14個のMISAOプロジェクトの新変光星のデータ更新
2007年3月14日
吉田誠一
これまでに発見したMISAOプロジェクトの新変光星について、発見後に追加された画像からの測定値を調べています。
14個の変光星について、データを更新しましたので、報告します。
MisV0129 13.0-15.8C M P=310: Epoch=2453290:
1999〜2004年の門田健一氏、大倉信雄氏のノーフィルターCCD観測で、13.0〜15.8等の範囲で大きく変光している、周期約310日のミラ型であることが判明した。
1999〜2004年の門田健一氏、大倉信雄氏のノーフィルターCCD観測で、10.1〜15.8等の範囲で大きく変光している、周期約305日のミラ型であることが判明した。
1999〜2003年の門田健一氏、大倉信雄氏のノーフィルターCCD観測で、12.4〜14.7等の範囲で大きく変光している、周期約185日のミラ型であることが判明した。
NSVSのデータから、変光範囲12.7〜13.5等、周期100日の半規則型と判明した。1999〜2000年の門田健一氏、大倉信雄氏のノーフィルターCCD観測も、変光幅と周期はそれに合致している。
ところが、2003年9月の大倉信雄氏の300-mmカメラレンズによるノーフィルターCCD観測では、15.4等と、変光範囲を大きく逸脱して暗く写った。大規模な減光をしたのか、カメラレンズの特性なのかは不明。
2003年10月9日から12月7日にかけての集中サーベイでは、11月4日までは13.3等でほぼ一定だったが、その後は13.5等まで減光していく様子が捉えられた。
2001年11月に11.5等まで増光し、2003年11月に14.0等まで減光した。変光範囲が広がり、半規則型ではなく、ミラ型であることが判明した。
2003年10月9日から12月7日にかけての集中サーベイで、15.5等から14.2等まで増光していく様子が捉えられた。
2003年10月に10.9等まで増光した。変光範囲が広がり、半規則型ではなく、ミラ型であることが判明した。
2003年11月4日から12月7日にかけての集中サーベイで、16.0等から13.6等まで一直線に増光していく様子が捉えられ、変更範囲が広がった。
2003年10月25日から12月3日にかけての、赤外カットフィルターを使用した集中サーベイで、12.3等から14.1等以下まで一直線に減光していく様子が捉えられた。変光範囲が広がり、半規則型ではなく、ミラ型であることが判明した。
2003年9月に15.9等まで減光した。変光範囲が広がり、半規則型ではなく、ミラ型であることが判明した。
2004年11月19日から12月14日にかけてのRcバンド集中サーベイで、13.1等から12.1等まで一直線に増光していく様子が捉えられた。
MisV1319 11.3-13.2C M P=170 Epoch=2451480
2004年10月21日から11月25日にかけての集中サーベイで、12.1等から13.1等まで一直線に減光していく様子が捉えられた。
NSVSのデータで、周期170日のミラ型と判明した。
2000年の3月と12月には14.1等以下と暗かったが、その後は、2001年から2007年までずっと13.6等でほぼ一定。よって、食変光星と思われる。
USNO-A2.0の色(B-R=0.6等)からも、赤色変光星の可能性は無い。
Reference:
[vsnet-chat 7335]
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