English version Home Page Updated on August 22, 2002
カタログの調査このページでは、PIXYシステム2を使って、天体のカタログを調査する方法を紹介します。 PIXYシステム2のページ1. 1つの星について調べるまず、ある1つの星について、カタログを調査する方法を紹介します。 ここでは例として、赤経17h55m.2、赤緯-31°15'の星について調べます。 PIXYシステム2を起動し、メインメニュー画面のメニューから、[Tool] - [View Multiple Catalog Chart]を選びます。 すると、星図の設定画面が開きます。 ここで、「Center R.A. and Decl.」欄に、調べたい星の赤経赤緯を入力します。 「Catalog」はお手持ちのものを選び、「Path」にはそのカタログのファイルやディレクトリのパスを指定します。 「Field of View」は3〜10分角、「Limiting Magnitude」は15等くらいで良いでしょう。 OKを押すと、星図が表示されます。 ここで、星図の上でマウスの右ボタンを押すと、ポップアップメニューが現われますので、[Add Catalog]を選びます。 すると、カタログを選ぶダイアログが開きますので、調べたいカタログを選びます。 ここでは、 Taichi Kato's Catalog of Variable Stars, etc., for VSNET を選びます。 OKを押すと、さきほどの星図の上に、選んだカタログのデータが重ねてプロットされます。 星図上の星をクリックすると、天体の情報が表示されます。 この例で調べた星は、「MisV0010」という、MISAOプロジェクトの新変光星であることが分かります。 天体データベースの構築に従って、天体データベースを構築してある場合は、ポップアップメニューから[Add Stars in Database]を選ぶと、データベース内の天体をすべてプロットすることができます。 2. たくさんの星について調べる次に、たくさんの星について、まとめてカタログを調査する方法を紹介します。 まず、調べたい星のリストを、Astrometrica Other(ASCII)フォーマットで作成します。 例えば、
のようなファイルを作成します。 ここでは、sample.cat というファイル名にします。 Astrometrica Other(ASCII)フォーマットは、天体名、赤経、赤緯、光度を、空白で区切って並べたものです。 天体名は必ず13文字でなければなりません。 PIXYシステム2を起動し、メインメニュー画面のメニューから[Tool] - [Cross Identification]を選びます。 すると、設定画面が開きます。 ここで、「Base Catalog」として「Astrometrica Other(ASCII) Star Catalog」を選び、作成したファイル(sample.cat)を指定します。 そして、「Identify With」として調べたいカタログを選びます。 ここでは、 Taichi Kato's Catalog of Variable Stars, etc., for VSNET を選びます。 また、「Output」には、結果を保存するファイル名を指定します。 OKを押すと、Cross Identificationが始まります。 しばらくして、Succeeded.と表示されたら、終わりです。 この例の実行結果は、次の通りになります。
Star 1は長谷田勝美氏の新変光星、Star 2はMISAOプロジェクトの新変光星であったことが分かります。 天体データベースの構築に従って、天体データベースを構築してある場合は、設定画面の「Identify With」で「Database」を選ぶと、データベース内の天体をすべて調べることができます。 |