今週の明るい彗星 (2016年12月10日：北半球版)

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 Updated on December 10, 2016
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。
方位は、0度が南、90度が西、180度が北、270度が東を示しています。

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* 本田-ムルコス-パイドゥシャーコヴァー彗星 (45P)

急激に増光中。現在は10.9等と、かなり明るい(12月6日、吉本勝己氏)。2月中旬に地球に0.08天文単位まで接近し、6等の明るさで、条件良く観測できると期待されている。しばらく夕空の低空が続く。1月にはいったん観測できなくなるが、2月半ばからは条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  19 50.77  -23 37.3   1.135   0.690    37   10.8  18:18 ( 51, 11)  
Dec. 17  20 14.70  -22 25.2   1.007   0.611    35    9.3  18:21 ( 53, 11)

* ネオワイズ彗星 (C/2016 U1)

急激に増光中。現在は11.2等と、かなり明るい(12月6日、吉本勝己氏)。1月14日に、太陽に0.3天文単位まで近づく。7等まで明るくなるかもしれない。日本からは、1月上旬まで、明け方の空で明るくなっていく様子を条件良く観測できる。南半球では、ずっと観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  15  5.01   37  2.8   0.712   0.959    66   11.1   5:26 (247, 38)  
Dec. 17  16  2.83   25 54.2   0.719   0.815    54   10.4   5:31 (257, 29)

* ジョンソン彗星 (C/2015 V2)

現在は12.0等(12月5日、Maik Meyer)。2017年の夏に7等まで明るくなると期待されている。日本からは、最盛期まで明るくなっていく様子を条件良く観測できる。南半球では、2017年初めまで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  13 45.36   44 23.2   2.817   2.847    81   11.5   5:26 (241, 54)  
Dec. 17  14  0.69   44 12.6   2.706   2.782    84   11.3   5:31 (241, 57)

* パンスターズ彗星 (C/2015 ER61)

明け方の空に現れてきた。現在は14.0等(11月22日、門田健一氏)。2017年の春に、7等まで明るくなると期待されているが、最盛期はやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  14 21.99  -16 52.8   3.167   2.487    39   13.0   5:26 (305, 16)  
Dec. 17  14 35.46  -17 51.4   3.026   2.405    43   12.7   5:31 (309, 19)

* リニア彗星 (237P)

予想以上に急激に増光した。現在は12.5等と、かなり明るい(11月1日、Chris Wyatt)。南半球では、既に観測できない。日本からも、まもなく観測できなくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  18 51.44  -15 22.9   2.886   2.041    25   13.5  18:18 ( 66,  6)  
Dec. 17  19  8.48  -14 42.4   2.926   2.054    22   13.8  18:21 ( 69,  4)

* シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P)

10月下旬から11月上旬にかけて、12〜13等の明るさで観測された。現在は14.3等以下(12月1日、Chris Wyatt)。12月半ばには観測できなくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  19 52.48  -22 30.8   6.630   5.882    37   13.9  18:18 ( 51, 12)  
Dec. 17  19 57.88  -22 11.0   6.692   5.880    31   13.9  18:21 ( 56,  8)

* 串田彗星 (144P)

秋に11〜12等まで明るくなった。現在は減光中。だが、まだ13.3等と明るい(12月2日、吉田誠一)。南半球でも、今後は次第に高くなってくる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  12 45.27   -8 50.9   2.005   1.811    64   14.0   5:26 (321, 37)  
Dec. 17  12 57.36  -10 12.7   1.981   1.856    68   14.2   5:31 (327, 39)

* パンスターズ彗星 (C/2014 S2)

昨年の冬から春にかけて、8〜9等まで明るくなった。現在は減光中。既に16.4等まで暗くなった(12月2日、門田健一氏)。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  13 10.60   -8 43.8   4.884   4.451    58   14.0   5:26 (314, 34)  
Dec. 17  13 12.72   -9 36.7   4.838   4.509    64   14.1   5:31 (322, 37)

* ヴォルフ-ハリントン彗星 (43P)

夏から秋にかけて、11〜12等まで明るくなった。現在は減光中。だが、まだ13.3等と明るい(12月2日、吉田誠一)。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  11 53.25  -16 26.9   1.836   1.822    73   14.3   5:26 (339, 36)  
Dec. 17  12  2.59  -18 15.0   1.811   1.868    77   14.4   5:31 (346, 35)

* シュヴァスマン-ヴァハマン第３彗星 (73P)

現在は16.5等(11月29日、Michael Jager)。冬から春にかけて、12等まで明るくなる。日本からは、次第に増光していく様子を観測できるが、2月末には観測できなくなる。南半球では、12月までは観測できないが、12月末からは、ずっと観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  13 59.33   -3 27.5   2.062   1.610    49   14.7   5:26 (299, 30)  
Dec. 17  14 19.97   -5 26.9   1.959   1.546    51   14.3   5:31 (303, 31)

* ロニオス彗星 (315P/2013 V6)

現在は15.2等(11月17日、門田健一氏)。冬から2017年の春にかけて14等まで明るくなり、日本からは、非常に条件良く観測できる。南半球ではずっと低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  11 24.12   24 44.8   2.110   2.421    96   14.4   5:26 (316, 76)  
Dec. 17  11 33.46   24 55.4   2.035   2.422   100   14.3   5:31 (336, 79)

* スペースウォッチ彗星 (C/2011 KP36)

現在は14.2等(11月22日、Chris Wyatt)。遠方の彗星だが、2015年から2016年にかけて、長期に渡って13〜14等で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10   0 35.60   -5 19.3   4.701   5.088   107   14.4  19:18 (  0, 50)  
Dec. 17   0 37.44   -5 11.9   4.819   5.102   101   14.5  18:52 (  0, 50)

* ヴィルト第２彗星 (81P)

春から夏にかけて、11等まで明るくなった。現在は観測できない。2017年の春に、再び16等で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  16 43.60  -20 13.8   3.067   2.091     6   14.6   5:26 (287,-12)  
Dec. 17  16 59.97  -20 42.0   3.095   2.130     9   14.8   5:31 (289, -9)

* パンスターズ彗星 (C/2016 R2)

現在は15.3等と明るい(11月22日、Thomas Lehmann)。2017年から2018年にかけて、長期に渡って11等で観測できる。現在は、南半球では非常に条件良く観測できるが、日本からはしばらく低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10   3  1.99  -39 46.6   5.189   5.614   110   15.1  21:43 (  0, 15)  
Dec. 17   2 57.73  -38 56.8   5.191   5.562   107   15.0  21:11 (  0, 16)

* リニア彗星 (C/2015 TQ209)

日本からは、明け方の空に現れてきた。減光中だが、まだ15等と明るいはず。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  14 56.80  -18 32.2   2.808   2.028    31   15.3   5:26 (301,  9)  
Dec. 17  15 11.93  -19 11.9   2.830   2.095    34   15.5   5:31 (304, 12)

* カタリナ彗星 (C/2013 US10)

昨年の秋から冬にかけて、6等まで明るくなった。現在は減光中。既に15.2等まで暗くなった(11月2日、大島雄二氏)。日本からは条件良く観測できる。南半球では、今後は観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10   3 42.60   55  7.8   4.350   5.179   144   15.3  22:24 (180, 70)  
Dec. 17   3 31.14   54 11.1   4.446   5.248   140   15.4  21:45 (180, 71)

* テンペル第１彗星 (9P)

現在は14.4等(10月22日、Thomas Lehmann)。12月には観測できなくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  20  5.10  -27 46.3   2.616   1.966    40   15.4  18:18 ( 46, 10)  
Dec. 17  20 23.68  -26 52.7   2.697   2.004    37   15.7  18:21 ( 48,  9)

* ロヴァシュ第１彗星 (93P)

現在は16.0等(11月3日、嶋邦博氏)。冬に15等まで明るくなるが、今後は次第に低くなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  22 35.44   -1 24.4   1.760   1.891    81   15.5  18:18 ( 24, 51)  
Dec. 17  22 46.33    0  3.6   1.800   1.862    77   15.4  18:21 ( 32, 51)

* レモン-ヨン-パンスターズ彗星 (C/2015 VL62)

現在は15.0等(11月2日、嶋邦博氏)。2017年の夏に12〜13等まで明るくなり、条件良く観測できる。2016年は、冬に15.5等になるまで、次第に明るくなっていく様子を観測できる。南半球ではやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10   0 40.58   20 59.0   3.223   3.792   118   15.5  19:22 (  0, 76)  
Dec. 17   0 32.15   19 38.4   3.303   3.745   109   15.5  18:46 (  0, 75)

* エンケ彗星 (2P)

現在は16.5等(11月28日、Michael Jager)。2017年3月10日に近日点を通過する。日本からは、2月下旬に8.5等になるまで、夕空で明るくなっていく様子を観測できる。南半球では、3月末に8等で明け方の空に現れた後、暗くなっていく様子を観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  22 52.66    4 19.3   1.398   1.683    88   16.2  18:18 ( 21, 58)  
Dec. 17  22 53.90    4  3.6   1.413   1.595    81   15.6  18:21 ( 32, 55)

* マスター彗星 (C/2016 N4)

現在は15.4等(11月19日、門田健一氏)。2017年の夏から冬にかけて、14等まで明るくなり、日本からは非常に条件良く観測できる。南半球では、最盛期はほとんど観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  22 48.04   -8 42.6   4.164   4.142    81   15.8  18:18 ( 17, 45)  
Dec. 17  22 48.44   -7 37.0   4.239   4.103    75   15.8  18:21 ( 27, 44)

* 羽根田-カンポス彗星 (D/1978 R1)

1978年の発見以来、行方不明になっている。2016年は、秋から冬にかけて、非常に良い条件で回帰すると予想されている。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  23 30.51   -7  9.9   0.859   1.332    92   15.8  18:18 (  2, 48)  
Dec. 17  23 53.80   -3 49.9   0.903   1.356    91   16.1  18:21 (  4, 51)

* スローター-バーナム彗星 (56P)

現在は15.8等(11月23日、吉本勝己氏)。秋から冬にかけて、15〜16等で条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10   4 14.90   34  0.7   1.780   2.739   163   15.8  22:56 (  0, 89)  
Dec. 17   4 10.31   33 38.6   1.823   2.760   157   15.9  22:24 (  0, 89)

* スミルノワ-チェルヌイフ彗星 (74P)

現在は17.0等(11月5日、嶋邦博氏)。秋から冬にかけて、16〜17等で条件良く観測できる。南半球では低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10   7 26.42   25 36.6   2.926   3.801   148   15.9   2:12 (  0, 81)  
Dec. 17   7 22.65   25 55.9   2.870   3.793   156   15.9   1:40 (  0, 81)

* ガン彗星 (65P)

2017年の春から夏にかけて、14等まで明るくなる。日本からはやや低い。今回から、近日点距離が2.4天文単位から2.9天文単位まで遠くなり、これまでほどは明るくならない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  14 44.74  -12  1.6   4.020   3.273    35   16.0   5:26 (298, 16)  
Dec. 17  14 54.03  -12 49.0   3.944   3.259    40   15.9   5:31 (302, 19)

* シュワルツ彗星 (C/2014 B1)

現在は15.6等(11月19日、門田健一氏)。2016年から2019年にかけて、長期に渡って16〜17等を保つ。ずっと赤道の近くにいる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10   9 22.99    1 34.1   9.224   9.678   114   16.0   4:08 (  0, 56)  
Dec. 17   9 22.73    1 35.6   9.118   9.672   121   16.0   3:40 (  0, 57)

* ファン・ビースブルック彗星 (53P)

夏に12.5等まで明るくなった(8月3日、Marco Goiato)。現在は減光中。既に15.2等まで暗くなった(11月3日、嶋邦博氏)。しばらく条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  22  2.12  -13 56.7   3.202   3.004    69   16.2  18:18 ( 29, 36)  
Dec. 17  22 11.11  -13 14.2   3.320   3.034    64   16.4  18:21 ( 35, 35)

* パンスターズ彗星 (C/2015 V1)

現在は16.5等(11月4日、D. Buczynski)。2017年の秋から冬にかけて、15等まで明るくなり、条件良く観測できる。日本からは、明るくなっていく様子をずっと条件良く観測できる。南半球では、2017年夏まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10   2 38.68   54 27.9   4.470   5.243   137   16.4  21:20 (180, 71)  
Dec. 17   2 27.46   52 51.4   4.485   5.211   133   16.4  20:41 (180, 72)

* ボリソフ彗星 (C/2016 R3)

10月10日に太陽に0.45天文単位まで近づいた。近日点の前には、12.5〜13.0等まで明るくなった(9月24日、Michael Jager)。近日点の後は、11月16日に14.0等以下(Michael Mattiazzo)、11月19日に17等以下(Terry Lovejoy)、11月25日に15.5等以下(Justin Tilbrook)で、写らない。既に消滅したと思われる。日本からは二度と観測できない。南半球でも、今後はずっと超低空。C/1915 R1 ( Mellish ) と軌道が良く似ている。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  18 34.72  -45 44.2   2.154   1.375    28   16.5  18:18 ( 44,-15)  
Dec. 17  19  4.37  -47  8.0   2.272   1.493    29   17.0  18:21 ( 43,-16)

* カタリナ彗星 (C/2013 V4)

2016年の初めに15等まで明るくなった。現在は減光中。既に16.5等まで暗くなった(11月19日、門田健一氏)。日本からは、2017年秋に18等以下になるまで、長期に渡って条件良く観測できる。南半球では、今後は観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  14 43.96   65 49.9   5.963   6.093    92   16.7   5:26 (210, 44)  
Dec. 17  14 53.51   65 56.4   5.961   6.120    94   16.7   5:31 (209, 46)

* リニア-ミュラー彗星 (188P)

急激に増光した。現在は16.7等(10月15日、門田健一氏)。秋から冬にかけて、16.5等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  22 58.96   -5  0.2   2.487   2.609    85   16.8  18:18 ( 14, 49)  
Dec. 17  23  6.20   -3 55.1   2.569   2.601    80   16.8  18:21 ( 23, 49)

* パンスターズ彗星 (C/2014 R3)

現在は16.9等(11月25日、門田健一氏)。急激に増光して、当初の予想より明るくなっている。2017年にかけて、17等を保つ。日本からは、長期に渡って非常に条件良く観測できる。南半球では観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  13 45.63   54 51.0   7.269   7.318    88   16.9   5:26 (223, 53)  
Dec. 17  13 46.45   55 12.5   7.208   7.323    92   16.9   5:31 (220, 57)

* パンスターズ彗星 (C/2016 A1)

現在は16.7等(11月3日、iTelescope Observatory, Siding Spring)。2017年から2018年にかけて、長期に渡って16等を保つ。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10   9 44.32  -11 40.1   5.599   5.917   104   17.0   4:29 (  0, 43)  
Dec. 17   9 41.32  -11 19.3   5.464   5.895   111   16.9   3:58 (  0, 44)

* ピゴット-リニア-コワルスキー彗星 (226P)

1783年の発見以来、200年以上も行方不明になっていた彗星。急激に増光し、9月には13.9等まで明るくなった(9月1日、Sandor Szabo)。現在は減光中。日本からは、しばらく非常に条件良く観測できる。南半球では、今後は観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10   3 56.75   55 50.4   1.098   1.984   144   16.9  22:37 (180, 69)  
Dec. 17   3 37.35   57 18.9   1.159   2.012   139   17.3  21:51 (180, 68)

* シューメーカー-レヴィ第４彗星 (118P)

現在は17.3等(11月7日、Mt. Lemmon Survey)。冬には17等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  12 10.91   -0  0.9   2.442   2.395    75   17.0   5:26 (325, 49)  
Dec. 17  12 19.27   -0 33.0   2.381   2.423    80   17.0   5:31 (333, 51)

* リニア彗星 (P/2015 TP200)

現在は17.4等(11月25日、門田健一氏)。日本からは、冬に17等で非常に条件良く観測できる。南半球では低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10   7 16.05   34 18.4   2.510   3.398   149   17.1   2:01 (  0, 89)  
Dec. 17   7 12.58   34 34.4   2.476   3.402   156   17.1   1:30 (  0, 90)

* アトラス彗星 (C/2015 X7)

現在は17.9等(11月2日、Purple Mountain Observatory, XuYi Station)。昨年の冬に17等で観測された。この冬に再び17等で観測できる。日本からは条件が良いが、南半球では低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  11 14.69   18 17.4   3.648   3.871    95   17.2   5:26 (335, 72)  
Dec. 17  11 18.69   19 31.2   3.562   3.890   102   17.2   5:31 (356, 74)

* ボアッティーニ彗星 (C/2010 U3)

2019年に近日点を通過するが、2010年の発見以来、ほとんど増光していない。現在は17.3等(11月4日、D. Buczynski)。日本からは、非常に条件良く観測できる。南半球では観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10   4  6.48   62  4.8   8.910   9.679   139   17.2  22:48 (180, 63)  
Dec. 17   4  1.61   62  5.9   8.907   9.659   137   17.2  22:16 (180, 63)

* クラーク彗星 (71P)

2017年の夏に10等まで明るくなり、南半球では非常に条件良く観測できる。日本からは低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  13 22.95   -0 58.5   2.727   2.373    58   17.5   5:26 (305, 38)  
Dec. 17  13 34.68   -2  5.6   2.614   2.334    62   17.2   5:31 (311, 40)

* ラッセル第４彗星 (94P)

冬から春にかけて、17.5等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  13 23.23   -3 17.6   2.615   2.250    57   17.4   5:26 (307, 36)  
Dec. 17  13 35.29   -4 24.8   2.551   2.257    61   17.4   5:31 (313, 38)

* ソニア彗星 (C/2014 A4)

2014年の末から2016年の初めにかけて、15等まで明るくなった。現在はゆっくりと減光中。現在は17.1等(11月5日、杉山行浩氏)。日本からは、冬にはいったん低くなるが、ずっと条件良く観測できる。南半球では、今後は観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  21 17.91   32 48.2   5.690   5.629    81   17.5  18:18 ( 96, 61)  
Dec. 17  21 18.42   32 17.9   5.816   5.665    76   17.6  18:21 ( 98, 55)

* パンスターズ彗星 (P/2016 S1)

現在は17.3等(11月9日、L. Elenin)。2016年秋から2017年夏まで、長期に渡って17等を保ち、南半球ではずっと条件良く観測できる。日本からは、今後は二度と観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10   2 54.97  -64  0.0   2.389   2.573    89   17.5  21:35 (  0, -9)  
Dec. 17   2 34.78  -64 39.1   2.440   2.551    85   17.5  20:47 (  0,-10)

* シューメーカー-ホルト第１彗星 (128P)

現在は17.0等(11月10日、Purple Mountain Observatory, XuYi Station)。秋から冬にかけて、17.5等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10   3  9.35   15  5.6   2.163   3.061   150   17.7  21:51 (  0, 70)  
Dec. 17   3  6.85   14 50.2   2.214   3.059   143   17.7  21:21 (  0, 70)

* ミュラー第３彗星 (136P)

現在は17.0等(11月2日、津村光則氏)。近日点を通過した後に最大光度となる傾向がある。秋から冬にかけて、17.5等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10   2  5.67   -0 16.7   2.425   3.149   129   17.7  20:47 (  0, 55)  
Dec. 17   2  5.29    0  5.1   2.513   3.161   123   17.8  20:20 (  0, 55)

* 小惑星ファエトン (3200)

9月に14.9等まで明るくなった(9月29日、Sandor Szabo)。日本からは、非常に条件良く観測できるが、今後は減光していく。南半球では超低空が続く。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10  23 23.26   22 21.7   1.381   1.852   101   17.7  18:18 ( 13, 77)  
Dec. 17  23 32.36   21 10.4   1.521   1.906    96   17.9  18:21 ( 30, 74)

* ラインムート第１彗星 (30P)

現在は17.5等(10月24日、D. Buczynski)。2017年の夏に16等まで明るくなるが、最盛期は観測できない。南半球では3月まで、日本からは4月まで、17〜18等で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Dec. 10   2  3.15    1  5.8   2.042   2.780   130   17.8  20:45 (  0, 56)  
Dec. 17   2  1.17    1 22.2   2.083   2.744   122   17.8  20:15 (  0, 56)

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