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    入力パラメータ    

各パラメータについて、PIXYシステムをバッチ方式で実行する場合のキー、対話形式で実行する場合の質問文、及びパラメータの意味について解説します。 PIXYシステムの実行方法については、実行方法をご覧下さい。

    パラメータ一覧    

キー内容
image画像ファイル名、またはURL
exposure_start露出開始日時
exposure露出時間
catalog検査に利用する星表
catalog_path検査に利用する星表のパス
center概略の赤経赤緯
pos_error概略の赤経赤緯の見込み誤差
field_of_view概略の画角
limiting_mag極限等級
mag_code光度に付ける記号
mirror鏡像になっているか
sbig_ratioST-4/6の画像比であるかどうか
reject_CR宇宙線を自動除去するかどうか
detail詳細データを出力するかどうか
loglogファイル名
pxfPXFファイル名

    解説    

キーimage
質問文URL or filename of image:
内容画像ファイル名、またはURL

PIXYシステムで検査する画像のファイル名、もしくはURLを入力します。

扱える画像形式は、

FITS, MTF/BIN(*1), GIF, JPEG, PPM, PGM
です。 FITS, MTF/BINは、それぞれファイルの拡張子が以下のいずれかである必要があります。

FITS.fts, .fit, .fits
MTF/BIN.mtf / .bin

*1 武藤MTF/BINファイルを読み込むクラスは非公開です。


キーexposure_start
質問文
Exposure start date and time in UT:
  ex. 1998 Jan. 31 01:23:45
  acceptable style: 1998 Jan 31 01:23:45
                    1998 1 31 1 23 45
Exposure start date and time in UT:
内容露出開始日時

対話形式の質問文の例にある書式で、露出開始日時を入力します。 時刻は秒まで入力する必要があります。

露出開始日時はPIXYシステムの処理には利用されず、単にPXFファイルに記録されるだけになります。 そのため、このパラメータを省略しても構いません。


キーexposure
質問文Exposure in seconds:
内容露出時間

「120 sec」、「2 min」のような書式で、露出時間を入力します。 単位を省略した場合は秒単位として扱われます。

露出時間はPIXYシステムの処理には利用されず、単にPXFファイルに記録されるだけになります。 そのため、このパラメータを省略しても構いません。


キーcatalog
質問文
List of accessible star catalogs: 
Code                    Catalog
cdrom.gsc11             [CD-ROM] Guide Star Catalog (ver. 1.1)
cdrom.usnoa10           [CD-ROM] USNO-A1.0 (V=R+0.375(B-R))
cdrom.usnoa20           [CD-ROM] USNO-A2.0 (V=R+0.375(B-R))
Input code: 
内容検査に利用する星表

検査に利用する星表のコードを入力します。 対話形式では、利用できる星表のリストが表示されますので、この中から1つ選びます。


キーcatalog_path
質問文Root directories of the catalog:
内容検査に利用する星表のパス

検査に利用する星表はCD-ROMで配布されているものです。 CD-ROMのあるパス(Windows95の場合はドライブ)を設定します。

パスは複数指定可能です。 例えば、GSC 1.1はCD-ROMで2枚組ですが、両者の境界付近を撮影した画像を検査する場合は、両方が同時に必要になります。 その時、CD-ROMドライブが E: と F: の2つあれば、両方にCD-ROMをセットして、2つのドライブを「E:\ F:\」のように、空白で区切ってパスに指定して下さい。


キーcenter
質問文
Approximate position (J2000.0):
  ex. R.A.= 12h 4m31.2s  Decl.= - 0o15'
  acceptable style: 12 4 31.2 -0 15 0
Approximate position (J2000.0):
内容概略の赤経赤緯

画像の概略の赤経赤緯を入力します。 それぞれ秒まで入力する必要があります。

通常は、撮影対象の天体の赤経赤緯、もしくは画像に写っている星のどれか1つの赤経赤緯を入力すればOKです。 正確に画像の中心の赤経赤緯を求めて入力する必要はありません。


キーpos_error
質問文Position error in degree:
内容概略の赤経赤緯の見込み誤差

入力した概略の赤経赤緯が、本当の画像中心からどれくらいずれているか、その見込み誤差を入力します。 通常は 0 として構いません。 狙った対象天体が画像に入らなかった等、極端にずれている可能性がある場合は、適当な値を入力して下さい。

見込み誤差は「1 deg」、「30 arcmin」、「120 arcsec」のような書式で入力します。 単位を省略した場合は度単位として扱われます。


キーfield_of_view
質問文Approximate horizontal field of view in degree:
内容概略の画角

横方向の概略の画角を入力します。 正確な値である必要はなく、2〜3割の誤差があってもOKです。

画角は「1 deg」、「30 arcmin」、「120 arcsec」のような書式で入力します。 単位を省略した場合は度単位として扱われます。


キーlimiting_mag
質問文Limiting magnitude to be detected at least:
内容極限等級

最低限検出する極限等級を入力します。 極限等級をPIXYシステムに自動的に設定させる場合は、何も入力せずに、改行キーを入力して下さい。 通常は、PIXYシステムがうまく暗い星まで検出できなかった場合に使用します。


キーmag_code
質問文Magnitude code:
内容光度に付ける記号

通常は何も入力する必要はありません。

Rフィルターの画像の場合や、CCD画像であることを明記したい場合は、「R」や「C」のような記号を入力して下さい。 すると、検出星像の光度がすべて「6.24R」、「10.35C」のように、末尾に入力した記号を付けた書式で出力されます。


キーmirror
質問文Mirror image? [y/N]:
内容鏡像になっているか

画像が鏡像になっているかどうかを、Y(Yes)かN(No)で指定します。 省略した場合は N になります。


キーsbig_ratio
質問文SBIG ratio (ST-4/6)? [y/N]:
内容ST-4/6の画像比であるかどうか

ST-4/6の画像であるかどうかを、Y(Yes)かN(No)で指定します。 省略した場合は N になります。

Y を入力した場合は、横:縦が 1.176 : 1 の比率になっていると見なされます。


キーreject_CR
質問文Reject cosmic ray? [y/N]:
内容宇宙線を自動除去するかどうか

宇宙線や白色ノイズを自動的に削除するかどうかを、Y(Yes)かN(No)で指定します。 省略した場合は N になります。

自動除去する時、星像がシャープな画像や、GIF/JPEGのような画像では、普通の星も削除されてしまう可能性がありますので、ご注意下さい。


キーdetail
質問文Print star data in detail (much memory are required)? [y/N]:
内容詳細データを出力するかどうか

詳細なデータを出力するかどうかを、Y(Yes)かN(No)で指定します。 省略した場合は N になります。

詳細なデータを出力する場合は、かなりのメモリが必要になります。


キーlog
質問文Filename to save midway progress (.log):
内容logファイル名

画面に出力される途中経過(*1)をファイルに保存したい時は、ファイル名を指定します。 通常は必要ありませんが、何らかのエラーによって正しく検査できなかった場合は、途中経過をファイルに保存しておくと良いでしょう。 拡張子は .log とします。

*1 バッチ方式で実行中は、途中経過は画面に出力されません。


キーpxf
質問文Filename to save results (.pxf):
内容PXFファイル名

検査結果を保存するファイル名を指定します。 検査結果は画面に出力されませんので、必ず保存するファイル名を指定して下さい。

拡張子は .pxf とします。 一度PIXYシステムで検査してPXFファイルを作成した後は、同定や差分など、すべての処理がこのPXFファイルを基に行われますので、大切に保存しておいて下さい。

PXFファイルについては、PXFファイルの書式をご覧下さい。

PIXYシステムのホームページ

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