English version Home Page Updated on August 15, 1999
光度データベースの構築
光度データベースは、MISAOホームディレクトリの下の、obsというディレクトリの下に構築されます。 obsディレクトリの下には、以下の3つのディレクトリが作成されます。
variableディレクトリの下には、各星座のディレクトリ、NSVやMisVといったディレクトリ、及びothersディレクトリが作成されます。 R And, HT Cas のように、星座名が含まれる名前を持つ変光星の光度が、それぞれの星座のディレクトリの下に保存されます。 NSVやMISAOプロジェクトで発見された新変光星等、名前に星座名が含まれていない変光星の光度は、NSV, MisVといったディレクトリの下に保存されます。 その他の変光星の光度は、othersディレクトリの下に保存されます。 いずれも、1つの変光星が1ファイルになります。 suspiciousディレクトリの下には、以下の3つのディレクトリが作成されます。
errorディレクトリの下には、othersというディレクトリが作成され、すべてのカタログエラーの測定光度が、その下に保存されます。 1つのカタログエラーが1ファイルになります。 新規に光度データベースを構築し、サンプル画像のPXFファイル(sample2.pxf)だけを登録した結果は、次のようになります。 更に、MISAOのホームディレクトリの下に、画像情報の一覧表が作成されます。 光度データベースに光度を登録した画像のPXFファイルの、[Image Information]の項目が記録されます。 サンプル画像のみを登録した後では、以下のような一覧表が作成されます。 画像情報の一覧表は、新天体の捜索で利用されます。
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例:T And (obs/variable/AND/ANDT)
1998 Aug 14.65973 8.8C 19980814/35mmPC/0000 +2500-none-01.fts ND-00010 ( 206.49, 194.52) 1998 Sep 12.77469 8.3C 19980912/35mm/0000+3 000-none-01.fts ND-00005 ( 482.58, 130.56) 1998 Nov 8.53253 6.8R o 19981108/35mm/0000+3 000-R-01.mtf ND-00001 ( 297.21, 395.98) 1998 Nov 8.54491 6.8R o 19981108/35mm/0100+2 000-R-01.mtf ND-00003 ( 743.72, 10.72) 1999 Jan 9.45620 7.9R o 19990109/35mm/0100+2 000-R-01.mtf ND-00005 1999 Jan 9.45690 7.8R o 19990109/35mm/0100+3 000-R-01.mtf ND-00006 1999 Jan 31.42671 8.8R o 19990131/35mm/0000+3 000-R-01.mtf ND-00027 ( 229.27, 372.62) 1999 Jan 31.43228 8.7R o 19990131/35mm/0100+3 000-R-01.mtf ND-00026 ( 689.40, 337.94) |
※ 都合により、一部強制的に改行しています。
1行に1つの光度データが記録されています。 光度データは、
近接星を分離できず、合成光度が測定されている場合は、メモ欄に「blending」と記述されています。
1999 Jan 31.42595 7.1R o 19990131/35mm/0000+4000-R- 01.mtf RP-00035 ( 23.20, 30.99) blending |
※ 都合により、一部強制的に改行しています。
画像の端にある場合は、メモ欄に「edge」と記述されています。
1998 Sep 12.81456 5.5C o 19980912/24mm/0100+6000-no ne-01.fts RM-00011 ( 1.44, 507.87) edge |
※ 都合により、一部強制的に改行しています。
IRAS天体と、PIXYシステムが出力した要注意天体のように、1つのファイルの中に、複数の星の光度が保存される場合は、天体名とその光度データが記録されています。
IRAS 04021+4009 1998 Sep 12.76755 7.1C 19980912/35mm/0300+4 500-none-01.fts PS-00219 ( 113.30, 507.63) 1998 Oct 18.69690 7.1C 19981018/35mm/0500+4 000-none-01X.mtf PS-00191 ( 90.48, 176.44) 1998 Oct 18.69797 7.1C 19981018/35mm/0500+4 000-none-02.mtf PS-00208 ( 90.43, 176.47) IRAS 04029+4317 1998 Sep 12.76755 7.2C 19980912/35mm/0300+4 500-none-01.fts PS-00243 ( 116.76, 397.12) 1998 Oct 18.69690 7.3C 19981018/35mm/0500+4 000-none-01X.mtf PS-00253 ( 101.87, 285.61) 1998 Oct 18.69797 7.1C 19981018/35mm/0500+4 000-none-02.mtf PS-00213 ( 101.81, 285.66) IRAS 04035+4352 1998 Oct 18.69922 8.5R 19981018/35mm/0500+4 000-R-01X.mtf ND-00039 ( 106.23, 308.10) 1998 Dec 9.66611 8.4R 19981209/35mm/0400+5 000-R-01.mtf ND-00047 ( 382.71, 457.94) 1998 Dec 9.67662 8.6R 19981209/35mm/0500+4 000-R-01.mtf ND-00039 ( 737.42, 73.89) |
※ 都合により、一部強制的に改行しています。
PIXYシステムが出力した要注意天体の名前は、赤経赤緯と位置誤差に基づいた名前が付けられます。 後に、より高い精度で位置が測定された場合は、自動的に名前が更新されます。
J040709.09+440338.9-73.3 1998 Nov 20.75406 8.1R 19981120/35mm/0500+4 000-R-01.mtf ND-00021 ( 702.59, 90.20) 1998 Nov 20.75481 8.0R 19981120/35mm/0500+5 000-R-01.mtf ND-00017 ( 699.30, 437.23) 1998 Dec 9.66478 8.0R 19981209/35mm/0400+4 000-R-01.mtf ND-00017 ( 357.26, 102.34) J044743.40+451125.6-5.0 1998 Oct 18.69922 <8.6R 19981018/35mm/0500+4 000-R-01X.mtf NC-00003 ( 359.36, 352.92) 1998 Dec 9.66478 <8.7R 19981209/35mm/0400+4 000-R-01.mtf NC-00005 ( 104.86, 47.46) 1998 Dec 9.66611 <8.7R 19981209/35mm/0400+5 000-R-01.mtf NC-00006 ( 131.73, 398.41) |
※ 都合により、一部強制的に改行しています。
この例の2つの星は、それぞれ次のような意味です。
名前 | 赤経 | 赤緯 | 位置誤差 |
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J040709.09+440338.9-73.3 | 04h07m09s.09 | +44o03'38".9 | 73.3" |
J044743.40+451125.6-5.0 | 04h47m43s.40 | +45o11'25."6 | 5.0" |
誤差は、PIXYシステムが出力した位置誤差の3倍の値です。 但し、対応する星表のデータが存在する場合や、PIXYシステムが出力した位置誤差の3倍が5.0"以下である場合は、5.0"と記録されます。
光度データベースに記録される画像名は、PXFファイルに記録されているものです。 これを別の名前に変更したい場合は、-updateオプションの後に、-imageオプションを指定します。 サンプル画像の画像名を「example」としてデータベースに登録しておく場合は、次のように実行します。
java -Dmisao.home=C:\misao misao.pixy.Pixy -update sample2.pxf -image example |
光度データベースに光度を登録するPXFファイルをすべて記述したバッチファイルを利用して、複数のPXFファイルを一括して処理することができます。 -updateオプションの後に、-batchオプションを指定し、更にバッチファイル名を指定します。 例えば、バッチファイルを sample.bat とすると、次のように実行します。
java -Dmisao.home=C:\misao misao.pixy.Pixy -update -batch sample.bat |
バッチファイルには、データベースに登録するPXFファイル名を1行に1ファイルずつ記述します。
sample01.pxf sample02.pxf sample03.pxf |
それぞれに対し、データベースに記録する画像名を変更したい場合は、以下のように、画像名も並べて記述します。
sample01.pxf sample01 sample02.pxf sample02 sample03.pxf sample03 |