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Updated on May 4, 2013 |
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横浜市内・鶴見川沿いでの彗星観測です。
大晦日はたいへん北風が強く寒いのですが、透明度が良く、横浜でも2つの彗星を見ることができました。30日も快晴でしたが、透明度は良くなく、空が白っぽい感じでした。
もうすぐ新年ですね。皆様も良いお年をお迎えください。
12月31日 5.7等 視直径15分 DC 3〜4 (10x66 単眼鏡 10倍)
意外と、それなりに集光しているようです。M33のすぐ近くで、同一視野に入っていました。M33もなんとか淡い光芒が分かり、一応、ランデブーを目撃できました。
12月30日 3.8等 視直径約55分 DC 0 (10x66 単眼鏡 10倍)
12月31日 3.8等 視直径約60分 DC 1 (10x66 単眼鏡 10倍)
すっかり拡散して、光害地ではどこまで広がっているのか良く分かりません。透明度の悪い30日は、ぼんやりと淡い光芒があるだけで、まったくつかみ所がありませんでした。透明度の良い31日は、中央の明るい部分は良く分かり、細長く伸びているのが見えました。
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群馬県・北軽井沢での彗星観測です。
浅間山はすっかり雪化粧で、見事な眺めでした。
眼視で見える明るい彗星が多くなってきました。これだけあると、観測もたいへんですが、データの取りまとめもたいへんです。
12月8日は、一晩のうちに天候がころころと変わりました。頻繁に雲もかかりましたが、晴れた時はすさまじい透明度に恵まれました。背景の空が真っ黒で、微光星がたいへん良く見えます。
北方の山々は雪雲に覆われていました。それは雷雲らしく、雲が流れてくると、頻繁にまぶしい閃光が、音もなく辺り一面を照らし出しました。未明には一時、雪も舞いました。
夕方はほぼ完全に曇っており、明け方は少々寝過ごしたので、夕方と明け方の彗星は観測できませんでした。
12月9日は、日中は良く晴れていましたが、夕方はまた曇ってしまい、小雪まで舞ってきました。そのうち少しずつ晴れ間がでてきたので、小雪が舞う中で彗星を観測しました。しばらくするとほぼ快晴となり、その後は一晩中晴れていました。この日も北方の山々は雪雲に覆われていました。しかし、雷の閃光はありませんでした。
この日は乾燥しており、前日と違って、望遠鏡や車がまったく凍り付きません。ファインダーも曇らないので、観測はしやすいです。透明度も良いですが、ただ、前日ほどではありません。
火星がたいへん明るく輝いています。望遠鏡では大きくまん丸で、あまり暗い模様がなく、かなり眩しいです。
この他に、C/2007 B2 ( Skiff ) も狙いましたが、位置を間違えてしまいました。
気温は両日とも、0度からマイナス2度くらいでした。
12月9日 14.3等より暗い 視直径0.4分 (40.0cm 反射 257倍)
太陽に近づいてきているはずなのに、何故か、見る度にどんどん暗くなっていきます。かなり粘りましたが、遂に見えませんでした。
12月9日 12.5等 視直径0.8分 DC 3〜4 (40.0cm 反射 144倍)
超低空で、木々の上の端のぎりぎりでした。すき間に入ったところで観測できました。彗星はけっこう明るいようです。
少し前まで雲がかかっていましたが、幸運にも、南中する頃には地平線まで雲のない快晴になりました。
低空すぎて、恒星もちゃんとピントが合いません。
12月8日 14.0等 視直径0.5分 DC 4 (40.0cm 反射 257倍)
12月9日 14.1等 視直径0.4分 DC 4 (40.0cm 反射 257倍)
かなり明るく、はっきり見えます。
12月8日 14.5等 視直径0.6分 DC 4 (40.0cm 反射 257倍)
12月9日 14.3等 視直径0.4分 DC 5 (40.0cm 反射 257倍)
意外に明るいです。素晴らしい透明度だった8日は、あっさり見えました。9日には、こじんまりした感じに見えました。
12月8日 13.4等 視直径0.7分 DC 3 (40.0cm 反射 257倍)
12月9日 14.0等 視直径0.6分 DC 3〜4 (40.0cm 反射 257倍)
かなり暗くなってきましたが、まだ楽に見えます。
12月8日 8.4等 視直径13分 DC 3 (40.0cm 反射 36倍)
12月8日 8.1等 視直径16分 DC 2 (10x70 単眼鏡)
12月9日 8.7等 視直径9分 DC 3〜4 (40.0cm 反射 36倍)
12月9日 7.9等 視直径10分 DC 3 (10x70 単眼鏡)
呆れるほど巨大な姿です! 1ヶ月ぶりですが、すっかり化けていました。小口径でも明るく大きく見えています。拡散状ですが、中心の集光はしっかりしています。
12月8日 2.7等 視直径67分 DC D2 (肉眼)
12月9日 2.7等 視直径70分 DC D2 (肉眼)
空の暗い山で見ると、すさまじく明るいです! いまだに2等級で、10月末のバーストからまったく同じ明るさを保っています。二重星団よりも明るく目立っています。
肉眼では、まん丸い、惑星状星雲のような姿ですが、あまりにも明るいので、DC=4くらいにも感じます。拡散状というイメージはまったくありません。ちょっと明るすぎて、双眼鏡で目測する気が起きません。近眼なので、眼鏡を外すだけで、かんたんにSidgwick法で目測できます。
10x70単眼鏡では、写真にそっくりの、くらげの姿に見えます。
40cmの望遠鏡で見ると、見事なエンベロープが、視野いっぱいに、透き通るように広がって、幻想的です。これだけ拡大しても、エンベロープの輪郭がはっきりしており、次々と星を飲み込んでいきそうです。
なお、40cmで見ても、彗星の核が見えません。本当に、残光だけがずっと光って見えているのですね。
12月8日 14.0等 視直径0.4分 DC 2 (40.0cm 反射 257倍)
12月9日 14.5等 視直径0.5分 DC 2 (40.0cm 反射 257倍)
相変わらず、暗いですが見えています。拡散状です。
12月9日 12.9等 視直径1.2分 DC 1〜2 (40.0cm 反射 144倍)
小雪が舞い、頻繁に雲に邪魔されながらの観測でした。かなり拡散しています。
12月8日 15.0等 視直径0.4分 DC 3〜4 (40.0cm 反射 257倍)
12月9日 15.3等より暗い 視直径0.3分 (40.0cm 反射 257倍)
素晴らしい透明度だった8日に、かろうじて見えました。暗く小さいです。
12月8日 12.8等 視直径1.2分 DC 4 (40.0cm 反射 144倍)
12月9日 13.1等 視直径1.2分 DC 6 (40.0cm 反射 144倍)
良く集光しており、明るく見やすいので、楽しめます。
12月9日 14.4等 視直径0.5分 DC 4〜5 (40.0cm 反射 257倍)
意外と集光しているようです。
12月8日 14.1等 視直径0.5分 DC 5 (40.0cm 反射 257倍)
12月9日 14.2等 視直径0.6分 DC 3 (40.0cm 反射 257倍)
意外にも明るく、はっきり見えます。8日には、3時間ほど空けて観測し、移動も確認しました。
12月8日 13.4等 DC 9 (40.0cm 反射 257倍)
12月9日 14.2等 DC 9 (40.0cm 反射 257倍)
これはおもしろい! 見ている目の前で、ものすごいスピードで動いていき、リアルタイムに移動が分かります。人工衛星みたいです。たいへん明るいので楽しめます。
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群馬県・北軽井沢での彗星観測です。
夜中までは快晴に恵まれ、暗い空と大口径で、ホームズ彗星を堪能しました!気温も程よく、ホームズ彗星の他に、秋の星雲星団も楽しみました。
40cmで見るホームズ彗星は、彗星にはまったく見えない、異様で不気味な姿でした。こんな光景は、もう一生、二度と見られないでしょうね。
夕方は快晴でしたが、地上はかなり霞がかって、透明度は悪いです。かすかに霧の中にいるような感じでした。20時すぎには北西と南東から雲が出てきて、低空は雲に覆われてしまいました。上空は夜中近くまで良く晴れていましたが、0時頃に急に全天が雲に覆われてしまいました。
この他に C/2007 T1 も狙いました。ちょうど木星のすぐ下だったのですが、18時前はちょうどその方向だけ雲があって、その後は浅間山の陰に隠れてしまい、観測できませんでした。
また、50P も狙いましたが、位置を間違えていました。
北軽井沢はほとんど木の葉が落ちてしまっていましたが、途中の烏川渓谷は紅葉の見頃を迎えて、たいへん見事な眺めでした。
13.9等 視直径0.4分 DC 3 (40.0cm 反射 257倍)
透明度が悪い上に、すぐ隣に14等星があって、たいへん見づらいです。
約13.1等より暗い 視直径0.5分 (40.0cm 反射 257倍)
薄雲がかかってしまい、見えませんでした。すぐ近くに14等星があって、それも邪魔になったかもしれません。
13.3等 視直径0.5分 DC 4 (40.0cm 反射 144倍)
透明度が悪いため、かなり見づらいです。彗星も、少し暗くなったかもしれません。
13.1等 視直径1.0分 DC 1 (40.0cm 反射 144倍)
噂どおり、かなり明るく大きく見えるようになっていました。拡散状です。
2.4等 視直径36分 DC D0 (10x70 単眼鏡)
2.1等 視直径20分 DC 8 (肉眼)
40cmで見るホームズ彗星は、巨大な丸い姿ですが、北側の半円は輪郭がはっきりしていて、一方、南側の半円はぼやけて背景に溶けこんでいます。そのため、円盤というより、くらげか、パックマンの敵キャラみたいに見えます。中心部の明るい塊は、円盤の直径の4分の1ほどです。その北の端に恒星状の核がありますが、かなり暗いです。円盤は平坦で、倍率を上げても何も構造は見えません。色は灰色で、透明感はまったく無く、煙みたいです。
10x70単眼鏡では、空が暗いため、コマがかなり明るく、中心部との輝度差をあまり感じないので、全体がベタっと平坦に感じます。ほぼ完全な円形で、円盤そのもののイメージです。これくらいの倍率だと、さらに外側に広がる淡いガスのコマも良く見えます。淡いガスのコマは満月よりも大きく、直径は36’もあります。明るいダストの円盤の直径も15’と、またさらに大きくなりました。
肉眼では、集光の強い彗星状です。空が暗いと、たいへん明るく感じられます。
14.2等 視直径0.6分 DC 2 (40.0cm 反射 257倍)
最近はバーストしていないはずですが、意外にも明るく見えます。拡散状で大きく広がっているようです。
13.7等 視直径0.7分 DC 4 (40.0cm 反射 257倍)
意外にも、すでにかなり明るくなっていました。低空にもかかわらず、明るく大きく見えます。
13.6等 視直径0.8分 DC 5 (40.0cm 反射 144倍)
上空にあるためか、かなり明るく、楽勝で見えます。
約13.0等より暗い 視直径0.3分 (40.0cm 反射 257倍)
薄雲がかかってしまい、見えませんでした。
14.3等より暗い 視直径0.3分 (40.0cm 反射 257倍)
見えません。11等星に近すぎたためかもしれません。
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茨城県取手市藤代の自宅前、及び、横浜市内・鶴見川沿いでの彗星観測です。
10月29日は条件の良い快晴でした。さすがに茨城県だと、横浜よりもはるかに暗い星まで見えます。そんな中、肉眼では彗星はひときわ明るく、アルゴルに近いほどに感じました。肉眼ではまだ恒星状です。ただ、そらし目で見ると、淡いぼんやりした光がまわりを囲んでいるのが分かりました。しかし、中心核との輝度差は大きく、円盤のような姿には感じられません。
単眼鏡では、中心にひときわ明るい小さい塊があり、その回りにやや暗い丸いコマがあって、目玉のような印象を強く感じます。惑星状星雲らしい姿です。
10月30日は、昼間から曇で、夜には雨になる予報でした。ですが、19時40分に外を見ると星が見えるので、観測しました。ひどい霞で条件はたいへん悪いのですが、肉眼でもなんとか見えました。単眼鏡では、また一段と大きくなったようです。20時頃まで観測しましたが、その後、20時20分頃に再び外を見てみたら、もう全天が曇っていました。
バーストから1週間になりますが、意外にも、ホームズ彗星はずっと2.5等の明るさを保っていますね。しかし、単眼鏡で見る姿は、日に日に大きくなっています。
1週間も見ていると、ホームズ彗星はだいぶ移動してきたのが分かります。ペルセウス座α・δとの三角形も、だいぶ形が変わってきました。
10月29日 2.5等 視直径6.5分 DC d6 (10x66 単眼鏡 10倍)
10月29日 2.3等 DC 8〜9 (肉眼)
10月30日 2.5等 視直径8分 DC 6 (10x66 単眼鏡 10倍)
10月30日 2.6等 DC 9 (肉眼)
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横浜市内・鶴見川沿いでの彗星観測です。
日中は台風一過で、夕方まで清々しい快晴でした。予報では今夜は曇から雨になるそうです。薄明終了時にはいったん雲が出ましたが、今は雲もなくなり、快晴になっています。
2.4等 視直径5分 DC 6 (10x66 単眼鏡 10倍)
2.4等 DC 9 (肉眼)
ホームズ彗星は、昨晩は平坦な感じがしましたが、今晩はより彗星らしく見えます。中心に小さく、ひときわ濃い部分があって、そのまわりに丸いコマが広がっている感じです。大きくなってきたためか、だいぶ明るくなってきたように感じます。
肉眼では、まだ恒星状に見えます。
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横浜市内・鶴見川沿いでの彗星観測です。
唐突にやってきた台風20号が去って、予報どおり、台風一過の快晴となりました。満月ですが、星が良く見えています。あのバーストの夜以来、3日ぶりにホームズ彗星を見ることができました。
2.7等 視直径3.5分 DC D2 (10x66 単眼鏡 10倍)
2.5等 DC 9 (肉眼)
ホームズ彗星は、肉眼では、まだほとんど恒星状です。だいぶ褐色がかってきた感じがします。3日前より明るくなっており、ペルセウス座の星々よりも、先にホームズ彗星自身が目に止まります。
単眼鏡で覗くと、惑星状星雲のような、恒星をぼかしたような、あやしい丸い天体がそこにありました。3日前の鋭さは、まったくありません。木星や土星のような色をしていますが、それらの惑星ほど輪郭がはっきりしてはおらず、惑星という感じはしません。
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群馬県・北軽井沢での彗星観測です。
連休は絶好の天気に恵まれました。
金曜日は、日中は雲が多く、ほとんど晴れ間がない状態でしたが、予報通り、日没頃から急速に晴れ上がってきて、薄明終了時には快晴となりました。前夜の雨のためか、透明度もなかなか良い感じでした。一晩中快晴でしたが、明け方は月明の中での観測となりました。
土曜日は、日中は快晴で、遠くの山々まで良く見渡せていました。夕方はそのまま快晴でしたが、昨晩と比べると、低空の透明度はやや落ちる感じでした。夜中には薄雲が出てしまいましたが、幸いにも見たい彗星の位置はあまり雲の影響を受けずに済みました。
明け方の空では、三日月・金星・土星・レグルスのランデブーが、たいへん美しい眺めでした。火星と散開星団M35のランデブーも良い眺めでした。あと、2夜とも、やけに流星が数多く流れていました。
出発した時の東京の気温は27度もあり、暑いほどでしたが、北軽井沢の明け方の気温は3〜4度まで下がり、かなり寒かったです。
この他に、C/2006 S5 ( Hill ) も狙いましたが、月に近いのと、2夜ともちょうど薄雲がかかってしまい、あまり意味のある観測になりませんでした。
10月5日 14.1等 視直径0.3分 DC 6 (40.0cm 反射 257倍)
10月6日 13.9等より暗い 視直径0.3分 (40.0cm 反射 257倍)
かなり西に傾いてしまったので、もう見えないかと思っていたのですが、意外にもまだ見えました。かなり小さいですが、集光は強く、存在ははっきり感じられます。6日は前日より透明度が悪くなり、見えませんでした。
10月5日 13.5等 視直径0.6分 DC 3〜4 (40.0cm 反射 257倍)
10月6日 13.5等 視直径0.5分 DC 3〜4 (40.0cm 反射 257倍)
すでに結構明るく見えるようになっていました。やや拡散状で広がっており、淡くぼんやりした姿ですが、はっきり見えます。6日は、ちょうど19時に、この視野を11.0等の静止衛星が通過していきました。
10月5日 7.5等 視直径3分 DC 6〜7 (40.0cm 反射 36倍)
10月6日 7.4等 視直径4分 DC 5 (40.0cm 反射 36倍)
たいへん明るいです。
かなりの超低空のため、高くなるのを待っていると、すっかり空が白んで夜が明けてからの観測となってしまいました。そのためか、かなり小さく見えます。
5日には、集光が極めて強く、非常に見やすかったです。ところが、6日は前日に比べて格段に淡く見づらくなりました。急激に拡散・減光したかとも思いましたが、空の条件の違いだったようです。
10月5日 12.6等 視直径0.9分 DC 6〜7 (40.0cm 反射 144倍)
10月6日 13.0等 視直径0.8分 DC 6〜7 (40.0cm 反射 144倍)
かなり明るく、はっきり見えます。他の13〜14等星の彗星たちと比べて、明らかに一段上の見え味です。昨年の C/2003 WT42 に良く似た印象です〔CCD画像の姿も似ていますね)。
10月5日 14.6等より暗い 視直径0.4分 (40.0cm 反射 257倍)
10月6日 14.5等より暗い 視直径0.3分 (40.0cm 反射 257倍)
見えません。まだかなり暗いようです。5日は、ちょうど2つの15等星の間に挟まれて、位置を精度良く特定できる観測チャンスだったのですが。6日も、隣の15等星ははっきり見えているのに、彗星は見えません。予報では、もう14等くらいになってくるはずなのですが、いつ増光するのでしょうか。
10月5日 14.1等より暗い 視直径0.4分 (40.0cm 反射 257倍)
10月6日 14.1等より暗い 視直径0.4分 (40.0cm 反射 257倍)
時期的にもう遅いと思いましたが、やはり見えませんでした。
10月5日 14.1等 視直径0.4分 DC 4 (40.0cm 反射 257倍)
バーストしていませんでした。しかし、暗く小さな姿が見えます。バースト後の淡く大きく拡散した姿とは違った、これが静穏時の姿でしょうか。
10月5日 14.2等より暗い 視直径0.4分 (40.0cm 反射 257倍)
10月6日 14.3等より暗い 視直径0.4分 (40.0cm 反射 257倍)
恒星は15等星まで見えていましたが、彗星は見えませんでした。
10月5日 13.4等 視直径0.4分 DC 5 (40.0cm 反射 257倍)
10月6日 13.4等 視直径0.5分 DC 5 (40.0cm 反射 257倍)
すでにかなり明るくなっていました。やや集光した、小さな姿ですが、はっきり見えます。
10月5日 14.4等より暗い 視直径0.4分 (40.0cm 反射 257倍)
そろそろ急増光してくるはずなので、これは見えるかもしれない、と思っていましたが、見えませんでした。まだ暗いようです。
10月5日 14.1等より暗い 視直径0.3分 (40.0cm 反射 257倍)
10月6日 14.4等 視直径0.3分 DC 4 (40.0cm 反射 257倍)
念のため狙ってみたところ、極めて暗く小さい姿が、かろうじて見えました。限界に近く、時間をかけて確認したのですが、本当に彗星が見えたものと思います。ただ、前日の5日には見えませんでした。
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沖縄県・石垣島での彗星観測です。
社員旅行に単眼鏡を持参して、彗星を観測しました。C/2006 VZ13 は意外と明るくなっており、小型の単眼鏡でも簡単に見えました。
梅雨明けしたばかりの沖縄は、まさに南国の夏まっ盛りでした。空は青く澄んで、太陽の光が強烈でした。しかし、海に囲まれているためか、白い雲もたいへん多く、快晴とはいかないようです。時にはにわか雨も降ったりして、天気は安定しませんでした。空気はきれいなのですが、湿気が多くて、中空〜低空は結構もやっていました。
夕方は、石垣島天文台の観望会に参加して、105cm望遠鏡で金星・土星・木星を見せてもらいました。特に木星の眺めはたいへん素晴らしいもので、大赤斑はもちろん、縞が渦を巻いている様子まではっきり見えて、感動しました。人生で最高の木星でした。
残念ながら、南十字星は見えなかったのですが、α・βケンタウリは、水平線上に並んで輝いている姿を見られました。
旅行中、沖縄本島ではTony Farkas氏とお会いして、ランチを一緒にしました。彗星の撮影、遠隔望遠鏡、彗星サーベイなど、いろいろなお話をできて有意義でした。
9.4等 視直径7.5分 DC 5 (10x66 単眼鏡)
社員旅行に単眼鏡を持参して、彗星を観測しました。C/2006 VZ13 は意外と明るくなっており、小型の単眼鏡でも簡単に見えました。
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群馬県・北軽井沢での彗星観測です。
土日とも五月晴れで、北軽井沢の新緑が青空に良く映え、すがすがしい行楽日和でした。夜もずっと雲1つない快晴でした。
ただ、中国からやってきた黄砂がひどく、透明度は良くありませんでした。日没前、二度上峠から見渡すと、浅間山麓はすっかりもやに覆われて、そこに山々が浮かんでいるように見えました。それはそれで、幻想的な眺めでしたが。
また、夕空には半月がありました。
なお、C/2006 VZ13 は、14等星と重なっており、観測できませんでした。
14.1等 視直径0.3分 DC 6 (40.0cm 反射 257倍)
14.6等星に隣接して、それより少し暗い、微光星のようなものが、かろうじて見えます。かなり小さいです。
12.2等より暗い 視直径0.6分 (40.0cm 反射 257倍)
25分間に渡って探しましたが、遂に見えませんでした。
夕空に現れた後は急激に減光し、あっという間に見えなくなってしまうはずなので、今週末が最初で最後のチャンスでした。幸いにも低空まで快晴でしたが、黄砂のため、彗星は見えませんでした。移動が速いので、詳細な星図も用意していたのですが。。。
11.8等 視直径1.5分 DC 2 (40.0cm 反射 144倍)
だいぶ西に低くなっていましたが、まだ明るく見えていました。
金星のすぐ近くでした。次に C/2006 WD4 が控えていたので、ちょっと慌ただしい観測になりました。
11.3等 視直径2.7分 DC 3 (40.0cm 反射 75倍)
かなり淡くなりましたが、さすがに40cmだと、まだ楽しめます。
12.8等 視直径0.8分 DC 3 (40.0cm 反射 144倍)
微光星が密集した所にいますが、星の海に淡い光芒が浮かんでいるように見えました。意外にも、まだ明るいようです。
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茨城県取手市での彗星観測です。
今日も、ほぼ雲のない快晴でした。空は白っぽく霞んでおり、それほど透明度が良くない感じでしたが、太陽が西に沈む頃、黄金色に輝くマクノート彗星を見ることができました。
前回1月10日と同じく、ちょうど太陽が沈む方向だけ、超低空に雲が出ていました。16:30には、太陽は雲の隙間から見えている状態でした。日没は16:48でしたが、16:35には、太陽は雲の陰に隠れてしまいました。
10x70単眼鏡で探していると、ふいに、太陽光を反射して黄金色に輝く雲のすぐ上に、尾を伸ばした明るい彗星の姿を捉えました。この時、時刻はまだ16:37。信じられないことに、太陽はまだ沈んでいないのです。辺りはほとんど昼間と変わらない明るさで、車がライトを点けずに走っているというのに、マクノート彗星はたいへん明るく、きらきらと惑星のように輝いていて、楽に見えました。
さて、マクノート彗星が見えたので、光度目測のために、今度は急いで金星を探します。ところが、肝心の金星がなかなか見つかりません。おそらく、まだ日没前で、金星は見えていなかったのでしょう。マクノート彗星は、名実ともに、金星よりも明るくなった訳です。
16:42になって、ようやく10x70単眼鏡で金星を捉えられました。金星は、さきほど捉えた彗星と、ほぼ同じ明るさに見えます。しかし、今度は彗星が雲に隠れてしまい、同時刻で明るさを比べることができません。
この頃から、急速に夕闇が迫ってきて、空がどんどん暗くなっていきました。金星は、16:43には肉眼でも見え始め、その後も急激に明るく見えるようになっていきました。
16:44、ふと気がつくと、マクノート彗星が、低空にたなびく2つの雲の間に見えていました。マクノート彗星の明るさは、さきほどから変わっていない印象でしたが、上空の金星は、すでにマクノート彗星より1等ほど明るく感じられるようになっていました。
マクノート彗星は、前回1月10日と同じく、非常に鋭く輝く恒星状の姿でした。しかし、尾は4日前とはだいぶ方向が変わり、また、幅広く、カーブして広がっているように見えます。
16:47には、肉眼でも光の点として、マクノート彗星が見えるようになりました。しかし、その直後、マクノート彗星は低空の雲に隠れ、視界から去っていきました。
マクノート彗星が見えていたのは、16:37〜16:47の10分間でした。沈みゆく太陽の光で、黄金色から茜色へと変わってゆく雲の狭間で輝くマクノート彗星の姿は、とても神秘的なものでした。
マクノート彗星の明るさは、冬の条件で大気補正をすると、16:37にはマイナス5.4等以上、16:44にはマイナス4.9等となります。あいだを採ると、約マイナス5.2等となりました。俄かには信じ難い数値です。
ところで、白昼でも楽に見えている、という話を聞きましたので、お昼頃、横浜市内から肉眼で太陽の東側を探してみましたが、彗星も金星も、見つけることはできませんでした。
茨城県取手市まで出かけた後、10x70単眼鏡を持ち出して、再び白昼に太陽の東側を探しましたが、やはり、彗星も金星も見つけられません。15:30を過ぎて、太陽がかなり西に傾いていたためかもしれません。
私自身、過去には白昼に肉眼で金星を見たことがあります。しかし、それは極めて透明度の良い日で、しかも、金星は太陽から結構離れていました。今日は冬型もそれほど強くなく、白っぽく霞んだ空でしたので、太陽に近い彗星を見るのは、難しい条件だったと思います。
とはいえ、関東近辺でも結構たくさんの人が、白昼に双眼鏡で楽に彗星が見えたと報告しているのですが。。。
約-5.2等 DC 8〜9 尾約0.2度(位置角65度) (10x70 単眼鏡)
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