと、画像を表示することができません。 また、J2SE 1.3を使うと、稀に、検査が異常終了することがあります。 J2SE のバージョン1.4以降か、またはバージョン1.2.2をご利用下さい。

J2SE 1.2.2では、フォルダやファイル名に日本語文字が使われていると、ドラッグ&ドロップでファイルを開けません。

2003年5月までのバージョンでは、「Run PIXY」ボタンを押した時に、「ERROR: JimiProClasses.zip not found.」というエラーメッセージが表示され、 PIXYシステム2が起動しないことがあります。 最新のPIXYシステム2をダウンロードして下さい。

o Copyright

PIXY System 2 (2007 July 15)
Copyright (C) 1997-2007 Seiichi Yoshida (comet@aerith.net)
All rights reserved.
MISAO Project  http://www.aerith.net/misao/

The copyright of the sample image is reserved by Ken-ichi Kadota.

Java is the trademark of Sun Microsystems(tm), Inc.

The class files in net.aerith.misao.xml.relaxer package are created by
Relaxer from the RELAX files.
    http://www.asahi-net.or.jp/~dp8t-asm/java/tools/Relaxer/
    http://www.xml.gr.jp/relax/

o Special Thanks To:

  Ken-ichi Kadota, Akimasa Nakamura, and all image contributors.
  Ken'ichi Torii, Makoto Yoshikawa, and all misao-j ML members.
  Taichi Kato, and the VSOLJ (Variable Star Observers League in Japan).
  Bruce Koehn, David G. Monet, and the U.S. Naval Observatory.
  Bill J. Gray, and the Project Pluto.
  John Greaves, and all bug reporters.
... and everyone for informative advices and comments.

o 旧版のPIXYシステム

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