指定した天体が過去画像の写野内にあるかどうかの検索を行います。
予め、光度データベースの構築に従って、光度データベースを構築しておく必要があります。
実行
実行の際は、javaの-Dオプションを使って、プロパティmisao.homeにMISAOホームディレクトリのパスを設定する必要があります。
ここでは、例としてMISAOホームディレクトリを C:\misao とします。
Windows95ならDOSプロンプトを開き、
java -Dmisao.home=C:\misao misao.app.PastImageChecker
を実行します。
JRE(Java Runtime Environment)をインストールした場合は、-cp オプションでパッケージを展開したディレクトリを指定する必要があります(次の例は C:\ で展開した場合です)。
java -Dmisao.home=C:\misao -cp C:\ misao.app.PastImageChecker
実行すると、
Output (x,y) of the star on the past images.
Menu:
1. Star
2. Comet
3. Asteroid
Menu:
と出力されますので、メニューを1つ選んで、番号を入力します。
続いて、
Area shift:
と出力されますので、検索する範囲を指定します。
画像の写野内にあるものだけ検索したい時は、0と入力して下さい。
例えば、画像2枚分ずれているものまで検索したい時は、2と入力します。
- Star
Output (x,y) of the star on the past images.
Positions (J2000.0):
ex. R.A.= 12h 4m31.2s Decl.= - 0o15'
acceptable style: 12 4 31.2 -0 15 0
Positions (J2000.0):
と出力されますので、赤経赤緯を入力します。
- Comet
以下の通り出力されるメッセージに従って、軌道要素を入力します。
Orbital elements:
T :
ex. 1998 Jan. 31.12345
acceptable style: 1998 Jan 31.12345
1998 1 31.12345
T :
Peri:
Node:
i :
q :
e :
- Asteroid
以下の通り出力されるメッセージに従って、軌道要素を入力します。
Orbital elements:
Epoch:
ex. 1998 Jan. 31.12345
acceptable style: 1998 Jan 31.12345
1998 1 31.12345
Epoch:
M :
Peri :
Node :
i :
a :
e :
引続き
Limiting mag:
と出力されますので、極限等級を入力します。
すると、過去画像のうち、極限等級が入力した値よりも暗いものについて、天体が写野内にある場合は、その画像上での(x,y)座標が出力されます。
彗星、小惑星の場合は、その画像の撮影時刻に於ける赤経赤緯も出力されます。
PXFファイルが存在する場合は、その(x,y)座標付近のデータを探し、見つかったら出力します。
例:
(x,y) Lm. Image
( 439.46, 248.22) 12.3 19990220/180mm/1800-2200-none-01.mtf
Area shiftを0より大きく指定した場合は、天体が指定した範囲内にある場合も出力されます。
この場合は、(x,y)座標の代わりに、画像の端からのずれを、画像サイズを単位とした位置が出力されます。
例:
(x,y) Lm. Image
[ 1.0 , -1.4 ] 12.8 19990129/NovaSgr1998-300-none-02.mtf
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