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PIXYシステムの使い方アプレット版PIXYシステムの使い方を、カシオペヤ座新星1995の画像 (図 2)を例に解説する。
アプレット上部のパネルで諸々の設定を行う。 まず始めに、マッチングに使用するカタログを
アプレット版では、画像はWWWを通じて所得できる状態になっている必要がある。 検査する画像を自分のホームページのどこかに置いて、URL of imageの欄 に画像のURLを入力する。 次に、画像の中心の概略の赤経赤緯を指定する。 この例ではカシオペヤ座新星1995を撮影したので、この新星の精測位置 R.A.= 1h 5m 5s.353, Decl.= +54o 0'40".13を入力する。 概略の画角(Field)は約1度だと分かっているとしよう。 更に、画像の中心近くに新星が写っているものとし、位置の誤差(Position error)を0.4度とする。 また、この画像では北がどの方向になっているか分からないとする。 そこで、P.A. は0.0度、P.A. error は180.0度とする。 これは、位置角は 0.0°±180.0°という意味になる。 もしほぼ北が上だと分かっていれば、P.A.を0.0度、P.A. error を 10.0度のように設定する。 最後に、画像が鏡像になってる場合は East Righthand を選択するが、こ こでは選択しないままとする。 すべての設定を終えたら、「Go」ボタンを押し、マッチングを開始する。 しばらくすると、マッチングの途中経過を出力するためのログウィンドウがもう 1つ開く。 マッチングには数分から時に10分以上の時間がかかることがある。 その間、時々ログウィンドウの「Reload」ボタンを押すと、マッチングの進行状 況が出力される。 マッチングが終了すると、メインウィンドウに画像(上段)、検出した星像 (中段)、カタログから作成した同領域の星図(下段)の3つが表示される (図 3)。
中段と下段では、ペアになったものが緑色で、ペアにならなかったものが
赤色 中段の図の星像をクリックすると、ダイアログが開き、検出された星像の位置 と光度の測定値が出力される。 また、下段の図の星像をクリックすると、その恒星のカタログデータが出力され る。 ここで中段の新星をクリックすると、 R.A.= 1h 5m 5s.62, Decl.= +54o 0'38".1, 光度8.63等という測定値が得られる。 マッチング結果の詳細はログウィンドウに出力される。
マッチング結果は上記の箇所から始まる。 これらは、画像の位置(中心と四隅の赤経赤緯)、画角、上方向の位置角の正確な 値を示している。
次に画像の極限等級と、カタログにあるデータとペアになった星像数、及び位置 測定と測光の平均誤差が示される。 その後、画像から検出した星像と、カタログ中の恒星とのペアをとった結果が一 覧として出力される。 初めにペアになったものがすべてリストアップされる。 Paired stars in catalog listの1番目とPaired stars in detected listの1番目とがペアになっている。
ここで、赤経、赤緯、光度の差が大きいものは、行頭にそれぞれ r, d, m のマークが付く。
その後、ペアにならなかったものが一覧で出力される。
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